自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2018年6月27日水曜日
ゼニスは中小企業には戻れなかった
ビジョナリーカンパニー3 衰退の五段階 ジェームズ・C・コリンズ 2010年 日経BP社
∧∧
( ‥)企業の衰退には段階がある
1:成功から生まれる傲慢
2:規律なき拡大
3:リスクと問題の否認
4:一発逆転の追求
5:凡庸な企業への転落か倒産
( ‥)んー これは単純に
‐/ 成長したら身動きが
取れなくなって
試行錯誤したけど
倒産しましたって
話だよね?
というか、
成長できる? できない?
|
|=====>できない=>倒産
|
業績が悪化? 横ばい?
|=====>横ばい=>存続
|
試行錯誤失敗? 成功?
|=====>成功=>存続
|
|=====>失敗=>倒産
∧∧
(‥ )単にこういう
\‐ あみだくじというか
フローチャートを
見ているだけでは?
(‥ )成長できて悪化して
試行錯誤が失敗すれば
めでたく
5段階達成ですね
著者はスタンフォード大学教授を経て、経済研究所主催、だそうである。
∧∧
(‥ )案外にその...
\‐ なんていうんですか
成功から生まれる傲慢とか
規律ある創造性からの逸脱とか
抽象的な言葉や表現が
並ぶものですなあ
(‥ )アメリカの経営者や
リベラルは
知的で高邁で
ロジカルだとかいうけど
まあ所詮は人間だからな
こんなもんでしょ
それに人間集団は宗教と信念で動くのである。規律だの謙虚だの、そういう言葉には価値と意味がある。十分かどうかは知らないが。
さてもさても、そうはいっても別にさほど興味があってこの本を読んだわけでもない。著者には失礼千万な話なのだが、読んだとすら言えない。ぱらぱら眺めただけだ。
∧∧
( ‥)それでもひとつ面白い話を
見つけましたぞと
( ‥)ゼニス・エレクトロニクス
‐/ アメリカの国産テレビを
売り出して
かつて
ナンバーワンに輝いた
企業だね
日本のテレビやらなにやらの進出で、売り上げが落ちてくる中、70年代にあらゆることをやってみると言ってVTR、ビデオ、テレビ電話、セキリュティビデオカメラ、ケーブエウテレビ、パソコンに飛びついた。
∧∧
(‥ )開発のために資金を借りたから
\‐ 負債比率は140%に
達したけども
ラップトップパソコンの
第一位になるなど
成功したんですな
(‥ )でもテレビ事業の赤で
足を引っ張られ
清算したいけど
テレビ事業の
買い手がつかず
1989年に
コンピューター事業を
売ってしまう...
もったいないな
1988年には3万6000人いた従業員はそれ以後、400人以下となった。現在では韓国のLG電子の子会社になっていて、従業員は900人ばかしいるらしい。
∧∧
(‥ )後もう少しでうまくいったのに
\‐ 一発逆転を狙って
失敗した企業だと
されておりますなあ
(‥ )倒産すれば
一発逆転と揶揄され
持ち直せば
チャレンジ精神! と
讃えられるわけでな
これでは野球のヤジと
変わらんぞな
ともあれ、この事実自体は興味深いものであった。
∧∧
( ‥)数打ちゃ当たるで
事実当てたけど
金が足りんというか
なんというかでね
肝心な事業を売り渡して
食べちゃいましたか
短期利益の追求ですか?
( ‥)おもろい事例だな
‐/
そして従業員、400人、あるいは900人の子会社、というのも面白い話である。
∧∧
(‥ )小さくなったとは言え
\‐ これ絶対的には
大きな企業だよね
(‥ )中小企業では
ないんだよね
これはつまり、大企業は中小企業には戻れない、ということではないのか?
∧∧
(‥ )大企業から中小企業に
\‐ 戻った事例を探しているけど
なんか見つからないね
(‥ )まあ探し始めた
ばっかりだしな
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