自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2016年9月28日水曜日
どうせ何もないし、そんなこと、全員、実は分かっている
∧∧
( ‥)例えばの話
(‥ )知り合いの
フリーの雑誌編集者に
尋ねたのだよ
書籍の中でも雑誌はネットと競合しやすいし、無料であるネットの方が原則的に強い。
市場をネットに食われつつある雑誌の仕事において、その支払いは悪くなっているか?
答えは 否 であった
一見すると、ネットに雑誌が食われている現実など関係ないかのような状況
∧∧
(‥ )でも話を聞くと
\− 支払いをしぶる雑誌は
すでに弱ってる雑誌で
必然つぶれてしまうのだと
(‥ )全体のパイは小さくなって
いるんだけども
支払いの悪い場所は
原因として弱っているので
結果的に消えてしまい
残っているのは
ネットにも対抗できて
必然、金払いが以前と
変わらないものだという
だから変わらない
もちろん、人によって、この話に様々な意見を持つであろう。
だが少なくとも言えることがある
∧∧
( ‥)パイの大きさと賃金の高さは
比例しない場合がある
(‥ )反映はされるだろうけど
小さな世界で比較的高い
支払いが行われる場合も
あれば
大きな世界で支払いが
しぶられている場合もある
...まあ当たり前の話
現実をまんま言っただけの
たわいもない指摘なんだが
だがしかしこれ、言い換えれば、
海外では俺と同じ職種でも、ずっと高い賃金をもらっていると言う!
だったら俺たちは海外へいこうー!
と言ってみたところで
∧∧
(‥ )
\− 向こうの市場は
少人数高賃金で飽和した
小さくて活気のない市場かも
しれないのである
というかそうじゃね?
(‥ )縮小するがゆえに
生き残りの殺し合いに
なっている分野と違い
安定して固定されて
飽和した分野は
活気ないからねえ
実際、海外に限らず
端から見てると
静かで固定されていて
つまらない
分野ってあるからな
例えば盗作で有名になってしまった東京オリンピックのエンブレムな人。
彼らデザイナー達を揶揄した言葉で曰く、
この業界のこの人たち、コンテスト(というかコンペ)があるたびに、お互いに審査員と優勝者を持ち回りで演じているだけじゃないか!
∧∧
(‥ )Aさん審査員でBさん優勝
\− Bさん審査員でAさん優勝
みたいにね
(‥ )でも金儲けは
できていたんだよな
出来レースいいですよねえ
問題があるとしたら内輪で出来レースしているというのもさることながら、これがまるで楽しそうに見えない点にあるだろうか。というかデザイン自体がくだらん。
∧∧
( ‥)みんなあこがれる
夢の国もどうせそんなもん
だろうと?
(‥ )というか皆さん
実は気がついてるよね?
皆、言うのである。
いいなー、あっちはちゃんと生活できるだけの賃金を払ってくれるんだ。
そーだ! みんな海外へいけばいいんじゃないかな?
いかにも夢と希望とあこがれをみなぎらせた言い方だ。
だがしかしこれ、金の話しかしていない。
あっちは面白そうだ! 俺もやりたい! とはまったく一言も言っていない。
そして、いけばいいじゃん! と他人に丸投げ。
自分ではする気がない。
内気だから?
いやあ違うよね? 皆さん、分かっているんでしょう?
∧∧
( ‥)ようするに
金はいいけど
こんなのつまらないし
俺はしたくないし
できないよ
全員それが
分かっているのである
(‥ )分かってるでしょうよ
分かってるでしょうよ
みんな分かっているのだ。
エンブレムさんを見た時に、うらやましい! 俺もああなりたい! そう思ったか?
皆分かっているのだ。金が欲しいのは山々だが。あっちはつまらないし、退屈だ。見かけはいかにも素晴らしいけど金かかってる部分しか見るべきものがないよねえ...と
というか、
あれ、本当に幸せか?
と。
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