自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2012年10月8日月曜日
モンスターワールド
遠心力により、重力が眼に見えて相殺されるほど地球の自転が速かったら。
∧∧
( ‥)地球は現在のほぼ真球から
顕著な回転楕円体になる。
(‥ )赤道の見かけ上の重力は
低くなり、一方、
極の重力は今の地球
と同じになる。
*引力と言う方がいいかもしれないけども、重力で通す。
∧∧
(‥ )重力に勾配のある世界に
\– なっちゃうんですよね
(‥ )いやさ、プレートの運動が
プレートの”落下”で
起きていることを考えれば
だよ。
これって、すべての大陸が重力が高くてプレートが落下しやすい極へ運搬される、ということじゃないのか?
∧∧
( ‥)やっかいですね、極に
大陸があると雪が積もる
雪が積もると反射率が増えて
周囲が冷える
周囲が冷えると雪が積もる
アルベド効果発動ですよ。
(‥ )まあ、氷河期に突入
しかねないね。
最悪、全球凍結かな。
さらに悪いことに、顕著な回転楕円体、ということはだ。
∧∧
( ‥)赤道から離れると、太陽の
見かけの高度が急激に下がる、
ということですね
(‥ )高緯度地方は寒くなる
だろうなあ、ますます
氷河期突入が起きやすい
ことになる。
このような地球である場合、氷4億から3億年前に地上へ上陸した動植物は、河期が到来したら逃げ場である低緯度の陸域がまったくないために全滅するかもしれない(大陸が地球表面の3割しか占めないことを忘れるべきではない)。
∧∧
(‥ )海に適応した爬虫類や哺乳類
\– 空をいく鳥やあるいは翼竜
彼ら以外の陸上動物は全滅
する、そんなイベントが
発生するかもですね。
(‥ )極に大陸が集中する、と
いうのは致命的でな、
海流が緯度ごとに閉じて
東西に流れる流れに
隔離されるってことだ。
それはつまり南北方向への熱の運搬が悪い、ということ。
おそらく、熱帯には暖かい海が広がり、海に適応した哺乳類や爬虫類がいて、大海原を果てしなく飛び続ける鳥や翼竜がいるが、しかし大陸はなく、中緯度にいくと途端に冷たい海と氷に閉ざされた大陸があり、ひょっとしたら突き出た半島のような場所に草とコケと昆虫が住んでいる場所があり、夏になると鳥や翼竜がやってきて営巣するかもしれない。しかしそこから極へはもう氷と氷河しかない。そんな世界。
∧∧
( ‥)でも、ひょっとしたら
そうはならないかも
しれない。
( ‥)うん、自転速度が大きいから
–□ コリオリの力も大きい、
赤道の海流は一部は
ひん曲げられて中緯度まで
熱を運ぶかもしれない。
そしたら、南米の南端みたいな環境が場所によってはあるのかもしれない。寒く、湿潤で、荒れ果てて山の上にはもう氷河がせまっているが、海洋性の気候なので海辺には森が広がっている世界。
∧∧
( ‥)あるいは歳差運動の件も
ありますよね
(‥ )「重力の使命」の作者も
指摘したけども、そこまで
回転楕円体だと歳差運動が
強烈になるはずなんだよな。
もしかしたら、比較的温暖な地域が惑星上のどこかで実現するのかもしれない。あるいは極端な氷河期がやってくる、ということはないのかもしれない(ただし、逆に言うと気候変動が非常に激しくなるのではないか、ということも考えられる)。
∧∧
(‥ )どっちみち、地球の重力が
\– 低かったら、恐竜を説明
できるのでは? と考える
人の思うような世界ではない
そういうことですね。
(‥ )そもそも地球の重力が
低かったら、恐竜はあんな
骨格にはならんからね。
突撃に特化するより
格闘に特化した巨大恐竜
だっていただろう。
たぶん、巨大ロボットとか、モンスターハンターの怪物のような、怪物とは、巨大であるにもかかわらず敏速で恐ろしいもの、そういうイメージが欲しいのかもしれない。あるいは、でかい動物をやたらと過剰にでかく考える傾向があるせいかもしれない(*例:ダイオウイカやダイオウホウズキイカの大きさをやたらに巨大に見積もりたがる)。
∧∧
( ‥)でも、そうではないと
(‥ )そうではない。
現実の大型動物は
のっそりしていて
重々しく、自重の負担に
あえいでいるものだ。
だが、怖いぞ。
インドゾウだって、人間がジョギングするような走りと同じか、それを上回るぐらいの速度で動ける。
∧∧
( ‥)走っていないんですけどね
(‥ )ただの早歩きだからな
だけど怖いぜえ。
あれを槍、剣、斧で殺せ、というのが本物のモンスターハンティング。まさしく無理ゲー。
∧∧
(‥ )熊嵐の元ネタで人食い熊を
\– 倒したのは、マタギの方
でしたっけ
(‥ )この場合、銃だけど、
これぞ本物の
モンスタースレイヤー
よな。
動物を恐れるのに、過剰に見積もる必要はない。ちょっと大きく、筋力と骨格の強度があるだけで、連中は人間をやすやすと引き裂く。
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