自己紹介

イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック

2020年8月24日月曜日

10万では動かないので 真剣な時は賭け金100万以上で検討するべき

   
 デメニギスの絵を描いていたら間違いがあることに気がついた。魚の鼻の穴は左右二対で、合計4個。
 
 ∧∧
( ‥)修正だー
 
  ( ‥)完了ー
    −/
 
 さて
 
 ∧∧
(‥ )例の大炎上した
\−  Vtuber楠さん
    どうすれば復帰できると
    思います?
    旧同僚への裏切り
    事務所の情報漏洩
    へたすると産業スパイで
    告訴もの
    これをどう禊ぎすれば
    許されると思います?
 
  (‥ )鷲巣麻雀すれば
      いいんじゃねーの?
 
 鷲巣麻雀。すべてではないが透明な牌と特殊なルールで行われる麻雀で、賭け金は血液。

 もちろんこの場合、バーチャルな外側ではなく中の人の血液を賭けて行う公開配信。同時接続10万は固く、高額のスパチャとおひねりが飛び交うこと間違いなしだ。
 
 ∧∧
( - -)大きな苦行をすることで
    皆の前で禊をする...
    許しの場において
    普通にある通過儀礼だけど
    それは無理だなー
 
  (‥ )本当に危険でなければ
      禊にならんでな
      普通の対戦相手では
      駄目なのが難点よ
      死んじゃうツモ〜 と
      笑顔で口にできるプロが
      最低限1名必要だで
      無理だねー
 
 さて
 
 Vtuber夜桜たま(旧)が最初の事務所を飛び出してVtuber楠栞桜(新)になった時、Vtuberの配信を切り抜きをする人間も後をついて寝返ったという。

 つまりこの切り抜き配信者は、

 最初は夜桜たまが所属する事務所のVtuberの配信を切り抜いて視聴数を稼いでいた。
 
 しかし、夜桜たまが旧事務所を悪役にして飛び出して、個人勢の楠栞桜となると、彼女の切り抜きを始めた。
 
 それのみならず、悪役にされた旧事務所のVtuberたちをひたすら批判中傷する切り抜きや動画を上げて視聴数を稼ぐようになった。
 
 ∧∧
(‥ )ところが今や
\−  楠栞桜の自作自演が
    明らかとなり
    楠株は大暴落
    この切り抜き配信者の株も
    大暴落だそうでございます
    
 
  (‥ )株の見極めに
      失敗してるよなー
 
 似たようなことはイラストレーターにも言える。美少女系イラストレーターは典型的には同人誌で人気キャラのエロ絵を描いて稼ぐ。そして売れ筋のキャラはテレビ放送が切り替わる3ヶ月ごとに変わる。

 これゆえイラストレーターは売れ筋が変わるたびに描くキャラを変えるのであった。焼畑をするようでもあるし、食い尽くした後は移動していくイナゴのようでもあった。
 
 ∧∧
(‥ )夜桜=>楠への転生でも
\−  イラストレーターは乗り換えて
    そして失敗したんだよね
    まさに株の失敗
    みんな失敗
    なんだこれ?
  
  (‥ )動作自体は
      まさに株なんだよな
      夜桜たま(楠)の脱退で
      悪役になった旧事務所は
      売れ筋ではないと見て
      叩き売りして
      楠株を購入したわけだよ

 
 
 経済学者ケインズが言ったように、株というのは美人コンテストのようなものであった。自分から見ればどの子が好みか? それが問題になるのではない。皆がどの子に一番多くの票を入れるのか? それが問題となる。
 
 そうであるから、自分の判断とは関係なく、皆がどう思うのか? で人は動く。
 
 ある意味主体性のない、軸のない行動によって、動態はぐらぐら左右に揺れる不安定なものとなる。

 これはまさに株の動きそのものだ。
 
 ∧∧
(‥ )だからこそみんな一斉に
\−  旧同僚を叩き売りして
    逃げたわけだけど
    その代わりに楠株を
    皆で購入して大損する...
    動態自体は株なのに
    全員で大損って
    株としては
    なんかおかしくね?
    なんで皆まんまと
    買っちゃったわけ?
 
  (‥ )覚悟が足りなかったんだろう
 
 
 例えば、(旧)夜桜たまが脱退のきっかけとしてお気持ち配信して大混乱を作ったのは同僚がデビューする前日であった。
 
 ∧∧
( ‥)同僚の晴れ舞台の前日に
    騒動をぶつけてくる時点で
    これは不安材料
 
  ( ‥)でっ同僚のカルロピノが
    −/ 語るのは
       何者かによる
       内部情報の漏洩と
       会社が公的立場では
       言えない という
       発言なんだよな
 
 これは、もし株式会社の株主がこんな発言を聞いたらパニックに陥るような爆弾発言なのだが、おかしなものでファンはこの発言の重要性が全然まったくこれっぽちも理解できなかったらしい。
 
 ∧∧
(‥ )ついでにいうと
\−  夜桜たまと転生後の側である
    楠栞桜の外見は
    実はかなり似てるんだよね
    名前もそうだよね
    桜という漢字を共通に使ってる
 
  (‥ )前と全然違うキャラに
      転生する
      例えばショートカットの
      僕っ娘に転生したとか
      だったら問題ないけど
      共通性のある側を使う
      こういうやり方は
      事務所の投資をずるして
      食べてることになるんだよな
 
 この時点で、まともな株主だったら楠株はかなりリスクのある株だと認識するだろう。
 
 ∧∧
( ‥)でも儲けが多いのも
    事実だったのですよ
    これは儲けにふさわしい
    リスクでしょうな
 
  (‥ )もちろん購買する側は
      それを判断するのが当然
      リスクを判断し
      利益と天秤にかけ
      自己責任で購入するのだ
 
 例えばである。石油産油国であるベネズエラの国債の利回りは、2016年において30%であった。

 高度成長期の日本の銀行が5%の利回りで、1億預ければ一生遊んで暮らせるとか言われたものだが、ベネズエラ国債はその実に6倍の利回りではないか!
 
 では? あなたはこれを買うか?
 
 ∧∧
(- - )これを買うのも買わないのも
\−   購入者の自由であり
     自己責任だよねー
 
  (- - )まあ言っちゃなんだけど
      買うのは訳ありか
      相当な物好きか
      阿呆だと思うけどな

 
 
 少なくともまともな人間なら調べて気がつくだろう。ベネズエラが持つ産油国という肩書きはほとんど有名無実であること、放漫財政で国内の投資はおろか、財源の根幹である産油すらも維持できなくなりつつあることを見てとるだろう。そして実際、ベネズエラ は2018年、その国債がデフォルト状態、債務不履行に陥ってしまうのであった。
 
 楠株も似たようなものであった。詳細に検討すれば利回りは大きいがリスクが高いことは見て取れたはずだ。
 
 ∧∧
(‥ )だのに購入した人が
\−  8万人はいたはずなのですよ
    転生後の
    チャンネル登録者数からすれば
    そのぐらいはいたはず
    切り抜き配信者も
    イラストレーターも
    まんまと購入している
    そして大暴落...
    このリスク管理の低さは
    一体全体なんですかな?
 
  (‥ )んー...
      賭けた金が
      少ないからだと思う
 
 今回の騒動で色々な場所を覗き込んでみたが、ショッキングな書き込みを某掲示板で見た
 
 俺なんて10万も楠に投げちゃったんだよ、どうしよう...
 
 ∧∧
( ‥)...たった10万やがな
 
 
  (‥ )なっ? ほら
      賭けた金が少ないから
      真剣じゃないんよ
      頭が回らないんよ
 
 
 今から買う株に10万かけるのと、100万かけるのと、1000万をかけるのとでは真剣さの度合いがまるで違うだろう。
 
 10万だったら考えもなしに、調べもしないで30%の利回りに目が眩んでベネズエラ国債を買うかもしれない。
 
 しかし、100万や1000万を賭けるとしたらどうだ? その時、あなたならベネズエラ国債を買うか?
 
 10万ぽっちならいざ知らず、賭け金が100万以上だったらもう少し頭が回るのではないか? もう少し真剣に調べてリスクを検討したのではないか?
 
 ∧∧
(‥ )ファンの動態は
\−  株で説明できるけど
    賭けるお金が
    1桁か2桁少ないから
    リスク検討が
    いい加減だったのだと
 
  (‥ )人間の脳を動かすには
      大量のエネルギーが
      必要になる
      そうであるからには
      賭け金が大きくないと
      真剣に回転しない
      それが顕著に
      出てしまったのだろうな
      そうしてまんまと
      買っちまったわけさ
 
 
 言い換えればこうであった。物事を真剣に考えたいのなら、対象を株や債権や国債に置き換えて検討するべきだ。それも賭け金は100万以上でなければならない。10万の賭け金では人間の脳は真剣には働かない。

    

ブログ アーカイブ