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2021年1月8日金曜日

茹でガエル理論は山が生える程度の馬鹿話

  
 カエルをお湯にいきなり入れると熱がって飛び出すが、水からじょじょに加熱すると逃げ出さず、そのまま茹でガエルになってしまう。これと同じことが人でも起こる。人は危機を前にしてもまだ大丈夫と考えて逃げ出さないのだ。
 
 ∧∧
(‥ )これよく言われるけど
\−   無茶苦茶な話だよね
     徐々に加熱されたって
     危険になったら
     カエルは逃げるべ
 
  (‥ )まあそもそもは
      俺様には先見の明がある
      ということを安全圏から
      言いたいだけの
      定型句でしかないからな
 
 そしてなにより、じょじょに加熱すると、というところに馬鹿馬鹿しいまでの無知蒙昧さがあった。
 
 ∧∧
( ‥)加熱ってさ
    簡単に言うけど
    そのエネルギーどこから
    供給すんだよ?
 
  ( ‥)危機が徐々に
    −/ 進行することの
       例え話だから
       そこまで考えて
       発言しているわけじゃ
       ないからだろうけど
       問題の本質を
       見誤ってるよな
 
 
 じょじょに危機が進行しようが、じょじょに加熱しようが、どっちも実は同じだ。物事が動くとはエネルギーの供給がある(あるいは過去にあって今、放出しているな)わけで、実のところ、物事が徐々に進行する、しかもそれが継続的に進行するとは非常に不自然な状態であり、異常事態なのであった。
 
 ∧∧
(‥ )例えばさ
\−  今、出版界はインフレの結果
    規模の縮小が起きて
    じょじょに壊れている
    だけど危機感を持っていない
    出版人もいて
    だから人によっては
    茹でガエルの例え話を
    するだろうけど...
 
  (‥ )それってたわ言なんだよね
 
 
 今、出版界で起きているのは縮小する市場に応じた人員になるまで人員整理が起きている、ということであって、これは実のところ、エネルギーの放出なのであった。
 
 ∧∧
( ‥)かつて景気が良い時に
    皆が金を支払うという
    エネルギーの供給を行って
    その結果、出来た山が
    じょじょに崩壊して
    新たなエネルギーの
    供給量に見合った
    均衡状態に向かおうとしている
    これって要するにエネルギーの
    放出なのよね
    
   (‥ )反対に
       茹でガエルの例えは
       エネルギーの
       ありえない供給であって
       話が全然逆なのよ
 
 これ、小さな違いに見えて、全くもって根本から外れた違いであった。
 
 実際、加熱されるカエルが茹でガエルになるというのはエネルギーの不自然な供給があるからで、これでエネルギーを放出しながら新たな均衡状態に崩壊する、という今の出版界の状況は説明できないだろう。

 実際、エネルギーの不自然な供給は状況をどこまでも推進してしまう。茹でガエルどころか水が蒸発し尽くし、肉が焼けて、炭となり、その炭も二酸化炭素となって揮発してしまうまで状況は進行するはずであった。
 
 これは新たな均衡状態までの崩壊という現象とはまるで全然違っているし、先を予測することには使えなかった。

 
 ∧∧
(‥ )茹でるという行為が
\−  実はエネルギー的に
    相当無理をしないと
    成立しない行為なのに
    それを安易に適用するから
    理解が混乱するのだと
 
  (‥ )山が地面から苦もなく
      生えてきました
      と言うぐらい
      エネルギーを無視した
      ファンタジーゲームな
      発想だでよ
      こんな理解で世界を
      語られても困る
 
 
 無論、茹でガエル理論を言う人間は、マウント取れればそれで良いわけで、だからこそ山が生える程度の内容で良いのであろう。しかし、結局それはそれだけのことでしかなかった。
      
 
 

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