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2009年10月14日水曜日

ぐるぐる

 
 「分類思考の世界」ででてくるメタファーとメトミニー、何の気なしに調べてみればシネクドキなる言葉もあるそうな。

 ∧∧
(‥ )シネクドキ、、、提喩?
\-
    (‥ )どれがどう違ってどう使うんだろうねえ?

 ようするにメタファー、メトミニー、シネクドキ、これらは全部人間が表現で使う比喩を分類したものらしい。

 ∧∧
( ‥)ということはシネクドキは比喩カテゴリーってこと?

     (‥ )クラゲを海月と書いたら比喩タクソンかね。

 どの比喩カテゴリーに所属する比喩タクソン?

 ∧∧
( ‥)この議論をより正確に展開するために
  -  言葉を正確に定義し、公理系にするのです

     (‥ )でっ、比喩タクソンと比喩カテゴリーって
         そもそもどっからきたの? という問題は
         置き去りにするわけか。

 ついでにいうとおかしなもんで、世の中には言葉を正確に定義して論理的に構築すれば問題ない、と考えている人や、あるいはそれですべてが分かったと感じる人、おれって巨大な知識の体系を手にしたじゃん!!と有頂天になる人(オレ様理論屋とかもそうなんでしょうね)は結構いる。

 そのくせ、”では公理系にしましょう”という提案はいつも無視されるらしい。

 ∧∧
( ‥)なんででしょうね?

     (‥ )なんとなーく論理的? という満足感があればいい。
         そういうぬるーい世界観なんじゃない?
 
 ∧∧
( ‥)でっ、根本の”カテゴリー”とか分類とか
    定義の出所問題は置いてけぼりですか。

     ( ‥)世の中の知識体系の大部分は
         出所不明な分類をなんとなーく論理的に
         組み上げただけかもしれないねえ。

 でっ、インテルメッツォと第7章を読んだのだけども。

 早田文蔵さんの世界観は詩的できれいだけども、これはどう理解したらいいんだろ?

 ∧∧
( ‥)この人にとって曼荼羅ってどう見えたんでしょうね?

     (‥ )? この宇宙、たぶん3次元の宇宙を2次元に
         投影した平面図か何かだって思ったのかね?

 あの曼荼羅ってやつはするとあれか? ひっぱるとぺこぺこぺこぱこここってのびて立体物になって全宇宙を体現するものになるって理解なのだぞなもし?

 ∧∧
( ‥)宇宙を体現するというスローガンをそのまま
    理解したらそうですよね?

     ( ‥)分類は多次元形質空間におけるパターン分析・・・
       -□ この場合、種なるものの認識はどうなるのだね?

 特徴が無数に浮かぶ世界の中で、ある面から見るとなんかまとまりがあるように見える。そういうこと?

 ∧∧
( ‥)別の面から見たら、別のまとまりが見えると?

     (‥ )だから動的?
 
 
 
 

2009年10月12日月曜日

びりびりする

 
 センニンソウ。HPにアップしているけども、茎をかじったら爽快感があるというのは少し補正しなければいけなさそう。

 ∧∧
( ‥)茎はある程度は爽快感というか
    刺激があるんでしょ?

    (‥ )青臭いけども、刺激があることはあるんだ。
        悪い気はしない。

 葉柄をかじると刺激がもう少しある。問題は葉っぱ。

 ∧∧
( ‥)葉っぱをかじったご感想は?

    (;— —)うええええええ、舌がびりびりする。
       -゜

 アルカロイド? それとも他の何か?? なんだいこりゃあ??

 

そのレンガって実在するわけ?

 
 資料が見つからず。害虫だから調査はされているのだけども肝心の擬態についてはどうも調べた人がいないっぽい。

 ∧∧
( ‥)まあ、ありがちですよね

    (‥ )人気があったり、人に知られているからといって
     □-  調査しやすいとか、ましてや調査しましたって
        ことには必ずしもならないからなあ。

 記載はされども体長、プロポーション、特徴の記述以外なんにも情報がない生物なんていっくらでもいるわけで(生態に関わる詳しい記述が、胃の内容物は甲殻類です、程度なもんだったりするわけで)ありまして。

 さて

 「分類思考の世界」すでにある程度は「心の思い描くものは何?」に書き込んだことであるけども、追記すれば第4章を読んでいてこう思った。

ほほう、メトミニーとな。なるほど、メトミニーもアブダクションも、この記述からすると部分からまだ見ぬ全体/あるいは部分を説明する物語を推論する力なわけで、これが系統樹思考であり、メタファーは分類思考なのであるな、、、、

 と思っていたところで、これで締めくくっては面白くないと、本質主義の話になる。そこで語られるのは部分を説明する系譜や歴史を人間は推論するのだけども、それだけではない。人間はなにか本質的なものが世界の背景にあると考える、ということ。

 ∧∧
( ‥)そこまで読んで、あなたはこう解釈するわけですよ
    人間が現象の背後にある何かを推論し/あるいは結論づける時、
    系統推定という妥当な推論によって導かれた答えもあれば
    なんか訳の分からん方法で導かれた答え(血液型占い)もあると。

     (‥ )とっ、読むわけなんだけどね。

 そして思うに、この本、読む人によってはまったく理解できない内容なんじゃあなかろうか。系統推定と血液型占いは同じなのか?と読む人もいるやもしれぬ。あるいは個々ばらばらのテーマがつらつら流れているだけだと思うかもしれぬ。

 いやいや、そもそも本ってのは大なり小なりすべてが”読者の解釈に基づいて読まれているものであり”、解釈に個体差が生じるのは当然。そしてまた、

 ∧∧
( ‥)以上の解釈自体があなたの解釈であると。

     ( ‥)個々のデータを説明する背景的な何かを推論した。
         仮にそれだけしか説明が与えられていない場合、
         我々はまっとうな推論とまっとうでない推論を
         識別できないって”考え”に基づいて読んだ結果であるな。

 実際、データからそれを説明する全体を考えるという点だけを見た場合、万有引力も系統推定も血液型占いもどれも識別できず、同じと言えば同じ。

 ∧∧
( ‥)データの解析過程が違うってことですよね。

     (‥ )まっ、他にも検証できるかとか、
         検証されたかのかとかね。


 ともあれ、第5、6章まで読んだのだけども。この章はこう?

:立派な建物を作るのはいいんですが、建材として使っているレンガはそもそもmade in どこですかね?

という感じざんしょか。

 ∧∧
(‥ )第5章のしょっぱなはアルチンボルトの絵でした
 □-
     (‥ )春、夏、秋、冬しか知らなかったから
         なんかインパクトあるよなあ。

 モーニング娘。は、そうねえ、言われればそうだよねえ。

 ∧∧
( ‥)モーニング娘。は実在するんですか?

     (‥ )実在ねえ、どうだろうね。互いに調整し合う時計の集団と
         同じような形では”あります”/”動作しています”と
         言えるのじゃあなかろうか。

 ∧∧
( ‥)個々のサッカーチームは存在するんですか?

     (‥ )個人の集合で、なおかつお互いに情報交換しつつ
         連動して動いているから、そういう点では
         ”ある”とか”動作してます”ということは言えるかもね。

 ∧∧
( ‥)じゃあモーニング娘。や個々のサッカーチームは
    individual なんですか?

     (‥ )? さあ???


 

絵を描け

 
 こんな話。知り合いの子が車いすで遠出を試みたさい、森の中の小川近くに花が咲いているのを発見。川辺までいける道があったので、それを利用して近づいたら、一見固そうだった地面はとんでもないぬかるみではまってしまい、まったく身動きがとれなくなった。

 ∧∧
( ‥)怒られたみたいですね

    ( ‥)そりゃあ危険だからな。怒られるのは当然だろう。
        雨が降って増水したら流されちまう。

 ∧∧
( ‥)あなたはどう思うんですか?

    (‥ )見たいものを見ようとして行った、
        その行動力、かくあるべし。
 

 知り合いのイラストレーターも同意見だった。「それは良し」と。そりゃあそうだ。絵を描く、見る、観察する、なんであれ行動力がともなわなくちゃあいけません。それが危険であったとしても(あんまり危険なのは困るが)、あるいは心に思い描く絵を描く時にだって見ることは当然必要だ。

 ものを見なくちゃ心の中も描けない。森に興味を持つのならそれで描けるものは増えるだろう。絵を描く才と物事を見る行動力があるのなら、それはしっかり握っていなければいかん。


 ∧∧
( ‥)あなたの知り合いのように、脳内の映像を視覚的に
    ”見て”描いちゃう人もいますよね?

    (‥ )あっこまでいくとさすがに危険じゃないか? と思うけどもね。

 へたすりゃ彼岸の彼方を飛び越えてこっちに帰ってこれなくなるかもしれん。できることは知っているし、ある程度は”できる”状態にもっていくことだってそりゃあできるけどもさ、しかしだよ、

 ∧∧
( ‥)でも、あれはちょっと危険ですよねえ。

    ( ‥)あれはなあ・・・・

 とはいえ、ああいう能力/あるいはそれに近似のものがあるからしかるべき絵が描ける。

 ∧∧
( ‥)あれってどんな能力なんですかね?

    (‥ )努力と訓練もあるけども生まれ持った力だろ?
        しかもトレードオフなものだと思う。

 何か異能の才あれば、何かが犠牲になっているもんだ。実際、反対に言えば世の中には”まとも”だからどうしようもない絵しか描けないやつがいる。とはいえ、まあねえ、それはねえ、不幸なのか幸福なのか、さてどっちなのやら。少なくともセカンドライフとか言ってるじじーやばばーがなんか趣味で絵を描く分には幸せだろう。そういう場合、普通にしてればいいのさ。そんなことを誰も責めたりしやしない。

 才というのはその先に/あるいはそのはるか前にあるもんさね。


    (‥ )だから言うのさ、絵を描く才があればそれを大事に。
        花が見たくて泥にはまるのならその心を大事にってね。
 ∧∧
( ‥)・・・あなたにしては、らしくないこと言ってませんか?
   まっとうと言うか・・・。


 いやいやどうだろう? まともだ、普通だ、そんなもの知ったこっちゃない。

 そんなこんなで先日のことを思い出した。何が信じられないって、いやはやイラストを描く人間が自分からまともでいたいと言うのですよ。いや、まいったまいった。異能の才を発露しようって人間が”まとも”だの”普通”だのだとさ。

 ∧∧
( ‥)普通なのは普通にいいことだと思いますけどね。

     ( ‥)普通に普通のことをやっているのなら問題ない。

 だが普通以上の世界に普通のままでくるなんて自殺行為もいいとこだ。草野球をやっているのなら健康維持にいいに違いない。だがプロになるというのなら日曜日に練習しましょという”まとも”ではすまない。

     (‥ )まともってのは平均的ってことであって異能でもないし
         優秀でもないんだよ。実際、我々自身が普通の人間や
         普通の才を評価しないぞ? 草野球を見るのに金を
         払うか???
 ∧∧
( ‥)まあ、払わないでしょうね。

 そもそも普通の人間からして普通であることを評価したりはしない。少なくとも積極的には評価しない。実際、まともに仕事ができるからといって、「ああ、あなた普通ですねえ、いいですねえ」とか「あなた平均的ですね、すばらしい」なんてほめられたりはしない。

     ( ‥)まともな人間やまともな能力は評価に値せん。
         それは基本的なスペックだからだ。
 ∧∧
( ‥)まあそうかもしれませんね。
    車は走る、冷蔵庫は冷えるみたいなもんで。


 ましてや、まともな絵描き、普通の絵描きだあ? だめだよそんなんじゃあ。


     (‥ )だから言ったのさ。その才があるのなら
         それを大事にしろってね。それは望んでも
          手に入れられない貴重な力だ。
 ∧∧
( ‥)やっぱり、あなたにしちゃあずいぶん人間らしいことを言ってますよね?

 
 

2009年10月11日日曜日

心の思い描くものは何?

 
 「分類思考の世界」第3章、第4章まで読んで・・・

 ∧ ∧
(  ̄  ̄)しまいましたか・・・

    (‥ )まあそのなんだ、目下進行中の仕事の資料にも
        目を通しているから良しとしてくれよ。

 それにしてもこの期におよんで公園で植物をスケッチしているというのも、我ながらいかれてる。

 さて

 第3章。つまりこう? 

人間は進化の産物で、進化の産物である”心”によって世界を解釈し処理している。さて、異なる時間にある2つのもの、例えば10年前の自分なるものと現在の自分なるものが同一であることは帰納的に主張できるにしても、では同一であるとか、同一と主張できるとはいかなることなりや? そもそも我々はAとBが同一であると主張する時に・・・・

 ∧∧
( ‥)その時に、進化の産物たる”心”を通してデータを処理して
    そして結論を出している、ということですよね?

    (‥ )まあ、世の中には昨日の自分と今日の自分が
        同一であることを証明できる、そう息巻く
        楽しい人もいるけどもね

 そういう楽しい人には、ある意味第4章がお勧めか?

 第4章はこう?

:グットマンさん曰く、類似性は役にも立つけど、法螺を吹きまくる時があるから危険、危険

 ∧∧
(‥ )メタファーを使って類似性を説明できることはあっても
 □-  類似性によってメタファーが説明されることはない・・・
    これはどういう意味なんでしょう?

    (‥ )そうさのう・・・・

 公園のベンチで脳内会議が招集され、以下のようにグッドマンさんの見解を解釈。

:メタファー(隠喩)は物事がそなえるあらゆる形質の一部のみを手がかりに述べられる。いわば形質が恣意的にチョイスされて、複数の物事におけるつながりが主張されている
:確かに他の特徴が結果的に同様のつながりを支持することはある(類似性によってメタファーを説明できることがある)
:しかし、利用可能なすべての証拠が示していることは、”最初にチョイスされた形質”のチョイスの基準が恣意的であったことを正当化するものではない(類似性によってメタファーが説明されることはない)

    (‥ )どう?
 ∧∧
( ‥)さあ

 グッドマンさん本人の論文を読まないとこれ以上はなんとも。


 そしてさらに第4章はこう?

:メトミニー 観察された部分から、その背景にある全体/あるいは何か本質的なものを類推すること(世界がイデアの影ならばイデアを探す能力ってか?)。これは人類が進化の過程で得た能力であるが、その影の本質とやらの中には系譜や血縁もさることながら、もっと何か別の得体の知れないものも含まれている

   (‥ )この解釈はオッケー?
 ∧∧
( ‥)まあ、仮説を通してものを見るのは当然ですから
    その解釈は第1号として暫定的に採用すればいいのでは?

 仮説君、暫定1号によって例えばこんなことを考える。

 足跡、何本かの体毛。そうした手がかりから獲物を追跡する能力は、淘汰の結果として有効に現実を再現する能力になるのではなかろうか? 人間が持つ、系統を再現する能力や力もそういうものの延長かもしれない。こうして人間の類推する能力は正当化される、、、、

 、、、、、ようにも思えるが、例えばの話、人間の作る分類体系はどうだろう? あれは進化の過程で生まれたのであり、それゆえに現実を再現する能力を体現した正当なものだと言えるのか?

 ∧∧
( ‥)その保証はないですよね? 例えば、
    獲物をより効率的に捕まえることができる(魚には漁網、獣には罠)
    あるいは調理できる、そのことに向いたカテゴライズを作る
    能力でも有利になるんじゃないですか?

    (‥ )つまり進化の過程で誕生した”現実を処理する能力”が
        現実世界における実際のありようを再現する能力で
        あるとは限らないと言えるわけだよね。

 さてはて、では、その心の思い描くものは何?

 
 

小手先勝負商売

 
 いいですかー、みなさーん。お客様にはこうやって笑いましょう、はい、だめだめ、そんな笑い方じゃ、そんな挨拶、姿勢ではだめですっ!!

 ああ、煮詰まっているねえ、リストラもできず、人件費は削れず、さりとて他の支出を削れそうも無く、原価は高いし、材料費も高騰、それでいて純益を上げる方法がなんにも思いつかない時にやっちゃう暇つぶし。つまり、なんか小手先の営業努力すれば売り上げのびるんじゃね? ってやつ。

 ∧∧
( ‥)まあ、サービス業で他にやること思いつかないなら
    ああいうことするんじゃないですかね?

    (‥ )でっ、 売り上げ伸びたってちょちょいと
        喜んでいるうちにこれが円高/円安で
        覆ったり、元に戻ったりして一喜一憂するわけだ。
 
 まあテレビがああいう小手先勝負を取り上げるのは分かるよ、なんか一生懸命だってのは見れば馬鹿でも分かるし、原価だ支出だと計算機を叩かない分だけ理解しやすい。器用で能率的な人間よりも努力するお馬鹿さんの方を評価するような、そんなぬるま湯にいる連中ならあれで十分でしょ。

 ∧∧
( ‥)問題はああいう戦術がどこまで
    戦略の不備/不利をカバー出来るかですね。

    (‥ )戦術で戦略の失敗を糊塗しようってか?

 そいつは無理ってもんだぜや、マダム。

 ∧∧
( ‥)でも、彼女の場合、あれが商売なんでしょ?
    お客が”なんか効果あるっぽい”と思い込んでくれれば、
    あるいはそう思い込んだ人がお客になれば
    それでいいのでは? 効果それ自体は直接は関係ないでしょ。

    (‥ )そして原価0だからうまい商売であるな。

 でっ、そう解釈した場合、確かに彼女自身はマナー向上の依頼をする企業よりはなんぼかましとなる。

 
 

そぎおとしすぎ

 
 もうドイツに戻った頃だろうか。

 ∧∧
( ‥)ところで先日の朝、あなた寝ぼけてませんでした?

    (‥ )いや、、、そんな記憶はないのだが。


 さて閑話休題

 ところで

 こんな話になった。かつて話題になったその人の作る曲ってなんかワンパターンになっちゃって売れなくなったみたいだけど、なんでかね?

 そこで彼がこう言った。

 売れない部分を削ぎ落とし過ぎたんじゃないですか? そしたら残るのは飽きられる部分だけでしょ?
 

   (‥ )人間には遊びが必要ということなので
    -   遊んでいい?
 ∧∧
( ‥)却下




 

2009年10月10日土曜日

パーソナルだからオレ様

 
 オレ様理論。これを言う人はどういうわけか教科書読まない、論文読まない、研究者が論じていることを直接調べようとしない。しかし、リサーチしていないのにどういうわけか自分の考えは正しく、相手が間違っていると断言する。さながら、

:オレ様、去年は草野球のホームラン王だった。大リーグのことは良く知らないが、お前らよりも成績は上のはずだからとにかく今すぐ試合に出させろ。

という状態。

 ここで問題になるのは成績という数値そのものではなく、どのような状況下でその成績を出したのか、ひいていえばどのようなテストをすれば”相対的にではなく絶対的に正しい能力判断”ができるのか? ということであって(ようするに物差しで計ったか計らないかではなくて、その物差しの精度そのものが議論されている)

 ∧∧
( ‥)それが分からないから”オレを試合にださせろ”というし、

   (‥ )それが分かっているから”そんなことでは駄目です”と
       言われちゃうわけだ。

 そんでもって思う。オレ様理論って、そうねえ、誰が言い出したのか知らないけども適切な言い方だよね。

    ( ‥)? でも、オレ様理論って誰からいつ聞いたんだっけ?
 ∧∧
( ‥)自然発生的に何度も何度も出現しては
    普及することもなく消えていく言葉じゃない
     ですかね?

 ともあれ、オレ様っていうのはようするに個人のこと。これを、私個人の判断基準では正しいのですから正しいのですよ、という意味だと解釈すると

 ∧∧
( ‥)まさにオレ様基準

    (‥ )オレ様基準に基づいた理論だからオレ様理論。

:オレ様基準だとオレ様、草野球でトップだからお前らのところでもトップに違いないずら
:プロ野球の入団テストではあなたは断トツの最下位でした


 とまあ、こういう状態になるのは必定。

 おかしなもんで、当の本人以外ではオレ様理論がそのままではどういう結果をもたらすのかは素人でも分かる。例えばの話、自分がプロ野球の選手でなくてもコーチでなくても分かることで、ぼけーーーーっとひなびた野球場で座って一応はプロである方々の練習を眺めながら、

あっなんか一悶着起こしている人がいる。ああ、また今年も変わった人がきたんだなあ、おや、二軍の人にボール投げてもらってるよ、あっ、三振・・・・。

てなもんで。

 今日はちょっと調べものをしていたら、太陽の表面温度は25度であるという説がひっかかってきた。そういえばそんなことを言っている人がいたよなあ、と思い出しつつ、話を聞くにどうもあれらしい、この人の場合、解けるはずの計算をその前提のほとんどを省略した上で解いてしまい、結果的に間違った答えを出してしまった模様。

 やっぱデータを恣意的にチョイスして、危険な程、簡単な問題に置き換えているってことか?

 
 


脈動変光星ミラ

 
 寝てしまった。

    ( ‥)まあ、やむをえまい
 ∧∧
( ‥)まっ、煮詰まってますからね

 現在、いわゆる天使待ち

 夜、散歩にいったらばひさかたぶりに星の見える空。まあなんだ、月が出ていたけどもそれでもくじら座の星々が幾つか見える状態。夏よりも空も空気もきれいらしい。

 さて

 ∧∧
(‥ )ミラがまだ見えません。

   (‥ )? はて? 雲のせい? 11月が極大だと聞いたが。

 いきなりぶわっと明るくなって極大期に達するのかね、あの星は? それともあれですか? 脈動変光星ってことは直径がA倍大きくなると表面積がAの2乗倍になるので、そいでもって急激に増光して見えるということですか?

 *脈動変光星は星が縮んだり/膨らんだりして光度が変化する。

 ∧∧
( ‥)中心の核融合反応にあぶられて体積が増大する過程は
    星の直径を絶えず一定に大きくする/増加した直径の2乗分だけ
    星の光度を増光させる結果を必然的にもたらすんですかね?

   (‥ )どーだろ?

 後、星とたなびく雲を見て思う。核融合で生じた光はプラズマの中を直進できないので星の表面に届くまでどえらい時間がかかると思ったけども。

   (‥ )じゃあ、脈動変光星では右往左往する光ごと、
       星が膨らんだり、縮んだり、つまり星が膨張したぶん、
       内部にある光は外側に移動したかと思うと収縮してもとに
       戻るってことを繰り返しているわけ?
 ∧∧
( ‥)? さあ?

 
 どうなってるわけ?


  

山と砂と時計と同期する時計

 
 「分類思考の世界」つい第2章まで読んでしまいましたとさ。

 ∧∧
(;‥)ちょっとー!!

   (;— —)はいはい仕事するよ仕事するよ、分かってるから
         仕事しますよ、はいはい。

 種カテゴリー、種タクソン

 ∧∧
( ‥)意外と区別してませんでした?

   (‥ )まあなんだ、それが主旨なのかどうかはともかくとして
       そうねえ、違いがあるのは分かれども、あまり意識は
       してなかったかもね。

 そういうのは分かったとは言わないかもしれない。

 ともあれ、例えばこんなことを考える。山カテゴリー、山タクソン。山というカテゴリーを定義するのはいいけども、その定義で山と呼ばれているものは十分記述されるのか? その一方で、山と呼ばれる”それ”は、果たしてどんな”存在”なのか?

 ∧∧
( ‥)存在って言っていいんですかね?

   (‥ )山のありようとはなんぞいや? と言い換えてみる

 例えばこう。山は砂粒や岩、石からできている。ではここで問題、

:山にある個々の砂粒、個々の岩、石はあくまでそれぞれ個別の存在なのか
:山にある個々の砂粒、個々の岩、石は個別の存在などでなく、お互いに関係を持ち、それらすべてで統一された全体としての山を作り上げているのか

 ∧∧
( ‥)?

   (‥ )こんな話が昔あった。

 写真に写っている単為生殖するタンポポの群落。これらすべてはひとつのindividualか否か?

 ∧∧
( ‥)個々バラバラでしょ?
    それは類似した個体がただたくさんいるだけでは?

   (‥ )おいちゃんもそう思う。少なくとも単純/素直な
       感想としてはそう。

 遺伝的に均一であっても、一つの祖先から誕生した子孫たちだとしても、お互いに遺伝的な交流がないのだからその群落はただ類似した個体がいっぱいいる、それだけの話ではないのか?

 ∧∧
( ‥)同じ工場でつくられた時計が全部同じ時を指していても、
   だからといってその時計の集合が何か
    ”個々の時計以上の実体”を作っているわけではないですよね?

   (‥ )だよね?

 でももしも、時計同士がお互いに配線なり、無線なり、なにかでつながっていて、同期したり、何らかの仕組みで集団のメンバー個々の時計がある誤差の範囲内から遅れたり、進んだりしないとしたらどうなるんだろ?

 ∧∧
( ‥)・・・その場合は個々の時計以上のなんか実体のようなものが
    あるように感じますけどもね。

   (‥ )さっきのタンポポの群落よりはなんかありそうだよね?
       細胞が集まって多細胞生物ができるみたいな。

 じゃあ、お互いに関係すればより高次な実体があったりすると言えるわけ?

 ∧∧
( ‥)関係があるから、そうなのだ、ではないんじゃないですか?
    時計さんたちの同期がもっとルーズだったりしたら
    なんかあるとは思えないなあ、実感、薄いなあと思いますよ。

   (‥ )まあ、そんな気はするよなあ。

 でもそれいうと、セイヨウタンポポも単為生殖”種”だっていうわりには、ごくまれではあるけども”別種”と交雑していたりする。さてはて、するとセイヨウタンポポ同士の交雑もごくまれにはあるわけかい?

   (‥ )じゃあさっきのクローン集団はどうなるっぺや?
 ∧∧
( ‥)”薄い”individualだとか?

 こんな論文があると聞いた。砂粒を球体であるとしてシミュレーションすると”山”が形成されない。しかし角張っていると仮定すると富士山のような山ができる。砂粒のあり方によってお互いが積み上がって山という全体をつくりあげている。

   (‥ )じゃあ、富士山ってindividualなのか?
 ∧∧
( ‥)・・・すごく薄い、とか?

 
 individualって何?



2009年10月9日金曜日

くさかげろう

 
 打ち合わせをして帰る途中、クサカゲロウがひらひらと飛んできたので取っ捕まえる。そういえばクサカゲロウは悪臭を放つそうだ、聞いた話によればクサカゲロウのクサとは草ではなく、”臭”だとか(嘘か本当かは知らない)。ということを思い出し、家に帰ってふと手の臭いを嗅ぐと、、、

 ∧∧
( ‥)どんな臭いですか?

    ( ‥)博物館の標本庫の臭い・・・
      -

 標本庫の臭いだよなあ、これ。なぜに? 

解けないはずの問題を解くアルゴリズム

 
 さて、割れたお皿を組立てる例え話。それを書いていた時、最初はこんなことを考えていた。

:オレ様理論を言う人々は割れたお皿を組立てられない人である

ところがこの仮説というか思いつきというかには明らかにおかしい点がある。

 ∧∧
( ‥)たぶんですけど、オレ様理論の人たちだって
    割れたお皿を組み上げられるんですよ。

   (‥ )たぶん、そうなんだよな。

 いや、これこそ勝手な推論なんですけどね。オレ様理論を言っている人をとっつかまえて割れた皿を組み上げさせたわけではないので。でもまあそんな問題解決も出来ない人間は実生活で大変な困難に巡り会うと推論されるので。取りあえず”たぶんできるでしょ”という前提で話を進める。

 そりゃあたしかにオレ様理論の人で日常生活からしていかんぞそれ、もはや犯罪やんけって人が北村の知る限りで少なくとも2名いたけども、それは一部の事例として取りあえずここでは考慮しない。

 そしてこの場合、オレ様理論の人々は必然的に二枚舌であるということになる。なんというか相対主義的な主張をする人や、創造論者と話した経験からそう考えているのだけども。

 ∧∧
( ‥)どんな選択肢を選んでもいいはずだ。そういう人に
    対して、じゃあ青酸カリを飲め、というと
    いや、私はそれをしない、と言ったり。

   (‥ )創造論者みたいに神を守るためには言い訳ばっかするのに
       パンを喰う時は”これは食べられない偽造のパンでは?”
       とはいちいち疑わないみたいにね。

 ようするに日常、人間が行っている推論過程の延長にある推論方法を採用すればいいのに、いざオレ様領域だと使わなくなる奇妙な動作をする。それがオレ様理論の人たち(例えば系統推定ならば最節約な手段を日常では使うくせに、系統推定になると途端に使わなくなる)。

 つまるところオレ様理論を言っている連中は二枚舌なんだろ? と思っていたのだけども。

 ∧∧
( ‥)でもその仮説には弱点がありますね
    二枚舌、というのは単なる現象の表現であって
    説明ではないですよね?

    (‥ )そうなんだよなあ。

 相対主義者とか創造論者とかオレ様理論屋とかが”二枚舌”と呼べる状態にあるのは、まあほとんど間違いない。でもそれは現象の表現であって、説明ではない。ようするに二枚舌だってことはもういいのだ。なぜ二枚舌になるのか、その仕組みを提案することがまさに問題。

 でっ、先の書き込みで”オレ様鳥進化論を唱える人々は原理上解けないはずの大容量の問題を暗算で解いちゃってる”という主旨のことを書いていて、ふと思った。

 例えば先日こんな記事を見た。割れた皿を復元できるアルゴリズムが開発された。

 そして思う。ああ、もしもこれが人間の思考過程とかを反映しているものなら、それを調べれば人間が割れた皿を復元する過程が分かるんだろうなあー。

 でもこうも思う。

 ばりんばりんに割れて、解くことが原理的に不可能なくらいの大容量の問題になった場合、そのアルゴリズムはお皿を復元できるの?

 いやこれは問題設定がおかしい。つまりこう

 現状のままでは解けない大容量の問題に直面した場合、どうすればいいか?

1:無駄なことはあきらめる
2:なんか復元しちゃう
3:復元する適切な手段を考案し、それが妥当かどうかを検証した上で実行し、解決を試みる

 ここまで考えて、そこで次ぎの説明を提案

 オレ様鳥進化論とかオレ様理論とか、そういうのを思いついちゃう人は計算の難易度によって脳内の解決手段を切り替えているんじゃね?

   (‥ )これなら二枚舌が説明できるんじゃない?
       例えば日常生活は言い訳最小限な最節約基準で
       おおむねやっているのに、大容量の問題になると
       処理できないので、データのチョイスを恣意的に
       行うことでデータを処理できるレベルにまで軽くして
       処理を行ってしまう。
 ∧∧
( ‥)さあ、どうでしょうねえ。

 つまるところこう。

:オレ様理論屋さんは常識レベルの問題は普通に処理しているが、いざ大容量の問題に直面するとあきらめない、さりとて妥当な解析手段を発見することから始めるわけでもない。その代わり、大規模なデータの中から一部だけをチョイスし、自分の脳内で処理出来るレベルに加工した上で、問題解決を”してしまう”人たちである。

 暗算では解けるはずのない問題を解いている(解いたと思い込んでいる)ってことはそういうことじゃなかろか? そうだよなあ、系統解析もさることながら流体力学とかまで暗算で解いているとしたらそれ、確かに問題じゃね?

 そしてこうも思う。大容量の問題はそうそう解けないからチャレンジしてもしょうがない問題であって、だとしたら、その場合、正しい結論を発見するような淘汰はかからないんじゃあないのかね。日常の問題解決では人間の能力はほとんど同じなのに、こういう浮世離れした場面では能力、関心度がえらくばらけるってそういうことじゃあないのか?

   ( ‥)まずはこんど、割れた皿を復元するプログラムの
       ことを調べてみるか。
 ∧∧
( ‥)認知心理学ですか?

 *認知心理学ではコンピューターで人間の動作を再現して、実際の人間の動作とつき合わせることで人間の脳内で起きている現象を解明しようというアプローチがある。たぶん、オレ様理論屋さんの問題は、本来は認知心理学と人工知能というジャンルが扱うべき話。

 例えばの話、自分の容量では解けない問題を無理矢理解いてしまう人工知能とは、どういう仕組みだろうか?

 今度調べてみますか。誰か研究しているかもしれない。

 ∧∧
( ‥)そんなもんですかね?

    (‥ )研究者っていっぱいいるし、ある意味では”阿呆”で
        問題解決のためとあれば手段を選ばないから
        いろんなことするよー すっごいよー
        マッドだよー

 肩車して泳いでもらったり、アニサキス呑んでみたり、トカゲに毛皮を着せたり、何の動機だったのか、円柱内部の水中にある気泡の振る舞いを調べたり、筆石の模型を作ってプールで沈めたり、なんでもありだ、偉大だよ。呆れる時もあるけど。やっちゃうんだもん。すげーよ。

    ( ‥)研究者って人々をなめちゃいけません。
 ∧∧
( ‥)さいですか。



2009年10月8日木曜日

特異的な分布

 
 資料に目を通してテキストを作成中。というか、”当方が作成した報告書を一般向けに書き直してください”という仕事なんだけども、この深海性のヒトデの分布は、、、と見ていると

 ∧∧
(‥ )特異的な分布
 □-
    (‥ )はあぁ? 

 なんじゃそりゃと思って読むと、採集地が日本海とタスマニア、ニュージーランド。

 ∧∧
( ‥)これはまた面妖な

    ( ‥)遺存分布かね?

 ∧∧
( ‥)でも日本海って氷河期の時に深海の動物相が
    壊滅したんじゃなかったですか?

    (‥ )このヒトデは日本海では比較的浅い場所に
     □-  いるそうだけども。

 深いと2000メートルまでいくそうな。それにしてもなぜよりにもよって日本海?


割れすぎた皿を組立ててしまいました

 
 台風が抜けた神奈川県は午後になると青空だった。さて、

 Hennig が示したっていう破けた地図を再現するさいに道路の整合性を基準にするっていう話。手持ちの証拠から過去を整合的に推論することは誰もが絶えずやっていることでもある、例えばこう。

:突風の被害を地図上にプロットするとごく狭い範囲内で、一直線に続く
:破壊されたものなどを見ると巻くようにものが動かされた痕がある
:目撃者の幾つかの証言
:破壊されたものから推論される破壊力

 ∧∧
( ‥)竜巻だと推論されますね。

   (‥ )竜巻を直に記録した映像などがなくても
       そのように推論されるわけだ。
       規模の推論も可能である。

 仮に誰も目撃者がいない場所で竜巻が発生したとしても、それなりな痕跡があれば(以上の手がかりから目撃者の事項を抜けば良い)、そこから竜巻が発生したのだと推論することはできる。

 過去はどこにもないもので、手がかりから推論するしかないが、それでもなお確認できるし、場合によっては検証することすら可能。

   ( ‥)落として割れたお皿でも、手がかりから復元することは
     -○ 可能なのだよな。
 ∧∧
( ‥)割れる前のお皿はもはや世界のどこにもない
    過去のものですね。それを手がかりから
    再現すると。

 こんなことはつまるところ人間なら、まあ誰だってできる(割れ方の程度によるが)。ところがこの問題を系統推定に置き換えるととたんにできなくなる人がいる。

 いや、でも考えてみればそれは当たり前なのだ、系統推定は(おそろしく単純な事例でない限り)もっのすごく容量を喰う規模の大きな計算問題だから人間の脳には処理しきれない。例えば極々簡単なはずのペリカニミムスの論文だって、データマトリックスから名前を消して、先入観抜きの手計算でやったら結構大変なんよ。分岐学とか系統推定ってコンピューターで処理してるだけでしょー? とか無邪気にいうやつはいっぱいるけども、そんなこと言う前に例題を手計算で解いてみればいい。

    ( ‥)個人的には手計算でハジラミが側系統群であることを
      -□ 示した論文は重宝しているんだが。
 ∧∧
( ‥)はあ。

 さて、オレ様理論。教科書読まずに独自の理論や解法を発見したと主張する人たち。数学から物理、生物学に進化学、さらに広範な学問領域にまで至るありとあらゆるジャンルで存在する”オレ様、頭のいい研究者の誰もが思いつかなかったすっごい解法を見つけちゃったよ”という主張。

 系統復元の世界ではそうねえ、どいうわけか鳥の進化に関してオレ様理論を言う人が世界中にいっぱいいるのだなこれが。それだけ鳥が魅力的な存在だということか? 鳥はスキャンダラスな存在なのです。

 さてさて、そのオレ様鳥進化論。やっぱりというか当たり前というか予想通りというか、教科書を読まず、研究者のテクニックや処理方法を調べず、そして解析プログラムも使わないし、ましてや大容量の計算を行う演算機械も使わない(ようするにパソコンとか使用しない)ままで答えを発見している。

 ∧∧
( ‥)するとオレ様鳥進化論の人とかは
    解けるはずのない大容量問題を
    自分の脳みそだけで”解いちゃった”と?

    (‥ )結果的にはそうなっちゃうんじゃない?

 さながら、落ちて割ったお皿を組立てられません状態。いやいや違うのだ。組立ててはいるんだから。だからこう。

:落ちて木っ端みじんに割れたお皿をオレ様組立てしてしまう。

 ∧∧
( ‥)悪いことではないんでしょ?

    (‥ )そりゃあ悪いこっちゃない。というか良い/悪いの
        問題じゃあないからね。単純に妥当な組み立てじゃない
        ってだけの話であって。

 大抵の場合、割れたお皿は誰でも組立てられる。

 しかし、もしも破片が数十個になってしまったらこれは相当大変な作業になるし、1000ぐらいに割れたら、たぶん人間の脳容量ではどうにもならない状態。

 ∧∧
( ‥)それを解決しちゃった、というのが
    オレ様鳥進化論の抱える問題であると。

    (‥ )そういうことじゃないか?

 とはいえ、オレ様鳥進化論の人々だって”データ処理”はしているんだよね。問題はその処理の妥当性。そしてここでオレ様理論にかかわるさいにかならず出てくる押し問答が現れる。

:まずテストを受けてよ
:なんでだよ、オレ様すごいんだよ、テストなんて保守的だよ

 ∧∧
( ‥)でっ、草野球の話に続くと。

    (‥ )草野球の話に戻ります。



そこ、へっこんでます

 
 消費者を便宜的に3つに分ける。A群、B群、C群。

A群は物事を鵜呑みにする、圧倒的多数の人々
B群は物事を疑い、考えるが正しい答えにたどり着けない人々(少数派)
C群は物事を考え、正しい答えにたどり着ける人(極少数派、科学者あるいはそれに近似)

とっ、言う訳で、投資に対する利益の大きさから考えて、物書きってのはA群の人たち向けに書くように強い選択圧を受けている。

 ∧∧
( ‥)まあ、前から書いていることでもありますね

    ( ‥)A群、B群、C群。これ、そろそろ
        HPで説明しないといけないよな。

A群は平均的な能力の人々で、そいでもって本を読んでいちいち考えない。というかそんなことにコストや消費カロリーを割いたりしない。

 ∧∧
( ‥)そんなもん?

    (‥ )デート前のみんなのありさまを見てごらんよ。
       どれほどの労力を投資し、予測まで行っていることか。

 平均的な能力ってのは特にすぐれているわけではないことを示す。その上、本、この場合は難しい考えさせれる本とか教科書のことだけども、そんなものを読み。理解することにA群は投資を振り分けたりしない。

 ∧∧
( ‥)なんででしょうね?

    (‥ )投資をしても自分の生存や存続を向上させることには
        つながらないと判断しているんだろ?
 
 実際、それはおそらく正しい。そりゃあ人間にとって重要なのは見かけ、服装、容姿(容貌ではない)、相手に対してどう接するか(デートの時のエスコートの仕方など)であって科学することでもなんでもない。

 ∧∧
( ‥)その場合の相手って、、、未来の配偶者とかでしょ?

    (‥ )も、含まれるというべき。


 科学者というのはそういう点でも異能者だと言える。大部分の人間が投資しようとしない対象物に膨大な投資を行い、しかも正しい答えを自力で発見できる能力を持っている。彼らは自力で問題を解決出来る。教科書を読むし、理解できる。

 というわけで、こういう人々、つまりC群はライターの書いたものなんか(専門外の事柄をリサーチする一環としてとか/軽い読み物を読みたくなった時とかは例外として)読んだりなんかしない。だって必要ないんだから。ライターもC群向けの本なんか書きやしない。そもそもC群はC群の書いた本を読むもんだ。

 B群は? これは数が少ないからライターからすれば有望な消費者とはみなせないからいちいち書かない。というか、B群は立場が中途半端なのがいけない。

 ∧∧
( ‥)A群向けの本で満足するわけでもなく
    B群向けの本が特に書かれるわけでもなく、
    自分で教科書を読むわけでもない。

   (‥ )難しいことは専門家にまかせるっぺや、と言って問題解決を
        はかるわけでもなく、自力で妥当な答えにたどり着けるわけ
        でもない。

 どうでもいいことをいちいち考えないA群を馬鹿にするB群ってのは多いけども、でもしかしだよ、端から見ていると問題解決能力の高さを見た時、その山はA群とC群にあるのであって、B群は谷だと言える。

 ∧∧
( ‥)2つのニッチがある時に、中途半端な中間種が
    不利になりましたって話みたいですね。

   (‥ )A群はC群から答えを聞くし、C群は自力で妥当な答えに
       到達する。どっちもできない、しないB群が
       へっこんじゃうのは当然と言えば当然。

 それもこれも、自分で考える、という行為を始めながら、教科書や論文を読まないからいかんのだ。

 例:種の起源も現代進化論の教科書も読んでないけど、グールドの「ワンダフル・ライフ」を読んで、そうか、生存競争抜きの世界があって俺たちは遺伝子からも自由だー!! と叫ぶ。

 

2009年10月7日水曜日

イデアの影

 
 夢を見た。どういうわけか一升瓶に酢を入れて持ち運び、それをちびりちびりと飲んで歩いている。すると見知らぬ子供が来て言うのです。おじさん、なんで酢を飲んでるの? ぬおっ!! 見られた!!

   (; ̄  ̄)口封じーー!!
 ∧∧
(;‥)ちょっとーー!!

 まあそんなバイオレンスな展開になるわけもなく、さーねー と答えておいた。

 さて

 なんかぷつぷつと”オレ様理論と疑似科学はなにゆえに教科書を読まずに科学に分け入ろうとするのか?”を説明する仮説を考察しつつ、HPを更新しちゃったり、絵を描いたり、スケッチしたり、資料を集めたり原稿を書いていて、そしてふと思う。

 ∧∧
( ‥)あなた仕事から逃げたくてしょうがないんでしょ?

    (;— —)いやもう全力で逃げたいです。

 歯が浮きそうだというか、溶けるよ溶けちゃうよ。細胞の接着が解除されてぐちゃあーーーって溶けちゃう溶けちゃう。

 と言っているのに、買ってしまいました「分類思考の世界」

 ∧ ∧
(  ̄  ̄)仕事以外の本を読んでる暇があるんですか? あんた。

    (;— —)買うはずじゃなかった買うはずじゃなかった
       -□   買うはずじゃなかったほんとだよ、信じろよ。

 いやでもだってさあ。なんか馬鹿になりそうだったからふと本屋に入ったら、それがですよ、この本が手招きしているんですよ、これが、これが、これが。

 でっ、今回はいきなりブルーノさんによるイデアの影でした。さて、これがどう内容を投影したものなのか、それはこれから。

 ∧∧
( ‥)ところで、イデアの影、中央円内にある記号は
  -○ 十二宮と惑星(5惑星+太陽と月)ですよね

    (‥ )不思議なことに人馬宮と天蝎宮の
     □-  配置が逆のように見えるけども。

 むう。火あぶりにされたブルーノさん。これには何かの意味が?

 ∧∧
( ‥)それにこれはどう使うのでしょうか?
  -○

    (‥ )まあ、とにかく本を読もう。

 取りあえず、仕事を最優先して。

 

 

センニンソウ

 
 センニンソウをアップ。なんか変な花だな、少なくともCore eudicotsではないんじゃないの?と思っていたら、本当にそうでしたよという花。4枚の花びらは実は萼片。かじってみるとちょっと爽快感がある。青臭いけども。

 ∧∧
( ‥)アルカロイドじゃないんですか?

    (‥ )そうかもねえ。

 今度もう少し確認して調べてみよう。


草野球で裸の王様

 
 2つの異なる意見が収束しない時、しかも有効な判断基準も持っていない場合、声を荒げてがんがん主張した方が有利になるってのは問題だ。

 それはまことにごもっとも。

 ∧∧
( ‥)でも、こういうのって珍しくないですよね?

    (‥ )学術活動を政治活動と勘違いして
        業績もないのに宣伝活動するやつは
        どっこにでもいるからな。

 当然、そんなことをしたら大ひんしゅく。もちろん”オレ様理論”を主張する人でも、というか、だからこそというべきなのかこんなことをするやつがいる。そもそも実際、去年とか一昨年とか、その前とかに見ましたよ、個人的には珍しくもないと思う。あきあきってやつ?

 ∧∧
( ‥)なんでそうなるんでしょうね?

    (‥ )判断基準が分からないからさね。

 オレ、去年の草野球で200本ヒットを打ってイチローに並んだからスカウトしてよ、って言ったら、さてどうなるか。

 ∧∧
( ‥)まあねえ、すごいことはすごいかもしれませんねえ
    でも、なんていったらいいんですかねえ。

    (‥ )すごいねって言ってお茶を一杯ふるまい、
        そのままお引き取り願えばいい。

 まあなんだ、判断基準なりテスト基準なりが分かっていると、こういう状況のどこに問題があるのか分かりやすい。

 ところがいざ科学のことになると上のようなすげー恥ずかしいことをしているのに、聞いたこちらがなんかすごそーと思えたりしてしまうのは、それは判断基準が分からないからだ。つまるところデータの解析手段の妥当性、そのものが究極的には問われているのであって、出た結果そのものや思いついたアイデアがすごいでしょ? が問われているわけではないんだなこれが。

 ∧∧
( ‥)アイデアも問われているけど、それよりもさらに
    奥や根底が問われているわけですね。

    (‥ )そこが明らかにされて良しと判断された上で
        そこからようやくアイデアが問われるわけさね。

 実際、ヒット200本打ったこと自体が問われているのではない、どんな状況でどんな相手から打ったのかが問われている。そこんところが分からないと、まあなんだ、やっぱ端からみて恥ずかしいことになっちゃうんだなこれが。

 ∧∧
( ‥)恥ずかしいですまない時もあるでしょ?

    ( ‥)そうねえ、あったねえ。
        どうなっちゃったんだろうねえ。
 
 これを避けるには入団テストを受けるしかない。しかし奇妙なことにこういうことをする人が入団テストを受けたことはどうもないらしい。

 おかしいといえばおかしいし、整合性があると言えば整合性がある。
 

 

2009年10月6日火曜日

手抜きの草野球

 
 普通。

 普通ねえ、普通かあ。そんな話がこの前ありました。

 普通。平均点以上の人間をすぐれている、あるいは頭いいと普通に評価するのなら、普通であるとはいかに評価されるのか。

 ∧∧
( ‥)まあ、普通なら普通に普通でしょ?

    (‥ )普通なら普通にオッケーだろうな。

 誰しも毎日愚痴をこぼしたくなるし、誰でもこんなことを言う。オレがんばっているんだよ。でもこうも言われる。いや、皆がんばっているわけだし。

 お互いに自分の愚痴は聞いて欲しいが他人の愚痴は聞きたくない。

 ∧∧
( ‥)平均的な人間が平均的に努力しているとすると
    世界における努力の大半は互いに等価だって
    ことになるんですかね?

    (‥ )同じ速度で歩いている人間がお互い同士では
        相対的に停止して見えるようにね。

 そりゃあ自分の愚痴は聞いて欲しいけど、他人の愚痴は聞きたくないわなあ。だって同じ内容なんだから。同じ内容であれば自分の方が相手よりも大事なのだから自分の愚痴の方が優先されるに決まってる。

 ∧∧
( ‥)なんかいやーんな世界ですけど、
    まあしょうがないですね

    (‥ )他人の愚痴も苦労も聞きたくないが、自分のは聞いて欲しい。
        それはやむを得ないさね。少なくとも普通のままでありたいと
        願うのならね。愚痴を聞くのもやぶさかではないさね。

 普通のままを願うならそのままでいればいい。普通に普通でいたいなんて当たり前のことなのだ。当たり前のことをして当たり前に生きていけばいい。それが本来、平均的にはあるべきことだ。

 だがしかし、普通以上を自ら望んだとしたらどうなのだ?

 ∧∧
( ‥)普通以上に努力し、普通以上の能力を持ち、
    普通以上の競争の中で普通以上の要求に
    普通以上に答えなければいけなくなりますね。

   (‥ )自動的にそうなるな。そうでなければそうなれない。

 例えばの話、

 どういうわけか夢がかなってしまい、1ヶ月後の日曜日にプロチームとなぜだか対戦することになった我が草野球チームなのだが、まあ、俺たち普通の社会人だから仕事帰りの1時間くらい練習するしかないわけだけども、それでも勝てたら嬉しいなあ〜〜〜

と言っていたらそれは、まあそのなんだ、ただ痛い奴というか、なんじゃそりゃ?な話なわけで。

 ∧∧
( ‥)普通以上を望むなら普通以上のことをせよ
    普通以上のことをしたくないのなら普通以上を
     望んじゃいかんというわけですか。

   (‥ )まあなんだ、望んでもいいけど、それは
       夢や小説やゲームの中だけに
       しとけばいいんじゃねーの?ということさね。

 実際、小説やゲームは普通の人間が普通以上を願った夢であふれてる。それでいいんだ本来は。実際にあんなことはできやしない、そしてしない、そう割り切った時、初めて夢で遊ぶことが許される。

 しかし、普通以上を自ら望んだのならそうはいかん。
 
 ∧∧
( ‥)でも、オレ様理論の人っていつもそうでは?

    ( ‥)そうねえ、いつもそうかもねえ。
 
 彼らはいつだって普通のままで普通以上を望む。

 だいたいプロの人間を普通のただの人間だと思うからいかんのだ。相手は選抜され、知的伝統を受け継ぎより発展させるように訓練され、自らもそれを望んだ異能者たちだ(そりゃあ専門外のことではごく普通だけども)。そんな連中と、よりにもよって相手の土俵で向こうをはるっていうんだ、普通なんぞでどうするよ?

 
 

自分と同様、相手もしているはずだと思ったりする

 
 オレ様理論。こんなものは世の中に満ちている。本屋にいけばそんなことはすぐ分かる。もちろん、そんな理論のほとんどすべて、一切合切が結局、ゴミで始まり、そしてゴミくずで終わるわけだけども。

 オレ様理論。これをオレ様鳥進化論というごく狭いジャンルに限定してもいくらだってある。bcf理論だってそうだし、そもそもハイルマンがそうだったし、教授だってそうだ。ポールの魅力的なアイデアもそうだし、ちょっと鳥の進化に興味のある連中だったら多かれ少なかれ考えるもんだ。内容は色々。教科書にほとんど近いものから、どうにもならないゴミまで色々あるのはただの現実。

 ともあれ、こういったオレ様鳥進化論には共通する欠点が幾つかあって、例えば
 
 ∧∧
( ‥)データのチョイスが恣意的?

    (‥ )平たくいっちまえばそうだな。

 ようするに使える膨大なデータのうち、ごくごく少数しか使っていない。この原因は教科書を読まないとか論文を見ないとか、あるいは科学って何? という問題意識の欠如もあるんだけども、実のところ最大の原因は

 ∧∧
( ‥)観察力の欠如ですか

    ( ‥)本や論文を読めばかなり是正できる
      -□  はずなんだけどねえ。

 研究者ってのは元来、すぐれた連中を選抜し、訓練したいわば叩き上げのエリート集団なんだよね。それが1世紀以上かけてきたデータの蓄積は冗談みたいなものがあるわけで、それを利用しないでどうするんだか。

 ∧∧
( ‥)言い換えればそれをどう扱うかですね

    (‥ )”しゃぶりつくしてしまった”と言われくらい使い切った
        そういう分野もあるけども、鳥の進化ではまだまだ。

 例えばウネンラギアと始祖鳥とシノルニソサウルスの坐骨を見て、何とも思わないわけ? と個人的には思う。坐骨って骨だけでも相当なデータがあるわけで、恣意的にデータを使っていると、坐骨一個で足下を覆されかねない。これに恥骨、腸骨、尾椎、前関節突起、後関節突起、以下うんぬんと続くわけだから、そりゃあねえ、戦況は圧倒的に不利になるでしょうよ。

   ( ‥)ダーウィン曰く、ひとつの特徴に頼った体系は
       必ず挫折するのだ。
 ∧∧
( ‥)無視したデータに破壊されると。

 でっ思った。オレ様鳥進化論を考えている人と話すと、どうしてその形質が重要なんですか!! と喰ってかかってくるやつがいる。

 なにいっとるんだこいつは? データを重み付けなしで一番整合性がとれる状態を再現した時に結果的にこれが残りましたと言っているだろうに、と違和感を持っていたのだけども。


   (‥ )あれってこうだな。自分が恣意的にデータを発見したから
       相手も恣意的に発見したと思っているんじゃなかろうか?
 ∧∧
( ‥)はあ、そんなもんですかね?

 データを総合的に解析して、一番適切なグラフを発見する。そういう科学の手続きを踏まないということは、手段不明な方法でデータを処理したことを示す。それはおそらく直感的に一部のデータだけをチョイスしたことを示すが、それは結果的に”過剰な重み付け”になっている。

 自分が過剰な重み付けをしているから、だから相手も過剰な重み付けをしている。

 そう解釈しているんじゃなかろうか。


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