自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2020年3月28日土曜日
日本はインフルを抑制したが、NYとイタリアはそうではなくコロナ蔓延
ネットを動いていたら、真偽不明のサイトがあった。新型肺炎のシミュレーションを行なったが、日本に比べて欧米の患者は急増が激しい。これは日本のウイルスに比べて、欧米のウイルスの感染力が10倍高いと考えるとうまく説明できる。
∧∧
(‥ )...いやおかしくね
\− コロナウイルスは変異と
進化速度が桁外れだけど
さすがに
感染力10倍の株が
いきなり出現するなんて
おかしかろうて
(‥ )感染力...つまり
基本再生産数は
潜伏期間を
患者の倍加時間で割り
1を足すという話は
以前に見たけども
=>http://hilihili.blogspot.com/2020/01/blog-post_31.html
その話をそのまま下敷きとして、感染力10倍を考えてみよう。
感染力=基本再生産数と単純に考えて、すると感染力10倍とは、
潜伏期間が10倍に伸びる(例えば潜伏期間が50日になる)
あるいは患者の倍加時間が2日(48時間)の10分の1、つまり5時間になるということに思えるが...
∧∧
( ‥)ありえんだろ
というか
そんなすごいことが
起きているのなら
即座にわかるはずだし
数字で出てくるはずだ
( ‥)感染力10倍は
−/ 明らかに
おかしいよな
少なくとも変異でそれが起きるというのはあまりにも都合が良すぎたし、そういう変異が淘汰され、固定されるというのもおかしすぎた。
だから欧米のウイルスが変異したから日本とまるで違う挙動を示す、という仮説は採用する必要はなかろう。
∧∧
(‥ )ただあまりにも挙動が
\− 違いすぎることは
事実だね
ここは説明しなければ
いけない
(‥ )でだな
思いついて調べたんだが
これで説明できんかな?
これは東京都のインフルエンザ患者の推移
赤が今年の患者の推移で、他の色は例年のもの。今年のインフルエンザ患者が途中までは例年通りなのに、突然急減して収束してしまったことがわかる。
おそらく新型肺炎の出現で皆が少しだけ手洗い、うがい、マスク、自粛をしただけで劇的に抑制されたことがわかるだろう。
ところがニューヨークでのインフルエンザ患者の推移はこうではなかった。
=>https://www.health.ny.gov/diseases/communicable/influenza/surveillance/2019-2020/archive/2020-03-14_flu_report.pdf
∧∧
(‥ )まるで抑制されとらんがな
\− 例年通りがんがん増えとる
(‥ )ニューヨークって
日本と同様に1月末に
コロナウイルス に
侵入されてるよな?
そして新型肺炎は
インフルに準じる存在
インフルが
抑制されないなら
新型肺炎もインフル同様
抑制されないまま
がんがんに増えたべ
では例えばイタリアは?
イタリアの今年度におけるインフル患者のグラフは画像検索では出てくるのだが、サイトがよくわからない。ともあれ、多分、これがそうだろう。
これも抑制はされていない。グラフの点線はIncidenza ILI Stagione 2018-19 つまり2018年から19年までのシーズン中の患者発生数。つまり例年の患者グラフだ。見ての通り、イタリアもインフルエンザはまるで抑制されていなかった。
∧∧
(‥ )要するにあれだ
\− 新型肺炎が出現した時
日本人は生活習慣を
少しだけ変更した
それはインフルエンザの
抑制に現れている
だからコロナも抑制できた
しかし
ニューヨークとイタリアは
まったく
そんなことがないまま
蔓延を許したのだと
(‥ )日本と欧米の違いって
単純にこれじゃね?
日本と欧米におけるコロナウイルス の挙動の違い。この謎を前にした時、オリンピックのために数字をごまかしているとか、そんな稚拙な説明を用意する必要はなかった。あるいは感染力10倍とか、変異とか、そういう劇的な仮説も必要なかった。
手洗い、マスク、うがい、自粛。それを実際にしていた日本人と、そうでない人々の違いでしかなかった。単純にそれだけだろう。
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