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2012年10月20日土曜日

ネアンデルカーニバル

 
 
 キッチンにいく。
 
   ( ‥)・・・・
     –
 
 ∧∧
( ‥)どうしました?
 
 
   (‥ )オレは腹が減って
     –  いたのだっけ?
 
 ∧∧
( ‥)聞くな
 
 ああ、そうじゃない、洗濯をするのだった。
 
 さて
 
 
 
 ∧∧
( ‥)ネアンデルタール人は
    共食いをしたのか? ですか
 
  ( ‥)肉を削いだであろう
    –□ 痕跡が残った大腿骨が
       見つかっているのだな。
       切りつけた痕が
       きれいだね
 
 ネアンデルタール人が共食いをした、という主張は19世紀からあって、その議論はネアンデルタール人が人類以前の野蛮で動物的な種族か、あるいは人類の亜種で人間的な種族なのか どう判断するかで解釈がゆれたらしい。
 
 
 ∧∧
( ‥)でも、それは妙な理屈ですよね
    そもそもあなたたち、
    結構、共食いするでしょ?
 
  (‥ )そうねえ、しょっちゅう
      人肉パーティーする
      わけじゃないけども、
      カニバリズムの
      事例や文化は多いよな。
 
 ∧∧
(‥ )russian cannibalismで検索
\–   すると、有名な写真が
     出てきますよね=>*
 
 (‥ )確認せねばならんけども、
     どうも1921年の飢饉の際
     一部地域でカニバリズムが
     頻発したらしいのな。
 
 ∧∧
( ‥)コンゴの内戦で武装勢力などの
    兵士にピグミーの人々が狩られ
    食べられている、という訴えも
    ありましたよね。
 
( ‥)2003年の話だよね、
  –/ ニュースでしか確認できない
     けども、これはどうなった
     のかね?=>*
 
 *ピグミーの人々、アフリカの森林地帯で暮らす背の小さな人々のこと。過去はもっと広い地域にいたらしいけども、他の民族によって追われたらしく、今では小さな孤立した集団になってばらばらに点在する。コンゴには反政府武装勢力が存在し、2012年の段階でも、外務省のHPでは「東部地域の安定と統治能力の回復は最重要課題」と記述されている。以上の記事はピグミーの代表が国連に対して、我々はサブヒューマン(亜人)として扱われ、狩られ、狩猟動物のように食われている、と訴えたもの。
 
 ひるがえるに
 
 
 ∧∧
( ‥)あなたたちは
    仲間を食べる。
 
  ( ‥)野蛮だから食う、
    –□ 人間だから食わない
       とかの問題じゃ
       ないんだよな。
 
 本を読んでいたら、
 
 「だから、ネアンデルタール人が野蛮であると仮定しても、それは共食いがある証拠にもならないし、共食いがない証拠にもならない。人間性と呼ばれるものには、そもそもこの習性が含まれているからである」
 
 と書いてあった(やや意訳)引用:[HUMAN EVOLUTION trails from the Past] Oxford  pp315
 
 ∧∧
( ‥)そりゃそうでしょうね、
    事実としてあなたがた自身が
    食ってるのだから。
 
  ( ‥)でもあれだな、興味本位
    –□ じゃなくて、過去の
       ホモ・サピエンス
       における共食いの証拠
       それを示唆する証拠は
       論文になっているの
       だねえ、
 
 ∧∧
( ‥)では、ネアンデルタール人が
    人間だというのなら。
 
  (‥ )まあ、今日もお昼は人間よ、
      なんてのりではない
      だろうけども、
      食っていただろうね
 
 そして時々思うのである。
 
  (‥ )ホモ・サピエンスってさ
      ネアンデルタール人を
      食っちゃったんじゃ
      ないかなあ?
 ∧∧
( ‥)証拠はないですけどね。
 

 *注:両者が交配した/したらしい、という証拠はある。
 
 
 
 

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