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2013年10月31日木曜日

火星・レグルスおよそ9度10分

 
 夕方、空は曇って西空低く輝く金星以外、星は見えなかった。
 
 一仕事終えて
 
 ∧∧
( ‥)もう寝るはずじゃ
    なかったっけ?
 
  ( ‥)イラストを作成して
    ‐□ テキストを手直しして
      それでイラストを
      直して…
      そしたらこんな時間に
      なってしまった
 
 朝の4時半を回り、外に出ると空は晴れ渡って、星が輝き、東の空に低く、登り始めた細い月が見えた。
 
 火星もちゃんと見えたし、しし座のレグルスだけではない、獅子の尻尾であるデネボラも見えたので観測。
 
 ∧∧
(‥ )レグルスと火星の角度は
\‐  あなたの直角定規を使った
    数字から計算すると
    本日、10月31日早朝
    この時点でおよそ9度10分
    ということになりますね
 
  (‥ )火星はレグルスを
      かすめるように移動した
      ほぼ直線的に遠ざかって
      いると考えてよさそうだし
      3日前の28日には
      7度21分だったんだ。
      直角定規と肉眼では
      誤差が生じるにしても、
      3日で1度と半分ぐらいは
      動いたことになるのだなあ
 
 
28日の観察=>hilihiliのhilihili: 火星・レグルスおよそ7度21分
 
 1度と半分ぐらい。腕を伸ばした時に見える人差し指の幅ぐらい、もちろん指といってもどこを見るかで幅も角度も変わってくるが、指先よりも指の付け根に近い位置、 そのぐらいの幅、
 
 ∧∧
( ‥)その角度分ぐらいを
    この3日間で動いたと
    現在、火星さんは
    しし座さんのお腹を
    なでるように運行中
 
  (‥ )速いねえ、そして
      火星は今、暗いんだ
 
 1等星レグルスと同じぐらいの明るさだけども、レグルスは、明るいことは明るいが、あまり明るい星ってわけでもない。秋の夜更けには東の空に上がり、明け方には南の空で燦然と輝く冬の星座たち、その明るい星々に比べれば色褪せてしまう。それが王者レグルス、獅子の心臓だ。
 
 ∧∧
(‥ )火星が明るくなるのは
\‐  地球に近づいた時、
    つまり、
    太陽、地球、火星
    この順番で天体が並ぶ時、
    すなわち、深夜に火星が
    南中する時である
 
  (‥ )でも、その時は動きが
      遅くなるばかりか、
      止まって、
      ついには逆行し始めるの
      だよね
 
 *逆行:地球が火星を追い抜くので、追い抜かれていく火星が見かけ上、星座の中を通常の運行で見られる東へ、ではなく、西へ移動し始めるように見える現象。
 
 惑星の明るい、暗い、は、古代と中世より、惑星が地上に近づく、遠ざかるとして”正しく”理解されていた。
 
 ∧∧
( ‥)考えてみればすごい不思議な
    話ですよね、
    遠い時は速いのに、
    近づくと遅くなる。
 
  (‥ )等速円運動でこれを
      説明するにはどうするか?
 
 古代人は周転円を考えた。軌道上を自ら回転しながら惑星を運ぶ円。
 
 ∧∧
( ‥)あれだと、
    遠くて速い、
    近くて遅い、
    これを説明できる
 
  ( ‥)ああ、こういうことだよね、
    ‐□ 多分そうだよな
 
 そうだよね、他の仮説では、少なくとも天動説体系では、あれがベストな解決案だ。そう見るべきなんだよな。
 
 ∧∧
(‥ )まあ、その前提に立って
\‐   もう一度本を読み返して
     みますか
 
  (‥ )うーん、なんか色々と
      分かってきた気がするぞ
 
  
 

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