愛で世界を救うのだとその人はいう
∧∧
( ‥)愚劣であると
(‥ )愛でその夫婦を救えと
言うがごとし。
愛では救えん。愛が過去にあったのなら愛が醒めた理由をまず把握しなければならん。
( ‥)愛とか心とか美とか魂とか
詩とか、それは神経と演算、
ホルモンの影でしかない。
∧∧
( ‥)愛を見るとは木の影を見て
木を見ないごとし。
影は実体を反映しているが、影では理解にほど遠い。あらゆる可能な限りの側面から観察し、しかるべき手法で推論しないと実体は推測できない。
∧∧
( ‥)推測した上で、その把握に
基づいて操作するのであると。
(‥ )そうでないと操作はできん。
そして時々、思うよ。
文化人が科学を憎み、
科学が文化人に対して醒めた
目を持つのは
このせいではないかとね。
心も愛も美も魂も影でしかなく、そんなものは実体でないと言われると恐怖する人たちがこの世界にはごまんといる。
∧∧
( ‥)でも、影を見ても実体の操作には
ほど遠いと。
(‥ )だから愛を語られると困るのだ。
それは容易に実体の無理解な
操作と破壊に結びつくからな。
自然保護団体がしばしばただのいかれた集団なのもおそらく同様。彼らは実体ではなく、実体の影を愛するという行為をしているだけで、実体に関心を持っているわけじゃない。実体でない想いで実体の影を愛する。いかれるは必然。破壊は当然。
(‥ )だいたい、大声で愛を語るなんて
うさんくさいアドバイザーだと
思わないかね?
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( ‥)うさんくさいというか
詐欺師っぽいというか
さもなきゃ痛い人というか。
そういう意味では多くの人は分かっているのだ。愛って言葉が単なる名詞でしかないってことぐらい。
名詞を振りかざすな、その内部の機構を明かせ。正しく起動するか提示しろ、それができないのなら、その名詞はただのごまかしだ。