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2017年2月3日金曜日

3億年前のトンネル探し

 
 
 ∧∧
( ‥)ハイギョの夏眠の
    巣穴の化石を
    描くのだね?
 
  ( ‥)図書館にいく時間が
    −/ ないからなあ
       ネットで見つかる資料は
       ...ああこれか
  
 ハイギョは漢字で書けば肺魚。その名の通り、肺呼吸で酸素を取り込む魚だ。
 
 画像のリンクを張ると=>https://www.google.co.jp/search?q=lungfish&biw=923&bih=731&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwiR1Mrn2_HRAhUEUbwKHbi9A6IQ_AUIBigB


 そして、すべての種ではないが、乾期になって川や沼の水が無くなると、ハイギョは泥に潜って夏眠に入る。
 
 ∧∧
(‥ )その穴に泥が詰まれば
\−  夏眠用の穴の化石が出来る
    ハイギョの掘り穴の化石は
    少なくともペルム紀まで
    さかのぼるみたいだね
 
  (‥ )幾つか資料や論文は
      存在するけども
      ネットですぐに見つける
      論文は限られているな
 
 さて? 資料が見つかったとはいえ裏を取ることにしよう。

 ペルム紀のものだとされる、このハイギョの掘り穴の化石は正しいものであろうか?
 
 ∧∧
( ‥)肯定的に引用されているか
    確認するんだな
 
  ( ‥)それでな
    −/ これは根っこの化石じゃ
       ないかって論文が
       出てきた...
 
 見つけた化石がハイギョの掘り穴であると言うには色々な根拠が必要であろう。

 大きさ、堆積環境、その形、何気ない特徴…そして
 
 ∧∧
(‥ )そしてなにより
\−  掘り穴の化石の中から
    歯や骨が見つかれば
    ほぼ確実でしょうな
 
  (‥ )夏眠に失敗して
      そのまま死んで
      体まで化石に残るような
      事例だな
      でも件の論文には
      それがなかったんだ
      穴の下へいくほど
      周囲の堆積物との区別が
      不明瞭になるってのも
      怪しげでな
      それもあって確認を
      一応取ってみたんだが...
 
 ネット上にはもっと時代が新しい掘り穴の化石の論文や報告もある。それを見るとハイギョの掘り穴の化石はいずれも形がかなり明瞭だ。それに比べると、件の論文のものには少し違和感があった。穴を掘ったハイギョ自身が休憩している部屋があるべき、トンネルの末端が、なぜ周囲と不明瞭になるのか?
 
 ∧∧
( ‥)でっ近年の報告では
    再調査したけども
    これは木の根っこだろうと
    つまるところ
    腐朽した根っこの空洞に
    土砂が堆積して
    トンネル状になっていた
    ということですかな
 
  ( ‥)まあ木の根っこの
    −/ 痕跡でも化石には
      違いなんだけどな
      今回の資料には
      ならないなあ
 
 さて? では時間がない今、ネット上に資料があるか? ペルム紀の掘り穴の形、大きさ、産状が分かるものは?
 
 幾つか手がかりが見つかり、複合すれば描けるだろう、というところまで来るのにさらに数時間
 
 ∧∧
(‥ )これなら描けそうだね
\−
 
  (- - )さすがに疲れたよ
 
 
 

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