自己紹介

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2015年3月20日金曜日

市場が小さいのだからめちゃくちゃするよ

 
 漫画なんて馬鹿の読むものだ
 
 文字だらけの本を読める俺様すげー
 
 
 このような主張の背景には以下のような現実があろう
 
 漫画は読者も購買者も多い。
 
 文字だらけの本は読者も購買者も少ない。
 
 ∧∧
(‥ )漫画でなく本を読める
\‐  俺様すげー
    主張の是非はともかく
    この場合の俺すげーとは
    ”私は小さい市場を
    たしなんでいます”
    そういう意味だね
 
   (‥ )こういう”文化的行為”は
       自分が少数派の
       エリートであるという
       自負を
       満足させるであろうな
 
 
 だがしかし、これは次のことを示している
 
 消費者の多い漫画であれば、面白い物語さえ描ければ生活できるであろう。
 
 だが、小さい市場である文字だらけの本の場合、書き手が本を売って生活するためには、面白さをクリアするだけでは足りない。もっと中毒性のあるような需要に応じる必要がある。つまり、売るためには何か良からぬ事をしなければならないのだ。
 
 しかも、ノンフィクションで。
 
 そうである以上、

 漫画しか読まない大多数の馬鹿共に比べて、こんな難しい本を読んでる俺様は知的エリートである
 
 このような誇り高い自負を持つ限り、自分では知らないうちに、意図的に作られた売るための誤謬を大量摂取している可能性があろう。
 
 ∧∧
( ‥)ガンは切らずに直ります
    予防接種もワクチンも
    必要ありません
    炭水化物は毒物です
    漫画を規制すれば
    犯罪は減るでしょう
    僕の考えた最強の経済政策
 
  (‥ )明らかに摂取しておるよな
      もう手遅れだ
 
 
 本を読む人間がなぜ馬鹿になるのか? それは以上のことから明瞭である。
 
 そもそも、私はエリートです。必然的に小さな市場をたしなんでおります。これは消費者の視点であって、生産者の視点ではない。
 
 ∧∧
(‥ )生産者の視点からすれば
\‐  市場が小さいとは
    売るためなら
    めちゃくちゃなことをするよ
    ということである
 
  (‥ )それに
      気づかなかった時点で
      勝負はついておるのだ
 
 すでに脳細胞の隅から隅まで、売るために製造された誤謬に浸食されているであろう?
 
 本を読むとは、そういうことだ。



 
       

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