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2015年5月2日土曜日

きらめく霜のような光

 
 なんとなく、かんむり座R星のスケッチをする。
 
 ∧∧
(‥ )...6等のはずなのに
\\‐  暗いですね
 ⊥  
 
  (‥ )今、減光中なんだな
 
 かんむり座Rは時折、前触れも無く急に光度が落ちて暗くなる星だ。今は8等星ぐらい。光度が落ちて、それからじょじょに元の明るさへ戻ろうとしているところなんだろう。多分。
 
 スケッチして、日付が変わる。スケッチと一緒に、かんむり座の写真も撮るか、そう考えて暗い場所まで足を伸ばす。今日はひさかたぶりに良い天気で、月が明るいのが残念だが、空気は澄んでいた。
 
 星も比較的良く見えて、北極星と周囲の星座を眺めやる。都市部の空では、北天の星はよく分からない。ああ、あれがりゅう座のエルタニンか、そう思って見ていると、エルタニンの脇で、にじんだようなきらめく光が急に明るく輝いて、そして消えた。白くてなにか霜を思わせる、ちかちかと粉をまき散らしたような光である。
 
   時折見る急激に増光する
 ∧∧ 人工天体だね
( ‥)
 ‐( ‥)ああ、だが今回は
      ほんのわずかだけ
      動いているのが
      見えたぞ
 
 エルタニンよりも明るく、さらに少し離れた北斗七星すべての星より明るいが、すぐ近くにあったベガよりも暗い。光度は1等台だったのだろう。
 
 高い高度であれほどまばゆく輝く。一体、どんな人工衛星のどんな部品であろうか?
 
 ちなみに今年の2月に撮影した画像だけども、りゅう座γ星エルタニンは、北斗七星や北極星に対して、以下のような位置にある。
 
 











これは明け方の5時に撮影したものだけど、季節はめぐって、今だと11時ぐらいの星空に該当する。
 
 
 
 

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