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2012年6月2日土曜日

イチジクが食えないぞー!



 図書館に「プルターク英雄伝」岩波文庫 1955 があったから借りて眼を通してみたら、前1世紀の内乱で、ローマの海軍力のすべてを掌握し、兵員と物資、補給の上で圧倒的に有利なはずのポンペイウス将軍、

 ∧∧
( ‥)でも、カエサルさんに
    負けちゃうと

 ( ‥)ご本人も、なんで海軍力
   -□ があるのに、歩兵だけで
      戦っちゃったんだろう
      って嘆いているのよね

 ∧∧
(‥ )でも、これ、周りに
 □–  せっつかれたからですよね?

 (‥ )ポンペイウスさんの戦い
     って持久戦っぽいけど
     たぶん、正面決戦では
     カエサルの軍勢に勝てない
     って分かっていたのじゃ
     ないかな?
     事実、倍以上の兵力なのに
     負けちゃうしね

 相手はずーっと戦争してきた軍勢で、こんなのと正面決戦するよりは、相手の飢えを待つ、というのが確かによさげ。話を見ていると、実際、カエサルと彼の軍団は補給がままならないので何度も苦境に立たされているし、一旦、ポンペイウス軍の包囲を中止して、補給のために都市を略奪する場面もある(この描写は「内乱記」)。

 ∧∧
( ‥)でも、ポンペイウスさんが
    長期戦をしていると、
    周囲の元老院の方々が
    不満をもらして
    せっつくのですよね

 ( ‥)今年もどこどこのイチジクが
   –□ 食えない!! って揶揄の
      声が上がるのだけど、
      イチジク人気だねえ

 ∧∧
(‥ )古代ローマってイチジクの話
 □–  何度も出てきますよねえ?

 (‥ )単純にそういう文化かも
     しれないけども、
     まだ他の果実の品種改良が
     あまり進んでいないのかも
     しれないなあ

 ようするに食べられる果実の種類があまり多くないのかもしれない。

 まあ、おいおい調べよう

 ちなみに

 ∧∧
( ‥)ポンペイウスさんの当時の
  –□ 奥さん、旦那さんの敗北に
     私が不幸を呼び込んだんだ!
     と嘆いたのですね

 (‥ )最初の夫は三頭政治の1人
     クラッススの息子で、
     彼はペルシャで戦死。
     嫁ぐ先の男が不幸になる
     から自分のせいじゃないかと
     思ったのな。

 ポンペイウスは、そんなことはない、私の幸福な時期が少々長かったからそう思い込んでいるだけだよ、と慰め、妻と共にエジプトへ亡命。しかし、心配する妻が沖合の船から見送る中、従者と共に彼だけが相手に言われるがまま小舟で上陸、彼女達の面前でエジプト王家の謀略により殺されるという最後。

 船から上がった悲嘆の声は陸にまで届いたという。



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