∧∧
( ‥)例えばの話
( ‥)仕事の性質上、自分を
-□ 肯定するわけには
いかんのよね。
∧∧
( ‥)紹介した仮説は現時点では
一番妥当だと評価されています。
(‥ )ものすごく単純な状況で
そういう主張をするのが限界
そしてそれは自分を肯定
していることにはならんだろ?
というか、むしろ肯定しては
いかんのではないか?
∧∧
( ‥)誤謬は絶えず入り込むものです。
( ‥)物差しが間違っているかもしれない
正しい物差しでも計測が間違って
いるかもしれない。その物差しで
測ってはいけないものを測って
いるのかもしれない。
あるいはすべてが正しいのだが、その物差しよりももっと良い物差しが現れて、解釈が根本的にかわりうることもありうる。
∧∧
( ‥)かくて妥当性の主張を透明化することは
できるけども、それは肯定ではないのだと
(‥ )平たくいってしまうと、職業柄、
自分を肯定するわけには
やはりいかないわけよ。
とっ、いうか
∧∧
( ‥)一番ひっかかるのは例の話ですか
( ‥)レバーを押すと餌が出るようにする
するとハトはレバーを押して餌を
出すことを覚える。
動作Aをしている時に現象Bが起きた。現象Bが良いことなので、動作Aをまたしてみた、すると現象Bが起きた。
∧∧
( ‥)そうして動作は固定されていくと。
(‥ )ところが、定期的に餌が出るように
しておくと何が起きるか?
たまたま動作Aをしている時に現象Bが起きた。現象Bは良いことなので、動作Aをしていると、するとまた現象Bが・・・
∧∧
( ‥)ハトぽっぽさんはそれぞれめいめい
その時していた行動をずーっと
しているようになる。
因果関係も分からないままにね。
( ‥)げんをかつぐってそういうこと
なのだろうけどもさ。
でも、これって、別にこういうことに限らないよなあ?
∧∧
( ‥)あなたがたの社会はつい最近まで
すべてが中流だ、と言えるくらい
順調で、失敗に淘汰が働かない
世界でしたよね?
成功は保証されたもので、成果の
原因は自分の努力にあると、
勝手に思い込めたのでは?
(‥ )こういう時、何が起きるか
だいたい、予測つくよな。
ああ、老人達よ。自分の人生や成功の秘訣を語るのは良いが、それは本当にそうなのか?
∧∧
( ‥)ただのハトぽっぽじゃないの?
という疑惑ですね。
( ‥)いつもいつも思うのだ。
-□ 自分を肯定することは
極めて危険だと。
それはまるで死とダンスを踊っているようなもので、老化と失敗のきざしではないか、という恐怖。