自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2020年3月25日水曜日
天秤を傾けるには砂粒ひとつで十分である
∧∧
(‥ )438人のロシアは
\− 例外として
列強のすべてが日本の
感染者を超えました
1万を切っているのは
6654人の英国のみ
(‥ )ドイツ 2万9212
フランス 1万9615
アメリカ 4万2164
事実上どこの国も
2万越えか
イタリア(6万3927)ではあふれる遺体の収容を軍隊のトラックが行い、スペイン(3万3089)ではスケート場が遺体の安置所になり、一部、事実上放棄された老人介護施設では感染者や遺体がそのまま放置されているとも伝えられ、医療従事者の10%は感染し、処置が間に合わない。
∧∧
(‥ )イタリアの1日の死者は
\− 20から21日の1日で
795名
全部が北部ロンバルディアで
ないにしても
人口比で言えば
1日あたり日本の20倍の
肺炎死者が出ていることになる
(‥ )まあそりゃ
もろもろの処理や処置が
追い付かんよな
あふれかえるわさ
スペインの放棄された高齢者介護施設の事例。この中には新型肺炎の感染に職場放棄が起きた場合もあったとも言うけども...
∧∧
(‥ )そもそも新型肺炎のご遺体を
\− 勝手に動かしたり
処置してはいけないという
法律があるみたいね
(‥ )まあそりゃそうだろうな
勝手に自由に処置して
感染が広まっては
困るでな
当然の法的措置なんだけども、混乱で事務手続きが滞ればすべてが溢れてしまう。事務手続きの間、遺体を保存するにはスケートリンクでも使うしかないだろう。
∧∧
(‥ )えらいこっちゃだけど
\− 医療の許容量を
重症者が超えたら必然的に
起こってしまう
現象なんだよね
(‥ )なんかさ新型肺炎の
ダッシュボードという
コンテンツがあってな
=>https://www.stopcovid19.jp/?fbclid=IwAR0Xif5qd4QWShNmeL2YdTVrGJXajImGgapPcbKCuHWr1xQOVpUE5BXkm04
これはどの程度正当なものなのだろうか?
ともあれ、ここで示されているのは日本の各都道府県の感染者数と感染病床数の比較であった。
∧∧
(‥ )んー...一部の数字は
\− 報道とあってないのも
あるけどね...
ともあれ、だんだんと
病床が埋められていくのが
わかるね
(‥ )兵庫、大阪、愛知は
もうベッドが埋まったし
東京もそれに準じる状態
もちろん、これ以外にもベットは確保されているはずではあった。実際、神戸新聞は19日の時点で兵庫県が確保したベット数を154と伝えており、さらに100床を上積みする予定であるとされている。
∧∧
(‥ )この図の感染者78人に対し
\− 感染病床数50よりずっと
多いですからな
(‥ )とはいえだ
その数は無限ではなく
予定された合計病床数が
254だとしても
ちょっと感染者数が
拡大すればあっさり
埋められてしまう
例えば大阪府知事が19日に公開へ踏み切った厚労省の推測のように、二週間で感染者3374人、重症者227となれば、せっかく用意した病床は瞬く間に埋められてしまうだろう。
∧∧
(‥ )それを考えればイタリアと
\− スペインが危機的な状況に
陥ったのは当然だよね
(‥ )日本で見つかった
国内感染者は発症を
遡れば1月末には感染
イタリアも18日の
国内感染者より
一週間前には肺炎の死者が
妙に多くなっていたという
日本もイタリアも、多分、主要国のすべては1月末の時点でウイルスに入り込まれていた。というか武漢から新型肺炎発見の一報があった時には、すでに全世界に拡散していたんだろう。
∧∧
(‥ )後は対応の速さだけの
\− 違いだよね
(‥ )日本は最初から
入り込まれることを
前提にして探してたからな
イタリアは入国制限をして
安心していた節があるよね
イタリアは2月の10日には原因不明の肺炎で死ぬ患者が妙に多くなっていた。この時点で、検査をしなかったのは、やはり必要ないと思っていたからだろう。
日本は1月末の患者が2月の中頃には新型肺炎と確定していた。そういう点では、日本はイタリアよりも捜索と検査、発見が実のところ1〜2週間ばかり早かった。
∧∧
(‥ )でもイタリアと日本は
\− 状況の時系列自体は
ほとんど同じなんだよね
少なくとも表面的には同じ
2月24日に
日本は患者140
イタリアは150
3月の頭に両国ともに
学校を一斉休校
(‥ )違いがあるとしたら
検査して濃厚接触者を
発見するのが
日本の方が
やや早かったことかなあ
あるいは、2月の24日は日本の専門家会議が、これから1〜2週間が急速な拡大か収束かの瀬戸際であると言った時だった。国民に自粛を呼びかけた日本が感染爆発をなんとか抑えているのに対し、イタリアがやったことは地域隔離と医療崩壊につながりうる全員検査だった。ここが次の相違点であり、相違点が原因であるとしたらこれが第2の運命の分かれ道だったことになる。
∧∧
(‥ )わずかなバランスと均衡で
\− 世界はできている
片方の天秤に砂粒ひとつを
置いただけで全体が傾き
もうひとつおけば
天秤が崩れる
(‥ )日本は専門家会議を
素直に聞ける人で
よかったよな
イタリアはコンテ首相が
なにかへまをやって
しまったかね?
考えてみれば9年の新型インフルで麻生首相が選んだ水際対策は、実のところ専門家からは懐疑的にみなされていたという。そして実際、水際対策は失敗。あっさり入り込まれてしまった。というかそもそも水際対策する前にすでに日本国内に入り込まれていた。
∧∧
( ‥)麻生さんと安倍さんは
その反省を踏まえて
今回は専門家の意見を
聞いたと言うことですかな
(‥ )反省できる人たちで
良かったよねー
現在の主要国の中で、9年の新型インフルの経験を持っている政治家、閣僚は...はたしてどのぐらいいるであろうか?
わずかな経験と対策の差が、大きな結果を産むのである。そしてこのことは次のことを示している。
∧∧
(‥ )日本だってここからあっさり
\− 感染爆発を許すかも
しれないんだよね
(‥ )今だって実はまだ
危ないわけだしな
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