自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2017年4月26日水曜日
確かに民主主義とは良いものだ
西欧が民主制と狂信的市民軍の突撃戦という武器で全世界を侵略、略奪し始めた時、世界の”文明国”はそれぞれ対応を迫られた。
その試みの多くは何かしら失敗であった。皇帝による専制支配の元での異民族共存を実現していたハプスブルク帝国は果てしない民族紛争と民主化で空中分解したし、トルコ帝国もまた同様であった。
∧∧
(‥ )中国ですら中国は
\− 漢民族による国家である
みたいなことを
言い出しますしね
(‥ )皇帝の天下の元における
チベット支配とか
そういうゆるやかさは
なくなって
漢民族による民族浄化
みたいなことが
起こっておる
どこもかしこも、邪悪なる民主主義によって民族浄化と民族紛争、虐殺と殺し合いが果てしなく続く世界となった。
あるいは本来ならありもしない民族国家のでっち上げである。
∧∧
( ‥)アラブ民族の統一国家を
目指したバース党みたいにね
(‥ )そのくせバース党の
フセイン大統領は
古代メソポタミアに
イラク国家と自らの権力の
礎と根拠を求めたのだよな
古代メソポタミアでは、はるか先代が作った建築物を補修した時、王が自らの名前と修復の功績を誇る礎石というかレンガをはめ込む習わしがあった。
∧∧
(‥ )これをフセインさんは
\− やったんだよね
(‥ )無理のある話なんだよな
古代メソポタミアの人々は
確かにアラブと同じ
セム系の人々だけどもさ
別の言語を話し
別の宗教を信じる
別の人々だよね
そんな何千年も前の人々に
自らの歴史と血脈と支配を
結びつけて
国民に服従と連帯を
呼びかけるって
無理ありすぎっしょ
しかしこれも国民国家という敵に遭遇した必然の反応なのであった。
民主主義。すなわち愛国心で一体化した凶暴な市民軍の突撃で無敵の蹂躙と略奪を行う野蛮人の集合体。
このおぞましい敵に対抗する苦肉の策がこれであった。
言って見れば、独裁とはいえ民主主義と国民国家を無理矢理模倣して、真なる民主主義と対抗しようという試み。
∧∧
( ‥)でもフセインさん
殺されちゃった
国民は立たず
軍隊も雲散霧消
(‥ )サダム決死隊とか
作ったのに
ほとんど誰も
戦ってくれなくてな
あっさり負けて
あっさり殺された
さて、本日は26日だが、昨日は2017年、4月25日であった。
散歩していると高校生たちとすれ違った。
北朝鮮はミサイル撃ったのかな?
そんな言葉が聞こえる彼らの会話。
∧∧
(‥ )北の金さんも
\− 生き残りをかけて
必死ですからね
(‥ )あれさ
現状では
アメリカ西海岸を標的に
出来ないとしても
すでに韓国も日本も
米軍基地も狙えるしよ
仮に戦略核がなくても
戦術核があれば
こっちから
うかつに攻め込むに
攻め込めないと
思うのだけどな
だからもう十分じゃね?
そろそろ、金さん、ここらで妥協しては?
∧∧
( ‥)金さんの立場からすれば
確実に確実をきしたいでしょ
命かかってるし
( ‥)フセインのおっちゃん
−/ 殺されちゃったからな
民族の連帯も、愛国心も、王たる我が身を守るために選りすぐった決死隊も、そのどれも機能しないままに、あっさり殺されてしまったフセイン大統領。
あれを見れば、民族も愛国心も軍隊も信用できないことは明白である。
もちろん、こう言うこともできよう。個人主義のアラブ人と違って、アジア人はもっと真面目だから、フセイン大統領のようにはならんでしょー
∧∧
( ‥)と言ったところで
金さん安心できんでしょう
(‥ )そうだよなあ
大丈夫 大丈夫だから
そろそろ妥協しよーよ
とかこっちが言っても
金さん
”お前は自分の命が
かかってないから
無責任にそう言えるけど
俺は王様なんだよ
当事者なんだよ!”
と血相変えて怒りそうだし
それを言われたら
何も言い返せないしな
∧∧
(‥ )でも相手はヤクザな
\− トランプ大統領だろ?
ちょっとやばすぎでは?
(‥ )だからさすがに
そろそろ潮時だと
思うんだけどな
とはいえしかしこの状況、王という立場で見れば退いても地獄、進んでも地獄である。
∧∧
( ‥)王様ってのは大変だな
(‥ )これを考えると
民主主義ってのは
良いものだな
国民の仮面をつけた
模造的群体生物だから
誰が死んでも
何人死んでも
戦える
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