自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2012年12月12日水曜日
当時はうぶで挑戦でした!
∧∧
(‥ )コモチシダの画像をアップ
\– ですか=>*
(‥ )散歩のついでに散策、
そのついでに撮影
気分転換に同定
仕事の合間にHPへ
アップする。
シダのHPにするわけ
じゃないけども、
仕事ばかりじゃ息が
つまるでな。
さて
今から20あまり前、知り合いから手紙が届いた。
中野に住んでいた友人である。鳴かず飛ばず、ワープロで小説を書くものの、数千文字しか書けず、夢も才能もあったが技術と熱意とやる気のない彼から、神奈川のここにまで、いきなり手紙が届いた。
∧∧
( ‥)....手紙?
(‥ )今、思い出してびっくり
したけども、当時、
メールはなかったんだよ
∧∧
( ‥)...直筆で?
(‥ )直筆で、
A4の紙に書いて、
イラストも描いて、
便せんに入れて、
郵便局経由で、
何日もかけて届くの
∧∧
( ‥)...まじかよ
(‥ )そういう時代だったんだよ
今、自分でもびっくり
したよ。
ともあれ、彼はひどく怒っていて...
∧∧
( ‥)...あなたに?
(‥ )いや、世の中に
当時、あるニュース番組が話題になっていた。たいした経歴はないんだが、ニュース番組でそのアナウンサーはずけずけと政治に物申し、今の(当時の)日本と政治と社会に異議申し立てをしていたのである。
∧∧
( ‥)...アナウンサーごときの
言う事を真に受けて
お友達は社会に怒りを?
(‥ )いや、その、
うろ覚えだけど
当時はそれが斬新だった
わけなのよ
当時は、今から考えれば非常に真面目に聞こえる話なのだが、ニュースというと私情や個人的な意見を差し挟まずに、、淡々と報道するものだった。
偏向とか脚色とか、強引な取材、意図的な編集が無かったとは言わないが、少なくとも表向きはそうだった。
それがいきなり変わった。
∧∧
( ‥)報道をエンターテイメントに
変えたと? 不真面目、
不謹慎、衆愚政治の極み
じゃありません?
(‥ )いや、だから、
真面目一色、無難一様な
その世界に、いきなり
みんなの不平不満を
代弁してくれる人が
現れたというかね
それが世の中に
受けた感がね
あるわけさ
∧∧
( ‥)...未熟な
(‥ )いやそうなんだけどさ
今のネットもTumblrも
自分の不満を代弁して
くれる言葉をコピー、
拡散させるじゃないか
それが始めて現れた、
画期的なことだった
わけなのよ
テキストを作成する人、しゃべる職業。つまるところうまく言えない不満を整理整頓して文章化、言語化する代行業。そういう代行業がテレビという当時、最大のメディアに突如現れたのである。
∧∧
( ‥)あなたの友達があなたに
手紙を送るくらい、強烈な
インパクトであったと
( ‥)未熟だったのは認めるよ
–□ ワンピースの水着を着た
女の子があたりさわりない
ポーズをとるだけで
鼻血ぶーな子供と
同じぐらいにね
まあ、当時はそれなりな意義があったのだろう。
∧∧
( ‥)でも?
(‥ )みんながまねるように
なってね、どのニュースも
そんな感じになった、
そして批判は
人を貶めるただの悪口に
だんだんとなっていった
最初が挑戦で、ゆえに
考えた発言であったのなら
単に悪口を言えばいい、
そういう手抜きに変わった
手抜きに慣れると
馬鹿になる。馬鹿になると
手抜きの悪口だけになる
何年もかけてそうなった
から、あまりぴんと
こないけどね
しかし、行き着いた先を見れば明らかではないか。
∧∧
( ‥)今は、メディアが
馬鹿にされ、軽蔑の目で
見られる時代のようですが
(‥ )じょじょに変わって、
ここまで来たから、
なんで批判されるのか
なぜ馬鹿にされるのか
なぜ以前のように
賞賛されないのか、
もう分からないだろうね
慣れと老いと成功体験とはこういうことなんだろう。
∧∧
( ‥)時代は変わるのに、
その変化は忘れちゃう
ものですね
(‥ )自分でもびっくりしたよ
□– 当時は手紙だものな。
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