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2020年8月6日木曜日

美少年がカイジの世界ですり潰されるという娯楽

 
 ∧∧
(‥ )要するに宝石の国って
\−
 
  (‥ )ここは宝石の国ですと
      言われて呼ばれて
      きれいな場所なんだろーな
      と思い込んで
      みんな集まったけど
      実際には
      賭博黙示録カイジで
      だけどキャラがまだそれを
      分かってないって感じかな
 
 
 ∧∧
(‥ )なんか聞いた話では
\−  一方的に蹂躙して進撃する
    主人公に対して
    ユークさんが話し合いを
    持ちかけて破壊されたそうで
 
  (‥ )ユークは洞察力のある
      非常に賢いキャラなのに
      取り引きというものが
      分かっていないのだな
      相手にとって
      価値あるものを
      提示しないと
      そもそも交渉など
      できんぞな
 
 せめて、金剛を引き渡すから、私だけは許して、見逃して、ぐらいは言っていただかないと。これも取り引きとしてはほぼ無意味で無駄だけど、話し合いなんぞという無価値な抽象概念よりはましである。
 
 ∧∧
( ‥)ウ○コもしない
    中性美少年たちが
    カイジの世界で
    すりつぶされていくのって
    ゾクゾクするべ
    ユークさんきれいだから
    破壊された時も
    それはそれはきれいだべ
 
  ( ‥)それを楽しむ
    −/ 漫画なんだろうなこれ
 
 
 11巻における主人公とダイアの交渉がゾクゾクするのも、取り引きになっているからなんだろう。

 お前のコンプレックスを解消する場を、自由になれる機会を君に与えよう。

 乗った!
 
 これは良い取り引きだ。心が躍るし、ここには命の躍動がある。
 
 ∧∧
(‥ )考えてみれば
\−  カンゴーム君がなんか
    つまらないキャラになったのも
    このせいでは?
 
  (‥ )ラピスに拘泥していた頃は
      取り引きしていたのに
      今はそれが希薄だからな
      彼氏と一緒に無になりたい
      その漠然とした
      渇望を抜かせば
      魅力が足りないかなー
 
 
 多分、この渇望のはてに彼が絶望してあがき、希望に手を伸ばす。その時にこそ、彼は輝くのだろうが、実際、そういう話になるのかは分からない。物語には物語の都合というものがあるがゆえ。
 
 ∧∧
(‥ )ルチルさんも唐突に
\−  病みキャラになって
    そこからはあがくという
    魅力が失せたよね
    月に行くことも
    あきらめちゃうし
 
  (‥ )物語としては
      それが妥当なの
      だろうけどな
      例えばだ
      必死になって月にいって
      奪われたパパラチアと
      再会して
      主人公と大喧嘩して...
      でもその後はパパラチアと
      一緒になって主人公に
      アドバイスする役回りに
      なりかねないし
      それだったら
      病ませて脱落させるのが
      物語的に妥当じゃね?
 
 実際、そうでないと主人公が苦しまなくなってしまうではないか。カイジ同様、沼にはまって苦しんでいるからこそ進む物語というものがあって、そうである以上、アドバイスしうる年長キャラはすべて排除されねばならぬだろう。
 
 

 
 *個人的には祈りが発動して、愛しい彼氏が消滅することに気づいて怯えるカンゴームの顔は良かった。命の躍動を見るのはいつだって楽しい。
 
  
      

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