嵐が来て雪が降り。気温はマイナス6度にまで下がった翌日の21日。
∧∧
(‥ )気温はマイナス2度
外は暖かめで...
霧だね
(‥ )冬の霧かあ
近場を流れる川は温度があり、それが冷気と接して霧になる。こういうことはこの辺りではしばしばあるのだが、霧はなかなか晴れなかった。
朝日が当たっても
∧∧ 消えないとはね
(‥ )
−( ‥)おまけに時々
妙に暗くなるぞ
星の光度の場合、人が明白に明るさの違いを感じ取るのは、光の強さが2・5倍ほど変わった時である。そして単純に考えて2・5倍の厚みの霧なら光を2・5分の1にすることを考えれば...
場所によって霧の厚みが
∧∧ 3倍ぐらい違うってこと?
( ‥)
−( ‥)まあもっと上の方に
雲があるだけなのかも
しれないけどな
しかし、時々、上の方が少し青みがかかること、つまり青空がかすかに透けて見えたかと思えば、それが消えてしまうことを踏まえれば、霧の厚みに非常にむらがあることは確かであった。
そして奇妙なことに、道路の向こう数百メートル先は見えるのに、近くにある高層マンションなど、高い建築物の上はかすみが強い。つまり、この霧、地上付近よりも上の方が深いのだ。
一方、高い建築物にも上まではっきり見えるものがある。要するに凸凹も激しい。
これさあ...霧じゃなくて
∧∧ 雲じゃね?
( ‥)
−( ‥)それっぽいね
川から広がってくるいつもの霧ではなく、非常に高度が低い雲であるように思われた。確かに明け方の散歩中。すべてが霧に包まれてかすんでいるのに、山の斜面の住宅街が一時、明るく見えた。かように穴があったり、粗密や薄い厚い、凹凸があるのは確かだったし、これはいつもの霧とはまるで違う。
厚みがあるせいか、それが消えたのは正午になってからであった。透けた先は、雲の塊が所々浮かぶ青空。