自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2013年10月28日月曜日
飛行機を作ることの出来ぬ夢見る人
人間は本当に戦争をする動物なのか? 一部の戦争を好む部族の例を普遍化しただけではないのか? 平和を維持するための工夫を持った部族もいるではないか。
∧∧
( ‥)WW2以後、先進諸国の間で
総力戦は
70年起きていません
(‥ )はい、平和的部族うんぬん
なんてことを
持ち出すまでもないですね
我々自身が”平和”を維持する工夫を全力展開、実行真っ最中ではないか。
戦争は必然ではないのだ。そう主張するのなら、なぜこの”国際社会の平和”から学ばない?
∧∧
(‥ )日本は平和な国ですよね
\‐ 内乱もないし、
暴動もないし、
犯罪発生率も非常に低い
(‥ )はい、この平和な世界、
平和を維持する工夫が
全力全開なこの世界で
何が起きているか、
皆さん、よくご存知だよね
”平和を維持する工夫を持っている部族”の話を持ち出すまでもない。我々自身が圧倒的に平和を愛好しているし、その平和を維持するために”何をしているか”、その平和の影で何が起きているか、それに対して皆がどのような”不満”を抱いているか、それを押さえるためにどのような力が必要か、そんなこと全員が十分に分かっていることではないのか?
∧∧
(‥ )人間は戦争をする動物だ、
\‐ と仮定するのは
戦争肯定であり、
平和を不可能にするのでは
ないだろうか
(‥ )”子供は自制心がない、
という理論があるから
子供は自制することなく
ゲームを続けるのだ”
これはそういう理屈だよね
でも、そんな理解では
うまくいかねえよな
そもそも、理論は現実を説明するだけで、”現実を肯定する”わけではない。
∧∧
( ‥)航空力学があるから
人間は空を飛べないの
だろうか
( ‥)航空力学を使って
‐□ 空を飛ぶのだけどね
かつてよく行われた事、鳥の翼をつけてばたばた羽ばたいても飛べない。
それは航空力学とか、そういう理論が悪いのか?
∧∧
( ‥)計算するとこの翼の面積
この形ならば
人間でも滑空はできるよ
(‥ )制限があるのは現実だ
現実に制限があって
現実の制限を記述できる
そういう理論だからこそ
制限の抜け道を
見つけられるのだ。
人が曰く。科学は人の自由のためにあるはずだのに、なぜ制限を与えるのか? なぜ理論的にありえない、と否定するのか?
なぜアインシュタインの制限にそって光速以上の速度を出してはいけないのか?
∧∧
( ‥)別に理論が禁止している
わけではないし、
”理論が禁止している”という
言い方も、
あれは言葉のあやですからね
(‥ )そして、現実の制限を
組み込んだ、
”現実から不自由な理論”
だからこそ、
現実の中で出来ることを
指し示すことができる。
例えば、ラム推進の宇宙船が本当に実現可能なら、宇宙船は光速を突破できないが、光速に可能な限り近づくことができる。
∧∧
( ‥)相対性理論の示す
ところに従って
宇宙が終焉する大未来に
生きているうちに
到達できる
(‥ )それが可能性って
ものよな
人間が理論的に作れる一番速い宇宙船でも、隣の恒星まで20年とか、それぐらいかかる。だけどもラム推進で光速に可能な限り近づけるのなら、船内時間では人の一生の間に宇宙の終わりまでいける。調整すれば観測できるおぼろなほど遠くの銀河にまで生きているうちに到着することもできるだろう。
∧∧
( ‥)故郷である地球も太陽も
旅の途中で消滅して
消えてしまい、
人類もとっくの昔に
絶滅している
未来ですけどね
( ‥)でもこれが理論が
示す可能性ってことよ
それを考えると、戦争を許す理論とは何事か? これはいかれたたわ言で、現実逃避でしかないのだ。さながら、人が飛ぶことを禁ずる航空力学とは何事か? と言う人が決して飛行機を作ることができず、生涯、飛ぶことが出来ないように。
*ラム推進の宇宙船。大気圏内のラムジェットと原理はある意味同じ。恒星間にあるわずかな水素をかき集めて、核融合反応を起こして進む。燃料を持つ必要がなく、無限に加速できる。ただ、光速に近づけば近づくほど加速が難しくなること、そもそも宇宙がこのまま拡大をひたすら続けると、前方にある燃料たる水素も希薄化するので、かき集められる燃料が減る。するとどうも、無限には加速できないっぽい(要検討)。とはいえ、光速に近づくと外部から見れば船内の時間は遅くなるので、すべての星が燃え尽き、核融合が絶え、銀河が消滅した大未来、宇宙の終わりまでいけるだろう、唯一の手段。
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