自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2017年4月4日火曜日
踊っている人間をどかさないと舞台がよく見えぬ
∧∧
(‥ )ヤクザガンダムが
\− ほぼ全滅エンドで
twitterなどは
阿鼻叫喚だったり
醒めた意見だったり
素晴らしいだったり
(‥ )話題作りとしては
成功したってことだな
∧∧
(‥ )阿鼻叫喚した人たちは
\− 若い人たちみたいだ
我々年寄りは全滅エンドを
色々見せられたから大丈夫
という意見もあり
(‥ )ああそういうのって
修羅場をくぐり抜けた
俺様すごい自慢だから
あまり意味ないのよね
∧∧
( ‥)お前ら人間はすぐに
自慢するからな
(‥ )我ら種族の本質であるし
生物の本質でもある
これだけの負荷を
負える俺の実力を見よ!
これは
コミュニケーションの
基本であるよ
酒をこれだけ飲める俺はすごいだろう? それがコミュニケーションになるように、すべての会話には自慢が何かしら潜り込まされている。
例えば、この作品は素晴らしいSFです! と言うのは、これは俺様の好きなジャンルものです、これが好きなお前達もそう思うでしょう? と主張するに等しい。
それは電柱にしっこかける犬などと同じでマーキングをして所有権を主張しているのであるし、この反対で、これの元ネタはSFの何々ですね! と主張するのは、お前達が讃えるそれは俺様が熟知しているものであるから俺様すごいだろう? という自慢である。
これは知っている自慢であるし、それだけの著作物を読んだ俺様すごいだろう? という負荷自慢でもあるのだ。
コミュニケーションの基本がここにある。
∧∧
(‥ )SFはネタ小説だから
\− ネタ元を主張しやすいけど
この元ネタはアニメの何々
ゲームの何々と主張する人も
当然いるよね
(‥ )こういう量を
重視した自慢も
また同じ
俺様はこれだけの量の
作品を見たから
目が肥えている
ひるがえるに
発狂するお前達は
未熟者だとか
そういう自慢なのよね
これが嫌ならこの作品はどうなっちゃうの?
これで発狂してたらこれは見れないよ?
これを見たならこれがおすすめです。
最後はどっちかというとネタっぽいが、まあだいたいこんな感じ
∧∧
(‥ )でっ?
\− さらに量を誇示するように
なると
若い人を貶め
経験者である古参兵な自分を
称揚するような主張を
始めるのだと
(‥ )そんなじゃね?
でもそんなものに
根拠なんかないのよ
例えばの話
若くて未経験だから
感受性がなんていう
主張とは反対に
若い連中は時にむしろ
全滅最悪鬱エンドを
ことさらに
素晴らしいと持ち上げたり
するもんだろう?
俺の友人にもいたぜ
それは皆が吐き出す毒物である酒でも、俺はこれだけ飲めると自慢するようなもの。
そもそも若さというものがそういうものだ。
バイクですっ飛ばして身を危険にさらし、髑髏のマークを身にまとい、黒い喪服めいた、あるいは反対に死に装束である白を身につけて死となれ合う。
∧∧
( ‥)若いからこそ全滅や死
鬱エンドに
惹かれるということは
むしろ普通
(‥ )そりゃそうですよ
私だって高校生の時は
エイリアン2で入植者達が
幼虫の寄主として
かっさらわれて
壁にびっしり
はりつけられた
残骸になっているのをみて
うおー教会じゃー!
大聖堂万歳!
と歓喜してたもんですよ
当たり前でしょ?
∧∧
(‥ )それを考えると
\− 若いからどうのとか
年取りだからどうだとか
この元ネタはなんだとか
この作品を見ろだとか
この鬱エンドは素晴らしいとか
そういう有象無象な感想を
全部剥ぎ取らないと
作品の本当の評価が
見えてこないってこと
でしょうかね?
(‥ )反響があるとその作品を
舞台というだしにして
自己顕示のダンスを
みんなが踊り出すからよ
そこ削ぎ落とさないと
肝心なものが
見えてこないよね
踊ってる人間をどかさないと、その舞台がよく見えぬ。
ブログ アーカイブ
-
▼
2017
(632)
-
▼
4月
(43)
- 印度の炎で焼き尽くせ!
- 論理的な人間は電車理論
- 正しいことなんてするからそんなことになる
- 白と黒
- 見当外れな話
- 確かに民主主義とは良いものだ
- 偉大なる水素の種族
- 夢を壊すから理屈っぽいと言われる可能性
- これが賢き者の運命と自由意思
- それがお前の正しい生き方なのだ!
- なるべく長い余生を...
- 考えるランドのねずみ講人間
- 有限の聖典は曲解されることで無限の記述が可能となる
- 国民という言葉を使わなかったのはまずかったすよね
- 慣れて死ぬ
- その物々交換はつまらない誤謬であった
- 兵糧攻めにしましょう
- サルベージ物語
- 鋭さを取り戻せ!
- 自由意思という色眼鏡を放棄せよ
- リベラルもおっさんも変わらず
- 印象手札
- ぐらぐらミサイル
- 人は変わらず三つ子の魂百八つ
- 鬱エンドに崩壊しないだけで十分なのです
- 論理に拘泥する人間が一番非論理非合理
- 自衛隊はお役所なんですよ! と言う人がいるからには廃棄したはずの
- 手を組む相手が必然漏れ残りなのでいつも頭抱える
- 信念自体ではなく、結果で信念は評価される
- 決断するには確信が必要なのだっ!!
- 役に立つ未来予測なんて詐欺だろ
- 人間はね、歳とるとね、どうしてもね
- いけいけ親父かけじめ親父か
- ミサイル輪舞
- それが頭が良いという罪と罰
- あれに加えて疫病神がいてくれたなら私は満足でした
- 累積したベクトルは噛み合わせを反映しうる
- 踊っている人間をどかさないと舞台がよく見えぬ
- 涙をさそえ!
- 宴会三昧の最終回
- 90度転倒した感覚は虚偽を棄却し、娯楽は大事である
- たった一人なら侵略者ではない
- 真理の本質は空っぽの言い訳である
-
▼
4月
(43)