恐竜という言葉がある。世間一般的に言うと、この用語は絶滅して骨になっている動物のことをさすらしい。
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( ‥)国立科学博物館の地下で、哺乳類の骨格の展示を見て、
へー、こんなに小さな恐竜がいるんだ、、と
(‥ )子供達を引率した学校の先生が驚いて
言っていたからね。
げっ歯類の骨を指差して言っていた。
そういえばシーラカンスを恐竜だと思っていた人の話も聞いたことがある。
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( ‥)原理的に生もので展示できない、動物園にいない
生きている姿を写真で見せられない。骨で展示されている
そういうもので化石になれば全部、恐竜みたいですね。
(‥ )世間一般の認識的にはそうだってことだね。
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( ‥)地球上における系統群の、この部分が
恐竜という名称を与えられている、
そういうことをあなたは書きます。
(‥ )鵜呑みにしても問題ないことを書いている。
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( ‥)でも、それは世間の人の認識とは齟齬するでしょう。
(‥ )齟齬してもいいんだよ。
地球は丸い、それは常識ではあるが、認識とは齟齬している。普通に見て地球は平らだ。
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( ‥)齟齬はやむなしと。
(‥ )とっ、言うよりは理解を求めているわけではない
そう言えばいいかな。
例えば鳥は恐竜である(鳥は恐竜と呼称される系統群に包含される)は正確な言い様であるが、それを読者が理解することは求めない。
(‥ )というかあれなんだ、理解なんて言葉に意味はないんだ。
オレ様理論屋は理解しているが間違っているだろ?
理解しろ、理解したかというのは意味のないことでもある。
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( ‥)意味がないというか、理解したという実感は理解そのものの
妥当性を保証しないし関係ない、そういうことですよね。
読者に理解を求める必要はない。というかできない。あるいはこう、理解を求めても意味がない。
(‥ )鵜呑みにしても問題ない、危険が最小限、というものを
供給する以外にできることはない。
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( ‥)ゆえに理解も納得も求めないと。
恐竜がどうしたこうしたというのは人間の生存にはまるで関与しない情報で、ゆえに人間はその理解にカロリーを振り分けるなんてことはない。
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(‥ )あなたたちお猿さんは健康とか食品には過剰に
\- 敏感ですけどね、過剰すぎて一部の人はマイナスイオンや
ホメオパシーにひっかかると。
(‥ )言い換えればこうだな。考えたからといって
その選択肢が妥当であるわけではない。
恐竜は健康とか食品ではない。大部分の人間はなんとなくとしか興味がないのだから鵜呑みにできる情報を与えれば良い。鳥は恐竜だと言われて、大部分の人間は納得はしないがなんとなく受け入れて、そして忘れるだろう。研究者やそれに準じる人々はその妥当性まで辿り着くだろう。
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( ‥)考えるけれども納得できずに反論する人は
(‥ )無視すればいい。彼らの反論なんてせいぜい
帰納法の無理解や類似度=系統という誤った認識だし
そんなもんどうでもいい。調べればすぐ誤りに分かる話だし、すぐに分かる答えを自力で調べもしないで理解するから間違える、そんなことどうでもいい話ではないか。
( ‥)もしも日本の人口が今の数倍あったらそういう人たち
向けに商売してもいいんだけどもね。
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( ‥)でも現実にはそうではありません。
そういう意味ではこう言える。
(‥ )妥当な情報発信は意味がない。それ自体は
確かなんだよな。
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( ‥)鵜呑みにして忘れる人、鵜呑みにしないが理解できない人
聞くまでもなく理解できる人。確かに妥当な情報発信は
意味がありませんね。
より正確に言うと、情報の内容が遅かれ早かれ検証されて妥当性がばれてしまう場合にだけ、妥当な情報発信は妥当性が評価される。
( ‥)乳児にホメオパシーして殺してしまうと
ホメオパシーが妥当でないことがばれる。
助産師会って何? カルト集団かあれは?
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( ‥)現実と擦り合わせする現場では
駄目なものは絶えずばれるのです
だがそうでない場所では妥当であるかないか、そう簡単にはばれないし、駄目なものとより良いものの識別ができない。
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( ‥)恐竜はそうであると。
(‥ )だから恐竜に関して妥当な情報発信をすることは
道義的な責任以外にいかなる正当性もできないのさ。
理解も納得も求めない。理解し納得できた、理解できない納得できない、どちらもそれ自身では意味がない。理解も納得もその妥当性に関して何も語っていない。妥当性に関して語らない、語れないものなどどうでもいい。妥当であるか否か、それだけが基準であり他の判断基準などどうでもいい。
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( ‥)しかし妥当性という基準を採択することは
(‥ )科学者では正当な理由があるな、妥当性を勝負している
闘争の場であるから。
現実と照らし合わせよ、その妥当性を判断せよ、その妥当性を判断する判断方法の妥当性を論証せよ、
( ‥)すばらしい!! 無限の闘争、無限大の競合、
果てないテスト 永久に続く暴力的な世界
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( ‥)・・・科学者がよく死ぬのって
なんとなく分かりますね。
調査にいってマラリアにかかったり、それ無茶だろうってところにいって事故にあったり、でかいものを扱ってつぶしたり、放射性物質に紫外線、極寒に酷暑、嵐に火砕流、そりゃあ死ぬよな。
(‥ )科学とは死ぬことと見つけたり
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( ‥)おいこら、妥当性の追求じゃないんかい!?
追求のためなら命を賭けろ、命を削れ、そう言えばいい?
かまととぶってる文化人はお家でおねんねしてな。
だがしかし、ライターは科学ではない。ライターに限らず文化的な場にいる人間はそうではない。ライターは経済原理で動く、サイエンスライターは理解しやすい、分かりやすいで動く。
そこが致命的。
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( ‥)理解しやすい、分かりやすいは
(‥ )妥当性とはなんの関係もないからな。
サイエンスライターは科学を分かりやすく伝えるのが仕事だとさ。
( ‥)はははっ、ちゃんちゃらおかしいわ。
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( ‥)もう、存在自体が呪われてますよね。
もうそんな舌は自分で切り落として野外に出た方が良くないか?