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2011年4月22日金曜日

夢を見た、どうも無駄に力を入れすぎているようである


 
 夢を見た。がりがりにすっかりやせて、骨と皮ばかりのようで、しかし筋肉が奇妙についた小さなばーさんがいた。丸っこい顔で、異様に元気でシャツと短パンをはいて絵を描いていた。

 漫画のようにも、絵本の挿絵のようにも見える絵で、単純だがしっかりと形がとれていて、

 大部分の絵は人物をコミカルに、しかし妙に効果的にドラマチックに配置した小さな絵だった。

 全部壊すのよーと屈託なく笑った。放り投げて壊す、という言い方からすると実はこれは絵ではなく写真で、一方方向から見るとまとまって見えるが、騙し絵のようなものかもしれないな、と思った。

 実際、そこは古いアパートだったのか、学校かなにかであったのか、長々と続くベランダに出ると、風景の向こうは海を眺められる高台で、真っ白なベランダの床や手すりにも絵が描いてあって、幾つかは素朴な騙し絵だった。空と海へ溶け込むように描かれた絵の上を歩くのは、正直、怖い気がした。

 ベランダの片方は行き止まりだったが、もう片方は客もおらず通路になって道になり、誰かが無作法に置いた古いソファーやかつての落書きにも絵が描いてあった。

 学校の校門のように見える、ずり落ちるような白い砂と土がむき出しになった坂でベランダは終わっていて、脇に積み上げられたなにかの廃材がぞんざい赤茶色に塗られていた。

 これも絵なのか、表現なのか。

 どういうわけかそこに、そこだけ「一平へ、◯◯」と書かれた署名があった。

 一平なんて名前は知らない、会ったこともない。なぜだか知らないが、そこで始めて写真を撮った。白と赤茶色とグランドと低い校舎があり、背景に山があった、自分の背後は小さな港で青い灰色の海だった。

 彼女の、自身の名前は思い出せない。

 ∧∧
( ‥)なんでしょうね、この夢は

    ( ‥)フウチョウを描いている途中で
      -□ 寝ちゃったからかね?

 ∧∧
( ‥)ああいう絵を描きたい?

    (‥ )簡略かつ、効果的に描けるのなら
        歓迎だな。

 どうも無駄に力を入れ過ぎなようである。


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