外に出たら星が見えていた。というわけで何年も使っていなかった望遠鏡を引っ張り出し、星をのぞいてみる。とはいえ、いやはやこの地域の大気の状態は悪い、悪い。月でさえゆらゆらゆれるどころかクレーターがぼけたりぶれたりするし、火星はひしゃげて赤茶けた天体で、昇ったばかりの金星はまぶしく輝くロウソクのようなありさまだった。
亜鈴星雲を探したけれどもほぼ満月であるというせいかさっぱり見つからない。矢座を見ている時に星のちょっとした集まりを見つけたけども。
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(‥ )これはメシエ天体71ですかね?
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(‥ )どーだろー 最初は星の少ない散開星団だと
思ったくらいだし
木星は、これまたやはりはっきり見えたり、かすんで見えたりした。大気の状態はつまるところやっぱり良くない。見ている途中で木星の向こう側から衛星がひとつ顔を出した模様。
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( ‥)今、木星の南極あたりに天体衝突の
痕らしきものが見つかっているそうですが。
(‥ )このあたりの空の状態で見れるもんかね?
それは木星にできた小さな黒いしみ