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2020年3月1日日曜日

グラフの変遷はかくて決まりイタリアの動きは少し奇妙

 
 ∧∧
(‥ )イタリアの感染は
\−  1049人を突破
    死者は29名
    死亡率は2.8%
 
  (‥ )んんんんー
      どういうこっちゃ
      死亡率が上がっとる
 
 28日の時点で感染821、死者21、死亡率2.6%
 
 25日の時点で感染280、死者7、死亡率2.5%

 
 ∧∧
(‥ )小数点以下の数字を
\−  うんぬんするなんて
    神経質だけども
    上昇傾向のままってのは
    ちょっと気になりますなあ
 
  (‥ )感染者の発見が
      進んでいるから
      むしろ死亡率が
      下がっていくはず
      なんだけどね
 
 実はかなり前から感染が拡大していて(というか多分そうなのだけども)、これゆえに肺炎で亡くなっていく人が今になって次々に出ているのかもしれなかった。
 
 
 ∧∧
(‥ )一方で韓国もイタリア同様
\−  しらみつぶしの感染者発見を
    しているけども
    こちらは感染者を見つけた分
    死亡率が低くなっていく傾向が
    あるんだよね
    25日977:11 1%
    26日1146:11 0.96
    27日1595:13 0.8
    29日3150:17 0.53
 
 
  (‥ )んー
     イタリアの検査能力は
     韓国ほどではないので
     感染者の発見増加が
     死亡率を
     押し下げられないんだろうな
 
 まあ韓国の発見能力が異例なのだと言える。イタリアは追いつかず、日本はそもそもそこまでの検査能力を持たないし、おそらくその意義も感じていないし、防疫上の理由で検査に対して意図的に消極的で、アメリカに至っては事実上、検査していない(単純に言うと日米の動きが正しいということでもある)。
 
 ∧∧
(‥ )しかしイタリアは
\−  死者の絶対数の増加が著しい
    これはなんでしょう?
    医療崩壊ですか?
 
  (‥ )さあ?
      医療崩壊するにしても
      早過ぎじゃねえか?
 
 例えば日本の一部メディアや一部識者からは絶賛される韓国の検査体制だが、検査はあくまでも安心感を売るビジネス。それは安全を売り物とするベットと呼吸器具の空きを意味するものではなかった。検査を膨大に行えば病院は軽症患者で埋まり、肝心の重症者が死ぬ。実際、韓国では自宅療養していた患者が亡くなったという話が出てきている。検査能力は医療崩壊と表裏一体の可能性を秘めたものであった。
 
 ∧∧
(‥ )でも韓国で入院できない
\−  患者さんが亡くなったのは
    現状この1件だしね
    なるほど
    韓国の医療関係者も
    軽症者には入院ではなく
    自宅療養を訴えているけども
    それはつまり
    まだ医療崩壊が具体的に
    起きていないという
    ことを示している
 
  (‥ )もう少しみないと
      イタリアと韓国で
      何が起きているのか
      わからないな
 
 感染者発見を無駄に行うと、短期的には死亡率が減る。しかし検査発見にはいずれ限界が来るので、発見の増加率は鈍り、相対的に死亡率が上がる。さらに、検査に重点をかけ過ぎた結果、医療崩壊が起こると死亡率が顕著に上がりうる。予測されるのはそういう変遷であった。
 
 しかるに、イタリアの変遷は、現状、ちょっと奇妙。

 
 
 
 

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