自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2017年3月21日火曜日
ブトレリアン・ジハードを引き起こせ
∧∧
( ‥)つまるところ
( ‥)人工知能学会の
−/ 学会誌表紙で
人工知能の人型末端と
思わしき女性像が
描かれた時
これは女性差別だ
女性をダッチワイフだと
みなしているのだ!! と
騒ぎ立てる声が
上がったけども
まあ、そんなことはどうでもいいことだ。ケーブルのついた女性を見てダッチワイフだと判断するのは論理的には正当化できない。そこには思い込みしかなく、根拠がなく、だからこそ、この曲解こそが人間なのであり、人工知能はそれを再現しなければ成功とはいない。
これは女性の外見をしています。手に箒を持ち、背中にケーブルのようなものを背負っています
と判断するのは理論的ではあるが、正しい人工知能ではない。
これはダッチワイフです! 差別です!!
そういきなり絶叫するものこそが正しい人工知能であり、正確な人間の再現なのだ。
∧∧
( ‥)でもそんなことも
この際、どうでも良い話
(‥ )人工知能の成果を応用して
子供の読解力を高めよう
問題文の正確な把握が
できるような理想教育を
行おう
そんなことを言い出した
人工知能研究者を見た時
ああ、こいつらは
極めて危険な連中だと
確信したよ
問題文の正確な把握を100%に近づけようというのは、ひとつには人体を均一な製品だと見なしていることだし、遺伝的な多様性を認めていないことであるし、そもそも自分の設問は100%相手に理解してもらえる正確な問題文であるという傲慢さがそこにある。
∧∧
( ‥)危険だと
人工知能研究者は
極めて危険な思想家達であると
(‥ )まあ表面的にはだ
これはただの利権構造の
創出なんだがな
問題文の正確な把握を目指し、子供の読解力を100%にする教育を実現し、そのために私の人工知能研究を応用させて欲しい。
これは、
試験問題を私に作らせろ、採点も我々がする。恣意的に問題文を作って恣意的に正答率を操作し、それゆえに成果を上げたと主張することも、まだまだ改善されていないから我々が必要だから予算をよこせと主張するのも、それらすべてが自由自在。
そういう主張に他ならぬ。
∧∧
( ‥)つまりただの単純な
ありきたりな利権構造の
提案と創出でしかない
今時はどこの研究者も教員も
予算に困っておりますからな
そりゃあ欲の皮も
つっぱるでしょう
( ‥)まあそれは許そう
−/ 金が欲しいのは当然で
あるからな
むしろ問題は
この背景にある思想だよ
いやこれは宗教だな
問題の理解を100%にしよう、とは、
私の問題文は100%正確に理解できるものだ、という前提がなければ成り立たないし、100%の理解とは環境も遺伝も無視して、つまりは現実を無視してすべてが均一である。人間は均一であるに違いないという主張に他ならない。
私は無謬であり、人体はすべて均一で鋳型から鋳造されたごとき存在である。
この思想は明らかに間違いであるし、間違いであるにも関わらず私は無謬なりと主張する時点であからさまに宗教だ。
∧∧
( ‥)しかも極めて危険な宗教だと
(‥ )ついでにいうとこれ
とても伝統的な宗教でも
あるのよね
これただのプラトン主義
だからな
論理と真理に基づいた完璧な世界を目指す宗教は古来よりずっと現実世界に暴力を振るい続けてきた。マルクス主義もそのひとつであったし、あれも所詮は昔ながらの、そして近代では最悪の事例だったというだけにすぎぬ。
そしてこの宗教がもたらす次なる災厄は人工知能ということになろう。
∧∧
( ‥)なればどうする?
(‥ )ジハードだ
熱狂的大聖戦運動
ブトレリアン・ジハードを
引き起こさねばならん
すべての人工知能、思考する機械を抹殺した大聖戦。すべての人工知能研究者と技術者を世界から消し飛ばしたブトレリアン・ジハード。今こそそれを引き起こさねばなるまい。
そうしなければ、人工知能研究者なる信仰者たち。人間を再現すると言いながら実際には模造存在であるレプリカントを作っているだけのあの連中が、人間を機械のように鋳造して人々を殺す未来を避けられなくなるだろう。
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