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2019年6月28日金曜日

図書館の中心で生きた証が欲しいと叫んだ老女

 
 太平洋の沖合を移動する低気圧が台風3号セーパットになり、紀伊半島沖合を北上中
 
 ∧∧
(‥ )雨が降ったり止んだり
    湿度は70パーセントで
    むしむし
 
  (‥ )予想ではずっと雨
      6月末にして
      本格的な梅雨到来
 
 さて
 
 図書館へいく道で見た爺さんは、なかなか自転車を漕ぐことができなかった。漕ごうとしてもペダルがうまく回せず、失敗するたびに足をつき、車が行き交う車道の脇で自転車ごとよろめき...
 
 
   自転車は十分な
   弾みをつけないと
 ∧∧ 安定しませんからな
(‥ )
 ‐( ‥)筋力ないから
     弾みに必要な
     初速が得られない
     危ねえなあ...

 
 しばらくして振り返ると、爺さんは漕ぎ出しに成功してよろよろと自転車が動き出していた。老人は自動車のみならず、自転車も規制しないと危ない。
 
 図書館の前では、缶コーヒーを持ったこ汚い作業服のおっさんが、自動車誘導の係に口出しをしていた。やってくる図書館利用者に勝手に指示を出し、誘導係に、ああ、あの車は危ないよ! 大きいから擦っちゃうよ! とか言っている。
 
 
   あの缶コーヒーの
   おっさんに
 ∧∧ そんな権限ないよね
( ‥)
 ‐( ‥)というかああいう人の
      口出しがあったという
      状況で本当に事故が
      起きたら責任問題で
      トラブルになるぞ
 
 
 平日の昼間からうろうろして缶コーヒーで意味もなく作業着。とっくの昔に引退したのに、人との繋がりが現場しかなかった人間の成れの果て、ということか。
 
 図書館で本を読んでいると、キンキン声がする。遮光眼鏡なグラサンをかけ、編み込んだ帽子とワピースを着た、粋な格好をした60代ほどのおばさんが、
 
 私は図書館でボランティアをしたいの。生きた証が欲しいのよ!
 
 とか、図書館の職員に言っている。
 
 
   図書館で大声で話す
   おばはんが図書館で
 ∧∧ ボランティアですか...
( - -)
 ‐( - -)向いてないよなあ
      空気読めよババア
 
 
 図書館の職員も、やんわりと遠回しだが、あきらかにお断りしようとしている。
 
 職員の言葉は(当然ながら小声で)よくわからないが、
 
 それは大丈夫 
 
 高い場所にあるの?
 
 ん? たくさんあるの??
 
 というおばはんの受け答えからそれが分かる。
 
 
   司書の人たちは女性が
   多いからおばはんが
   働く分には何の困難も
 ∧∧ ないはずだけどね...
( - -)
 ‐( - -)こんな人にボランティアに
      来て欲しくないという
      職員の心理が
      手に取るように
      分かるよなあ
 
 
 おばはんは諦めて帰っていったが、その様子や態度や言葉は傲慢で、どう見ても空気を読めていなかった。
 
 
   みんなそんなに
 ∧∧ 承認して欲しい?
( - -)
 ‐( - -)人間は社会性動物だからな
      まあしょうがないね
 
 
 とはいえ、どれもこれも見苦しい現実であった。
 
 
  

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