自己紹介

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2017年2月24日金曜日

猿の大反乱は実際には猿と人の大反乱になった

 
 
 ∧∧
(‥ )人間への動物達の
\−  反乱というと
    有名どころは
    「猿の惑星」ですな
 
  (‥ )アメリカで公民権運動が
      吹き荒れた後の
      映画なもんでな
      猿の惑星の人間は白人
      猿は有色人種やアジア人
      と解釈されたもんよ
 
 公開自体は自分が生まれた頃なんだが、あれは大変な評判になって続編も次々に作られた。だから自分が小学生の頃でも地上波で何度も放送されたものだ。これゆえ、当時から人間は白人、猿は日本人や有色人種のパロディーだという解釈を見たり聞いたりしたのであった
 
 ∧∧
( ‥)一応、作中でも
    そのあたりの
    フォローというか
    なんというか...
    大反乱を起こした
    猿に対し
    黒人の登場人物が
    我々は白人を許したぞ
    みたいな台詞を言う場面も
    あったんだよね?
 
  (‥ )確かそんなだな
      子供心ながらに
      この台詞は
      事実であると同時に
      理想論であって
      公的な嘘であって
      たばかりだと
      思ったものだが
 
 だが、動物達の人間に対する反乱とその未来は、現実世界では映画のようなきれいなものではなく、まったく思わぬ方向へ事態が進んだ。
 
 大反乱から一世代後、人と猿は平等な社会を築くが、猿はやはり差別され。しかし差別は良くないという建前だけは理想論として社会を縛り、その縛りを金科玉条のごとく奉るリベラルという人間たちが….、実はこのリベラル族には猿も混ざっているのであるが、彼らリベラル族が権力を牛耳るに至った。この新たな支配者集団は平和と平等という、誰もが反対しえない理想を唱えることで力を行使し、反対者に容赦ない暴力を振るうのである。これはかつてのキリスト教会のようなものだと思えば良い。
 
 一方、猿の多くは苦しい生活を強いられ、零落した人間たちも困窮し、そうした中から選出されたリーダーが、人間であるトランプ大統領だった。

 猿の大反乱から一世代後、今度はリベラル族に対して反乱が起き始めたのである。いけいけトランプ、gogoトランプ!!
 
 ∧∧
(‥ )とはいえもちろん
\−  トランプ大統領を支持しない
    猿もいれば人もいて
    しかし困窮したという
    事実は事実であり
    一方、リベラル族は
    トランプをあからさまに
    サボタージュし
    これを見た猿や人には
    トランプは嫌いだが
    サボタージュも嫌いだと
    苦虫かみつぶして見守り
    猿の惑星の猿と人
    つまり有色人種と白人の
    状況は混迷しているのである
 
  (‥ )これが実際に起こった
      人間に対する
      動物達の反乱と
      その顛末なのだ
 
 ∧∧
(‥ )これを考えると
\−  動物達が人間に一致団結して
    大反乱を起こすっていう
    物語がいかにいい加減かって
    ことであるね
 
  (‥ )フランス革命だって
      大貴族が絶対王政の国王の
      権力を削ごうと
      画策しているうちに
      俺にも権力をよこせと
      参入してくる連中が
      続々と現れて
      ギロチンによる
      内ゲバ状態に陥り
      国王の打倒も内ゲバの
      一こまでしかなく
      最後はナポレオンの台頭を
      まねくっていう
      流れだものな
 
 ∧∧
(‥ )これを踏まえれば
\−  自分がヒトであることを忘れた
    主人公ちゃんと
    ヒトを忘れた動物達が
    のほほんと暮らす
    けものフレンズって
    いい感じの構図なのね
 
  (‥ )お話はさあ
      ゆるくいくに限るよなあ

      

 

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