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2021年1月7日木曜日

人員整理は現象としては首切りでない形で現れる

 
 電子化すれば出版界は苦境を脱出できる! 何も知らぬ素人はそう自慢げに言うが、これは経済を知らぬたわ言であった。
 
 ∧∧
(‥ )インフレで暴落した紙幣を
\−  電子化しても価値が上がる
    わけがない
 
  (‥ )言い換えればだ
      本の出版数が減れば
      本の価値が維持される
      わけなのよ
      紙でも電子でもね
 
 しかし、これは要するに市場の縮小なので、人員整理が必要だ、ということでもあった。
 
 人員整理とは、単純には首である。ただし、制度上、法的にそれができないので、現象としては首切りではない形でそれが現れる
 
 ∧∧
( ‥)会社にできるのは
    あなたのような作家
    つまり下請けを切るか
    社員に無理をさせるか
    そのどっちかだよねー
 
  ( ‥)下請け切りは
    −/ もう限界でな
       今は無理させてる
       編集者が次々に
       壊れ始めた
       段階みたいだねー
 
 もちろん、一気に壊れるわけではない。弱い場所、結合点、負荷のかかる場所、そういう部分ぶぶんから壊れ始めるので最初は危機感は薄い。そして危機感を皆が共有した時には、すでに手遅れ...
 
 ∧∧
(‥ )というか手遅れも何も
\−  そうなって人員整理が
    完了するわけで
    手遅れうんぬんの話では
    ないんだよね
 
  (‥ )まあそうだね
 
 
 というわけで、出版社に企画を持ち込むということに今や意味はなかった。どれだけ予め金を引っ張ってこれるか? これが肝心なのである。
 
 ∧∧
( ‥)とっ簡単に言うけど
    具体的にどうすんだよ?
 
  (‥ )ツイッターで宣伝でも
      するか?
 
 そんなものでどうこうなるものとはとても思えないが。
 
 
 
  

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