自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2016年7月18日月曜日
サイエンスライターの仕事は終わりました 解散 解散
今時の高校生の生物教科書を見たら,えらい豪華で新しい内容だ.そしてこれまた著名な執筆陣.そして簡単とはいえ掲載されるホックス遺伝子.
∧∧
(‥ )あなたの高校時代の
\‐ 教科書とはまったく
様変わり
(‥ )こうして知識は世代ごとに
バージョンアップされ
旧世代は時代遅れの
モデルになっていく
そうだ,自分のような40代の人間はもはや一世代前の古いモデルでしかないのだ.
∧∧
( ‥)だがこれは啓示でもある
(‥ )自分が時代遅れなら
まだ突破口がある
そういうことでもある
もし自分が最新型で最前線にいてそれでもなお道が見いだせないと言うのなら,それは破滅的だろう.
∧∧
(‥ )最新型で道が見つからないとは
\‐ それは詰んだという
ことですからな
(‥ )だが自分が時代遅れなら
まだやれることがある
新しいことを向こうが
わざわざこちらへ投げて
きてくれたわけよ
なればそれをやるまでのこと.これは慶賀である.
さて,以上と反対に,高校の生物教科書を見て,そこから感じた否定的なことをあげてみよう.
それはすなわち,
はい,サイエンスライターの仕事はもはや終わりました
∧∧
(‥ )この高校生物の教科書
\‐ 進化の記述がとても
まともですね
(‥ )そりゃ前の進化学会
会長が執筆者に
いるからな
これに引き換え考えても見よ.この高校生物教科書と同じレベルで記事を書いたサイエンスライターがいたか?
∧∧
( ‥)いないと
(‥ )いたにしても見たことないな
そもそもサイエンスライターが書く進化の説明は,ぞんざいなダーウィニズムの理解とメンデル遺伝の無理解,獲得形質を信じており,中立説でダーウィニズムがゆらいだと勝手に解釈し,カンブリア爆発を実際以上に持ち上げ拡大曲解し,グールドの断続平衡説を大げさに吹聴し,今西進化論とごちゃまぜにするし,DNAの紹介をしつつ,塩基配列をまったく理解していないという有様である.
∧∧
(‥ )つまり現在の高校生物教科書
\‐ と比べると
サイエンスライターの書いた
記事はガセネタ,ゴシップを
書きたてた三流嘘記事でしか
ないのである
(‥ )はい
これでサイエンスライターの
仕事は終わりました
解散,解散
サイエンスライターは刷新以前の知識で,しかもろくに調べもしないで,自分の思いこみを書き,それを次のライターが引用して延々と劣化コピーを書き続けてきた.
なぜか?そりゃあ,サイエンスライターが旧世代で時代遅れのおっさんだからだよ.
しかし高校教科書が圧倒的に刷新された今,サイエンスライターは高校生以下の存在となり果てる.もうサイエンスライターなどという職業に存在価値はない.
∧∧
(‥ )それでも存在はし続ける
\‐ でしょうなあ
(‥ )ガセ記事を書き続ける
ゴシップ作家として
生き続けるだろうね
存続はするであろう.ガセを望む人はいくらでもいるのである.需要があれば供給は成立する.だから存在はする.
だがそれはあくまで現象にすぎない.
理念から見た時,それは許されるか?
否
ほら? サイエンスライターなんかこの地上から消えるべきだろう?
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