自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2018年6月2日土曜日
森は異界なので
∧∧
( ‥)以前、山城の跡を
うろうろした時
(‥ )自分のいる場所が
分からなくなって
慌てたことがあったよな
分からないはずはない。その山城の跡は周囲が道に囲まれているし、開放されている片方は急傾斜でそもそも歩けないはず。それに一方方向へ歩いているのだから道に必ず出るはず。図で見た、堀の跡も途中で確認したし、歩いている方角は正しいはず、距離は100メートルもないはず。
∧∧
(‥ )そのはずなんだけど
\‐ いけどもいけども
道が見えない
分からない
(‥ )あれれっ? と思って
引き返して
すぐに山城の頂部に出て
そこから登った道を降りて
ぐるっと回って
自分がうろうろしただろう
あたりを見上げて見たけど
なんでこれだけ大きな道が
上から見えなかったのか
分からない
∧∧
( ‥)多分 段差があって
見えなかっただけ
なんでしょうけどね
( ‥)葉が落ちた
‐/ 真冬のひらけた森で
この有様だからな
葉が伸びた季節や
笹のような常緑性の
植物がある場所では
視界は絶望的だな
方角も分からない。分かったところで自分がどこにいるか分からなければどうにもならんし、分かるにはそもそも視界が確保されている必要がある。
∧∧
(‥ )登山道から外れるのは
\‐ 危険だな
(‥ )あの植物なんだろう? と
ひらけた林を登山道から
50メートルぐらい
外れてうろうろして
振り返ると
もう道、分からないしな
登山道を
歩いているだけだと
いかにも安心感だが
一歩外れりゃ
森は異界だよねえ
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