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2015年12月12日土曜日

逃げるのは問題ないが、逃げることから逃げるのは嘘つきである

 
 誰でも登れる斜面を作り、少しだけきつくする。
 
 
 ∧∧
(‥ )みんなが登れるわりには
\‐  手応えがあるから
    充実感もある
    だから皆が言う
    もっと本格的なものが
    欲しいですねと
 
  (‥ )それじゃあこうするね
      そういって
      傾斜を少しだけ
      本格的にすると
      もう誰も登れない
      出てくるのは文句だけだ
 
 当たり前と言えば当たり前ではある。
 
 本当にやる気のあるやつは、こんなの物足りない、なんて言わない。
 
 やる気のある奴は
 
 これはできた、ではこれはどうか? ああ無理だ、今の俺ではここまでが限界か...。 ではこれならどうか? なるほどこれは出来る。ではこれを繰り返せばどうか? おっ、登れるようになったぞ!!
 
 ∧∧
(‥ )とっ、実行するのみである
\‐
 
  (‥ )口で文句言う奴は
      何もかも口先だけなのだ
      口先だけだから
      口で文句を言う
 
 本もこれと同じこと。だいたい、一般書籍など読んでる時点でお話にならないのである。そんなものはお母さんが子供相手に3段の階段を作って、3段登ったら富士山ね、と用意してくれているようなもの。
 
 だから本を読んだら、それを手がかりに自分で本物を見るなり触れるなり、本物が無理ならせめて論文や教科書を読むなりしないとどうにもならない。
 
 ∧∧
(‥ )でも一般書籍を読んで
\‐  分かったぞ!!
    と満足してしまう読書家は
    ありがちである
 
  (‥ )なんかさ
     有頂天に楽観的なのよな
     まるで俺様は
     一度教科書を
     読んだだけで
     いつも満点を取れました!
     と言わんばかりの
     楽観論よなあ
 
 もうちょっとだけ、学生時代の挫折を皆は思い出すべきではなかろうか? 自分がそんなに賢かったことが一度でもあったのか? 一体全体、今のお前は何から目をそらして逃げ回っているのか?
 
 ∧∧
(‥ )でも大人になるって
\‐  そういうことなんだよね
 
  (‥ )逃げるのは問題ない
      だけど
      逃げていることから
      逃げるのは嘘つきだぞ?
 
 

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