自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2016年2月13日土曜日
宇宙人グレイは裸である
∧∧
( ‥)どうよ
( ‥)んー
‐/ 今の俺の文章
同所的種分化を
強調し過ぎだなあ
∧∧
(‥ )種分化は多くの場合
\‐ 異所的に起こると
言われてますよねえ
(‥ )ダーウィンは生存競争による
同所的な種分化を
強調しているように
見えるから
その影響を受けたのかな?
もっとも、ダーウィンの姿勢は、まず第一に実際にある事柄から説明することであった。だとしたら生存競争で種分化を説明するだろう。
あるいは生存競争での種分化を説明した、というのはこっちの解釈かもしれぬ。二つの異なる存在があると競合で分化がより進む、というのはダーウィンの言う通りだし、それが彼の言うことでもある。
問題は交配が起きなくなる生殖隔離が最初にどう成立するかであった。
∧∧
(‥ )これに関する
\‐ ダーウィンさんの見解は
さてどうでしたかね?
(‥ )自分の文章の書き直しも
含めて
彼の文章の読み直しも
必要だな
さて
自分が子供の頃に見た本ではたくさんの宇宙人目撃談があった。毛むくじゃらの宇宙人、首無し宇宙人、小人型宇宙人、ロボット型、アメーバ型などなど。まさに魑魅魍魎、百鬼夜行のたぐいである。
∧∧
(‥ )でも前にネタにしたように
\‐ 未知との遭遇以後に
都市伝説の宇宙人たちは
グレイに一本化された
という感じですか
他の宇宙人さんは
地球争奪戦でグレイに
破れてしまいました
(‥ )未知との遭遇では
宇宙人は
まばゆいバックライトから
歩きでてたわむれる
小さな姿で描かれてる
あれは確か子供を使った
のだよな
そのせいか、都市伝説のグレイも子供のようなものだ。あるいは未来人の姿だとも解釈できる。大きな脳、小さな顎、きゃしゃな腹部と手足。
∧∧
( ‥)そこは
ウェルズさんの火星人と
同じだよね
知的生物は進化すると
脳が大きくなるだろう
柔らかいものを食べるから
顎が退化するだろう
消化器官も退化する
腹部は小さくなり
機械を使うから手足も
縮小している
そういう世界観
(‥ )デザインの背景思想は
同じだよね
でも
未知との遭遇の宇宙人が
火星人だとやばいよな
UFOは人を連れて行く。神隠しのようなものだ。着陸地点に到着し、そこで解放されて出てくる人々は、光の中からぼんやりと、ここはどこなんだろう? という夢見心地で現れる。その周囲でたわむれる小さな妖精のような姿。
だが、これがウェルズの火星人ならどうなるか?
光の中から現れるうねる触手、ずるずると這い出るキノコのようなぬめっとした肉体。
∧∧
( ‥)さらわれた人も
助けてくれー!!!
と叫びながら出てきますよね
(‥ )未知との遭遇だと
UFOに着陸地点の山を
脳内に刷り込まれた
主人公がそのまま宇宙へ
いっちゃうけど
火星人が相手だと
そういう話にならないよな
主人公は脳内に刷り込まれたイメージを必死で再現する。自宅内に巨大な泥の山を作る。当たり前だけど、主人公の奥さんは気がふれた旦那に絶望し、子供を連れて出て行く。
家族に見捨てられ、そして自ら家族を打ち捨てた主人公はその山が実在するデビルスタワーであることに気づき、ついに現実の山へとたどり着く。
=>https://www.google.co.jp/search?q=close+encounters+of+the+third+kind+devils+tower&biw=1054&bih=833&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved…
そして光の中から現れた妖精のごとき存在たちと共に、輝く船に乗って宇宙へ旅立つ...
∧∧
(‥ )ところが相手が
\‐ ウェルズの火星人だったら
ぎゃー!! と言って
逃げ帰って
火星人怖い火星人怖いと
泣きながら
家族のいない家で
一人寂しく泥と一緒に
過ごすのでしょうねえ
(‥ )未知との遭遇は
宇宙人がグレイな造形だから
あの最後が
成り立つのだよな
高度な文明と進化を示唆する
巨大な頭、華奢な手足という
同じデザインでも
あれがグレイではなく
火星人だったら
例え相手が友好的でも
ただのホラーになってしまう
∧∧
( ‥)それを考えれば未知との遭遇や
それに触発されたと思われる
グレイとその都市伝説は
妖怪というよりは妖精さん
タコ型火星人よりは比較的無害
(‥ )未知との遭遇以前の
魑魅魍魎な宇宙人は
まさに妖怪
それがグレイという妖精に
一本化されたというわけか
もちろん、グレイは妖怪としての側面もある。ウシの内臓を引っこ抜くとか、人間をさらうとか、それは妖怪としての所行だろう。
∧∧
(‥ )妖精さんは
\‐ 広義の意味では妖怪だからね
悪さをする妖精さんも
いますからねえ
(‥ )農耕社会から工業社会へ
移行するにしたがって
妖精も妖怪も
姿をかえざるをえなかった
そういうことなんだろうな
ああ、そういえば思い出すことがある。イギリスの民俗学の人が妖精を扱った本。それによれば、最後の妖精目撃談はWW2の前後あたりではなかったか?
おつかいにいく子供がふと気がつくと、道の角のハリエニシダの生け垣から顔をのぞかせてじっとこちらを見つめる怖い顔を見たと。小さな顔と体。そしてつり上がったドングリのような眼。たしかこんな話...
∧∧
( ‥)グレイやがな
(‥ )当時既に
妖精さんは
グレイへと進化しつつ
あったのだな
考えてみれば、グレイは裸である。服を着ているのだ、という説もあるが、着ているにしてもボディーライン丸見えのぴっちりスーツであることは間違いない。
∧∧
(‥ )イギリスの妖精ブラウニーは
\‐ お手伝いをしてくれるけど裸で
裸じゃ可哀想だと
家人がマントや服を与えると
消えていなくなるとか
(‥ )グレイもそうなのかね?
∧∧
( ‥)服を与えると泣きながら
宇宙へ帰ってしまうのです
(‥ )エリア51の地下では
何百何千というグレイが
働いているという話が
あったけども
この数はホワイトカラーではないよね、あからさまにブルーカラー。
グレイは地球に出稼ぎに来ているのか?
いや、人間のために働くという意味では、グレイは祖先であるブラウニーたち、妖精そのままなのだと言えよう、
∧∧
(‥ )お給料に服をあげると
\‐ やったーと言って
帰るんだ
(‥ )楽しそうだな
エリア51
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