こんなに説明したのに相手がわかってくれない。これは相手の読解力が低いせいだろう。思うに相手のリテラシーが低く、さらに相手は文章のロジックが理解できず、しかも理解へのモチベーションが低いのではないだろうか?
∧∧
(‥ )こういう主張をする人は
\‐ 多いけども
でもこれって
そもそも
書き手や喋り手が
ちゃんと正しく
わかりやすい文章を
書いたか
言ったか?
そこが
問われますよねえ
(‥ )この手の主張をする
賢い人間は
自分は賢いはずだから
自分の文章が
分かりにくいはずはない!
と自信満々だし
自分の説明が
伝わらない時は
全部相手のせいに
するからな
実際には冒頭の主張、つまり、
私は正しい文章を書いたはずなのだから、相手が誤読するのは相手のせいだ
という主張は前提に無茶があるのだ
それに困ったことに、文章の論理構造自体が正しくても、人によって脳内にある論理が違うので文章の意味がさっぱりわからないということが起こりうる。
∧∧
( ‥)先日、英語訳された
フランス語の文章を
読んだけども
( ‥)これがさっぱり
‐/ 理解不能でな
まあ、歴史的な論文だから言ってることは分かるのである。内容はすでに教科書などで把握ずみ。前後の文脈と主張内容を見比べると言わんとすることがわかる。少なくとも、これはこういう意味だろうという筋の通った解釈をすることは可能だ。
∧∧
(‥ )でも英語ではちょっと見ない
\‐ 構文になってましたよね
(‥ )俺だって英語はさっぱり
わからないけど
こんなの見たことないぞ
みたいな構文だらけに
なってたよ
多分、あれ、フランス語の構文をそのまんま英語に訳したのではないだろうか? 例えばの話、日本人でも英語を翻訳する時、英語の構文の構造を残した翻訳をしてしまうであろう。
∧∧
( ‥)英語って日本語から見ると
ギャル語やヤンキー語っぽい
というか
ひどく口語的とでもいうの?
これはこういうものだけど
今言ったこれこれは
なんというかこんな感じで
こんな時にこうなるものを
そう呼んでるんだよね〜
ってどんどん後ろに
説明を付け足すよね
( ‥)これを日本語的に逆に訳すと
‐/ こう呼ばれているそれは
このような時に
こうなるもので
こんな感じものが
このようなものである
みたいに
主語を長く
すっごく煩雑に
翻訳しちゃうことが
多いのよな
当然、こういう英語の論理を残した和訳は非常に読みにくい。何言ってるか分からない。
∧∧
(‥ )でも英語的には正しいのですよ
\‐ 少なくともその正しさが
残っているから
むしろ分からない
論理構造が通っていても
だからこそ分からないことが
世の中にはある
論理構造が通っていても
だからこそ分からないことが
世の中にはある
(‥ )今のは
英語、日本語、フランス語の
話だったけども
同じ日本語話者でも
個人によって
脳内の論理構造は
違ってるからな
つまるところ、
私は正しい日本語で書いたのだから、日本語話者が相手であるなら必ず内容が伝わるはずだ。
という主張はかなり頭が馬鹿。
∧∧
( ‥)馬鹿ね...
もっと穏便にいうと?
もっと穏便にいうと?
(‥ )日本語話者なら脳内の
論理構造が全部同じだ
という設定は無茶です
論理が万国共通、人類普遍のものだと考えてはいけない。ましてや自分がその論理の使徒だと豪語するなどおこがましい。