自己紹介

イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック

2016年9月21日水曜日

物理学は最もオカルトであり、進化学はその正反対

 
 一休みのつもりが寝てしまって、そして朝の2時。
 
 ∧∧
(‥ )曇ってるけど
    雨は上がったぞ
 
  (‥ )散歩へいくか
      体が固くなっちまったぜ
 
 気象庁のデータを見る限り、日本全国、事実上、雨の降っている箇所はなし。台風も温帯低気圧になって消失していた。
 
 さて

 自然科学に関するトンデモはすべての分野に存在する。だがどうも、物理学よりも生物学、特に進化論に関するトンデモは根深い。
 
 ∧∧
(‥ )物理でもアインシュタインは
\−  間違っていたとか
   そういうトンデモがあるけどね
 
  (‥ )科学雑誌の編集部には
      数学や物理学の
      トンデモ論文が
      時々郵送されて
      くるそうだしな
 
 不可能と証明ずみの定理を解決したとか、相対論の間違いを見つけた、あるいは永久機関。そういうたわいもない論文である。

 もちろん、こういうものはくだらない勘違いが元になっている。
 
 ∧∧
( ‥)進化論に対する誤解も
    くだらない勘違いが元でしょ
 
  (‥ )違いがあるとしたら
     理論の前提が
     人間の認識に対して
     強烈に抵触しているかどうか
     かなあ
 
 例えば、相対性理論は人間の認識に抵触しているとは言いがたい。相対性理論が導く、時間が均等に流れないこと、観測者によって時刻が違うこと、加速していかに速度を加算しても光速度を越えることができないこと、これらは人間の認識に抵触していないだろう。
 
 ∧∧
(‥ )浦島太郎や西欧にある
\−  妖精の国へいった王様の物語
    のように
    異界と現世の時間の流れが
    異なるというのは
    広く見られる発想
 
  (‥ )速度を加算しても
      光速度を越えられない
      ってことも
      別におかしな話じゃない
      そもそも
      人類の歴史において
      加算すれば速度が
      増していくという発想は
      ごく新しいのだ
      加速というのは
      ガリレオあたりの
      発見であるわけだし
 
 量子論でさえも人間の認識には抵触しまい。実際、量子論は平行宇宙という異界を正当化する道具として物語で重宝されておる。
 
 ∧∧
( ‥)でも進化はそうではない
 
  (‥ )進化は種という概念を
      破壊することで
      成立する世界観だが
      人間は種という概念で
      物事を認識している
      ダーウィニズムは
      人間の認識に極めて強く
      抵触してしまうのだ
 
 物理学に関するトンデモが、一部の勘違いさんから広く浸透しないのは、相対論や量子論が一般人の世界観に抵触しないのでトンデモが支持されないのかもしれない。

 *物理系のトンデモさんたちは、どうもまずニュートン力学までは理解できた(と本人は思っている)が、そこから先でつまづいて、ニュートン力学ですべてを説明できるはずだと頑張ってる人たちのように見える。意地悪な言い方をすれば、自分がついてこれた知識の体系内に未知を取り込めるのではないか? と思い上がっているのだとも言える(実際にはたわいもない勘違いをすることから分かるように、ニュートン力学さえもちゃんと理解していない)。
 
 これに対して、ダーウィニズム、あるいは進化論は人間の認識に抵触するため、一部の積極的な勘違いさんの意見が、広く一般にまで浸透してしまうようである。
 
 ∧∧
( ‥)トンデモさんという
    震源の人数は確率的に
    同じだけど
    周囲の人という媒体に
    対して
    広がりにくい
    広がりやすいの違いがあると
 
  (‥ )もうひとつの説明は
      あれだな
      物理学はオカルトの
      要素があるけど
      進化学はオカルトの要素が
      まるで皆無だって点かな
 
 物理学というとオカルトと正反対に思えるが、実のところ歴史的に言えば自然科学で一番オカルトから恩恵を受けた学問領域だ。
 
 ∧∧
(‥ )クオーク理論は曼荼羅で
\−  アインシュタインは神を想定し
    ニュートンはばりばりの
    錬金術師で万有引力を考え
    ケプラーは太陽が持つ
    摩訶不思議な力で
    法則を発見してしまう
 
  (‥ )さらにさかのぼれば
      世界の背景には
      数の比が存在する
      そういうプラトン的な
      というかピタゴラス的な
      世界観が物理学を
      強烈に支配してるよね
      現在ですらそうだし
      何千年もそうなのだ
 
 確かにこれに逆らった人もいた。ガリレオなんかはその典型なんだろう。だが、ガリレオはオカルトを否定したがゆえに理論に墓穴を掘ってしまい、その理論的な弱点を教会に突かれて失脚したようである。
 
 ∧∧
( ‥)物理学は自然科学の中で
    最もオカルト的であり
    人の世界観がオカルトなら
    物理学が人間の世界観に
    抵触しないのは当然であった
 
  (‥ )生物学はその正反対
     なんだよな
     生物学の分野で
     物事の背景に数の比がある
     そういう信念で大発見を
     なしとげた人って誰がいる?
     メンデルぐらいじゃねえか?
 
 ∧∧
(‥ )進化学が理解されにくいのは
\−  生物学、ひいては進化学が
    実はあまりにもオカルトから
    かけ離れているせいでは
    ないだろうか?
 
  (‥ )人間の理解と娯楽の
      ことごとくが
      オカルト的であることを
      考えれば
      これは自明の結論だと
      思えるけどな
      
 
  
 

ブログ アーカイブ