4月22日に出てきた動画より抜粋。
∧∧
(‥ )まずロシアのBTR
\− 兵員装甲輸送車が
被弾してタイヤを破損
行動不能に
T-72がそれを回収
そしてT-72が同じ場所から
攻撃に向かうが
これもまた被弾
(‥ )派手に爆発した割には
T-72は後退
乗員は無事だった
みたいだな
*車両自体は
放棄されたらしい
場所はマリウポリ(Mariupol)の東岸市街地であった。
∧∧
(‥ )道の片面が直角配置された
\− 集合住宅だね
こういう配置は
マリウポリでは
ほとんど例がないよね
(‥ )さらに道の対面が
開けていて
高い建物がないんだ
こんな場所は
もうここしかない
他に、
動画の一部に特徴的な高い建物が写っていること。これは近所にあるKaskadという建材屋の隣に立っている、レンガ製らしき建物であった。
道の開けた面に壁があること。
その壁が白いブロックで作られており、これと似たものが近所にあるFeniks Tovから見えること。そもそもこの壁、Feniks Tov(額縁や色相展示があることからすると、美術系や内装系の会社か?)を囲むものらしい。
壁に組み合わさった小屋状の建築物。
集合住宅の間に四角の低い構造物があること。
さらに道の向こうに比較的高い、長方形の建物が見えていること(通りの突き当たりにそういうものがある)。
以上の証拠と一致点から考えて、間違いない。
そしてこの場所。ウクライナ軍が立てこもる製鉄所まで1.3km。ロシア軍の地図では3月末より制圧済みとされてきた場所の真っ只中であった。
∧∧
(‥ )またもや
\− 制圧したはずの地域で
攻撃を受けているのか
(‥ )制圧すれば終わり
市街戦はそういうもの
ではないってことだ
市街戦は、制圧すれば終わり、ではなかった。本拠地ある限り、ウクライナ軍はそこから出てきて、あちこちで戦闘をしかけてくる。こうしてロシア軍はソヴィエトロシアが設計した要塞都市で次々に斃れていく。
3月末の動画に映ったロシア軍の地図は、東岸をほぼ制圧したことを示していた。
しかし、その後も激しい戦闘は続いた。
9日までの状況はこうであったし
22日までの状況はこうであった。
∧∧
(‥ )一応、ロシア軍は
\− 前進はしてるんだよね
(‥ )中央からやや北に
よっていた戦火が
南西に下がったように
見えるよね
ざっくりいうと...
2週間で600mぐらい
前進してるかな
ネット上では動画の撮影場所を同定している人が幾人もいて、そういう人の情報を見ると、ロシア軍はどうやら市街地の北部では安全を確保したらしい(4月の5日と8日に、ロシア兵が東から西へ走り抜けていたあたり)。
∧∧
(‥ )とはいえ製鉄所まで
\− 先はなげーぞ
まだ距離が
1.3kmぐらいあるから
ウクライナ軍の本陣に
たどり着くまで
あと4週間ぐらいかかる
計算だべ
(‥ )まあウ軍が弾薬尽きて
突然抗戦不能になる
可能性もあるけどな
実際それで、ウ軍はマリウポリの西岸と北の陣地を放棄せざるをえなかった。それと同じことが製鉄所で起きる可能性は当然ある。
∧∧
( ‥)とはいえロシア軍
この状況は地獄だろ
(‥ )だからよ
降伏しろだの
すでに制圧しただの
不規則発言や
ホラ話もしたくなるよな
他にも、対独戦勝記念日の5月9日には市内で勝利のパレードをするとか言っている。気持ちは分かる。しかし、それはもう、ホラ話を通り越しての失笑ものだろう。