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2018年5月14日月曜日

コイン再び

 
 今書いている説明文で自販機の例え話をしている。

 100円の自販機に100円玉を10枚入れたら、100円の商品がひとつ、勢いよく飛び出すなんてことはない。100円を10枚投入して出せるのは商品が10個だ。
 
 ∧∧
(‥ )光はエネルギーの
\‐  単位に分かれているって
    話だけども...
    この例え話
    日本ではまだ通じるけど
    中国とかではもう
    通じないんですかね?
 
  (‥ )ああ、そうかもな
      あっちは
      偽札を避けること
      最新のインフラを
      構築できることから
      全部電子決算にして
      しまったというからな
 
 貨幣を作った最古の文明はリュディアやギリシャ、中国のはず...なんだけども、その中国が貨幣や通貨を放棄するというのは、考えてみれば印象的だ。
 
 ∧∧
( ‥)時代は変わっていくのですな
 
  ( ‥)そうだなあ
    ‐/ 古い本や海外の本を
       読むと知らない例えや
       もう消滅した物品を
       引用した説明が出てきて
       戸惑うけども
       自分自身がいよいよ
       そういう境界線に
       来たのか
 
 そう思うと感慨深い。しかしあるいは、100年後、200年後でも自販機もコインも健在かもしれないが。
 
 ∧∧
(‥ )中国がどうなるかも
\‐  興味あるよね
    決済の電子化は
    国民の全資産を
    完全な皇帝管理下に置くことに
    なるだろうからね
    便利だけど極めて危険でもある
 
  (‥ )電子化が進んだ後で
      大反乱が起きて
      再び貨幣と紙幣制度に
      戻った社会ってのも
      面白いよね
 
 そういえば砂の惑星を書いたフランク・ハーバートの処女作、21世紀潜水艦。未来の話なのに、使用されている情報処理機械が、印刷された集積回路から再び真空管に戻った世界だった。
 
 ∧∧
( ‥)現実世界だと
    真空管使用は
    対核電磁パルスだったけど
    21世紀潜水艦だと
    どんな理屈だったっけ?
 
  (‥ )さあ? 忘れちまった
      とはいえあの人の
      古臭い未来世界って
      最初からそうだったんだ
      というのがわかって
      面白い場面だったね
 
 そして確かにそんな未来もありうるんだろう。言動や思想、資産に至るすべてが支配された後、そうした電子化による完全管理への大反乱。そして成立した、電子決算が禁止され、貨幣と紙幣が義務付けられている未来世界。
 
 
 

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