自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2015年3月22日日曜日
決断の背後には何があるだろうか?
そういえばドイツは中国と昔から縁がある。
∧∧
(‥ )日中戦争のさなか
\‐ 中華民国にはドイツの
軍事顧問がいた
(‥ )それをさかのぼるWW1では
ドイツと日本は敵国で
中国において戦争している
WW2の同盟があったので、日独というと友邦国というイメージがあるけども、どっちかというと、日本とドイツは本来、対立関係にあると言うべきかもしれない。
∧∧
(‥ )日本を慌ただしく訪日して
\‐ 震災が起きた11日の前日に
帰っちゃったメルケルさんも
中国寄りだよね
(‥ )日本に比べて
中国を極端に重んずる
そう評価されている
みたいね
日本と中国は現在対立状態なので、日本からすれば敵の味方は敵である。そういうわけで最近の日本では、ドイツに対するイメージが以前よりも良くないらしい。
それにしても、なぜ中国?
∧∧
( ‥)単純に言えば経済でしょ?
日本でさえ対立関係にあるのに
中国と膨大な取引を
しているよね
( ‥)それにしちゃ
‐□ ドイツは中国偏重かもな
ここで例えば、こんなことを考えてみる。
地球の北半球では列強諸国がぐるっと地球を一周して存在している。イギリス、アメリカ、日本、中国、ロシア、ドイツ、フランス
そして境を接する以上、だいたいにおいて隣同士の国は仲が悪い。
そして歴史的によくあるのは、敵である隣国の背後にある国と手を結ぶという関係。
∧∧
(‥ )フランスは東方に位置する
\‐ ハプスブルク家や
ドイツと仲が悪いから
その向こうの大国である
オスマントルコや
近代ではロシア帝国と
関係を深めたりする
(‥ )ドイツはフランスと
長く宿敵で
WW1もWW2も
背後のロシアに攻められて
西方と
挟み撃ちにされる形で
負けたのだよね
WW1だとロシアを迎え撃って撃破はした。しかしそれゆえにパリへは手が届かず負けた。
WW2だとパリはあっさり攻め落とせたけども、イギリスを攻めあぐねて、そのあげくにロシアに対して宣戦。二正面作戦を展開して破れた。
とはいえ、それは過去の話。今のドイツはフランスやイギリスを脅威とは思っていないだろう。
∧∧
( ‥)主なる敵はロシアだと
(‥ )じゃあ
ドイツが手を結ぶべき
ロシアの背後を
脅かす友邦国とは
なんだろうね?
アメリカか? いや、アメリカはどっちかというと今のドイツからすれば背後である西方、大西洋の背中を守る壁だよな。NATOは北大西洋条約機構だし。
では日本か? あるいは中国か?
∧∧
(‥ )メルケルさんは
\‐ 中国と見た...と?
(‥ )実際には
シベリア出兵みたいに
ロシアを東方の背後から
脅かす事ができた国は
日本なんだけどね
でも、WW2の展開がそうであったように、今の日本も東南アジアの領海をめぐって中国と争っている。
∧∧
( ‥)だとしたら
ドイツから見た場合
日本はロシアの背後を
脅かす友邦国たりえないと
(‥ )確かにWW2自体
そういう展開では
なかったわけだしね
それにドイツもロシアも中国も、どっちかというと陸軍の国だろう。対して日本は海軍の国だ。それを考えればロシアの背後を脅かす陸軍国の友邦国として、中国を選ぶのは当然の発想かもしれない(現実的に適切なのかはともかくとして)。
∧∧
(‥ )メルケルさんは
\‐ そんなことを
考えているのですかね?
(‥ )さあね
でもこんなことを
言う事は可能だよ
メルケル首相は1954年生まれだそうだ。これは中ソ対立の始まりと、ほぼ同じ時期だ。
そしてロシアの支配と独裁政権の元にあった東ドイツの人である。
∧∧
(‥ )換算するとあれだね
\‐ 物心ついてから
青年期になるまで
中国を敵だと教えられた
立場ですかね
(‥ )仮にそう考えると
中国を尊重する
メルケル首相の発想って
おかしなものじゃ
ないかもな
しかも今のロシアの
最高指導者は
プーチン大帝だろ?
こんなのと対峙した時
どこによりどころを
見いだすだろうな?
実際、人は20歳ぐらいまでの経験に回帰しようとするものではないか。暴君の敵である背後の中国、彼の人の立ち位置からして、この発想はむしろ自然だろう。
とはいえ
∧∧
( ‥)こんなの思いつきを
後付けでもっともらしく
述べただけだよね?
( ‥)ライター業のいろはだな
‐□ いや
文章の書き方の基本だね
ぴんと来る
それにそって証拠を集めて
理路整然と清書する
よく、”文章の書き方”という指南があるけども、読めば分かるように、ああいうのは思いつきを後付けで理論武装し、清書せよ、というだけの内容だ。
それゆえ、書くために書かれた文章とは、それがいかにもっともらしく聞こえても、主張の正しさを示してはいない。
つまるところ書かれた文章とは、そのすべてが、所詮は良く出来たホラ話でしかないのだ。
そうである以上、以上の話も真面目なものにはなりえない。
とはいえしかし、人の判断や決断の背後にはもっともな動機があり、そしてたわいもない経験がある。これは事実であろう。
そしてそれは一体なんであろうか?
これはhilihiliのhilihili: 慌てると隙が出るかもねという話の続き
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