自己紹介

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2016年8月19日金曜日

汝は戦士か? それとも王者か?

 
 公園へいくと北風が強く、湿度も低めで、暑い割りには過ごしやすい。帰ってきた19:40現在、温度は29度で湿度は72%である。
 
 そして空
 










 方角は南西を見たもので、画面右が北。丹沢の山に沿うように、分厚い雲が流れていく。

 
   雲は北から帯状に
 ∧∧ 流れてくるね
(‥ )
 −( ‥)関東の南を東から
     西へ動いている
     熱帯低気圧があるけど
     そのせいだろうな

 熱帯低気圧。気象衛星でみると台風と同様、回転しており、どうもそれに引き込まれる形で北から空気が流れ込んできているらしい。
 










沸き立つ雲の上部には北から南へ流れる筋が見え、風が強く吹いているっぽい。

そして夕暮れの空はかすんで茫漠としており、低気圧の回転に従って弧を描いて広がる雲なのだろうか、東から西へ広がりつつ雲がやってくる。












 
 
 さてもさても
 
 高校野球は真っ盛り、そして熊本・秀岳館の吹奏楽部が甲子園出場の野球部を応援するためコンテストをあきらめて参加、という美談が報道され
 
 ∧∧
(‥ )お前、こんなの美談じゃ
\−  ねえだろ ふざけるな! と
    ネットで炎上中
 
  (‥ )まあ自己犠牲の美談は
      みんな好きだからな
 
 ∧∧
( ‥)なんで?
 
  (‥ )誰かが自己犠牲したら
      得するのは自分だろ?
      原理は単純
      経済的な損得だべさ
 
 
 ∧∧
(‥ )しかしコンテスト出場を
\−  吹奏楽部に辞退させてまで
    自分たちを強制応援させる
    はめになった
    野球部の立場ってどうよ?
 
  (‥ )まあ死力を尽くすしか
      ないだろうなあ
 
 良く言われる提言。

 高校野球のピッチャーは交代無しで投げきり、肩を壊すクレイジーなスポーツだ! 将来プロになれるかもしれない選手を一回限りで壊すとは何事か?
 
 ∧∧
(‥ )...と言われても
\−  吹奏楽部のコンテストを
    断念させてまで応援を
    強制させた立場としては
    肩を壊したくないから
    無理したくないですとは
    言えませんなあ
 
  (‥ )まあこれに限った
      ことじゃないんだ
      普通の応援だって
      全員が心の底から応援して
      いるわけじゃない
      いやいやしかたなく
      自分の時間を削って
      応援している連中も
      いっぱいいるのだ
 
 良く聞きたまえ、自分を応援する声を。そこには、俺がここまでお前たちのために犠牲をはらったのだから手抜きをしたら許さないぞ! 殺す! という憎しみの響きが混じっておる。

 かように、他人の時間や希望を踏みにじって舞台に上がったのである。ここでプロになりたいからとか、合理的でないからとか、そんな理由で手加減することは許されない。
 
 ∧∧
( ‥)ピッチャーに限らず
    全員肩をぶっ壊して
    二度と野球できない体になって
    帰ってこいと
 
  (‥ )戦士のほまれは死ぬことぞ
      生きて帰って
      生き恥さらして
      なんとする?
 
 そもそもそのための娯楽であろう? なれば諸君、一心不乱に死ぬべし。
 
 ∧∧
(‥ )プロ選手になって
\−  稼ぎたい子供や親や
    それを雇って金儲けしたい
    球団からすれば
    とんでもない話
 
  (‥ )いやはや
      娯楽には自己犠牲という
      建前があり
      しかしその実態は
      経済であり
      建前の裏では私利私欲が
      渦巻いておる
      単純だけども一筋縄では
      いかないし
      複雑だけども簡単だ
 
 ∧∧
( ‥)だとすると
    球児たちよ死んで帰るが
    君ら戦士の勤めぞ
    というのも建前ですか
 
  (‥ )建前だから無視するわけ
      にはいかんがな
      実際、他人を踏みにじって
      応援してもらってるのに
      手抜きがばれたら
      ぶち殺されても文句は
      言えまい?
 
 見目麗しい素晴らしき一体感には、必ずこのような陰惨な対立がある。しかもこれは根本的には取引でありビジネスなのだ。
 
 ∧∧
(‥ )どんな組織も実態は
\−  そこから逃げ出したい
    人々のうねりと集まりで
    私利私欲が
    渦巻いているからねえ
 
  (‥ )この状況の中で
      建前を使いつつ
      勝ち取る者だけが
      王者になれるのだ
      しかもその機会は
      参加したもの全員に
      与えられる
 
 あなたは戦士か? なれば死ぬべし。あなたは王者か? なれば勝て。
 
 
     

電子の彼方へ逃亡者

 
 弟にチンコがあるのを見て、それが欲しいと言い出した姉。そんな娘に父は言いました。大人になればチンコの方から寄ってくるよと。
 
 ∧∧
(‥ )とっ 父親が言ったことを
\−  思い出し
    中学生になった僕は
    親父ってすげーと思いました
    というカキコです
 
  (‥ )...それ、20年ぐらい前の
      エロ漫画の台詞じゃね?
 
 確かそういうのあったよな。

 設定は少し違う。実の姉弟ではなくて、幼なじみの二人ではなかったか? だが他はまったく同じだ。ちょっと父さん、それは子供に言うようなことではないな、という締めも同じだからまずパクリで間違いないだろう。
 
 *ちなみに原典はエロ漫画だけあって彼女が大きくなった時、寄ってきたチンコは彼のものだった、というオチである。
 
 ∧∧
(‥ )以前他にあったのは
\−  日本びいきの外国人を
    見るとなごむだかなんだか
    だっけ?
    同窓会で黒人が混ざってきて
    あいつ誰だったっけ? と
    不思議に思いつつも
    一緒に酒飲んで
    二次会イクゾー と彼が
    叫んで
    皆でオーと言いながら続く...
 
  (‥ )それは漫画「課長バカ一代」
      のネタなんだよな
      いつ頃のネタだったかな
      課長バカ一代は
      2000年には連載が
      終わってるそうだから
      最低でも16年前って
      ことになるが
 
 どんなメディアもそうなのだろうけど、ネットではパクリが著しい。
 
 そういえば先日見たのは、面白いツイートですね! パクってもいいですか?? という書き込みと、駄目と言ってもパクられますからしょうがないですね、という返信カキコであった。
 
 ∧∧
(‥ )しかもこれは若者の
\−  問題じゃないんだよね
    本を書いてくださいと
    依頼すると
    先生と呼ばれる立場の
    人でも平気でHPとか
    ネットのテキストとかを
    コピペするっていうしね
 
  (‥ )こういう
      パクっちゃう人は
      ネット以前からも
      いたみたいだよね

  実際、知り合いのライターからかつて聞いた話でこんな事例がある。
 
 あなたをライターと見込んでお願いします。本を一緒に書いてください

 そう言って原稿を持ち込んできたその人の、原稿とやらが実は新聞の切り抜きと貼り合わせだったと
 
 ∧∧
( ‥)スクラップブックじゃねえか
 
  ( ‥)あれは90年代の話だから
    −/20年は昔だよ
 
 昔からそうだった。人は何も変わらず、しかし便利になってやりやすくなった。
 
 ∧∧
(‥ )まあでもおかげで
\−  パクリも発見しやすく
    なりましたよね
 
  (‥ )昨今の編集さんの
      重大な仕事は
      原稿にパクリがないか
      それを確認すること
      そして
      検索技術の発達ゆえに
      パクリやすいとは
      検索でばれやすいと
      表裏一体だでな
 
 
 そのせいであろうか? 以上、冒頭二つのパクリは20年は前の紙媒体をパクっている。これは多分、電子の向こうへ逃げてごまかそうという魂胆ではないのか?
 
 
 
 *追記:課長バカ一代のネタ 主人公が同窓会へいく。社会人になった今、眺め回すと皆、すっかり変わったなあ。ああ、あの人はあいつか、こっちはあいつで…そう考えながら同級生を思い出す主人公が見たのは、皆と一緒に座敷で酒を飲む屈強な黒人。
 
 ∧∧
( ‥)主人公さん
    お座敷でそのまま
    すてーんと素っ転んでね
 
  (‥ )あれ大爆笑してな
      良く覚えてるんだ
 
 これは、人相が変わったとか...そういう問題ではない。一体誰だ? と主人公が記憶をフル動員して誰だったか思い出そうとするという物語。
 
 
 
      
 

2016年8月18日木曜日

要するに小学生のガキに科学の本を売りつけろって

 
 人間は歳を取ると子供の頃の自分に崩壊する。
 
 ∧∧
(‥ )崩壊というか
\−  地が出るんだよね
 
  (‥ )年取って駄目になった奴は
      年取ったから駄目に
      なったわけじゃなくて
      元から駄目だったんだろ?
      という話であるな
 
 もちろん、加齢に従って神経の一部が壊れてしまう、という事例もあるだろう。

 だが、どうも年取って壊れたというよりは、壊れた状態とやらが彼本来の姿であったというのが実際のようである。
 
 単純に考えると小学生に戻ると考えれば良いかもしれぬ。
 
 小学生か
 
 ∧∧
( ‥)小学生のお前はどうだ?
 
  (‥ )クラスの連中が
      ミカンに雄雌があると
      言っているから
      それはどういうことだ?
      と根掘り葉掘り
      尋ねてた
 
 ミカンには種がある。

 ミカンの子は種だ。

 種という子供を宿したのならすべてのミカンは雌ではないのか? 

 それともミカンは雄でも子供を宿すのか? 

 あるいは子供達がミカンの性別だというのなら、ミカンの種は複数だ。

 雄のミカンからは男の子だけが生まれ、雌のミカンからは女の子だけが生まれるのか?
 
 だが待って欲しい、雄のミカンから生まれた雄のミカンとは一体何者なのか? 

 それは雄しべだけをつけるミカンということか? そもそもそれはミカンか?
 
 ∧∧
(‥ )こういう言い方じゃないけど
\−  こういうことを聞く子供
    だったわけだね
 
  (‥ )これが俺の素だと
      言うのなら
      俺は嫌なボケ老人に
      なるんだろうな
 
 ∧∧
( ‥)今と変わらないじゃん
 
  (‥ )今よりもっとひどく
      なるんだよ
 
 ∧∧
( ‥)殺されるんじゃねえか?
 
  (‥ )よし! 先取防衛だ
      殺される前に皆殺し
 
 
 まあしかし、そんな先のことより、もっと目前の問題があろう。
 
 ∧∧
(‥ )本を売るってあれだね
\−  ミカンに雄雌があると
    言っている小学生に
    本を売りつけるという
    作業なわけだね
 
  (‥ )ふむ あの連中に
     科学の本を売りつけるのか
 
 
 さて? ガキ共をどうだまくらかそうか?
 
 ∧∧
( ‥)それは至難の業でしょうな
 
  ( ‥)ミカンの雄雌とか
    −/ 言ってる連中に
       科学の本を売りつける
       これは言葉の矛盾
       というよりは
       言葉の破綻だからな
       どうしたものかね
 
 問題は根深い。だがしかし少なくともこう考えれば問題は明瞭となる。
 
  
 

人間は本来の自分に崩壊する

 
 その人は年々書く記事の内容がおかしくなっていった。ダーウィニズムは終わって、今や進化論は百家争鳴な状態にある、とか、恐竜絶滅の真の原因はこれだー! なっなんだってー?? という状態。
 
 ∧∧
( ‥)でも考えてみれば
    元からそうだった
 
  ( ‥)その人が90年代の
    −/ 初頭に書いた本を
       見たらびっくりしたよ
 
 足の速いシマウマはライオンから逃げられるので有利だ。だからシマウマは足が速くなる。

 一方、足の速いシマウマを捕まえられるライオンは有利だからライオンも足が速くなる。

 だとするとシマウマとライオンはどこまでも足が速くなるか、足の速さは同じになるはずである。
 
 だがそうではない。

 なぜか? それは自然淘汰が間違いだったからである。
 
 事実、ライオンは年老いたり病気だったり、あるいは子供の獲物を狙う。このようにライオンは弱い個体を取り除いているだけなのだ。生存競争と自然淘汰は間違いである。ゆえにダーウィンの考えていたような進化論が間違いであることも明白でしょう。
 
 ∧∧
(‥ )でも実際にはこれって
\−  シマウマとライオンでは
    淘汰の圧力が違うから
    進化の速度が違うよ
    というだけの話なんだよね
 
  (‥ )食べられたらそこで
      終わりのシマウマには
      速く走れるように
      強烈な淘汰がかかるが
      ライオンは
      獲物を逃しても
      晩飯がなくなるだけで
      即死ではない
      ライオンにかかる淘汰は
      そこまで強くない
 
 だから草食獣は肉食獣よりも進化速度が速いことになるし、実際、化石記録を見るとそうらしい。
 
 こんな話、ちょっと進化学の教科書をのぞけば出てくるようなものだ。
 
 ∧∧
( ‥)だけど彼はそれを
    知らなかった
 
  (‥ )教科書を読まずに
     一般書だけを聞きかじって
     知った気になって
     書いてただけなんだ
 
 つまるところ、彼は歳を取ってからおかしくなったのではなかった。最初からおかしかったし、最初から手抜きだったし、最初から思いつきと勘違いを自信満々に書き立てていただけだったのだ。
 
 もし年齢による効果があったとしたら、それは単純に慣れだろう。
 
 ∧∧
(‥ )慣れると本音をぼろぼろ
\−  漏らし始めますからね
 
  (‥ )まああれだ
      おっさんが
      もう面倒だからと
      パンツ一丁で
      うろうろするような
      ものだな
 
 慣れ、というよりは、ずぼらになるとか、手を抜くとか、面倒くさいと諦めるとか、そう言った方が近いかもしれぬ。
 
 加齢による効果ももちろんあるだろう。年齢を重ねると慣れもさることながら、投入できるエネルギーが減るのでどうしても手抜きになる。

 ∧∧
( ‥)でも実際には
    最初からそうなのだと
    手抜きであらわになった
    だけで
    最初からそこにそれは
    あったのだと
 
  ( ‥)若い時はエネルギーが
    −/ あるからメッキと
       厚化粧でごまかす
       余力があるから
       目立たない
       それだけなのだろうな
 
 先に都知事選に鳴り物入りで出馬して、しかしいざ口を開いたらあれよあれよとすべり落ちていった鳥越候補。

 ジャーナリストの金字塔だった彼がなぜ?

 老いとは恐ろしい

 俺たちもああならないようにしよう

 それが今の彼を見た僕らが学ぶべきことだ
 
 こういう言説が今、世にあるが
 
 ∧∧
(‥ )実際には最初から
\−  そうだったんじゃねえの?
   
  (‥ )まあ間違いなく
      そうだろうな
 
 つまり学ぶべきはこうである、人の成長とは成長ではない、それは我慢という意地のメッキだ。それが我慢でしかない以上、根本はなにも変わらない。それはそこにある。そして、年老いた人は自分本来の姿に崩壊する。否、単に我慢できなくなって素の欠陥をだだ漏らしするだけだ。ゆえに皆、その覚悟をせよと。
 
 ∧∧
(‥ )でもこういう結論って
\−  なにかこう
    気が滅入るよね
 
  (‥ )そりゃあ
      すでに決まっていて
      回避不可能だからな
 
 
 自分がすでによく知っているあの姿に崩壊する。えっ、あれになってしまうのか? これほどうんざりすることもなかなかない。
 
 
  

2016年8月17日水曜日

この世のデータはあまりに魑魅魍魎

 
 8月17日。台風7号は北海道を移動中(21:30現在 気温は29度程度なんだが湿度は90%ある)。
 
 
 ∧∧ 関東は晴れでございます
( ‥)
 −( ‥)昼間は寝てしまって
     起きて出かけたのは
     夕方だがな
 
 













まだ時折吹き抜ける風にゆれる竹と夕方の空。
 
 公園を歩くと、時々、ポケモンGOをやっているらしき人とすれ違う。
 
   配信初日のような
 ∧∧ 賑わいはないですね
(‥ )
 −( ‥)この公園はポケモンが
      あまり出ないのかもな
 
 先日、高校の先生と話をしたら、うちの連中はもう飽きたみたいだよ、と言っていた。
 
 そういえば、ポケモンGOの内容は、遊びとしては初心者向きと上級者向きしかなくて、間をつなげる中間がない。中間をどれだけ早く設定するかがコンテンツとしてこれから伸びる鍵だ、と評した人もいたみたいだが
  
    それに失敗した
 ∧∧  ってことですかね?
( ‥)
 −( ‥)さあどうだろうな?
     実際のところは分からん
 
 ポケモンGOは自主規制に次ぐ自主規制であっという間につまらなくなってオワコンだ! と叫ぶ人もネットにはいたが
 
 ∧∧
(‥ )自主規制って広島市の要請で
\−  広島平和公園とかから
    削除されたって話?
 
  (‥ )別にそんなの
     個別の話だからな
     そもそも規制で
     つまらなくなっていくのなら
     規制の累積がなければいかん
     だから反応はまず
     こんなに規制はいやだ
     つまらなくなった
     オワコンだ
     この順番でしかも
     時間を置いて起こらなければ
     おかしかろう
 
 そうじゃないってことは、
 
 ∧∧
( ‥)そうではないってことだろう
 
  ( ‥)新しいものを規制する
    −/ 老人達が世の中を
       つまらなくする!
       という物語の枠組みで
       現状の不満や意見や
       危惧を申し述べた
       しかも
       分かりやすく
       書きたかったためか
       それがいかにもすでに
       本当に起こった
       かのように書いた
       そういうことだろう
 
 まあなんだ、何かを表現して意見を伝える時、人は自分が危惧する事柄をすでに起こった事件であるかのように書くことがある。
 
 例えば若者の性が乱れている! という危機感を持つ人間が、今の女子高生は全員援助交際をしている! と根拠無く書き立てるように。
 
 ∧∧
(‥ )その方が文章表現として
\−  楽だからね
 
  (‥ )書くのも読むのも
      楽なんだよな
      物書きやジャーナリスト
      歴史家やインテリが
      よく使う手だ
 
 もちろん、こういう表現は歴史の中で残って、はるか後の世に歴史資料になってしまう場合がある。
 
 ∧∧
(‥ )こういう与太話があることを
\−  考慮しながら資料は
    確認しなければいけないのだと
 
  (‥ )今月に改めて発表された
      SMAP解散も
      記事やら言説やら報道やら
      見たり聞いたりしていると
      めちゃくちゃだからな
      何が何やらだよ
 
 基本的に事務所寄りのキムタクvs他メンバー4名の対立がある点では報道は一致している。また、ゴシップ誌は香取慎吾を対立に妥協せず解散を引き起こした悪役に仕立て上げていることも分かった。しかし、悪役を仕立て上げるという報道は、なにか根拠があったにしてもそもそもは事務所側の意向だろ? これらの報道はかなりゆがめられているはずだ、という懸念も当然言及されておる。

 実際、今年初めにまず起きた第一次の解散騒動では、メンバー全員が公共放送において謝罪会見に追い込まれた。国民的アイドルが、あの”公開処刑”と揶揄された状況に追い込まれたことを考慮すれば、事務所が報道を歪めているという懸念が多分、正しいのだろう。
 
 ∧∧
(‥ )でもしかし
\−  解散して欲しくない人には
    メンバーの仲が
    悪いという話は嘘だ
    と主張する人もいたり
    陰謀論まで含めて
    もろもろ噴出
 
  (‥ )この世のデータは
      あまりに魑魅魍魎だ
      どう扱うのかは
      絶えず問題であるなあ
      
  

分かりやすい現実は存在しない

 
 神奈川中央では雨は止んだものの、台風7号チャンスーは千葉の沖合を北上中で、2:40現在、気温は26度、湿度は88%
 
 ∧∧
(‥ )昨日の夜から
\−  いやーんな天気ですぞ
 
  (‥ )高い湿度の中で
      細かい雨が風に煽られ
      降り注ぐ
      うんざりするな
 
 さてもさても
 
 出題箇所がすでに決まっていて、用意する時間も与えられているのに
 
 ∧∧
(‥ )それでもテストで良い成績を
\−  おさめるには
    努力を必要とするし
    自信満々の回答も
    たいていは間違いだらけ
 
  (‥ )テストでさえこれだ
      それなら
      俺たちが知っていること
      分かっているはずの日常
      そして理解
      その大部分は間違いだ
      ということになる
 
 だとすると、私たちは間違った枠組みを通して世界を理解していることになるだろう。
 
 するとこうだ
 
 ∧∧
( ‥)何か疑問を感じた時
    その疑問それ自体が
    間違っている
    という可能性
 
  ( ‥)間違った理解の枠組みで
    −/ 世界を眺めれば
       間違った疑問を抱く
       我々の理解の多くが
       間違いであるのなら
       疑問の多くも間違いで
       あるはずだ
 
 そもそも疑問とは現実をおかしいな、と思う行為である。人間の理解と把握のほとんどが間違いであるのなら、現実に疑問を抱く行為の多くは間違いから発しているだろう。
 
 例えば、新聞の投書で曰く。私はベトナムから日本に来たが、日本人は仕事ばかりで電車の中でも仕事をしている。これが本当の豊かさなのであろうか? と
 
 ∧∧
(‥ )この疑問には
\−  豊かになれば余裕ができる
    はずだ
    とか
    豊かさと余裕のある生活は
    両立できるという前提が
    あるよね
 
  (‥ )そしてそれはあからさまな
      間違いだよな
      豊かになればなるほど
      その豊かさの維持費を
      払うために働かなければ
      いけなくなる
      ITの発達で通信費が
      かつての何倍もすることを
      考えれば明白だよ
 
 さりとて、貧乏だがゆったりした暮らしを選ぼう、というわけにもいかない。そういう社会は先進国に搾取されてしまう。というか搾取されている。
 
 要するに人類には余裕のある極貧の中で搾取されるか、余裕の無い豊かさの中で過労死するか、その二者択一しかない、ということになる。
 
 ∧∧
(‥ )さもなきゃ
\−  国内で格差を生み出して
    正社員は豊かで
    余裕のある生活を行い
    移民は極貧をという
    しわ寄せをするしかないと
 
  (‥ )それをやったドイツや
      イギリスやアメリカが
      今どうなっているか
      皆さんご存知の通りだろ?
      日本はそれを顕著には
      しなかったが
      正社員の老人を守りすぎて
      若者に金が届かず
      経済の回転が悪くなってる
 
 あるいはもっとどうでもいい話に眼を向けてみよう。
 
 人は言う。

 教科書を面白くすれば学習効率はずっと上がるのに、なぜそんな簡単なことを大人はしないのだろう?
 
 この主張には、僕の頭を良くすれば良いことがあるよ、という主張がかなりあからさまに含まれているが、これも明らかな間違いだろう。
 
 ∧∧
(‥ )求められているのは
\−  無味乾燥な書類を
    数万、数十万文字読んで
    内容をちゃんと把握できる
    人なんだよね
 
  (‥ )僕でも分かる教科書を
      作って
      僕の頭を良くしてくれ
      と言ってる時点で
      それは
      僕は書類を読めません
      と大声で言っているも同じ
      そんな奴
      役所でも企業でも
      いらねえよ
 
 しかしそれ以上に、この主張、つまり、”楽しく学べる分かりやすい教科書を作れば、みんなもっと頭がよくなるはずだ”という主張にはもうひとつ致命的な欠点がある。
 
 この主張、”私に理解できる理解しやすい現実が存在する”と言っていないか?
 
 ∧∧
( ‥)だが残念
    現実が人間に理解しやすい
    形をしている保証は
    まるでないのである
 
  ( ‥)というかむしろ
    −/ 現実は
      人間には理解できない
      異様な姿をしているものだ
 
 
 ショウジョウバエの卵から体が作られていく過程では、体の前後がまず決まり、次ぎにおおまかな区分けが決まり、つぎに14の区画が成立し、そして最後に境界線が決定される。
 
 ∧∧
(‥ )考えてみれば
\−  すごくおかしな話だよね
    まず区分けしてから
    境界線を作るという
 
  (‥ )人間からすれば
      理解しがたい話だな
      人間は区分けするために
      境界線を引くからな
 
 多分、論理的な人間はこのような生物学の成果を思弁的に否定してみせるだろう。
 
 そもそも区分けとは境界線を引くことを言うのである。区分けがまず行われてから境界線が決定されるとは、論理の矛盾である。
 
 論理的な人間はしばしばまじで本気でこういう理屈をどや顔で語るものだ。

 だが現実は違う。ショウジョウバエの胚はまず区分けを行って、そしてその区分けを叩き台にして境界線を決定している。区分けが先で境界線を引くのが後なのだ。生物学が明らかにしたのはこのような異様な現実であった。
 
 ∧∧
(‥ )しかも作業の手続き上
\−  ”区分けの境界”と
    ”決定された境界線”が
    ずれるんだよね
 
  (‥ )みんなさ
      分かりやすく
      説明すれば分かるはずだ
      とか言うけどさ
      現実がそもそも人間には
      理解しがたい仕組みに
      なってるんだよな
 
 皆はこう考えている。僕が理解できないのは、説明が悪いせいなのだと。
 
 だがこれは間違っている。
 
 少なくとも、この発想の根幹にある前提、この世界は僕にとって理解しやすい現実であるはずだ、という仮定、これが間違っている。
 
 ∧∧
( ‥)現実は人間が思うような
    形をしていないし
    人間が理解しやすい
    形もしていない
 
  (‥ )俺たちが見据えるべきは
      ここなのだ
 
 我々の理解がほとんど間違いだらけであることからすれば、妥当な理解に到達するには発想をまるで変える必要があることは明らかだ。

 そして、忘れるなかれ。人間に理解しやすい現実は存在しないのだと
       
      
 

2016年8月16日火曜日

人工知能が普及した未来はそりゃあ悲惨で馬鹿のままだろう

 
 人間が種としてもつ生存戦略は弱者保護による遺伝的多様性の確保である.
 
 検索をかけたら,これに感銘を受け,感動した人々の反応がわんさか出てきた.
 
 こんな与太話に引っかかる人間がこれだけいるという事実はめまいがするような現実だ.
 
 ∧∧
(‥ )でもそれもこれも
\‐  渇望ゆえですか
 
  (‥ )知的障害者を
      大量殺人した事件
      それに衝撃を受けて
      なんとか弱者保護を
      正当化できないかと
      すがった結果が
      このインチキ話だよ
 
 世の中には正当化や言い訳,口実がないと何もできない人がいる.彼らはどうしても言い訳が欲しい,口実が欲しい.
 
 ∧∧
(‥ )まあ人間ってのは
\‐  そういうものだよね
    社会性動物だから
    嘘でもインチキでもなんでも
    口実で他人を言いくるめないと
    行動することができないからね
 
  (‥ )口実なんて必要なく
      思うままになんでも
      してしまう人間だって
      集団の中にいて
      周囲のみなが口実を
      必要とする限り
      皆を動かすには
      やはり口実を使わないと
      いけなくなるからなあ
 
 馬はガソリンがなくても動けるが,周囲にいるのが自動車なれば,馬もガソリンを使わざるをえなくなる.
 
 まあそういう感じ.
 
 ∧∧
(‥ )もちろんこういう口実は
\‐ もろ刃の剣である
   例えばすでに指摘された
   ように
   ダウン症の人は
   子供を残すことがかなり
   難しい
   だからダウン症の人は
   遺伝的多様性に
   貢献しないから
   排除しよう! という
   口実にもなりうるだろう
 
  (‥ )嘘でもいいから口実が
     欲しいなんて
     ずさんなことをするから
     口実が内在させている
     嘘が祟るのだ
 
 あるいはこう皮肉をもらす人もいた.
 
 そうか,遺伝的多様性が大事か.そうかそうか.だったら外見が醜くて子供を残せないようなキモオタの俺の遺伝子も,お前は残すことに協力してくれるよな? さあ,はらませろ.
 
 ∧∧
( ‥)下品だな
 
  (‥ )下品だな
      だが全く正当な要求だぞ?
 
 少なくとも,人間の生存戦略は弱者保護による遺伝的多様性の確保,などという馬鹿話を真面目に受け取ると以上の下品な要求は全く正当であり,この与太話を信じるものは妊娠する義務がある.
 
 ∧∧
(‥ )幸いにも人間には
\‐ 生存戦略なんて
   ありゃしないけどね
 
  (‥ )生存戦略って言葉は
     ありもしない全体主義思想
     が色濃いからな
 
 生存戦略なんてものはこの世に存在しない.それはまったくの幻想だ.あるのは望むがままを行え,という混沌と,淘汰のみである.
 
 ともあれさて
 
 さてもさても考えるに,人工知能が発達した未来,人工知能ならこの問題にどう答えるであろうか?
 
 ∧∧
( ‥)人間の作る人工知能って
   単に人間の動作を
   模倣するだけでしょ?
 
  (‥ )だからこそ興味深いと
     思わないかね?
 
 例えば,学習した人工知能は,人間は種として弱者保護という生存戦略を持つ,という与太話をどう受け取るであろうか?
 
 ∧∧
(‥ )ネットにおける人の反応とかを
\‐  模造するのなら
    信じるんじゃないの?
    というか信じるという動作を
    模倣するよね
 
  (‥ )反対に
     教科書や論文や研究者の
     反応を模倣して
     これは間違っているという
     反応を返す人工知能も
     あるんだろうなあ
 
 googleやwikiをそのままコピペしたような回答を返すものもいるだろうし...


 そう考えると
 
 ∧∧
( ‥)そう考えると
    人工知能が普及した未来って
    人間が増えただけの未来?
 
  (‥ )人間を模造したものが
     大量生産されるって
     そういうことだよね
 
 もちろん,ちょっとものを知った人なら,人間の生存戦略? なんだそれ? 種としての生存戦略? お前はいつの時代の人間だよ? とあきれ果てるだろう.そんな考えは生物学ではとっくにすたれた時代遅れな枠組みだ,そう言い聞かせることだろう.


 そしてだ,それを模倣した人工知能もやはり同じことを言うだろう.
 
 ∧∧
(‥ )でもあれだよね
\‐  人間の生存戦略は
    弱者保護による
    遺伝的多様性の確保
    という口実に飛びついた人は
    そういう人の意見も
    そういう人工知能の意見も
    聞かないよね
    無視するよね
 
  (‥ )反対にネットの反応や
      twitterの反応を無邪気に
      模倣した人工知能は
      人間の生存戦略などという
      与太話をがーがー連呼する
      だろうな
 
 ようするにこれって
 
 ∧∧
( ‥)ようするにこれって
    今と何も変わらないって
    ことですか
 
  (‥ )例えばこう考えてみよう
 
 人工知能が普及した未来.人工知能は望めば一番妥当と思われる仮説を探してくることができるようになっていた.
 
 人間が種としてもつ生存戦略は弱者保護による遺伝的多様性の確保だ! という与太話を信じた所有者に,その人工知能は言うだろう.
 
 その考えは種淘汰とか群淘汰と呼ばれるもので,生物学ではすでに否定された考えです
 
 群淘汰やその亜流を今でも主張する人はいますが,認められてはいません
 
 遺伝的多様性を確保しているのはメンデル遺伝であり,有性生殖です.人間の専売特許ではありません
 
 有害遺伝子は少ないからこそ保存されているのであって,人為的に増やしたら,その分,消えてしまう確率が急増しますよ?
 
 そもそも弱者保護うんぬんと関係なく,有害遺伝子はすでに人間の遺伝子に十分蓄えられています.申請すればあなたが持つ有害遺伝子や致死遺伝子を調べることもできますが?


このように人工知能が申し述べた時,所有者はこの人工知能をどう思うだろうか?
 
 ∧∧
( ‥)壊すんじゃね?
 
  (‥ )最低限
     聞く耳もたんだろう
 
 この問題はこう考えれば良い.医療のデータベースにアクセスできる人工知能が最良の解決策として患者に抗がん剤の服用と手術を勧めてきた時,患者はそれを拒否する権利があるか否か?
 
 ∧∧
( ‥)あるでしょうね
 
  (‥ )では反対に
     こうすれば癌がみるみる
      治る! という言説を
     模倣し
     これを垂れ流す人工知能の
     意見を聞く権利はあるか?
 
 ∧∧
( ‥)あるでしょうね
 
  (‥ )現在と人工知能が
     普及した未来
     一体何が違うんだ?
 
 まあ多分,違いはある.人工知能は人間よりもエネルギーを食う.つまり人工知能が普及した未来とは,エネルギーを馬鹿食いする人間が増えてしまった状態に等しい.しかも人工知能はブラウン運動で体を組みたてられる人間と違って,維持管理,増殖に至るまで,人手をどうしても必要とする.
 
 なれば答えは明白だ.人工知能が普及した未来において,人工知能を維持するために人間の労働時間は今よりも長くなり,今よりもっと悲惨で過重労働な世界になっているだろう.
 
 ∧∧
(‥ )しかも人間は
\‐  今と同様に馬鹿のまま
 
  (‥ )考えてみれば
     当たり前なんだよな
 
 人工知能は人間を模造するだけで,人間を賢くする機械ではない.
 
 

2016年8月15日月曜日

終わるのだから逃げていいのですよ?

 
 動物は危ないと分かったら逃げてもいいのに,人間はなんで逃げちゃいけないの?
 
 ∧∧
(‥ )だっそうですけどね
\‐
 
  (‥ )民主主義だからだろ?
 
 
 ∧∧
( ‥)民主主義であったれば
 
  (‥ )全員隊列を組んで
     銃剣を構え
     敵の銃弾で仲間が倒れても
     ものともせず直立不動
     いざ時が来れば
     一糸乱れず突撃せねば
     ならんからな
 
 勝利には鉄と熱狂,突撃さえあれば良い.民主主義とはこういうものだ.そうである以上,民主国家の人間が逃げるなど絶対にあってはならぬこと.逃げた奴は即リンチ.これ当然.
 
 ∧∧
(‥ )という時代は100年前
\‐  戦争に機関銃が導入された
    時点で終わったけどね
 
  (‥ )でも先の大戦でもなお
      そういう戦法はまだ
      残っていたからな
 
 民主主義は人類史上最悪の軍国主義なるぞ.民主制国民が逃げるなど絶対あってはならぬ.突撃か死か,それのみだ.背を向けるなどあるまじきこと.
 
 ∧∧
( ‥)という思想も教育も
   兵器や戦法が進歩すれば
   もはや意味をなくしてしまう
 
  (‥ )テルモピュレイで
      迫りくる万を超える
      ペルシャ軍相手に
      わずか300で
      一歩も引かずに
      全滅するまで戦った
      スパルタ軍は
      のちの時代
      軽装歩兵を縦横に使った
      戦争で
      降伏を余儀なくされたのだ
 
 これと同様,戦争が高度に機械化,プロ化された現在に,民主国家の恐れをしらぬ市民兵など,なんの意味もないだろう.
 
 ∧∧
(‥ )じゃあ人間はどうして
\‐  逃げちゃいけないの?
    という問いに
    なんて答えます?
 
  (‥ )逃げていいよ
     民主制はもう終わるから
     問題ナッシングですよ
 
 
 

2016年8月14日日曜日

夏の怪談とその需要

 
 ∧∧
(‥ )明日は終戦記念日で
\−  この時期になると
    日本は世界でもまれな
    凶暴な軍事国家でー
    その残滓でアベ政権ガー
    とか言い出す人が
    出てきますけど
 
  (‥ )それはあからさまに
      歴史を知らない人だよ
      西欧は1000年延々と
      殺し合いを続けたけど
      日本もアジアも
      そんなことしてないからな
 
 実際、アメリカと西欧列強の進出で慌てた日本は徳川政権を放棄して、一気に方針転換せざるをえなかった。そして日本が参加したそれ以後の戦争は、全部他の列強が参加して互いに殺し合ったり同盟しあったりしていることを見れば理解はおのずと明らか。
 
 ∧∧
( ‥)日本ただの普通の国
 
  (‥ )というかそもそも
      民主主義が凶暴な
      軍事国家主義で
      根本的にファシズムなんだ
      リベラルはこれが
      理解できてないんだろ?
      民主主義は国民皆兵が
      基本なのだからな
      こんなものが平和的な
      わけないし
      思想に自由があるわけも
      ないのだ
 
 どうも多分、WW2でファシズムVS民主主義という構図を押し付けた側が結果的に勝ったこと、さらにその後に始まった冷戦で共産主義VS民主主義という宗教的、二元論的、善悪、白黒な対立構図が半世紀も続いたこと。さらにいえばリベラルは共産主義という理想が好きで、民主主義という現実と社会を実際には、衆愚制、愚民共、と軽蔑していたこと、これが原因ではなかろうか?
 
 ∧∧
(‥ )善悪で物事を断罪する
\−  二元論に宗教が加わって
    そこに現実と社会に対する
    軽蔑が合わさっている
 
  (‥ )リベラルがねじ曲がった
      皮肉な軽蔑を熱狂的に
      非現実に連呼し
      社会批判を続けるのは
      これで説明できるだろ?
 
 弱ったことにリベラルときたら、終戦時には年端もいかない子供だったり、政治のことなど何も分からない中学生だったのに、まるで戦争体験してきたかのように過去を語り、今の状況は戦前にそっくりだ! とか妄想を言い出すのである。

 彼らが戦後に過去の記憶を全部丸ごとすり替え自分勝手な上書きをしたこと明らかだ。
 
 ∧∧
(‥ )戦争参加者だって
\−  実際のことは何も分かって
    いないだろうしね
 
  (‥ )昔の記録であるというな
      ナポレオン最後の勝負に
      なった
      ワーテルローの戦い
      参加者曰く
 
 なにがあったかって? 1日中、馬に踏みにじられて泥の中をのたくってただけだよ!
 
 ∧∧
( ‥)実際にはあれなんだよね
    カリスマ性と
    卓越した指揮で
    無敵の進撃をしてきた
    ナポレオンは
    軍隊の規模が大きくなって
    一人では制御できなくなり
    そこを
    参謀本部を発明していた
    プロイセン(ドイツ)に
    突かれ
    勝っても敵がすみやかに
    退いて再び攻撃してくる
    状況に追い込まれ
    そうしてイギリスの公爵に
    押さえ込まれていたその時
    倒したはずの
    プロイセン軍が
    側面からー という
    
 
  (‥ )あげくにあまりの連戦で
      ナポレオンは
      フランスを消耗しきって
      しまうからな
      フランスってあれ以来
      ぱっとしないよね
 
 でもそういう歴史的な出来事は一兵士には分からない。
 
 つまりである。一兵士が生き残って手記を書き、あるいは軍部を批判したところで、あるいは歴史小説を描いたところで、それは貴重な証言であると同時に、上記のようにてんで的外れだということでもある。
 
 ∧∧
(‥ )歴史資料をどう読むか
\−  歴史学者は長い討論や
    批判や検討、検証で
    それを蓄積してきたけども
 
  (‥ )リベラルはそれをしない
      そういうことだろうな
 
 そしていつも宗教的情熱と自分の不幸をぬりたくった社会批判を行う、そう理解した方が良いのではなかろうか?
 
 そしてしかし、いかなる思想信条も単なる売り物であることを考えれば。
 
 ∧∧
( ‥)こういう終戦前後に出てくる
    おどろおどろしい社会批判は
    夏の怪談みたいなもんですかね
 
  (‥ )需要があるんだよ
 
 
 座り込んで快適な檻に入ったまま、具体案を出すこと無く大げさで的外れな批判だけして溜飲を下げる、という思想には、当然、需要があるのだ。
 
 
 だって、中途半端に頭が良い奴は好きだろう? 

 俺は天才だ、俺は悪くない、悪いのは俺を認めないこの社会だ、会社だ、学校だ、復讐してやるーって話が。
 
 
 
 
    

生きるとはあまりにも面倒くさい

 
 ∧∧
( ‥)でっ?
 
  (‥ )そうだな
      端的に言うとだな
      30万の仕事が
      連続してきたんだ
 
 普通、一冊の本を作ると60万ぐらいはもらえる。税金で一割りを引かれるから54万とかそのぐらいになってしまうが、まあそのぐらいはもらえる。
 
 ∧∧
(‥ )一冊の本を作るのに
\−  三ヶ月はかかるから
    60万だと仮定すると
    月給は20万だね
  
  (‥ )週刊連載漫画の単行本が
      三ヶ月に一冊であるように
      完全書き下ろしの本は
      三ヶ月より早くすることは
      まあ無理だ
      漫画でもラノベでも
      科学の本でもそれは同じと
      見て良い
 
 1年は12ヶ月。つまり年間に4冊の本を書くのが限界だ。だとすると物書きの年収はフル稼働で60万×4=240万円、ということになる。
 
 もちろん、ヒット作を作ればそれが何回も版を重ねる。そのたびに印税が入るからこの数値を突破するであろう。
 
 ∧∧
(‥ )人気のラノベ作家さんは
\−  新刊を出して最初のひと月で
    あなたの年収を越えるよね
 
  (‥ )一ヶ月どころか一週間で
      越えてるんじゃねえか?
      金の振込はそんなに
      早くはないけど
      あの売れ行きは
      ただ事じゃないね
 
 しかしこういうヒット作はまず無い。

 世の中には、
 
 俺様は売れてるラノベのあんな馬鹿な文章よりもっと良いのが書けるから、俺様がラノベ作家になれば余裕でうはうはだ! 

 と有頂天に勘違いする人間がいるし、そういう人間にこういう現実を告げると、嘘だ! 俺たちに夢を諦めさせようとしているんだ!! とか怒りだすものだが。
 
 ∧∧
( ‥)でもこれが現実なんだよね
    物書きの年収は300万に
    到達できません
    ラノベ作家だろうが
    なんだろうが
    240万程度が限界で
    普通はそれより低いです
 
  ( ‥)まあそんなことも
    −/ どうでも良いのだ
 
 
 問題はである。一冊につき30万の仕事が立て続けに入ってきた、ということにある。
 
 理由のひとつは単純だ。

 真面目な本を作りたいな。でもこういう本は売れないな。じゃあ安く作ろう。
 
 ∧∧
(‥ )研究者や医者に専門書の
\−  執筆を頼む会社って
    そういうことをするよね
 
  (‥ )彼らは給料取りだからな
      だからまあ問題ない
      でも俺は物書きなので
      30万は困るのよなあ
      月収10万はちょいと
      困るだがよ
 
 まあしかし、これ自体も真面目な本を作ることの弊害だと言えばいいだろう。
 
 ∧∧
( ‥)ようするにあなた
    良く言えば真面目な本を
    書く人だと思われてるけど
    悪く言うと
    売れない本を書く人だと
    思われているわけだ
 
  ( ‥)そこは是正しないと
    −/ いけないんだけどね
       俺の真骨頂は
       グロキモコワのはず
       なんだけどなあ
 
 だが、なによりどうにも不穏なのはもうひとつの可能性である。
 
 出版業界が小さくなってしまったので、真面目な本、不真面目な本うんぬんに関係なく、そもそも金を払えなくなっているんじゃないのか? という可能性だ。
 
 ∧∧
(‥ )これ自体も前から
\−  指摘されていることだよね
    この文章を読む人の中には
    そんなことは俺が何年も
    前から声を大にして
    言ってきたことダー!
    と叫ぶ方もいるでしょう
 
  (‥ )まあそうだろうね
 
 
 ともあれ、先日、知り合いの編集者が会社を辞めた。
 
 理由は、物書きに払う金をいかに減らすか、そういう方針と要求を上司が打ち出してきたことにあるという。
 
 ∧∧
( ‥)その上司
    コンサルタント上がりだった
    そうじゃないですか
 
  (‥ )金のやりくりと
      数字しか見ないから
      物書きの生活とか
      生み出される文章の質とか
      品質の保証とか
      そういうのを
      全然見ないそうだな
 
 編集者も、守りに入っている会社と部署ではつまらん、と辞めていったのである。
 
 ともあれこれは示唆的だ。
 
 ∧∧
(‥ )これからは1冊30万の
\−  仕事が真面目不真面目関係なく
    ガンガン来るかも
    知れないぞと
 
  (‥ )要するにさ
     年収240万ではなく
     MAX状態で年収120万を
     想定して物書きは生活せよ
     ということだよ
 
 ∧∧
( ‥)?? どうする?
    家賃が安い場所へ
    引っ越すか?
    何も無い生活をするか?
 
  (‥ )まあそれはひとつの手だね
      当然そうするさ
      とはいえしかし
      それだけじゃ
      ダメだろうな

 ∧∧
( ‥)だからいかに売るかを
    ずっと考えているのだと
 
  (‥ )だから売ることを諦めて
      売れないのは
      世間が悪いと言い続ける
      連中を見るとだな
      恵まれてるね
      死んでるね
      よかったね
      と声をかけたくなる
      わけだよ
      ああ、そうだな
      俺はリベラルの連中が
      うらやましいのだな
 
 そうとも、私はリベラルがうらやましいのだ。実際、生きながら死ぬのは良いことだぞ、リベラルの諸君。もう生きるなんて不自然なことをする必要もなく、安定状態へ崩壊できるのだからな。永々と反復する責任転嫁と自己満足な世界でゆっくりと朽ちていくがいい。それが幸せというものなのだから。
 
 つまりこれはhilihiliのhilihili: リベラルは後ろ向きに最低状態へ崩壊するの続き
 
 ∧∧
(‥ )しかし生きながら死ぬとは
\−  恵まれていないとできぬ技
    そうでない立場であれば
    いかにこの120万状態から
    逃げるのかが課題となる
 
  (‥ )逃げる時だけは
     前へ前へ
     上へ上へと逃げるのだ
     後ろへ下へ逃げると
     位置エネルギー最低状態の
     谷間に落ち込んで
     脱出不可能になる
 
 ∧∧
( ‥)まあしかし
    これは面倒くさいというか
    しんどいというか
 
  ( ‥)生きるってのは不自然
    −/ 無茶ぶりだからな
      どうしてもめんどくさく
      なるものよ
       
 ああ、面倒くさい。生きるというのはまったくもって度し難いことだ。
 
 

リベラルは後ろ向きに最低状態へ崩壊する

 
 思想や意見とて、それは売り物。そして人間は利益で物事を取捨選択する。

 つまり思想とは、所詮のところ食い物と同じ。

 それが売れないとは
 
 ∧∧
( ‥)その思想が美味しくない
 
  (‥ )栄養にならないからだな
 
 紙を食う奴はいない。
 
 その思想が紙と同程度のカロリーにしかならないのであれば、誰も見向きもしない。
 
 ∧∧
(‥ )地主から土地を奪い
\−  農地を解放し
    さらには賃上げも行う
 
  (‥ )昔は露骨に金になるから
      人々は左翼の運動に
      飛びついたし
      今は金にならないから
      一般人は
      左翼に見向きもしない
      いや、むしろ
      左翼は金にならないと
      皆が気づいてしまったと
      言うべきかな
      革命家は一般人を騙して
      利用した後は
      自分たちで富を独占しよる
      あんな売り方じゃダメだ
 
 
 それを踏まえればリベラルたちが言う
 
 昔は良かった、市民運動が盛んだった。今はダメだ。今の国民は豊かで政府に騙されている。
 
 といった、こうした認識はかなり正しい。
 
 しかし残念だが最後がいけない。自ら、今の国民は豊かだから...とまで言っているのに…
 
 ∧∧
( ‥)最後の最後で
    政府に騙されている!
    と話題をそらしてしまう
    わけだね
 
  (‥ )本当なら
     今は豊かになったから
     左翼とかインテリとか
     リベラルとか
     こういう思想の価値は
     なくなっちゃったよねー
     セールスポイント無いしさ
     売れなくなったのは
     しょうがないよねー
     どうしよーかなー
     と結論すべきところ
     なんだけどな
     最後の最後で
     連中は逃げちゃうんだな
 
 まあこういうところから、インテリとかリベラルって言う人々の根本が見えてしまう。

 ようするに答えありきで、現実を見て見ぬ振りしている、ということだ。
 
 自分たちの商品がもう時代錯誤だと彼らは分かっているのだ。それは彼らの言動を注意深く聞いているとあからさまである。だが最後の最後で現実逃避してしまう。

 
 ∧∧
(‥ )歳ですかね?
\−
 
  (‥ )それもあるけど
      生活に困っていないから
      なんだろうな
      生活に困っていたら
      売るために次々に
      新商品を開発したり
      あの手この手を
      試してみるものさ
 
 さらにいうと、ここで

 ”生きるとは不自然で、その不自然状態を維持するために膨大なエネルギーを消費、投入しなければならない”

 という原則を思い出すべきだ。

 そして歳を取るとは代謝が落ちることであり、それは状態を必要最低限にまで落とさざるをえなくなることである。
 
 しかも、生活に困っていないことはそれに拍車をかける。
 
 ∧∧
( ‥)要するにあれだろ
    生活に困っていない
    リベラルは必要最低限
    位置エネルギー最低状態に
    崩壊するってことだよな
 
  (‥ )まあ
      ただのおっさん
      なんだけどね
 
 思想という商品を新しく開発しない。

 売れていた昔ばかり懐かしむ。

 状況が変わったから売れなくなったのに、状況を批判するだけで開発を怠る。
 
 いや違うな。
 
 開発を怠るための口実にこそ、現状批判を行うのだ。
 
 つまりすべては逃げである。
 
 これが位置エネルギー最低状態に崩壊した人間というものだ。
 
 ∧∧
( ‥)あんたはどうなんだ?
 
  (‥ )崩壊しつつあるのは
      共通なんだが
      置かれた状況は
      正反対でだな
      それで困っていてだ...
 
 
     

2016年8月13日土曜日

商品が売れないのはなぜ?


 思想も意見も、それはしょせん売り物。つまりこれは単純なビジネスなのだ。
 
 では? 思想や意見が売れないのはなぜか?
 
 ∧∧
( ‥)売り物がポンコツか
    売り方が悪いか
    どっちかだろうね
 
  (‥ )売り物がポンコツなら
     売り物を変える必要がある
     売り方が悪いのなら
     売り方を変える必要がある
 
 ところが、世の中には思想や意見という売り物が売れないにも関わらず、売り物を改良することもなく、売り方を変えない人たちがいる。

 彼らはただただ同じことを繰り返すだけだ。
 
 ∧∧
( ‥)それじゃ売れないな
 
  (‥ )昔は良かった
      今はダメだ
      そう言うだけですよ
      固執が強すぎるのだね
 
 なにか改良するにしても、粘り強く続けようとか、もっと声を上げようとか、そんな程度である。
 
 ∧∧
(‥ )量と数を増やせば効果が出る
\−  というごく単純な信念で
    動いているわけだね
 
  (‥ )固執が強いことと
     整合的ではあるんだ

 固執すれば正しさを疑わないだろう。正しさを疑わないのなら、売り物がおかしいのかな? とか、売り方が悪いのかな? とは考えない。
 
 考えないのなら改良しない。

 改良しないとは他人の意見を聞かないということでもあるし、そうであれば同じ動作を反復するだけだ。
 
 ∧∧
( ‥)そしてうまくいかないのは
    強度が足りないからだろうと
    考える
 
  (‥ )この手の思想家がテロに
     走るのはそのせいだろうね
     テロというのは強度を
     上げた結果だからな
 
 もちろんこんなものうまくいくわけがない。

 俺の曲はなんで売れないんだろう? 歌詞やメロディがおかしなわけはないし、流し方も悪いわけじゃない。そうだボリュームを上げよう!
 
 ∧∧
( ‥)単に迷惑なだけだな
 
  ( ‥)でも固執するって
    −/ こういうこと
       なんだよなあ
 
 固執するとは他人の意見を聞かないことだし、固執するとは自分の結論を経験で是正できないということである。当然、売り物を改良することはないし、売り方を変えることもできない。
 
 だから売れない。もちろん原因は売り物と売り方を変えない自分にあるのだが、固執して他人の話を聞かない以上、彼にとって悪いのは全部、客なのだ。商品を買わない客が悪い。そうして彼は世界と客を呪って死んでいく。
 
 思想とて、それは単なる売り物で果物や肉、野菜と変わり無し。これが分からなかった人間の末路なんてこんなもんだろう。
  
 
 

だって思想とか意見ってのはただの売り物だろ?

 
 都知事選が終わってしばらくたって
 
 ∧∧
(‥ )野党統一候補だった
\−  鳥越さんがインタビューを
    受けて
    その受け答えにネット騒然
 
  (‥ )なんというか
      この人
      ネタの宝庫だな
 
 女性スキャンダルは説明してもどうなるものではないし、それ分かっちゃったし、そもそも説明責任という言葉には何の意味もないし。応援してくれなかった宇都宮さんは、その理由として女性スキャンダルを持ち出したけど、それは口実。自分がおろされたことが気に入らなかったのでしょう。ニコ生に参加しなかったけど、あれはメディアじゃない。それにインターネットは裏社会、池上彰さんの開票特番? そんなの知らない、テレビや討論会への不参加は選対が決めたことでしょ? 昔は良かった、市民活動が盛んだった、今の国民は安倍政権に騙されている、ボケている。
 
 ∧∧
(‥ )あまりに無責任
\−  ネットの呼びかけで集まった
    支持者まで裏社会呼ばわり
    する気なのか? と
    怒りの声も
 
  (‥ )まあジャーナリストは
      ここまでネタ満載な
      二枚舌さんだってことが
      知れ渡っただけでも
      大きな価値があるよねー
 
 ともあれ、しかしこの有様。
 
 ∧∧
( ‥)人としてダメ?
 
  ( ‥)というかこれ
    −/ 売れない物書きの
       典型的な愚痴だよな
 
 昔は良かった、今は誰も分かってくれない、どうしてお前ら分からないんだ、俺に問題はない、他人はもっとひどいじゃないか、みんな馬鹿だ。
 
 
 ∧∧
(‥ )物書きは本を売るけど
\−  ジャーナリストは意見を
    売るのだよね
 
  (‥ )意見や思想なんてのはな
      しょせんは売り物なんよ
      これビジネスなのよね
      そしてだ
      商品が売れないと誰でも
      気が立ってくるからな
      そうして誰でも
      客のせいにしてしまう
 
 まあ客のせいにしても良いのだ。だって客は見る目がないし、実際、本当に馬鹿だし。
 
 ∧∧
(‥ )こうすりゃ癌が治るって
\−  本を買って死んだり
    ワクチンなんか必要ないって
    本を買って死んだりする
    からね
 
  (‥ )まあ馬鹿ですね
      馬鹿じゃないのなら
      連中は死にたいんだよ
 
 だがしかし、いや、だからこそだ
 
 客は馬鹿だ!
 
 そう言って、それで? どうするね? 

 客は馬鹿だ、なんて地球は丸いと言っているようなもので、それ自体には何の意味もない。
 
 馬鹿に売らねばならぬのだ。馬鹿に売らずになんとする!

 
 ∧∧
( ‥)でっ? どんな馬鹿向け商品を
    作るんですか?
    癌が治るですか?
    ワクチンは陰謀だ! ですか?
    みるみるやせるですか?
    運が開ける
    出来る男になる
    ですか?
 
  (‥ )それもいいけど
      それつまらんのよね
      でだ
      そういうものを売るのが
      嫌な人間はどうすれば
      良いのか?
      そこが課題ね
 
 売れる人間は魂とプライドを売った。さもなければ詐欺師か天ボケなのだ。
 
 売れない人間は、客は馬鹿だ馬鹿だと呪い続けて、しかし何もしないまま野たれ死んでいく。
 
 しかし、もうひとつの道がある。天ボケでも詐欺師でもなく、魂を売ったわけでもなく、さりとて読者を愛するでもない。客を心の底から軽蔑しつつ、正しいものを売りつける道が。
 
 
 ∧∧
(‥ )とっ、言うは易しで
\−  実際はほとんど不可能
 
  (‥ )とはいえあれだよ?
     これを選ばなかったら
     魂を売るか
     憎悪に焼かれて
     野たれ死ぬか
     どっちかしかないんだぞ?
 
 まあ実際には、ほとんどの人間は両方を選ぶようである。つまり魂とプライドを売って安逸な生活に身をまかせ、そのくせ売れもしないポンコツ商品を売り歩きながら、こんな良いものを買わないなんてどいつもこいつも馬鹿だなと世間を憎みつつ、しかし貪欲に女をかどわかし、あるいは金を湯水のごとく使って、俺には自由がない、この日本は民主主義国家ではないとくだを巻いて歩き続ける人生。
 
 ∧∧
( ‥)それって
    魂を売ったあげくに
    憎悪に焼かれて死ぬって
    ことだろ?
 
  (‥ )ほとんど全員そうするぞ?
 
 
 さあ、あなたならどれを選ぶ?
 
 そして、どれを選んだのだ?
 
     

2016年8月12日金曜日

脳は死んだか? 世界は知っていることだけか?

 
  ( ‥)あーつまらん
 
 ∧∧
( ‥)世界は知ってることしか
    ありませんからね
 
 もちろん、世界のすべてを知っているわけはないんだが…
 
 ∧∧
(‥ )でもネットで検索する時
\−  知っている単語でしか
    検索できないのである
 
  (‥ )自分の知識は
      自分が知れる事柄の
      限界となる
      なんでもそうだが
      検索だとそれが顕著だな
 
 そんなことはないはずなのに、まるで知っていることしかこの世界にないかのような感覚だ。これはつまらない。
 
 世の中の人間が世界を憎み、呪うのも当然か。
 
 ∧∧
( ‥)そんな大層なもんですか?
 
  (‥ )いつもいつも仕事の
      話ばかり
      奥さんや彼女が
      旦那や彼氏に文句を
      つけているべ
 
 日々の事柄が話題になるのなら、旦那や彼氏が仕事の話しかできないのは当然。
 
 そんなに面白い話を望むのなら、まずは自分からネタを探すが筋というものぞ。
 
 ∧∧
(‥ )旦那は旦那で女は
\−  うわさ話しかしないと
    愚痴るけどね
 
  (‥ )ネタを探すが筋!
 
 
 しかし、そして話は戻るのだ。

 知っていることは知っている。

 知っていることしか探せない。
 
 知っている言葉から探した事柄はすべて既に知っている。
 
 ∧∧
( ‥)ネタどこにもねー
 
  (‥ )これはすなわち
      絶望ー!
 
 なんという絶望か。人が娯楽を外注し、ネタのプロを芸人としてもてはやしたのは当然ではないか。しかし彼らも肥大成長したあげくに、じょじょに死にかけ、もはやネタを提供しなくなって久しい。
 
 ∧∧
( ‥)でっ?
 
  ( ‥)ブルマーってさ
    −/ あれは
      どういう構造してるの?
 
 画像検索しても良くわからん。というか古い盗撮と思わしき写真や得体の知れないコスプレ画像だけが出てくる。
 
 ∧∧
( ‥)過去の遺物だからな
 
  ( ‥)まあいいや適当ーで
    −/ 別にブルマーマニアが
       読む本じゃないわけだし
 
 最近、聞いたことというと、こんな話。縞パン。つまり縞しまパンツ。イラストでは良く描かれる縞パンだが、実際のところこれをはく女性はほとんどいないという。
 
 ∧∧
(‥ )パンツはブラジャーと
\−  合わせるものだが
    縞ブラが無いので
    縞パンも必然使われないと…
    このネットの話は
    本当ですか?
 
  (‥ )本当だとしよう
      そして本当なら
      これは素晴らしいな
 
 つまり縞パンは実在しながら非実在ってことだ。
 
 なれば、縞パンならそれを頭に冠ったキャラクターがいても良い、理論上そういうことになろう。
 
 ∧∧
( ‥)お前がそう思うのなら
    そうなんだろうな
 
  ( ‥)縞パンだったら
    −/ モーマンタ〜イ♪♪
 
 そしてもひとつ知ったことがある。この時期、すでに花を咲かせるキバナコスモス












この花、何気に見ているけども、実はコスモスとは同属の別種。そして秋咲きのはずのコスモスの中でもこの短日性(日が短くなると開花する性質)が薄まっている種なのだそうだ。
 
 ∧∧
( ‥)コスモス(秋桜)なのに
    どうりでこんな炎天下で
    咲き誇る
 
  (‥ )そしてキバナコスモスはな
      野生化しないそうだよ
      日本では人家近辺から
      出れないらしい
      なぜだろうね?
 
 反対にコスモスはキバナコスモスよりも逸出しやすいそうだ。確かにそんな気がする。
 
 さて問題だ。同属別種のこの二種類、この生存競争の違いは何に起因するや? 
 
 ∧∧
(‥ )なんとなく調べてみる
\−  ものですな
    この情報の出所は
    ネットではなく
    図書館ですが
 
  (‥ )なんとなく調べるさ


 そうでないと、この世界は知っていることだけになって、脳はすみやかに死ぬだろう。そして、死んだ連中がごろごろしているのがこの世界でもある。私はいつ死ぬか?
 
 
 

トンデモを愛しながらトンデモを憎んだ男

 
 出征中、私はステゴサウルスを見た。17年前、そう言ったじいさんの言葉に興味を抱いた彼は、一応、サイエンスライターであり、そしてUMAが好きだった。
 
 ∧∧
(‥ )でもおかしなもので
\−  UMAの本を書くことは
    なかったんだよね
 
  (‥ )紹介する科学の仮説も
      まあ正統的なものを
      紹介していたね
 
 ただ、UMAが好き、ということからも分かるように、少々、夢見がちな側面があった。紹介する仮説は正統的でも、興味や文章の力点がなにか独りよがりにぶれるのは否めなかった。専門的すぎるとか、そういうことではない、趣味の点からも科学の点からも、どうでもいいくだらないことに、何か妙に子供っぽい事柄にぶれると言えば良いか。
 
 ∧∧
( ‥)それでも科学ではこの仮説が
    現時点で正統なんだ
    という判断とは
    わきまえていた
 
  ( ‥)だからかな
    −/ なにかこう痛々しい
       感じもするな
 
 
 本当はUMAやUFOの世界に飛び立ちたいのに、それらがまやかしだという知識を知っていたし、現時点でどの科学仮説が妥当かを(その根本は理解仕切れなかったにしても)見極める知識や経験、訓練を積んでいた。
 
 それでもなお、40を過ぎたあたりからであろうか、じょじょに理性や知性ではなく、情感と渇望に流されるようになっていったようである。

 
 ∧∧
( ‥)トンデモを愛しながら
    トンデモを素直に
    認められないだけの
    知識と訓練を持ち
    しかし愛ゆえの渇望で
    じょじょに心がトンデモへ
    回帰していく
 
  ( ‥)でもさ
    −/ もっとおかしな
      ライターもいたよな
 
 その人は以上の人とはほぼ逆だと言えば良いか。少なくとも大局的にはそう言ってよいのだろう。
 
 その彼は、トンデモを憎み、軽蔑し、科学を礼賛しながら、しかし紹介する科学理論はトンデモだらけだった。
 
 ∧∧
(‥ )人気のあるライターさん
\−  だったよね
    文章が分かりやすいと
    評判で
 
  (‥ )ところがさ
      書いてる内容が
      間違いだらけなんだよ
      紹介する仮説も
      なんでそれを選ぶの??
      と思うような
      トンデモや色物を選ぶの
      だよねえ
 
 なんでそうなってしまうのかは良くわからないが、多分、理由のひとつは、彼が悪い意味で、というか最悪の意味でオタクだったことだろう。

 つまるところ、知識の量が多ければ多いほど偉い、マイナーなものを知っていれば知っているほど偉い、他人がまだ知らない価値あるものを知っていれば知っているほど偉い、そういう世界観。
 
 ∧∧
( ‥)科学とは相容れない
    世界観ですなあ
 
  ( ‥)悪いオタクの見本のような
    −/ 人でなあ
      教科書を読まないんだよ
      派手好きで
      地味なことや回り道や
      基礎を把握することが
      嫌いなんだろうな
 
 だから例えば彼は、地球規模の大噴火で生物が定期的に絶滅するという仮説にいたく惚れ込んだりした。そしてイリジウムの異常濃集もそれで説明できると書いた。つまりマントルの大規模対流に従い、核のイリジウムが高温の下部マントルに含まれ、それが地上にまで顔を出して大噴火し、地上にイリジウムがもたらされるのであると。
 
 ∧∧
(‥ )...イリジウムって
\−  親鉄元素で岩石と親和性は
    ないよねえ?
    溶けた鉄である核から
    親鉄元素がカンラン岩
   (相転移状態)のマントルに
    移るんですか?
 
  (‥ )さあね?
      少なくともやっこさん
      地球化学の本は
      読んでないだろうな
 
 地味なことが嫌いで、派手はでしく耳目を引くニュースが大好き。だからこんな、研究者も知らないようなマイナーなトンデモ話にひっかかる。
 
 あるいは、彼は論理的なことや演繹的なことが大好きだったから、こういうトンデモ話にひっかかるのかもしれなかった。
 
 ∧∧
(‥ )この理論ならすべての問題を
\−  矛盾無く説明できると
    したり顔で書いていたり
    したからね
 
  (‥ )全部説明できる方が
      むしろやばいんだけどな
 
 人間が知っている知識はすべてが真ではない。必ず偽が含まれている。だとすると、すべてを矛盾無く説明できる理論とは偽をも説明していることになる。
 
 ∧∧
( ‥)ようするに明らかに
    間違いだね
 
  ( ‥)論理的に理路整然と
    −/ 説明できる
      そんな仮説は明らかに
      間違いなんだがな
      彼はこういううわべの
      きれいさにすぐ
      夢中になってしまうのだ
 
 だからどうにもこうにも、なんでこんなよりにもよって誰も知らないようなトンデモ仮説を、これが真実だ! と書いちゃうわけ? ということになる。
 
 ∧∧
(‥ )ところがUFOとか幽霊の話は
\−  大嫌いなんだよね
 
  (‥ )理屈は単純で
      相対性理論が超光速を
      禁じているから
      宇宙人は地球にはこない
      心は脳が作り出すから
      幽霊や魂はありえない
      多分、そんな程度の
      理由だったけどね
 
 トンデモ理論を熱心に吹聴しているのに、トンデモ話が大嫌いというなんとも奇妙な行動。

 だがこれ、多分、単純な話なのだ。
 
 ∧∧
(‥ )科学が言うトンデモと
\−  彼の言うトンデモがずれる
    ってことは
    科学の判断基準と
    彼の判断基準が
    まるで違っている
    ということだよね
 
  (‥ )科学はデータとの整合性を
      考えている
      彼は論理的な整合性だけを
      考えている
      そういうことだろう
 
 科学は思いつきというグラフ(仮説)にデータを加えることで検証する。ここにはデータを付け加えるという開放感がある。実際、開放されている。
 
 だが、論理的なサイエンスライターである彼は、知っている知識同士の整合性しか問題にしなかった。知っている知識のすべてが整合すればそれで終わりなのだ。ここに開放はなく、世界が狭く閉じている。実際、閉じた系の相互関係(つまり論理)が正しければそれで良いという世界観だ。
 
 ∧∧
(‥ )だから核のイリジウムが
\−  マントルに転移するとか
    言い出せるのだと
 
  (‥ )彼はイリジウムが
      親鉄元素であることを
      知らなかった
      理論が抱える問題点を
      知らないまま
      これは無矛盾で
      素晴らしいと絶賛した
      そういうことだろうな
 
 多分、知っていれば俺かっこいい、という知識だけをつまみ食いして、それら同士の整合が取れていることだけを確認して満足した、そういうことなんだろう。
      
      
  
 
  

2016年8月11日木曜日

さて、皆はどこへ帰還する?

 
 宇宙人と会いたいな、恐竜の生き残りを見てみたいな、どこかに古代生物の生き残りがいないかな、

 
 ∧∧
(‥ )UMA、UFO、妖怪、幽霊
\−  超能力…
 
  (‥ )そういうものに興味があって
      調べていくうちに
      そうした夢のメッキを
      自ら剥がしてしまう
      そういう悲劇は
      色々あるらしいよ
 
 例えば超能力を真面目に研究しているうちに、超能力とされた事柄の不正やトリックを暴いてしまったり、超能力研究にいそしむ研究者仲間を批判したりする人。
 
 あるいはUFOが本当にあると思って調べ始めたが、どれもこれも妄想、妄言、思い込み、勘違いであることに気づき、いつの間にかUFOではなく、UFOという妄想に取り付かれた人々の妄言や症状を集めることに興味が移ってしまった人。
 
 ∧∧
(‥ )あなたの知り合いもUMAに
\−  対する興味から動物の知識を
    増やしていったけど
    その結果、
    世間が騒ぐ未知動物!
    の正体に気づけるように
    なってしまった
 
  (‥ )死体や骨は生きてる時と
      外見が大幅に変わるからな
      そして普通、人は
      生きている動物の姿しか
      しらない
      死体や骨になると
      身近な動物でも異形になる
      つまるところUMAとは
      知識の欠落が生み出した
      幻なのだ
 
 ∧∧
( ‥)ただ、あなたの知り合いの場合
    UMAの正体が分かるだけの
    知識を得た後
    そこから再びUMAを信じる
    方向へ回帰していったと?
 
  (‥ )少なくとも俺には
      そう見えたけどね
 
 人はある時点で自分の本性へ帰還し始めるのかもしれぬ。自分の関心の原点、自分の興味の源へ。
 
 ∧∧
(‥ )なんで回帰するのかね?
\−  幼児退行?
 
  (‥ )さあ?
     磨耗しちゃうんじゃね
 
 まず核がある。そこに知識や経験、あきらめという層がかぶさる。
 
 ∧∧
( ‥)そこまでが成長で
 
  (‥ )生きていると
      人は磨耗する
      現実はやすりのような
      効果を示すのだ
      体力があれば成長が
      対抗するが
      老化で体力を失い
      磨耗に対して成長が
      追いつかなくなると
      層が削れて
      核があらわになる
      それだけの話かも
 
 ∧∧
(‥ )あなただって子供の頃に
\−  関心があった生物や虫や
    花や星に眼を再び
    向けつつあるしね
 
  (‥ )俺も老化したのだな
      ただしそういう関心が
      単純な現実であったのは
      幸いかもね
 
 磨耗して核が露出しても、核が単純な現実なら特に問題ないのでは、と思える。
 
 しかし彼の場合、たまたま興味の先がUMAやUFOだった。つまり最初から核が妄想だった。現実に削られて核が露出した時、妄想が顔を出した。そこがいけなかったのであろうか? 

 実際、現実に磨耗して疲れた時、妄想が顔を出したら人はそこへ逃げるであろう。これは危険すぎやしないか?
 
 ∧∧
( ‥)つまり人の老後は
    子供の頃、すでに決まって
    いるのだと
 
 
  (‥ )まあそういうことだ
      人はすでに人生を
      規定されている
      子供の頃を思い出せば
      自分が帰還する場所が
      分かるってことさ
 
 
 
 さて? 皆はどこへ帰還する?
 
 
  

希望的観測は眼を曇らせる

 
 17年前、その老人はインドネシアでステゴサウルスを見た、と言った。
 
 つまりこの話の続きである=>hilihiliのhilihili: 17年ネットをさまよう老人ステゴサウルス
 
 ∧∧
(‥ )あなた自身はその老人を
\−  見ていなかったけど
    老人と話をした知人は
    しごく興奮していた
 
  (‥ )あの人はUMA好きだった
      からなあ
 
 しかし、ネッシーしかり、雪男しかり、サスカッチしかり、UMAとはたわいのない代物なのである。首長竜が生きているのなら、化石記録が残るだろうし、そもそも死体が漂着するはずだ。雪男は、類人猿が本来、熱帯雨林の動物であることを考えると設定が無茶すぎる。北米の雪男であるサスカッチ、あるいはビッグフットに至ってはただの笑い話にしかならない。
 
 ∧∧
(‥ )ベーリング海峡を越えた
\−  類人猿は人類だけだからね
    しかも最終氷期が終わる
    1万5000年前程度の話
 
  (‥ )UMAなんてどれもこれも
     生物学や地学や動物地理学
     系統学を知ってる人間から
     見れば無知の妄想よ
 
 とはいえ、夢があること自体は事実だろう。アイドルの現実を知らぬ人間ならアイドルに夢中になれるように、知らないとは美しいことであり、その美しさに人は魅了されるのだ。
 
 ∧∧
( ‥)実際には枕営業やったり
    プロデューサーの愛人
    だったり?
 
  (‥ )だったりするけど
      そういうことを
      ことさらに
      言い立てるのは
      野暮なのよ
 
 野暮なことはしない。アイドルはアイドルであれば良い。
 
 だが、仕事に関わることとなると、それを言うのは野暮でしょう、というわけにはいかなくなる。
 
 ∧∧
(‥ )あなたの知り合いもあなたも
\−  サイエンスライターとか
    ですからなあ
 
  (‥ )しかもあの人
      UMAが好きとかだけ
      じゃなくてだな
      UMAを信じてたからな
 
 いや、知識はあるんだ。

 だからネッシーや雪男やサスカッチがありえないということは彼もよく分かっていた。少なくとも、そんなことはありえない、という程度の知識は持っていた。
 
 考えてみれば残酷な話ではある。
 
 何も知らなければ海岸に流れ着いたUMAの死体! という見出しと写真に驚き、興味とロマンを持つだろう。
 
 だが知っているとそうはいかない
 
 ∧∧
(‥ )この死体は歯クジラだね
\−  大きいからマッコウクジラかな
    こっちはイルカでしょうかね
    これは歯がなくて
    特徴的な頭骨の形から
    ヒゲクジラだね
    こっちは首長竜っぽいけど
    顎と鰓が落ちたサメですなあ
    そもそも首長竜はこんな
    骨格してないし
    この脊椎は軟骨魚類だよね
 
  (‥ )とっ、こういう具合に
      分かっちゃうんだよな
 
 
 知識を持って推論できる、とはこういうことである。そして同様に、ステゴサウルスがインドネシアに生き残っているなんてありえない、ということは彼にも理解できたであろう。
 
 ∧∧
( ‥)ステゴサウルスを見たという
    おじいちゃんは
    なにか勘違いしているか
    ぼけかかっていたのかも
    しれないし
    ほら吹きなのかも
    しれない
 
  (‥ )だがそれでも
      彼はそのおじいちゃんの
      与太話に夢中になった
      あれはどういう神経
      だったのだろうな?
 
 理由は色々考えられる。もしかしたら、彼はもともとまず第一にUMAが好きで、それで動物に興味を持って本を読み、読んでいくうちに動物の知識を身につけてしまったのかもしれない。
 
 ∧∧
(‥ )それは悲劇だよね
\−  知らなければUMAだ! と
    夢中になれたはずなのに
    知った後はどれも知っている
    動物の死体だと分かって
    しまう
 
  (‥ )それでもなお
      じいさんの与太話に
      飛びついてしまうのだ
      それほどまでに
      夢とは渇望されるもの
      なのだな
 
 だがこういう姿勢は物事を検証する時、あまりほめられたことではない。
 
 希望的観測は眼を曇らせる。こういう言葉があるように、渇望は現実を強くゆがめてしまう。こんな立ち位置で科学の記事を書かれたら困ったものではないか。
 
 しかも、どうも自分が見るに、彼はこの渇望の強さと現実をゆがめる感が年々強まっていったようだった。
 
 ∧∧
( ‥)でっ、とうとう喧嘩別れしたと
 
  ( ‥)やはりな
      夢なんていらねえんだよ

 すなわち、希望的観測が眼を曇らせるのならば、すべての希望は抹殺しなければならぬ。

 それが観測者というものだ。
 
 すべての人の希望に絶望を。
 
 夢などというものはこの世にいらん。皆の希望、ことごとく滅すべし。
 
 
  

2016年8月10日水曜日

8月10日の夕立

 
 14:00に外へ出ると気温は36度で湿度は50%あまり。

 
   出て散歩するだけで
 ∧∧ 疲れる暑さ
( ‥)
 −( ‥)でも湿度がやや低めだから
      助かる
 











多分、ヒメギスの幼虫がアカツメクサの花を食べている場面
 













 
 そしてなぜかセミの抜け殻の近くにいたハラビロカマキリの幼虫。
 
 図書館により、散歩から戻った15:55、猛烈な雨が降り始める。ピンポイントで狙ったのように神奈川中央部で豪雨。夕立。
 
 ∧∧
( ‥)温度は冷えた?
 
  ( ‥)冷えたと言えば
    −/ 冷えましたよ
      18:40現在
      気温は28.5度だ
      日中より7度も下がっとる
 
 だが湿度は85%。猛烈である。
 
 そして妙なことにこの夕立、神奈川中央部をずっとうろうろしている。南東へわずかに動く気配をみせたと思ったら北へ向かい、そうしてまた南東へじりじりっとずれる気配。
 
 ∧∧
(‥ )なんだろうね気象衛星の画像を
\−  見ている限りだと
    アムールのあたりから
    関東へ細く空気が流れ込んで
    いるみたいだけど
 
  (‥ )それにしてもなんで
      八王子、相模原
      神奈川中央に町田
      近辺で集中的に
      降ってるんだろうな
 
 現在では立川、府中市まで降っているようであるが、なかなか晴れてくれないのである。
 
 
 追記:雨は断続的に20時近くまで降り続き、そうして止んだが猛烈な湿気だ。22:20現在、気温は27度まで下がったが、湿度は90%である。
 
 ∧∧
(‥ )荷物の集荷が
    ちっともこないよ?
    営業時間の21時も
    過ぎてる
 
  (‥ )小田急線が止まって
      いるんじゃないか?
 
 小田急線は神奈川の中央を南北に縦断している(小田原線は東北から南西方面を縦断)。そしてこれが止まると、踏切は開かずの壁となり、路線の東西、その道路、車の動きが完全に止まる。自分が学生時代の20年以上前、”雨に弱い小田急”と言われていたものだが、それは今でも同じらしい。強い雨が降って、いつまでたっても集荷がこないとなれば、ああ多分、と思うものだ。

 荷物の集荷にクロネコさんがやってきたのは22時も過ぎた頃。聞いてみればやはり小田急線が止まって、何もかも1時間あまり止まっていたのだそうだ。
 
 ∧∧
(‥ )ご苦労様でございます
 
  (‥ )さてこっちはこっちで
      もう一仕事するか
 
 
  

17年ネットをさまよう老人ステゴサウルス

 
 すでに日付が回った昨日、2016年8月9日、夕暮れの17:30、散歩に出ると温度はそれでもなお35度だった。
 
   正午は一体何度だった
 ∧∧ でしょうね?
( ‥)
 −( ‥)今、リオでオリンピックを
     やってるよな
     東京オリンピックなんて
     やったら
     懸念する人が言うように
     人死にが出そうだな
 
 
 そして公園まで歩きつけば18:00近く、もはや夕暮れである。
 
 



















 
 家に帰れば気温は34度、湿度55%だ。ほんの少しだけ気温は下がったし、日光は無くなるだけでずいぶん楽になる。しかし猛烈な高温、多湿であることは間違いない。
 
 23:00になると温度は31度。そして日付が変わった本日8月10日00:15、温度は29度まで下がったが、湿度は70%。快適にはほど遠い、高温だ。
 
 
 さて
 
 以前、とある事情により某博物館でアルバイトをしたことがある。

 博物館で展示物を調査することになり。その際、あれは何をやっているのか? と問いかけるお客さんに調査内容とその意義を説明する係、というものだ。
 
 バイトは2人の交代だ。相手は、今でこそ縁が切れてしまったが知り合いである。というか仕事仲間の人でもあった。
 
 ∧∧
(‥ )展示物があなた方の仕事の
\−  範疇だったから
    説明係の依頼が来たわけだよね
 
  (‥ )交代で休みとかとってな
      食事か何かを終えて
      おいらが帰ってきたら
      彼が言うのだ
 
 さっき、ご老人の団体が来て、その中の一人がステゴサウルスを見てこう言ったんですよ。

 私は戦時中、南方へ出兵したけども、これを見たことがある。
 
 
 ∧∧
( ‥)なにそのトンデモ話?
 
  ( ‥)さてなあ?
    −/ 見当もつかんね
 
 ステゴサウルスは1億5000万年前の存在だし、その血統はとっくの昔に絶滅している。生き残っているはずなどないし、仮に系統が存続していたとしても、まるで別の姿になっているだろう。そもそも、ステゴサウルスに似た何か、が存在しているのなら人間がそれを知らない、ということはありえない。
 
 例えば大型動物でそれまで未発見で、なおかつ戦後に発見されたものというとメガマウスがあるが、これは深海のサメだ。しかも一見、クジラっぽく見えるのでおそらく海岸に漂着しても誰も気がつかなかったという代物である。実際、漂着したメガマウスをクジラだと勘違いして、ご丁寧に皆で協力して沖に戻そうとした事例もある。つまり目撃されなかったわけじゃない。目撃してもスルーされたのだ。
 
 ∧∧
(‥ )だけど陸上で
\−  しかもステゴサウルスに
    良く似た動物を
    人類がスルーするはずがない
 
  (‥ )つまりおじいちゃん
      なんか勘違いしているんだ
 
 
 とはいえ、この話をおじいちゃんから聞いた彼は、興奮さめやらぬまま、もっと詳しい話を聞けば良かった…と述べていた。
 
 ああそうなのだ、彼はUMAが好きだったのだ。そう思って、ややあきれ顔で彼の話を私は聞いていた。
 
 この出来事が起きたのは平成11年。

 つまり今から17年前、1999年の出来事だ。

 検索すれば博物館のサイトに当時の調査の記録が出てくるから時代が分かる。
 
 
 そして先ほどネットでこんな文章を見かけた。

 それは、

 博物館でアルバイト中におじいさんたちがやってきて、そのうちの一人がステゴサウルスの前で立ち止まった。自分が解説のために話しかけたら、おじいさんは
 
 わたしは出征中、インドネシアでこれを見たことがある…

 と答えられた。おじいさんはそのままいってしまったが、もっと詳しい話を聞けば良かった。

 というものであった。

 元ネタがコピペというから、もしかしたら2chか何かに書き込まれたものだったのかもしれない。
 
 ∧∧
( ‥)あんたが書いたのか?
 
  (‥ )俺じゃねえよ
      多分、彼だよ
      ほぼ確実だな
      間違いねえ
 
 文中における無駄に丁寧なやり取りは明らかに彼のものだ。間違いない。バイト場所の説明が現実とわずかに異なるが、他は内容がまったく同じだ。バイトの場所と展示会場の階数がほんの少しだけ違うのは、多分、実際の施設の固有名詞がばれないように改変したためだろう。
 
 ∧∧
(‥ )固有名詞を出したら
\−  施設に迷惑がかかるかも
    しれないからね
 
  (‥ )やれやれ
      あの人がこんな話を
      ネット空間に
      書き込んでいたとはな
 
 ∧∧
(‥ )他の人って可能性はない?
\−
 
  (‥ )こんなことを体験した
      人間が他にいるってか?
      それだとステゴサウルスを
      見ては
      私はこれを見た! と
      言っては去っていく
      じいさんが
      全国行脚していることに
      なるぞ
 
 
 ∧∧
(‥ )他に書くところが見つかり
\−  ませんでしたので
    ここに書き込みます…
    と冒頭に書いてるみたいね
 
  (‥ )本に書く訳には
      いかないからな
      だがこの奇妙な話を
      記録としてとどめたい
      そこで
      ネットの果てしない
      コピー&ペーストに
      望みをたくしたわけだ
 
 ∧∧
(‥ )いつカキコしたか知らないけど
\−  あの出来事から17年後
    あなたの前に戻ってきた
    わけだから
    これは成功したんじゃね?
 
  (‥ )成功したのは
      あのじいさんじゃ
      ねえのか?
 
 おそらくすでに亡くなっているであろう。名前も知られておらぬ。それでもなお、

 私はステゴサウルスを見た

 という言葉と共に老人が電脳空間をさまよっておる。
 
  
 
 

2016年8月9日火曜日

舞台はいつも同じ

 
 
 ∧∧
(‥ )昨今の小説、創作、ラノベは
\−  どれもこれも
    ゲームを下敷きにしてばかり
    これは二次創作でこそ
    ないものの
    1.5次創作とでも
    言うべきものだ
    嘆かわしいという意見
 
  (‥ )昔のSFは舞台が火星か
      金星だったけどな
 
 ∧∧
(‥ )...変わらねえな
\−
 
  (‥ )その火星や金星が
      生存不可能な惑星だと
      分かった時
      SFは没落したしな
      所詮はそういうものだって
      ことだろう
 
  
 

自分を信じろ!

 
 ∧∧
(‥ )自分を信じろ!
\−  という人いるよね
 
  (‥ )でもさ
      それを真面目に...
      というか本気で
      言わざるをえない人は
      高い山に登るだの
      大きな試合に挑むだの
      極限に
      それも時として
      単身で立ち向かう
      人たちだよな?
 
 それって、すでに負け戦ってことじゃねえの?
 
 ∧∧
( ‥)状況は負け戦なんだけど
    それでもなお状況を
    突破する訓練を積んで
    なおかつ最後に
    自分で自分に
    発破をきかせる台詞が
    ”自分を信じろ”
 
  (‥ )これ普通の人間がまねたら
      死ぬべ
 
 自分を信じるなー 訓練もしてない普通の人間が自分を信じたら死ぬぞー


 
 
 

裏切り者探しを正論で断罪はできぬ

 
 今日も今日とて、日本のここが駄目だの、社会のここがいけないだの、このままじゃこうなるだの、衰退するだの、滅亡するだの、悪いはあいつらだの。悪いのは全部責任転嫁。今の自分が苦しいのはすべて他人のせい。
 
 ∧∧
(‥ )皆さん、元気だねー
\−
 
  (‥ )この手の無駄な愚痴を
      言わなくなった奴から
      電車に飛び込んだり
      するからな
      元気なのはいいことだ
      無駄に口うるさいじじいと
      同じでこの手の連中は
      まだまだ死なねーよ
      
 
 その一方で変わってしまったこともある。外国のどこどこがこれこれで日本にくらべるとこうユートピアだ、という言説が薄くなった。

 確かに確かに、そりゃそうだろうよ。
 
 北欧では移民反対のテロ、独仏では移民によるテロと暴動、レイプ騒ぎ、イギリスはEUから逃げ出し、アメリカはトランプ躍進、中国は不景気。ユートピアなんかどこにもないと分かったのだから。
 
 というわけで、昨今は、なんとなく日本は駄目だ滅亡だと抽象的な愚痴をこぼす世の中である。なんか愚痴までぼんやりしはじめた。
 
 ∧∧
(‥ )まあこれは前に話した
\−  ネタですけどね
 
  (‥ )とはいえだ
     これを踏まえると
     みんなが苦しくなってきた
     そういうことは分かるな
 
 そしてこういう時、つまり今、やり玉に上げられるのは”裏切り者”だ。

 例えば給料が一定で高額保証されているように見える公務員を

 保護されているだけに見える正社員を

 あるいは年金を受け取る老人を
 
 あるいは生活保護を受ける人々を
 
 あるいは支給を受ける障害者を
 
 ∧∧
(‥ )先日の知的障害者を
\−  多数殺した事件でも
    ”よくやった!”という声が
    出てきたよね
    Twitterとかで
    ひっかかってくる
 
  (‥ )見てみれば
      知的障害者に個人的な
      恨みを抱いている人も
      いるけど
      まあ大部分は裏切り者と
      見なしているって
      感じだよな
 
 私はこれだけ働いてこれだけの見返りなのに、なぜお前達はこれほどの支援をただでもらえるのか?
 
 単純にいうと、なぜ私ではなくお前なのか? という怒りの問いかけである。これは、大人げないと笑ってすませられるようでいて、笑い飛ばしたり、軽蔑するだけですむような軽い問題ではない。
 
 ∧∧
( ‥)人権意識はどうなって
    いるんだ?? と
    お怒りの人もいるけども
 
  (‥ )大事なのは金だ金
     金がないとみんな怒りだす
 
 腹が減っては戦ができぬと言うであろう? 

 人権とかそういう精神論はどうでも良い。そんなもの、ほしがりません勝つまでは、というスローガンと同じく空虚なものだ。
 
 金だ金。衣食住が満ち足りてこその礼節ぞ。そのためには金だ。銭。
 
 ∧∧
(‥ )でもここが一番難しいー
\−
 
  (‥ )人間の生存戦略は
     弱者保護による
     有害遺伝子の蓄積だー
     という与太話に
     舞い上がった人たちも
     金という一番難しい問題
     から逃げるために
     この手の空虚なスローガンに
     飛びついたんだろうな
 
 金が無くなりつつある今、あるいは皆が節約して経済の動きがゆるゆると止まりかかっている今、皆がありとあらゆる方角を見て、裏切り者を探している。

 怒れる人は”今”が苦しいのだ。
 
 そんな怒れる人に、あなただっていつ障害を負い、あるいは老いて、あるいは病に伏して働けなくなるか分からないんだよ? と福祉の必要性を諭したところで、そんなもの、彼らが聞く耳持つわけがない。
 
 ∧∧
( ‥)働けなくなった未来の可能性は
   ”今”じゃないですからなあ
 
  (‥ )1年後の10万円よりも
      目の前の銭なのだ
      先の話を聞くわきゃねえ
 
 今、助けてくれ! と言っている相手に、来年の話をしたらそりゃ殴られる。
 
 というか、今、助けてくれ! と言っている人間は正論なんか百も承知な上で、今、助けてくれ! と叫んでいるのだ。

 ここで正論を言ったらぶっとばされるのが当然。
 
 ∧∧
(‥ )正論を言う人って
\−  こういうことが
    分かってないよね
 
  (‥ )正論を言う人間ってのは
      自動機械みたいなもの
      だからな
      連中は
      正論吐くマシーンですよ
 
 さてしかし、金か。金なあ。これは弱ったものだな。
 
 ∧∧
( ‥)あなたの業界だって
    物書きや漫画家さんが
    編集者という正社員に対して
    怒り始めてますからね
    
  ( ‥)物書きや漫画家を
    −/ 良いように使って
     あいつら一定の高額所得を
     保証されていやがる!
     という怒りの声だな
     以前はあまり耳にしなかった
     のだがなあ…
 
 いや、物書きや漫画家は好きでやってるんだろ? と言われればそれまでなんだが、それを踏まえた上で怒りの声が上がってきている。ここが問題なのである。
 
 ∧∧
( ‥)つまりみんなそれだけ
    困り始めてきたわけだ
 
  (‥ )裏切り者は誰だ?
      正社員だ!
      あの社屋はなんだ!
      ということになってきた
      わけなのよ
 
 まあ確かにね。
 
 例えば
 
 売れる本を作らなければ我が社に未来はない。確かに売り上げ自体は幸いにも横ばいだ。だがこの横ばいの正体は薄利多売、粗製濫造なのだ。あまりに負担が大きすぎる。自転車操業のつけで本の寿命が短くなりすぎた。仕事の密度も出版頻度ももはや限界だ。これをなんとかしなければ…

 ∧∧
(‥ )という会社と編集さんも
\−  いれば
    ただただぼけーっとしている
    だけの会社と編集さんも
    いるよねえ
 
  (‥ )でかい会社はぼーっと
      してるんだよな
      やっこさんたち
      今、何が起きてるのか
      全然理解できていない
      って感じだよ
 
 こういう時、どっちが裏切り者に見えるか? この問いには明瞭な答えがあるだろう。
 
 少なくとも金の問題は解決が難しい。答えが出ない。実際、出た試しがない。
 
 なればすべての人に対する評価は同じになるであろうか? それは否だ。
 
 その人は金の問題を見据えているか?

 そしてその問題にどう向き合っているか?

 どう立ち向かっているか?

 そこは少なくとも評価の対象となっている。
 
  
 

2016年8月8日月曜日

文系が多くなると国が滅びるぞ論

 
 文系が多くなると国が滅ぶ。
 
 ∧∧
(‥ )この言葉どうとらえる
\−  べきなんでしょうね?
 
  (‥ )事務職が増えると
      組織が滅びる
      そういう意味じゃないか?
 
 例えば、1人で仕事をしていると営業も経理も実作業も1人である。ここに無駄はない。
 
 ∧∧
( ‥)まあ分業した方が
    効率的かもだけどね
 
  (‥ )日本では大学の教員に
      無駄な事務作業まで
      やらせるから
      効率が悪いんだー
      とガーガーわめく連中も
      いるからな
 
 とはいえ、その主張には当然一理あるし、組織が大きくなると事務作業が一人の手に負えない規模に拡大するのも事実。
 
 そこで事務職を増やす。
 
 ∧∧
(‥ )ところが組織が巨大化
\−  すればするほど
    必要な手続きは多くなり
    報告書のための報告書や
    会議のための会議が
    必要になってくる
 
  (‥ )機械化しようが
     効率化しようが
     どうにもならない
     しかも巨大化すればするほど
     必要な事務作業による
     必然の損失が
     膨大になっていく
 
 これは年金や福祉を考えれば明瞭だろう。福祉を家族内部でやり取りすれば金を渡せば、世話をすれば良いだけの話。

 だが、国家がこれを代行するとなればまず税金を集め、それを計上し、予算を決め、求められた配分に応じて支給を行い、通知のためのはがきを出し、振込を行わなければならぬ。つまり金を動かすために人を使い、ひいては金を動かすために金を使う。
 
 ∧∧
(‥ )しかも
\−  そのあらゆる局面において
    人件費や機械の維持費が
    消耗されていく
    そしてその費用の多くは
    廃熱として発散され
    回収不可能の形で
    経済から消滅する
    人は働くのだから
    消費が増えると言えば
    聞こえがいいが
    実際に増えているのは消耗
    経済が回らない
 
  (‥ )これは必然だ
      この事務作業の巨大化と
      消耗の肥大化をもって
      ”文系が多くなると
      国が滅ぶ”
      というのであれば
      それは正しいのだろうな
 
 もっとも、正確には、事務作業の肥大化と組織の成長と消耗が相関している、と言った方がいいのだろう。別に事務作業が原因で国家が滅びるわけではない。
 
 ∧∧
( ‥)無駄な事務作業の筆頭として
    攻撃される公務員の人たちも
    実態は大変みたいだからね
 
  ( ‥)部署にもよるし
    −/ 人や世代にもよるが
      俺の知っている公務員の人
      給料据え置きのまま
      昇進に伴う義務ばかり
      増やされたり
      人員整理で人が減って
      その分、仕事が増えて
      耳鳴りが止まらなく
      なったり
      あんまりな話が
      色々あるからな
 
 一方、理系や技術者を軽んじ、文系を重用する会社は滅びる、という指摘も翻訳すれば適切な指摘となりえよう。
 
 ∧∧
( ‥)理系や技術者が新しい
    製品を作るのだ
    というのであれば
    文系偏重は組織を滅ぼす
    という指摘は
    生産を軽んじて消耗ばかり
    増やしていると死ぬぞ
    という指摘だと解釈できる
 
  (‥ )文系を重用すると滅びる
      これを事務職不要論だと
      解釈すれば
      この指摘は見当外れだ
      しかしこれを事務職偏重で
      生産を軽んじていると
      滅びるぞ論だと解釈すれば
      その指摘は正しかろうなあ
 
 
 さて、あなたはどの意味でこれを用いるか?
 
 
 
 

2016年8月7日日曜日

バブみが再定義される可能性

 
 ∧∧
(‥ )なんかねバブみって言葉が
\−  最近変質しつつ
    あるそうですよ
    違う意味で使う人が
    増えてきてるんだって
 
  (‥ )へー?
 
 
 バブみとは、バブーという擬音語、いやこの場合は母親に甘えるという擬態語を形容詞化したもの(多分)。
 
 しかも多くの場合、年下のお母さんに甘えたいというかなり特異な場合に使われる。
 
 それが変質する。
 
 なるほど、バブみとはあまりに特異な用法。

 特異なものを維持するには莫大なエネルギーが必要だ。ゆえにその特異性を維持しきれなくなったバブみは、本来あるべき姿へ崩壊しつつあるのだな…

 
 ∧∧
(‥ )と思ったら
\−  なんか違うよ
    男性キャラにおしゃぶりを
    くわえさせたりすることを
    ”バブみ”と呼ぶ人が
    出てきたって話みたいでね
    例えば
    腐女子に人気のおそ松くんに
    おしゃぶりをくわえさせたり
 
  (‥ )? 女性視点か男性視点か
      それで用法が変わるって
      ことなのかい?
 
 つまり同じバブみという単語でも、それに萌える男性と女性とでは用法が正反対になる、ということらしい。
 
 男性がバブみを使う時、その意味は、年下のお母さんに甘えたい
 
 女性がバブみを使う時、その意味は、年上の息子を甘やかしたい
 
 ∧∧
(‥ )そのなんだ...赤ちゃんプレイを
\−  どっちの視点で見るか
    そういうことか?
 
  (‥ )バブみとは性別によって
      用法が180度変化する
      単語になった
      ということなのだな?
      使用者の性別によって
      意味が変化する用語か
 
 つまりシャア・アズナブルがバブみ! と言った時、それは年下のお母さんであるララアに甘えたい
 
 ララアがバブみ! と言った時、ララアはおしゃぶりをくわえたシャア・アズナブルで母性本能を決壊させたい
 
 ∧∧
(‥ )女性、男性で用法が正反対に
\−  変わる単語って
    これまでにありましたかね?
 
  (‥ )さあどうだろうな?
     こういう時こそ文系の人の
     出番だと思うのだけど
     文系の連中はこんな時に
     一体何をやってるのだ?
 
 
 見ろ! これが文化というものだ。デカルチャー
 
 
 バブみは性別によって用法が正反対に変わる特異な単語だと再定義すれば良い 
 
 
 

絵が遺伝で描くものである以上

 
 ∧∧
(‥ )例の人間の生存戦略は
\−  弱者保護による有害遺伝子の
    蓄積である説に対して
    検索してみると
    やはりちゃんと批判が
    あるんだねえ
 
  (‥ )これって優生学と根っこは
     同じだろ? 
     という指摘もあるし
     その理屈だと子孫を
     残せない人は不必要だ
     ということになっちゃうよ?
     それでもいいの??
     という意見もあるな
     まあそうだよね
     そうなるよね
     人間の生存戦略ー! とか
     絶頂無邪気に叫んでる人は
     どうするおつもりかな?
 
 
 確かに指摘にあるように、例えばダウン症の人は子孫を残せない。というか、厳密に言うと残すのがかなり難しい。例えばダウン症の女性はまだしも比較すれば残せる可能性がなくはないが、ダウン症の男性では父親になれた事例は、ほんの数えるほどしかないそうである。
 
 ∧∧
(‥ )人間の生存戦略は
\−  有害遺伝子の蓄積ー! と
    言って正当化した以上
    子孫を残せない人は
    生存戦略に寄与しないから
    助ける必要ありませーん
    になってしまう
 
  (‥ )ほらずさんな嘘をついたり
     ずさんな嘘を真に受けるから
     嘘の根底にある間違いを
     ずーっと抱え込んで
     こういうことになる
 
 まさに、嘘を信じた罪と罰。汝に罪あり。
 
 まあ、人間が種として持つ生存戦略は弱者保護で有害遺伝子を蓄積して未来にそなえることなどというたわ言を真に受けた人は、こういう指摘に何も感じないであろうけども。
 
 *こういう時、人は口実が欲しかっただけで、口実によって欲望が正当化されれば良いだけなのだ。欲望が目的であって、生存戦略など口実にすぎぬ。口実が間違いだと言われれば怒るか無視するか、どれかだろう。だって欲しいのは口実だったのだから。
 
 ∧∧
(‥ )実際には遺伝的な障害を
\−  持って生まれた人と
    持たずに生まれた健常者は
    等価なのである
 
  (‥ )顕在化したか
      潜在化したままか
      それだけの話だからな
      もちろんその違いは
      絶大に大きいが
      遺伝的には平均すれば
      等価だよね
 
 
 違いはむしろ手間と金がかかるか、かからないか、ということにある。経済的な大きさと差。それが人を殺しうるのだ。
 
 ∧∧
( ‥)あなたこの問題には非常に
    神経質だよね?
 
  (‥ )俺は絵を描く人間だ
      絵を描くとは
      魔女の宅急便じゃないが
      血で描くのだ
 
 もちろん、血液を絵の具にして描くとかじゃない。結局、絵というものは基本は集中力と持続力なんである。それは遺伝子とその変異が決定していることであって
 
 ∧∧
( ‥)要するに絵は遺伝子で
    描くものなのだ
 
  (‥ )絵がへたな奴ってな
      線や塗りが途中で
      だれるんだよ
 
 集中力が続かないから線も塗りも途中で、へにょへにょになってしまう。
 
 なれば絵を上達させるとは簡単な話である。
 
 例えば、描くとは果てしない試行錯誤の連続でしかなく、反復を何回繰り返したか次第だ。
 
 ゆえに、どうすれば絵が上達するか? と問われれば

 100万工程ぐらいすればうまくなるんじゃね? 

 と返せば良い。

 たいていの人間は50工程ぐらいで止めてしまうが、100万工程もすれば、まあ、ものになるはずだ。

 *もちろん中には試行錯誤の過程自体がバグっていて練習すればするほど絵がへたくそになる希有な奴もいるが、バグ持ちはここでは無視する。そんなものどうでもいい。
 
 ∧∧
(‥ )絵のうまい下手は
\−  遺伝的に決定されている
 
  (‥ )問題はさ
      そういう遺伝って
      なにか別の側面が
      どうもあるっぽい
      わずかな手がかりしか
      ないんだけども
      すごい怪しいんだよな
 
 集中力がある。これはひとつのことしか出来ないとか、何かに異様に固執するとか、そういうものだ。
 
 ∧∧
( ‥)でもこの際、問題にするのは
    そんなどうでもいいことでは
    ないのだと
 
  (‥ )もっとな
      健康とか体とか
      脳神経の具合とか
      そこに何らかの影響を
      与える作用があるかも
      しれん
 
 生物の遺伝子の役割は一つに限らない。ショウジョウバエの遺伝子とその論文、あるいは教科書を眺めているとそれが良くわかる。

 ある遺伝子は胚発生の過程で体をおおまかに区画する役割を果たすが、この遺伝子、実は脱皮にも間接的に影響を与えている。

 あるいは体の区画時に働く別の遺伝子が、剛毛の位置に影響を与えるという事例もある。
 
 かように、遺伝子の役割は複数あるのが普通だ。

 つまりその遺伝子を評価する時、あるひとつの役割だけで評価するのは危険だってことだ。ある面では他人より高い100点どころか120点だが、別の面で見たら平均値より低い40点になっているかもしれない。
 
 ∧∧
(‥ )ある遺伝子の変異が
\−  他の変異よりも優秀だとする
    だがその遺伝子は
    まったく別の作用も
    持っているだろう
    そしてその変異が
    ある面で優秀であるとは
    その遺伝子が平均ではない
    ということ
    なればその変異は
    別の役割において
    平均値からはずれた悪影響を
    及ぼしうるだろう
 
  (‥ )例えば体や神経が
      他人よりも
      早く崩壊するとかな
      そして
      イラストレーターは
      自営業だ
      自営業でこんなことに
      なってみなよ
      会社じゃないし
      組織でもないんだ
      確実にその時、死ぬぜ
 
 ∧∧
( ‥)だからこその福祉なんでしょ
 
  (‥ )金がなければ福祉も
      なにもへったくれも
      無いんだよ
 
 金がなければ福祉など雲散霧消する。
 
 金? どこの金が? 
 
 皆に金がなければ福祉は消し飛ぶ。当然だ。
 
 そして自分の金がなければ、これまたやはりどうにもならぬ。当然だ。金もないのにどうしろと?
 
 この世界には、歩けない者は置いていけ、という場所や場面があること、誰もが知っていよう。泣こうが、わめこうが、土下座して頼み込もうが、金がなければどうにもならぬ。
 
 ∧∧
(‥ )イラストレーターという職業は
\−  遺伝子で絵を描くがゆえに
    その悪影響で平均よりも早く
    崩壊の危機に達しうるだろう
 
  (‥ )生活やっとな自営業がだな
      老後で体力を失いつつ
      あるその時に
      こんな状況になったら
      たちまち死ぬね
      貯蓄が無くて死ぬね
      貯蓄できなくて死ぬね
      貯蓄を食い尽くして死ぬね
 
 
 さて? ではどうする?
 
 そして浮世離れした話題に戻ればこうである。生存戦略などというちんけで空虚な嘘では、この問題、必然的に突破できぬと。
     
 
  ( - -)あー
      ベタ塗り疲れた  
 
 ∧∧
( ‥)寝ろよ
 
    
    

2016年8月6日土曜日

すでに私もあなたも有害遺伝子だらけなわけだし

 
 
 人間が種として持つ生存戦略は遺伝的弱者保護による多様性の確保である。
 
 ∧∧
(‥ )Yahoo知恵袋で
\−  書き残されたこの回答が
    めちゃくちゃな内容で
    あることは幾度も
    指摘したけど
 
  (‥ )まあなんだ、そもそも
      この回答が正しかったら
      遺伝的弱者とやらな人は
      必ずセックスして
      子供を残さなければ
      意味がない
 
 遺伝的多様性を保持するために弱者保護を行う。そうだというならそうでなければならない。
 
 ∧∧
( ‥)でっ人間がそんなことを
    やっているかというと
    どうもしていない
 
  ( ‥)珍しい子供は
    −/ 古今東西殺されたり
      あるいは反対に
      神の使いにされ
      福をもたらす者にされ
      あるいは
      神の使いであるがゆえに
      大事に養育されて
      生け贄にされたり
      あるいは現在のアフリカで
      行われるように
      アルビノの人に
      魔術的な力があるとされて
      さらわれたり殺されたり
      食われたり
      売られたりしてる
 
 *福助は水頭症であり、縁起が良いとされたというし、アステカにおいてアルビノの人は太陽神へ捧げるべき高貴なものだったという。そして現代アフリカの事例は例のこれだ。=>albino african cannibalism - Google 検索

 画像検索に切り替えると食われちゃった人の画像も出てくる。アフリカの事例に魔術はあるが、敬意はない。
 
 しかしである、敬するにせよ遠ざけられるにせよ、いずれの場合でも、人間が弱者の遺伝子を意図的に保護しようとか、弱者と交わって子種をもらおうとか、あるいは、はらませて子孫を残そうとするとか、そういう話はどうも聞かないのである。
 
 ∧∧
(‥ )種としての生存戦略とか
\−  でかい話をぶち上げてるけど
    そんなこと人間はしていない
 
  (‥ )弱者保護は人間の生存戦略
     って大嘘に飛びついた人は
     言い訳が欲しかっただけ
     なのだろうな
 
 弱者を助けてどうするのか? この問いに対し、

 助けたいから助けるのだ、素直にそう言えなかった人たちがいる

 あるいは神がいないがゆえに、これは神の命令であると言えなかった人たちがいる
 
 そんな孤独な合理主義者である彼らは
 
 これは人間の生存戦略で遺伝子様の命令である、という嘘でしか福祉を正当化できなかった。
 
 ∧∧
( ‥)しかし正当化で満足して
    しまったので
    これを成立させるためには
    弱者にその意思があろうが
    なかろうが
    彼らの子種を残し
    あるいははらませなければ
    話が成立しないことを
    すっかり忘れていた
 
  (‥ )出来の悪い嘘を信じた罰だ
      一回嘘をつくと
      嘘を成立させている
      嘘の前提を
      ずっと抱え込むことになる
      それが嘘を信じ
      嘘をついた罪と罰
 
 さあどうする? 弱者保護は人間が種として持つ生存戦略だという出来の悪い嘘を信じた君らよ。この嘘は弱者なる人々が全員、子種を残し、あるいは、はらませなければいけないことを前提している。この前提をどう履行するのか? あなた方はあの嘘でこれを公約したのだから、履行の義務があることを忘れるな。
 
 ∧∧
(‥ )これに対し
\−  助けたければ助ければ良い
    そうとだけ言ってる人間は
    気楽なもんですね
 
  (‥ )人を助けるに理由はいらん
     むしろ頭を悩ませるは
     手間と金がかかること
     考えるべきはこれだけよ
     まあこれが一番の難問
     なんだけどな
 
 おかしなもんで、弱者保護は生存戦略という嘘を信じた人は、この最大の課題、手間と金にはあまり関心を持たないようである。多分、正当化だけに拘泥して、肝心な運営の部分をおろそかにした結果だろう。
 
 それにしても考える。
 
 遺伝的な弱者保護は人が種としてもつ生存戦略という嘘を信じた人は、自分たち自身の精巣と卵巣に、自分たち自身の精子と卵子に、その己の遺伝子の中に

 あらゆる遺伝病

 あらゆる奇病
 
 発現すれば持ち主を死に至らしめる有害変異に至るまで

 ありとあらゆる有害遺伝子がすでに潜んでいるということ、これを知ったら、彼らは一体どう反応するであろうか?
 
 ∧∧
( ‥)慌てふためきますか?
 
  (‥ )かもしれん
  
 彼らが嘘を信じたのは、おそらくは口実が欲しかったからだ。そしてかつて同じように、正反対ではあるが口実を欲した人がいた。
 
 ∧∧
(‥ )ナチスは障害者抹殺を
\−  唱えた時
    有害遺伝子で民族の血を
    汚してはならぬと述べた
 
  (‥ )そんなもの口実だよ
      本音は
      金がもったいなかった
      それだけだよね
      事実、彼らは福祉の金の
      話をしている
 
 福祉に金がかかるのは世の常。だから口実を失っても動機は残る。なれば優生学は存続できるはず。

 だのに、こうした優生学は力を失った。なぜか? いつの間にか消えた、なぜか?
 
 色々な理由があろう。だが少なくとも彼らは現実に恐怖したのではなかったか?
 
 お前の精子にも、あなたの卵子にも、これを書いている私にも、これを見ているあなたにも、その遺伝子にはすでにありとあらゆる有害遺伝子が貯金として蓄えられている。
 
 この事実に優生学主義者は恐怖したのではなかったか?
 
 ∧∧
( ‥)だから彼らは逃げた
    口実だけを求めた彼らは
    現実から尻尾まいて
    逃げ出した
    なれば
    人間種が持つ生存戦略は
    弱者保護による
    遺伝的多様性の確保だ
    という嘘を信じる人も
    この現実に直面したら
    逃げるのではないかと?
 
  (‥ )弱者ってのは単に相対的な
      用語でしかない
      だがしかし
      心情的にはそれだけか?
      人間は社会性動物で
      順位に強くこだわる
      なればだ
      弱者という言葉を使う時
      自分は強者だという前提が
      頭のどこかにあるだろ?
 
 そうであるなら、遺伝的弱者という言葉を使う時、あなたの脳内には、自分は遺伝的に優秀で正常だ、という前提が隠れていないか?
 
 だがそれがまったく間違いで、

 目の前の弱者とやらに発現した遺伝子と同じものが

 同じではないが同類のものが
 
 それより軽微なものも、あるいはもっと重篤なもの、致死のものさえも

 ありとあらゆる有害遺伝子を、相手と同様、自分も持っている。

 この事実に直面した時、人間の生存戦略は遺伝的弱者保護だという嘘を信じた人は、耐えられるのか?
 
 ∧∧
(‥ )人間は不思議と
\−  自分の血はまっとうだと
    思い込みますからね
 
  (‥ )観察力と注意力が
      ないんだよ
      自分の血統を観察すれば
      自分がどんな有害遺伝子を
      抱え込んでいるか
      ぼんやりと見えてくる
      そんなあからさまなことが
      分からないってことは
      注意力が散漫だって
      ことさ
 
 皆々、己の血脈をさかのぼり、そして見渡すがいい。必ずあるから。確かに遺伝子の混交は絶えず確率的だ。ゆえにそれを自分が受け継いだという保証はない。だが確率の向こうにそれがあること、そして顕在化したものは氷山のほんの一角でしかないことを忘れるな。
 
    

2016年8月5日金曜日

地球の長い午後にスズメバチ

 
 散歩中に
 
   スズメバチが
 ∧∧ 甲虫を襲ってるよ
( ‥)
 −( ‥)もう頭部と前の胸部は
     切断されてるな
 










鞘翅もむしり取り、残った胸などの筋肉をかき集めている真っ最中。鞘翅の半透明な具合などからすると獲物はコフキコガネらしい。





















数分で使える肉をかき集めて、肉団子作成完了。





















さすがに重いらしく、羽ばたきながら木の幹を登って離陸、飛んでいった。
 
  
 ∧∧ 妹達の餌にするのですな
(‥ )
 −( ‥)お姉さんは
     せっせと働いておるよ
 
 
 暑い暑い夏の午後である


 

賢人は有意義なものを生み出さない


 
 ∧∧
( ‥)まあなんと言いますか
 
  ( ‥)賢さとか先見の明とか
    −/ そんなものに頼ってちゃ
       駄目だよ 
 
 
それは自分が思考する前提の中に世界のすべてが入っていると主張するも同然。
 
 ∧∧
(‥ )だがそれは
\−  明らかに間違いである
    ゆえに賢さをアピールする
    人間は必ず失敗する
 
  (‥ )実際、歴史って
      こうすれば良いのに
      みんな馬鹿だな
      世の中馬鹿ばっかりだ
      と怒っている賢人が
      失敗する歴史だったからな
 
 紀元前のプラトンから近代、現代のマルクス、マルクス主義者しかり、全員失敗したのであった。
 
 それも周囲が馬鹿だから周囲がそもそも相手にしなかったとかではない、計画を実行すれば失敗したし、成功した場合も、見てみれば賢者が考えた計画とまるで違う計画が成功したのである。
 
 ∧∧
( ‥)つまり賢さを重視し
    アピールした時点で
    その人の死亡確定
 
  (‥ )こういうあからさまな
     ことに
     不思議と気づかないのが
     賢い人間の特徴でな
     やっかいな性質だろ?
 
 賢い人間は失敗するか呪うか他人のせいにするだけで、何一つ有意義なものを生み出さないのである。

 
 
 

2016年8月4日木曜日

おっさんは必然バブみ仮説

 
 
 ∧∧
(‥ )読み人知らずに曰く
\−  おっさんは
    チンコたたなくなると
    経済は成長しなくても
    良いと言い出す、と
 
  (‥ )なるほど
      筋は通ってるな
 
 子孫が残せないのなら金や財産の拡大に興味をなくすのは当然だ。仮に自分の老後を維持するためだとしても、それは単純な貯金であって実らせようとする行為ではない。
 
 ∧∧
(‥ )でも、おっさんは
\−  いつまでたっても好色だよ?
 
  (‥ )つまりそれは
      まだチンコたつおっさんは
      好色仮説
 
 いや、確かに当然そういう可能性は当然あるが、それにしては年齢の割りに好色の割合が多すぎるように思える。
 
 つまり実は別の可能性があろう。
 
 ∧∧
( ‥)それは何かというと
 
  (‥ )好色ではなくバブみ仮説
 
 要するにこうである。好色=受精させたい、ではなく、好色=年下のお母さんが欲しい仮説。
 
 ∧∧
(‥ )なんか地獄絵図だな
\−
 
  (‥ )でもなあ
     おっさんの考えた物語で
     ララアは私の母になって
     くれたかもしれない女性だ!
     って言葉が
     出てくるわけだよ
 
 だからよく考えろ、よく考えろ。おっさんから生み出されたのがバブみ。

 なればおっさんの好色とは受精させたい欲ではなく、年下のお母さんが欲しい仮説こそが支持される。
 
 つまり、外見上は女性が好きなので気づかないが、加齢に応じて欲の中身がすげ変わっている。
 
 ∧∧
( ‥)まあなんだ確かに
    チンコ立たなければ
    受精不可能だから
    好色=受精させたい仮説は
    棄却される
    だとしたら欲の中身が
    すげ変わっていて
    しかるべきだと
 
  ( ‥)年下のお母さんという
    −/ 言葉の狂ったような
      矛盾もさ
      単純におっさんの歳で
      子供の頃の母親像を
      つまり
      まだ30代程度の
      女性で母親像を
      構築するから
      ”年下の母親”になる
      というだけの話かも
      知れんぞな
 
 これを踏まえて次の事例を考える。先日、高校野球で女子マネージャーが練習に参加しようとしたところ、彼女は大会関係者から制止されたという。
 
 ∧∧
(‥ )女性差別だ! という
\−  反対意見もあるけども
 
  (‥ )これはだな
      差別ではなく
      むしろ
      大会関係者が思い描く
      お母さん像では
      なかったからではないか?
 
 ∧∧
( ‥)お母さんはネット裏で
    心配そうに見てて欲しい?
 
  (‥ )女子マネージャーに
      無駄に弁当作らせるのも
      そのせいじゃね?
 
 そして以上の仮説から以下が導きだされる。すなわち、女子マーネージャーを制止した者、すでにチンコが立たないと!
 
 ∧∧
( ‥)お前、訴えられるぞ
 
  (‥ )この理論の流れに
      反論とな!?
 
 少なくとも次ぎのことは念頭に入れられるべきである。チンコが立たなくなったおっさんは、必然、年下のお母さん、つまりバブみに恋いこがれるようになると。
 
 ∧∧
( ‥)その可能性を念頭に
    入れよ
 
  (‥ )入れるべし
 
 
 そして見直せ、この世界を。世界は我々が思っているようなものではない。
 
 
 
 

果てしなき勘ぐり

 
 
 ∧∧
(‥ )映画シンゴジラ
\−  話題らしいね
 
  (‥ )予告を見る限りだと
      自衛隊が頭部と足に
      火力を徹底的に集中して
      いるのが印象的かなあ
      考えて映画を撮る人って
      今でもいるんだな
 
 さて
 
 ∧∧
(‥ )都知事に就任した小池さん
\−  出迎えの議員がいなかった
    そうですよ
 
  (‥ )なんか器が小さいなあ
  
 そういえば都議会のドンなる人は、敗戦の責任は? と問われた時、皆が増田候補を支援したのだから皆にあるのでは? と答えたとかなんとか。
 
 ∧∧
(‥ )...器が小さい?
\−
 
  (‥ )少なくとも
      その答えは
      器が小さいですよね?
      と言われたら
      反論は難しいかもね
 
 もっとも、それが普通ですから、と答えることもできよう。例えばこの選挙で民主党本部は都の民主党の意向を無視して、頭ごなしに候補者を鳥越候補にすげ替えたという。
 
 ∧∧
(‥ )まあ当然だね
\−  宇都宮候補よりは鳥越候補の
    方が知名度圧倒的だからね
 
  (‥ )まさかふたを開ければ
      あの体たらくとは
      普通思わないからな
 
 しかし、よもやの体たらくで、鳥越候補はずるずるっと滑り落ち、敗北は必至。その時、民主党本部のトップである岡田代表は敗北と開票を待たずして、次の代表選挙に出馬しないことを示したのであった。
 
 ∧∧
( ‥)都の民主党からしてみれば
    知事選敗北の結果前に
    敗戦の責任をとらずに
    敵前逃亡状態
 
  ( ‥)怒り狂ったそうだが
    −/ そりゃ怒るよな
 
 それを考えると、政治家の器ってのはこのぐらいなんだし、みんなに責任があるんじゃないですか? 発言は普通だってことになろう。少なくとも踏みとどまったのだ。敵前逃亡よりはずっと良い。

 むしろ問題は自殺者をすでに出している、ということだろうか。
 
 ∧∧
( ‥)人死にが出ると
   それがたとえ正当な理由でも
   恨みをもたれるからね
 
  (‥ )よくも悪くも豪腕でも
     必要悪であっても
     恨みをもたれると
     それをほころびに
     人は失脚するものだ
     そもそもそのほころびが
     今回の結果だし
 
 ∧∧
(‥ )しかし都議会の闇の
\−  最大のドンは森元首相だとも
    言われていますけどね
 
  (‥ )あの人はもしかしたら
      器がでかすぎるんじゃ
      ないかとも思えるけどな
      どうなんだろうね
 
 ∧∧
( ‥)器がでかすぎねえ...
 
  (‥ )器が地球サイズにまで
     拡大すると
     器に水を注いでいるのか
     床に水をこぼしているのか
     区別できなくなるべ
     なんかあの人それっぽい
 
 ∧∧
(‥ )オリンピックスタジアムの
\−  完成がラグビーに
    間に合わないのを
    森さんは残念がったとか
 
  (‥ )なんかな
     あの人にそう言われると
     うーんなんとかならんか?
     と人に思わせる
     タイプだよね
 
      
  もしかしたら、劉備玄徳とか、ああいう人だったんじゃないの? と勘ぐってしまう。
 
 
       

2016年8月3日水曜日

人間の生存戦略が弱者保護とは発想が強制収容所っぽい

 
 
 人間は弱者である。弱者である人間が種として選んだ生存戦略とは、遺伝的弱者を保護し、遺伝的多様性を高め、将来有効でありうる形質を用意することにある。

=>弱者を抹殺する。不謹慎な質問ですが、疑問に思ったのでお答え頂けれ... - Yahoo!知恵袋
 
 この一部の人から熱狂的に支持されるYahoo知恵袋の回答。これがめちゃくちゃな意見で非常に混乱的であることは既に書いた。
 
 ∧∧
( ‥)でっ、今日のお題は
    この意見の背景にある
    思想ですか
 
  (‥ )単純に時代遅れかつ
     全体主義的だね
     ナチスとか優生学主義者と
     発想が良く似てる
     理解が強制収容所なんだよな
 
 というか、そもそも生存戦略という単語は生物学ではあまり使わないのではないだろうか? 例えば岩波の生物学辞典、第四版では”生存戦略”という単語は載っていない。
 
 ∧∧
(‥ )最適戦略(optimal strategy)
\−  は載っているけどね
 
  (‥ )まあ辞典というのは
      研究よりもやや遅れる
      傾向があるけども
      生物学者が使う言葉は
      ESSだよな
 
 ESS:Evolutionarily Stable Strategy まんま訳せば”進化的に安定な戦略”
 
 この言葉には生物を種という単位で塗りつぶしてしまうのではなく、変異を持つ個体の集合として考えようという発想が背景にある。
 
 つまり進化の主体は種ではない。考えてみれば当たり前だ。私たちは人類のために子供を残そうなんて考えたりしない。進化の主体は個体で、個体がいかに子孫を残さんと競合する世界。これが自然界だ。そして子孫を残すという戦略自体にも変異があり、しかも個体によってどの戦略が最適かも違う。それは淘汰、つまり進化によって決定される。

 こういう考えが、最適戦略とかESSの背景にはある。
 
 こうした世界観は、実はかなり新しいものだ。確かに150年前のダーウィンはこれを良く理解していたが、後継者であった生物学者たちはダーウィンよりもむしろ後退した。そうして個体ではなく、種のため、という考えで生物を長く理解していたのである。

 そしてこういった、”種のため”、という考えは実のところほとんど役立たずであった。

 例えば、種のため、という視点では、雌をひきつけようと鳴いている雄のウシガエル達の中で、黙って座っている雄をうまく説明できなかった。うまく説明できないから、鳴かないカエルは病気か休んでいると解釈するのである(例えば「行動生態学 原著第2版」 蒼樹書房 pp261の指摘を参照)
 
 ∧∧
(‥ )でも実際には
\−  仲間達が鳴いている中で
    ひとり黙って座っていることも
    またひとつの戦略だった
    わけだね
 
  (‥ )そういう現代的な見方は
      ”種が生存戦略を持つ”
      という古くさい発想からは
      出てこない
      ものだったんだよ
 
 
 端的に言うと、

 種が生存戦略を持つ

 とか

 人間が生存戦略を持つ

 という考えは恐ろしく貧しい理解しか生み出さなかった、ということである。
 
 実際にはウシガエルに種としての生存戦略などない。単に雌が欲しい雄たちがいるだけだ。
 
 そして、体の大きな雄は僕は体が大きいよ、強いよ、僕と結婚すれば丈夫な子供が生めるよ、と鳴き声で女の子にアピールする。
 
 ∧∧
( ‥)一方、小さな体の雄は
    大きな雄の鳴き声に
    引き寄せられてやってきた
    雌を横取りすれば良い
 
  (‥ )効率は悪いが他に手は
      ないので
      小さな雄はそういう戦略を
      とるのだな
      そして子孫を残すことに
      成功すれば
      進化的にそれが
      安定になるから
      複数の戦略が同時に
      存在することになる
 

 こうした理解は、子孫を残すさいに取りうる最適な戦略は個体によって違う、という考えがあるからこそ可能になったものだ。

 かように、種が生存戦略を持つ、などという貧しい考え方では生物を理解できないこと、明白であろう? 種の生存戦略なんて思考ではウシガエルさえも理解できん。
 
 ∧∧
(‥ )つまるところ人間が
\−  種として生存戦略を持つ
    などという考えも
    貧しい理解しか生み出さない
    のである
 
  (‥ )実際、人間が種として持つ
      生存戦略という表現には
      変異と淘汰と進化という
      概念が欠けているよね
 
 そもそも生存戦略という言葉自体が的外れっぽいとも言える。生物と進化で重要なのは生存そのものではなくて、子孫を残すことだ。だから自分の遺伝子を残すためなら自殺する生物が色々といる。実際、姉妹という形で己の遺伝子をたくすミツバチが自殺攻撃することは良く知られていることでもあろう?
 
 ∧∧
( ‥)生存戦略という言葉自体が
   あなた本当に
   進化を理解してるの?
   と懸念されうる表現なのである
 
  (‥ )しかも
      ”種としての生存戦略”
      なんて言い出すと
      完全に時代遅れなんよね
 
 さらに言えば、人間が種として弱者保護という生存戦略を持つ、という主張は主張内容と裏腹に、実は全体主義であること間違いない。

 だって、人間を種にまとめたあげくに、一律に同質の行為を押し付けて、しかもそれで何事かを正当化しようとしているのだから。
 
 かつてナチスや優生学主義者は、人類や民族や血統のために弱者抹殺を説いた。
 
 一方、弱者保護は人類の生存戦略であると信じる人は、人類や民族や血統の命令として弱者保護を正当化しようとしている。
 
 一見反対に見えて、実は根っこが同じであること明白ではないか。どちらも考えの根本はガス室に他ならない。
 
 
 ∧∧
(‥ )嘘も方便と言う人も
\−  いるけどね
 
  (‥ )嘘って言うのはな
      一度つくと
      嘘の前提にあった嘘から
      逃れられなくなるのだぞ?
 
 例えば、ライオンの雄は子殺しをする。ライオンの群れは雌が主体である。雄は雌の群れの所有権を巡って殺し合う。そして雌の群れの所有権は1年と半年程度しかないらしい。これ、雌ライオンが妊娠して子育てを終える程度かそれより短いくらいなのだ。
 
 ∧∧
( ‥)だから前の雄との間にできた
    子育てが終えるのを
    雄ライオンは待っていられない
    子供を殺して
    雌ライオンと交尾して
    自分との間に出来た子供を
    育てさせようとする
 
  (‥ )この理解もな
      種ではなく
      個体が子孫を残す争い
      という視点から
      可能になったものだ
 
 だが、テレビはこのライオンの子殺しに恐怖した。自分のエゴのために子供を殺すとは何事か?
 
 子殺しをエゴという不純な動機から解放して説明しなければならぬ。
 
 そうしてテレビがした説明とは、ライオンが子殺しをするのは強い子孫を残し、種を強くするために必要なことなのです、というものだった。
 
 ∧∧
(‥ )エゴによる子殺しという
\−  醜さを糊塗するために
    社会と種のために殺した
    という”美辞麗句”を
    持ち出したのである
 
  (‥ )でだ
      これでいいのかい?
 
 自分勝手な子殺しは許されない。

 だから社会と種のために子供をしかたなく殺しましたと言い換えた。

 社会と種のためだったら子供を殺してもしかたないよね
 
 それでいいのか?
 
 それもこれも、最初に”種として生存戦略がある”という嘘をついたからに他ならない。
 
 一度、嘘をつくと、嘘の前提をずっと抱え込まなければならない。嘘はずっと嘘をつき、嘘はますます大きくなって思いがけない余波を産む。
 
 なればこうである。人間が種として持つ生存戦略は弱者保護である、このような貧しくも大きな嘘をついた以上、これもやはりガス室につながるであろう。全体主義とはそういうものであろう? 
 
 ゆえに、人間が種として持つ生存戦略は弱者保護である、かような嘘、断じて認める訳にはいかぬ。これは災害だ。
 
 
 ∧∧
( ‥)弱者保護を正当化するには
    嘘でも役立つなら
    良いではないか
    そう言う人もいるだろうけど
 
  (‥ )神からの命令で社会と
      道徳を正当化した西欧は
      神の非存在を前にして
      動揺したぞ?
 
 日本人から見れば、神がいないとなんで道徳や助け合いを正当化できないんだ? と面食らう出来事だが、西欧ではそれが起こった。
 
  一度嘘をつくと、必ずそれに祟られる。
 
  

 

2016年8月2日火曜日

みんなとっくに死んでいる

 
 ポケモンGO
 
 ∧∧
( ‥)あなたの印象は?
 
  (‥ )成功した企画は良いぞ
      金になる
      俺もああなりたい
 
 ∧∧
(‥ )ポケモンGOに苦言を呈する
\−  漫画家さんとか
    文化人とか
 
  (‥ )成功と金に眼がいかない
      すでに満足
      人生守りに入ったと見た
 
 ∧∧
( ‥)お前みたいに
    地を這う人生じゃないんだよ
    俺たちは成功したんだよ
    そう言うでしょう
 
  (‥ )そうとも
      そしてお前は死んで
      俺はまだ生きてる
      そう返すね
 
 
 守りに入るとはそういうことだろう?
 
 
 
    

転倒した地球人は白黒保護を行う

 
 遺伝的弱者保護はなぜ必要なのか? それは子孫繁栄をもたらすためである.進化とはどれだけ子孫を残せるかにある.つまり弱肉強食ではない.そして子孫を残すうえで何が有利かなにが不利になるのかはあらかじめ分からない.だから有害な効果をもたらす遺伝子の持ち主でも,それを保護することで人間は変化する環境の中で適応し,生き抜いてきた.つまり弱者保護とは遺伝的多様性を保持し,弱い人間が生き残るための生存戦略なのである.
 
 ...という見解があるが,これはどこから突っ込んで良いのかとまどうぐらい,間違いが多い.
 
 例えば,進化は淘汰という結果論でしかない.だから進化は将来のことを考えて変異を蓄積したりはしない.
 
 そもそも変異の蓄積は人間の生存戦略などではない.実際,それを行っているのは雌雄一対で生殖をおこなうという有性生殖であり,メンデル遺伝である.
 
 さらにいえば,人間が仮に弱者保護で有害遺伝子を蓄積しようとしてもそれは無駄だ.
 
 そもそも有性生殖とメンデル遺伝によって有害遺伝子が蓄積されるのは,有害遺伝子(多くの場合これは劣性である)が対にならないと発現しないことにある.このことは,みんな学校の授業で習ったであろう?
 
 つまり,有害遺伝子は数が少ないからこそ保存されているのである.これを意図的に増やせば,発現の確率が倍々で増えてしまう.例えば2倍に増やせば2×2で4倍だし,10倍に増やせば発現の確率が一気に100倍まで跳ね上がる.
 
 当然,発現すればそれは不利になって淘汰されて消えてしまう.つまり増やそうとすると,それが減ってしまう方向で淘汰が働くのである.だから有害遺伝子の意図的な蓄積などできないし,無理やりにそんなことをすればその負担が過大になってしまう.村のように小さな個体群だと絶滅さえ起こるだろう.
 
 というわけで,冒頭の主張,人間の生存戦略は弱者保護による遺伝的多様性の保持と環境への適応力の維持だ,という説明は完全なたわごとだ.
 
 だいたい,種に生存戦略なんてものはない.そんなこと,現実を見れば明らかであろう? 例えばアフリカ一部地域ではアルビノの人に魔的能力があると信じられている.このためにアルビノの人は殺されたり,売られたり,ばらばらにされたり,あるいは食われたりお守りにされている.人間の生存戦略は弱者保護である.これがまっかな嘘であることかように明白だ.

=>albino african cannibalism - Google 検索
 
 ∧∧
(‥ )でも反対にこれが成立する
\‐  条件を考えてみよう
    というのが本日のお題ですか
 
  (‥ )生存戦略自体は正当化
     できないけどね
 
生物にあるのは,行動を支配する遺伝子だけで,しかもそれにも当然変異がある.そうして行動の変異が淘汰されて現状,有利な行動が集団中に広まる.これは一見すると冒頭の言葉が言う,”生存戦略”のようだが,実際には違う.種が持つ生存戦略という言葉には,すべての個体が一律に同じ行動をプログラムされているという神様的発想が感じられるし,これは非自然的かつひどく固定的な世界観だ.


実際の生物は統一された意思も意図ももたないし,行動自体にも変異があって,それはいくらでも変貌するものである.生物は進化の産物なのだ.人間の生存戦略は弱者保護による遺伝的多様性の保持,などという人は,人間も生物もプログラムされた工業製品だと思っているってことだろう.
 
 ∧∧
( ‥)つまり生存戦略などという
    非自然的な単語を放棄し
    その代わり
    有害遺伝子を積極的に
    保護する変異が
    有利になって集団中に
    広まる条件を考えよ
    と言いかえれば良い
 
  (‥ )生物は機械ではなく
      進化の産物なのだからな
 
 さて? では有害遺伝子とはこの場合,どんなものか?
 
 例えばこう考える.
 
 肌の白い人は熱帯の強くて紫外線の多い日差しのもとでは不利だ. 
 
 一方,人間は太陽光を浴びることで一部ビタミンを作っている.これゆえ,肌の黒い人は高緯度の弱い日差しのもとでは不利になる.


 ∧∧
(‥ )高緯度では白い肌は有利になり
\‐  低緯度では有害遺伝子となる
    反対に
    黒い肌は高緯度で有害となり
    低緯度では有利となる
 
  (‥ )まあだから高緯度の
      人類は肌が白く
      低緯度の人類は肌が黒い
      わけなんだけどな
 
 例えばここでこう考える.地球の地軸が横倒しであるとしよう.この場合,地球からみると太陽は1年間の間に,東から上がり,西へ沈みながら,天の南極から北極星まで南北を,忙しくいったりきたりすることになる.
 
 例えばこのような地球にある日本から太陽の運行をみると
 
 ∧∧
(‥ )秋分の日を過ぎて
\‐  しばらくすると
    太陽は地平線から上がらず
    ずっと夜が続く


   (‥ )春分の日の少し前に
      地平線から
      姿を現すようになる
      それから
      みるみるうちに高くなり
      直上から猛烈な日差しが
      照りつけるようになり
      そこからさらに北へ進み
      夏至のころには
      北極星のあたりでずっと
      沈まぬまま
      太陽が大地を照らす
 
 そこからは以上の逆だ.夏至に一日中大地を照らしていた太陽は再び南へ動き出し,そうして昼と夜が来るが,昼の日差しは熱帯と同じく強烈だ.だがそれもつかのま,太陽は南へ急激に移動し,日差しも紫外線も弱くなり,やがて夜が続く冬が来る.
 
 つまり,地軸が横倒しになった地球では,どこでも北極になり,そして赤道にもなるのだ.
 
 ∧∧
( ‥)つまり地軸が横倒しになった
    地球では1年の間に
    白い肌が有利になったり
    不利になったり
    黒い肌が有利になったり
    不利になったりするわけだ
 
  (‥ )ここまで極端に短時間に
      環境が変動する世界なら
      黒い肌と白い肌が
      同じ地域で両立しうる
 
 さらにこう考えてみる.
 
 実際の人間の肌の色は,グラデーションになっていて,白黒には分けられない.これは肌の色を支配する遺伝子の数が多いためらしい.
 
 だが,もしもだ.人間の肌の色がたった1組の遺伝子で決まっていたらどうなるか? ようするにメンデル遺伝でいうエンドウ豆の緑と黄色の関係のような状態である.
 
 ∧∧
(‥ )白が劣性で黒が優性
\‐  白黒のカップルからは
    黒い子供が生まれるが
    白黒カップル同士の
    子供同士を掛け合わせると
    黒3:白1で分離する
 
  (‥ )こういう状態だと
     夏の強烈な紫外線の中で
     不利になっている
     白い子供を守ったり
     反対に冬の弱い光線で
     ビタミンが欠乏した
     黒い子供のために食事を
     取り分けたり
     そういうことをするように
     なるかもな
 
 もし日差しと紫外線の量が極端に変動しない世界,それは要するに我々の地球のことだが,そこではその場で不利になる遺伝子は単純に淘汰されてしまうだろう.そして不利になる相手に対して積極的な保護を加えることもないだろう.実際,我々の地球では保護するどころではない,白人は黒人を人間と認識せずに奴隷化したし,アフリカでは前述したように,アルビノの人が殺されたりお守りのように売られたりしているのである.
 
 ∧∧
( ‥)でも日差しと紫外線が
   強烈に変動する
   転倒した地球では
   今は不利でも後で有利になる
   白い子供を紫外線から守ったり
   あるいは黒い子供用に
   特別な食事を用意して守る
   ことになるだろう
 
  (‥ )もちろんこの場合は
      肌の色を支配する遺伝子の
      有様も地球人とは
      違う設定にしているわけ
      だけども
      この条件なら
      遺伝的に不利な弱者を
      積極的に保護しようとする
      行動が進化するかもね
 
 もちろん,これが本当に成立するのかはもっと厳密に計算しなければいけない.もしかしたら地球の公転時間を長く設定する必要もあろう.だが以上の考察だけですくなくとも次のことは明白ではなかろうか?
 
 進化は結果論なので,過去,実際に有利なことがあったからその行動が進化する
 
 なれば,有害な遺伝子を持つ人間を積極的に保護する行動が進化するには,有害な遺伝子が目に見えて分かるようなものであることが必要だ.


 さらに有害遺伝子の持ち主を保護した人には,かなり即座に保護による利益が得られなければならぬ.
 
 つまるところ,環境が短時間で変動する世界でなければならぬだろう.
 
 ∧∧
(‥ )転倒した地球では
\‐  有害遺伝子の保護という
    行動が実際に進化するかも
    しれない
 
  (‥ )でもそれも生存戦略など
      ではないのだ
      単に保護行動が有利だから
      そういう行動をする変異が
      集団中に広まった
      というだけの話だからな
 
 だから条件が変われば,こういう保護活動はあっさりと放棄されてしまうはずである.実際,それが我々の地球ではなかったか? 地球人は生存戦略として遺伝的弱者を保護する性質を持つ,というたわごとが本当であったら,白人も黒人も,肌の色はもっと様々であったはずであろう?
 
 ∧∧
( ‥)でも白人も黒人も肌の色が
    ほぼ固定されている
    これはつまり
    肌の色の弱者を
    保護しなかった
    あるいは保護しきれなかった
    結果に他ならない
 
  (‥ )転倒していない
      地球の人類は
      遺伝的弱者を
      保護するようには
      進化しなかったということさ
 
 人間に保護の性質があるとしたら,それはもっと単純な動機だ.それはかつて,人類が苦しい環境に進出してしまったことに端を発しているという説がある.
 
 ∧∧
(‥ )お前ら人間は本来なら
\‐ 熱帯雨林の中で果物を食べて
   生活するサルだったからな
 
  (‥ )乾燥した草原に出て
      これまでの食事を
      取ることができなくなり
      そういう苦しい過程で
      どうも助け合いの行動を
      進化させたみたい
      なんだよね
 
 チンパンジーも人間も,仲間を助けるが,チンパンジーは相手からこわれないと助けない.だが人間は自分から相手に”助けがいるか?”と手を差し伸べる特徴があるそうだ.
 
 ∧∧
( ‥)人間はおせっかいなサル
    なのである
 
  (‥ )それでも肌の色の固定を
      妨げるほどの慈善行為は
      不可能だったけどね
 
 人間が遺伝的弱者を保護するのは多様性を高める生存戦略などという主張は,かようにまったく完全なたわごとである.人間は確かに助け合いの行動を進化させたが,それは遺伝的弱者を保護するには至らなかったし,そもそも助け合いの動機はそういうものではなかった.
 
 それでもなお,人が助け合いをするおせっかいなサルであることは事実だ.
 
 だからこうである,私たちが助け合いをするのは遺伝子に命令されているからだ,などというくだらない正当化など必要ない.一体,いつからお前たちは遺伝子を神とし,その神託を信じるようになったのか? そして神託が得られなければ助けることすら正当化できないのか?


 助けたいなら助ければよい.望むがままを行え.


 
 

2016年8月1日月曜日

人間は脳を節約したくて単純な理解に逃げる

 
 寝不足で出かけて事を終えて帰って疲れて眠りこけて,起きてみたら
 
 ∧∧
(‥ )都知事は小池百合子候補で
\‐  決まりだよ
    開票直後に即座にあっさり
    決まったみたいね
    つまり圧勝
    
 
  (‥ )2位が増田候補
     そして小池候補に
     2倍の得票差をつけられた
     3位が鳥越候補
     擁立当初,鳥越候補は
     小池候補と互角と
     思えたのもつかのま
     巣鴨の演説が短すぎで
     まずはつまづき
     そもそも遊説の数が少なすぎ
     女性スキャンダルでは
     インタビューに応じず
     ジャーナリストは
     二枚舌だと批判され
     ずるずる落ちていって...
 
 あげくに終盤,応援演説の形とは言え,支持者が書いた,小池候補を厚化粧と揶揄する文面を,問題視しないままに読み上げたときたもんだ
 
 ∧∧
(‥ )人さまの容姿をあげつらうとは
\‐  人間関係であってはならぬこと
    やってしまうと
    印象悪いですからなあ
 
  (‥ )それをやっちゃうんだからな
      しかもこれ
      もともとは石原元都知事の
      発言だろう?
      放言で知られる対立右派の
      言動を文化人が使うと
      きたもんだからな
      これで勝てたら不思議だよ
 
 さらに敗戦後,鳥越候補は辛口で知られるジャーナリスト池上彰のインタビューに応じなかった
 
 ∧∧
(‥ )それが今,ネットで揶揄されて
\‐  おりますぞと
 
  (‥ )鳥越候補は
      私は人の話を聞くと
      言っていた
      これまた
      ダブルスタンダードと
      批判されてしまうわけだ
 
 そしてこれより以後,延々と言われることになろう.ジャーナリストはダブルスタンダードを使う口先だけ人間だと.かように,色々なことが明らかとなった有意義な都知事選であった.
 
 
 ∧∧
( ‥)とまあ以上は日々の出来事を
    メモしたこと
    それで?
 
  ( ‥)発達障害の子供が
    ‐/ 生まれるのは親のせいだ
       と主張する人がいる
 
 発達障害.状況からすると実際には遺伝的なものと考えて良い.


 しかし発達障害に限ったことではないが,人は,親から突然,親と違う子供が生まれることをかつて理解できなかった.
 
 そこで考えてしまったのである.これは悪魔の仕業ではないか? と
 
 今でもこれを信じる人がいる.彼らは親が悪いことをしたから子供に発達障害が起きると説明した.要するに彼らは理解をめんどくさがって,黒魔術に逃げたのだ.
 
 ∧∧
(‥ )実際には人間は誰しも
\‐  ”有害な遺伝子”を持っている
    ただしそれが顕在化していない
    だけなのである
 
  (‥ )ごく簡単な理解で言えば
     ”有害な遺伝子”が
     たまたま対になった時
     それが発現することになる
 
 100人に一人がその”有害な遺伝子”を持っていれば,100×100=1万,つまり1万人に一人,それが発現する.
 
 ∧∧
(‥ )まあ発達障害を
\‐ 有害遺伝子のせいというと
    それはそれで
    物議をかもすでしょうなあ
 
  (‥ )有害ってのはこの場合
      ある一面から見た
      評価程度で
      考えればよい
 
 例えばテスト赤を受けた時,平均点より10点低い遺伝子とその変異を有害だとする.


 だが,同じ遺伝子でもテスト赤ではなく,テスト緑を受けさせると,その得点は平均点よりむしろ高いかもしれない.


 評価ってのはこのように複雑な側面がある.でっあるから,有害,というのはあくまでひとつのテストを受けた場合,平均より低い,という程度の意味だ.




 マラソン走者と短距離走者をどう評価するのか,ということと同じようなもの.


 もちろん,これは平等主義者が夢想するような理解,つまり,すべての遺伝子とその変異が等価であるという意味でもない.


 それはマラソンと短距離は比較できないから,すべての人の走る速度は等価だ,というようなものである.




 変異には差があるし,それが顕著に有害な影響を及ぼすことも当然ある.とはいえ,ひとつのテストだけでは評価しきれない,というのもまた事実である.有害とされる変異には,我々が気が付いていないだけで実は重要な役割があるのかもしれない.


*かつて有害遺伝子を積極的に排除しようとした優生学に現在の科学者が良い顔をしないのはこれが原因でもある.例えば有害遺伝子を排除したら,その遺伝子が担っていた別の機能が損なわれて,結果的に別の有害な効果が出るかもしれない.人間自身を品種改良しようという試みは,何が起こるのか分からない.意図的にやるには危険すぎる


 **それに発達障害は定義があいまいなこともさることながら,妙に頻度が高くないだろうか.これだけ多いということは単純に有害と決めつけてよいのか? 実際にはなにか重要な役割をになっているんじゃないのか? という可能性は,念頭に入れておくべきだろう.
 
 ∧∧
( ‥)でも人間は
    割合とか
    パーセントとか
    程度とか複数の評価とか
    そういう理解が非常に
    苦手な動物だからね
    こういう話をすると
    みんな逃げるよね
 
  (‥ )脳に負荷がかかるから
     単純な白黒判定に
     走りたいんだろうけど
     現実を見据える時
     その理解では不十分だ
 
 発達障害だろうがなんだろうが,それが発現するのは単に確率の問題で別に親のせいではない.
 


 しかし,そう指摘されても,人はその複雑な理解から逃げる.そしてもっと単純な理解,すなわち親が悪いことをしたから子供に影響が出たのだ,という簡単な理解へ逃げ込む.
 
 しかし一方,反対にこうである.有害な遺伝子もいつかは役立つかもしれない.すなわちすべての変異は等価である.だから人間は弱者保護を行い,遺伝的な変異を高めている.このような予定調和的な理解もまた間違いである.
 
 
 ∧∧
(‥ )それもまた単純な理解へ
\‐  逃げ込んだ結果だよね
 
  (‥ ) 人間は脳を動かすカロリー
     を節約したいせいか
     すぐ手抜きの理解へ走る
 
 実際,人間が弱者保護によって遺伝的変異を高め将来の環境変動にそなえている,という考えに人々が飛びつくさまを見た.
 
 もちろん,この理解はあらゆる側面で間違っている.
 


 生物は先読みして進化することはないし,遺伝的変異を蓄積するのはメンデル遺伝と,ひいては有性生殖,つまり男女と雌雄の存在が行っていることだ.つまり人間の専売特許などではない.


 それに人間が変異を意図的に蓄積しようとしてもそんなことは無駄だ.変異を増やせば変異が対になって発現する確率がとたんに跳ね上がるから,結局それは自然淘汰で除去されてしまう.
 
 有害な遺伝の変異は,貯金しようとすると自動的に支出が跳ね上がるので意図的な貯金ができないものと言えば良いか.
 
 ∧∧
( ‥)逆にいうと
    どんな条件なら
    それが可能だと思います?
 
  (‥ )そうさのう...
 
 
 そして続く
 
  

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