自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2012年8月26日日曜日
呪わしい約束の地へ
生命あふれる奇跡の星、地球
(‥ )これ、逆だよな?
この宇宙で生は
望まれていない
望まれぬ者達が寄り添う
ありうべからざる場所、地球
∧∧
( ‥)はあ、まあ
死、こそが普遍的なこの宇宙の中にぽっかり生がある。これを奇跡だと?? むしろこれは呪いだろ。
( ‥)神はおっしゃっておられる
お前ら苦しめと
∧∧
( ‥)みなさん、前世で悪いことを
して、この地獄に送り込まれた
のですかね
こんな宇宙に送り込まれたのだ。たぶん、よほどの許されざる大罪を犯したのだろう。しかし、一体全体何をしたのか思い出せない。
∧∧
( ‥)でもさ、ポエムな妄想絶頂な
ところで申し訳ないですが
実際は死もないし、呪いも
人が作ったものですよね
(‥ )二酸化炭素と水から生まれ、
そして再び二酸化炭素と水へ
戻る。死だの生だのではなく
現象がどんな形をとるかだ
呪いとか奇跡とか、そんなものは人の認識であって、ありもしないものだ。そういう意味では生も死もない。あそこからきて、一時留まり、そして戻る、それだけの話。
∧∧
( ‥)まあ、進化の過程で
生を渇望し、死を恐怖する
ようになっちゃいましたから
”それだけの話”には絶対
なりえませんけども
( ‥)意義のない生に執着し
意味のない死に恐怖する
そういう意味じゃまさに
呪いなんだけどね
それはさておき
人間らしく幸せになりたい、ぶっちゃけ面白おかしく暮らしたい
∧∧
( ‥)不可能ですけど、
そう願う人をだしにして
金儲けするって手は
あるのですよね
(‥ )ドイツはギリシャをだしに
したじゃないか、という
揶揄があるのもそのためか
だが実際のところ、そんなものはうまくいかない。事実、破綻した。後はゆるゆると世界経済は滅びの道を下るのみ。
昔、ある人が曰く、文明が進んだなんて嘘さ。進んだのならどうしてこんなに俺たちは忙しいのさ。
∧∧
( ‥)たぶん、彼は自分がとんちんかんな
ことを言っていると思わなかった
のでしょうね
( ‥)文明=安楽な生活、
という前提が間違っている
文明とは敵に征服される恐怖に怯え、絶え間なく競合することでエスカレートする営みだ。
ひるがえれば、文明が進めば安楽で満ち足りた生活が送れる、その発想は根源的に根本的にまったくもって愚かしいまでに間違っている。前提が誤っている以上、彼の言葉は単なる間違った文章で意味はない。
∧∧
( ‥)過労死するのが文明人だが
より進んだ文明では過労死すら
許されないであろう
(‥ )さあ、世界を分割支配する
列強諸国の国民諸君、
楽しいゲームを
自覚しよう
勝ち残ったものこそ、一番最後に死ぬ事を許される果てしなきゲームの真っ最中だということを自覚しようじゃないか。
思えば、最初からそうであった。20年前に冷戦が終わった時、今のトップはまだ40代の青二才だったが、実際にはすでに経験に固定化され、愚かな老人になっていた。冷戦は生きるか死ぬかのゲームを2つの国しかしていなかった。そんな安楽な時代が終わって、しかし、僕らはまだ冷戦の亡霊たちを組織の上に据え、ぬるいゲームをしていたけども、それももう終わりだ。
世界は約束されたより完璧な地獄へとまた一歩近づく。砂時計の砂粒が落ちるように、ゆっくり、しかし確実に。
さあ、進もう諸君、呪わしい約束の地へ。他のすべての選択肢はこれよりもっと悪い道であるがゆえ。
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