自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2018年1月20日土曜日
前212年 シラクサ攻防戦
イタリアの南にあるシチリア島。そこにある都市シラクサ。
=>シラクーザ - Google マップ
∧∧
(‥ )紀元前に建設された
\‐ ギリシャの植民都市で
かつてはおおいに栄えた
都市国家なんだよね
(‥ )ローマとカルタゴが戦った
第二次ポエニ戦争中に
カルタゴ側についたから
ローマに攻め滅ぼされた
のだよなあ
そして紀元前212年の落城の際、大数学者アルキメデスも殺された。
∧∧
(‥ )アルキメデスさん
\‐ 新兵器を次々投入して
ローマ軍に損害を与えた
のだけどね
(‥ )鏡を使ってローマ軍の
軍艦を焼いたのは
有名な伝説だな
もっともこの伝説自体は
胡散臭い話なんだが
アルキメデスが凹面鏡を使って太陽光線を集中、敵船を焼いたという話。これは有名な話だが、アルキメデス没後から何世紀も後、急に出てくるので、どうも都市伝説が後付けされたものらしい。
それにアルキメデスは放物面が焦点を描くことを書き残していないので、凹面鏡で太陽光線を集光させるという話は、そもそもおかしかろう。
∧∧
( ‥)アルキメデスさんの兵器で
画期的なのは
クレーンでローマの軍艦を
釣り上げたとか
遠距離から近距離まで
ありとあらゆる距離に応じて
弾丸を撃ち込んでくるので
強行突破を試みたローマ軍に
多大な犠牲が出たとか
そういう話ですな
(‥ )それらの逸話こそ
幾何証明に天秤を使った
そして
放物線の図形的性質を
明らかにした
アルキメデスに
ふさわしい逸話であるよ
それに都市シラクサは木造機械兵器が発達した国家でもあった。その都市で活躍したアルキメデスらしい話だとも言える。
だが不明な点は多い。アルキメデスはどうやってカタパルトの投石飛距離を調整したのか?
∧∧
(‥ )当時は木造機械兵器が
\‐ 発達して
ボーガンや弩
その発展型の投石機が
作成されているし
城壁の塔の中に
そういう兵器群が
仕込まれているんだよね
(‥ )城壁にうかつに近づくと
その手の木造機械で
弓の射程外から
狙撃されちゃうんだよな
ではアルキメデスの投射兵器は塔の中にあったかというと、どうもそうではない、それは城壁の後ろにあるようなものだったらしい。事実、記述からするとほぼ真上から岩を打ち込んできたというから、多分、俯角を調整したのだろう。
∧∧
( ‥)そしてそうだとすると
アルキメデスの投射兵器は
壁の後ろ
上がひらけた場所に
あったということでしょうね
( ‥)シラクサの城壁って
‐/ どういうものだったの
だろうな?
googleで見た都市シラクサの西側にあるかつての城跡
∧∧
(‥ )どっちかというと
\‐ 薄い壁だよね
(‥ )わかりにくいけど
画面中央右上が城門で
下にある
より目立つ突出部分は
城門に襲い掛かる敵を
側面と後ろから
迎撃する防衛構造だ
そうだ
資料によると
シラクサの防御は
積極的に迎撃に出て
敵を倒すものだとある
この城から離れた場所に今でも残る当時の城壁跡。これ、googleで見ると、以上の城からずーっとのびてきていることが分かる。
∧∧
(‥ )当時の高さはどのぐらい
\‐ あったんだろうね?
(‥ )城の復元図を見るに
3メートルとか
5メートルとか
そのぐらいに思えるけど
よくわからんな
以下はgoogleで見た都市シラクサの俯瞰に以上の画像を組み合わせたもの。
画像内の黄色い枠が城跡と城壁跡を示す。
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