自己紹介

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2018年10月28日日曜日

賭けの儲けを認めるからこそ自己責任論は正当だ

 
 
 国の警告を無視して戦地へ渡航し、武装組織に捕まって3年ぶりに解放されたジャーナリストにかけられた声は、自己責任、まずは謝罪しなさい、という声だった。
 
 ∧∧
(‥ )でもこれはむしろ
\‐  正当な反応なのである
 
  (‥ )まず自己責任とは
      裏を返せば
      賭けの儲けは
      あなたのものですよ
      ということだからな
      そうでないと困る
 
 賭け事とは自己責任なのである。賭けて張って、勝ったらその利益はお前のもの。負けたらその支払いもお前のもの。
 
 だからこそ、儲けはギャンブラーのものになるのである。
 
 ∧∧
( ‥)自己責任だからこそ
    戦地で仕入れたネタで
    一発儲けることが
    許されているのである
 
  ( ‥)だからさ
    ‐/ ジャーナリストに
      自己責任だろ? と
      皆が言うのは正当だ
      それはあなたの儲けは
      あなたのものですよ
      という保証なのだ
 
 危険な賭けで儲けたものはお前のものですよ。

 その裏返しが自己責任と言う言葉なのである。皆が言っていることはまったく正しい。
 
 反対にいえば、賭けで負けた途端に他人に泣きついて、その損を他人の金で支払ってもらう。そういうことをした時、その人に対する評価は下落する。
 
 つまるところ、寄生虫と呼ばれて駆除の対象にされてしまうのだ。
 
 ∧∧
(‥ )それを
\‐  まず謝罪しなさい
    で済ませようとする
    高須院長は太っ腹だと
 
  (‥ )太っ腹どころか
      寛容すぎて怖いぐらいさ
 
 これに反論するには、
 
 まあお待ちなさい。彼はかつてこのようなネタを持ち帰りました。これがかつての彼の賭けによって出た利益であり、皆様への分配なのです。いかがでしょう? 彼のこの業績に免じて、謝罪とお礼だけですませていただけないでしょうか? 
 
 そう弁護する必要がある。
 
 確かに、賭け狂いであっても、勝った時に皆へおすそ分けしていたのであれば、皆も納得するだろう。
 
 しかしこの弁護を具体的に述べた人間は存在しなかった。誰もが、戦地へいくジャーナリストがいるから情報が得られる、という一般論、抽象論を語るだけで、具体的な彼の事案を持ち出すことはなかった。

 ここに敗北の原因が見えている。
 
 
 

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