自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2017年3月14日火曜日
ただ見ることしかできないから尊いのです
この宇宙では山は削れてゆるやかとなり、谷は埋まって平坦となる。
還元して作った鋼鉄は酸素と結合して元の錆となって安定し、人体も酸素と結合して最終的に水と二酸化炭素へ還る。それが安定状態であるからであり、すべては安定状態へと崩壊する運命。
それがこの宇宙の理。
∧∧
( ‥)生きるとは
この宇宙の理に逆らうこと
全力で逆らわないと
死んでしまう
(‥ )だが宇宙の法則に
全力で逆らうということは
あまりにも負荷であり
それは苦痛であり
必然的に僕らの肉体は
苦痛を訴える信号で
いっぱいとなった
生が苦痛であるというのはこれが原因である。生きることがそもそも不自然だからこそ、感覚領域のほぼすべてが苦痛でみたされるのだ。かように苦痛に満ちた世界こそが本来あるべき生の姿なのであるが、人はこの明白な事実を認めようとはしなかった。
この世界のどこかに苦痛の無い素晴らしい場所があると信じ込むのである。
∧∧
(‥ )それは本来ありえない
\− ことなんだけどね
でもそのありえないことを
人はどうしても望む
アメリカはパラダイスだ
ドイツはパラダイスだ
北欧はパラダイスだ
ルクセンブルクは
労働生産性が高い
うらやましいと望む
(‥ )アメリカは不満爆発で
トランプ大統領爆誕
ドイツと北欧では
移民は搾取されたと怒り
国民は移民帰れと
極右政党が躍進し
ルクセンブルクの
労働生産性が高いのは
外資系の金融企業などを
誘致したから
そもそも労働生産性って
一体全体なに?
世界なんてこんなもんだ。所詮、すべての楽園は希望的観測が生み出した錯覚に過ぎなかった。
∧∧
(‥ )けものフレンズが海外で
\− あまりうけないのは
違う個性を認め合うことが
あちらでは当然だからだ
という意見があったりね
(‥ )スクールカーストなんて
言葉がある世界なのに?
∧∧
(‥ )...これもまた
\− 自分が知らぬ外国は
この世の楽園であって欲しい
という願望が生み出した
妄想でしかないのですな
(‥ )楽園はお話の世界にしか
ないのだ
だから尊いのだ
そうであるのにそこに
現実の楽園という
妄想を注ぎよる
それは罪であるぞ
事実、現実世界に楽園を作り出そうとして出来たのはソ連であり、北朝鮮であり、毛沢東の大躍進であり、あるいはポルポトであっただろう?
∧∧
( ‥)楽園はお話の世界だからこそ
尊いのだー
(‥ )誰も到達できず
ただ見ることしか
できないからこそ
尊いのです
お話の楽園を眺めることで満足すれば良いのに、欲をかくからおかしな妄想にとらわれるに。
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