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2021年3月3日水曜日

尻に流れ着いて座礁した残骸

 
 肛門に綿棒突っ込んでPCRにかけることでコロナの有無を判断する。
 
 ∧∧
(‥ )中国がやってる
\−  ことだけど
    コロナはノロのような
    ウイルスではないから
    消化器官を通過した場合
    胃酸で破壊されて
    肛門で見つかるものは
    機能を喪失しているよね
 
  (‥ )というか多分
      破壊されたコロナの
      その損傷した遺伝子の
      さらにその断片を
      見ているんじゃね?
 
 PCR検査は、遺伝子の性質。熱に比較的強く、しかし熱を与えると分割される。そういう遺伝子の性質を利用してそれを増幅する方法であった。
 
 熱によって分割された遺伝子。それを常温に戻して酵素を加えると修復されて元に2倍に増える。これを繰り返すと2倍、4倍、8倍、16倍、32、64、128...増える増えるネズミ算式に。
 
 ∧∧
(‥ )ただしそのままだと
\−  採取されたすべての遺伝子が
    増幅されるので
    これじゃあ意味がない
   
  (‥ )だからプライマーを
      使うのだ
 
 遺伝子は設計図であるから指示書としての性質、つまり文章としての性質を持つ。 だから例えば、

 コロナ遺伝子を包むタンパク質を以下に従って作成せよ
 
 という文章を人工的に作り出して投入すれば、コロナの遺伝子だけを釣り上げ、これだけを増幅することができる。実際にはこんな単純な話ではないのだけども理屈としてはこうだ。
 
 ∧∧
( ‥)問題はさ
    これ本当にその部分だけを
    釣り上げて
    増幅させてしまうって
    ことでね
 
  (‥ )胃酸や免疫で破壊され
      白血球に喰われて
      あるいは自壊して
      ばらばらになって
      機能を失い
      尻の穴に流れ着いて
      座礁した文書のひとかけら
      これも見つけて
      きちゃうのよね
 
 ウイルスはチェーンメールのようなものだ。

 以下の文書を急遽複製して以下に添付された指示書に従って作成された封筒に入れて投函してください。
 
 こうした命令文の全てがそろってはじめてウイルスは機能する。しかるに尻の穴に流れついたウイルスとは、実のところ壊れて千切れた指示書のかけらではないのか? そんなもの、座礁した過去の残骸であって何の機能も果たせまい。
 
 しかし、こんな無機能なかけらであってもプライマーに合致すれば釣り上げて来てしまうし、増幅もしてしまうし、”発見”してしまう。
 
 なるほど、それでも価値はあるだろう。無症状のままに感染が終わり、本丸の気管支からウイルスが姿を消して、それでも尻に座礁した残骸からウイルスを見つけられたなら、それはこの人が感染していたという証拠にはなるし、場合によっては感染経路を追跡することも可能だろう。
 
 ∧∧
(‥ )でもさあ
\−  これほとんど意味ないよね

 
  (‥ )そうだよなあ
 
 
 それでもやってしまうとは、それは完璧主義の現れだともいえるし、しかし現実的ではないとも言えたし、組織がうまく機能していないのだとも言えた。なぜかというに、労力の割りに効果が上がらない完璧主義など、本来、却下されてしかるべきだから。
 
 
 

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