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2021年10月4日月曜日

現代人よりも古代人の方が対立仮説を考慮しているとはいかなることか?

  
 科学史漫画 天動説(前編)  これの後編を描いていて、プトレマイオスの天動説を反転させて、現代の知識で読むとその正しさがわかるよ、それに必要な知識は高校物理程度で十分だよと描き進めていたら...
 
 ∧∧
(‥ )その肝心な高校物理の
\−  教科書のコラムに
    天動説は無駄に複雑になった
    と書かれてるよ...

 
  (‥ )なんだよ...天動説に関する
      訳わからん世間の誤解って
      そもそも公式が原因か
 
 天動説と地動説は回転軸が反対になっているだけで、数学的には精度も複雑さも同じである。少なくともひとつの天体を観測する限りでは。
 
 ∧∧
(‥ )天動説が”複雑になった”
\−  部分とは
    地球を固定した分
    地球の動きを司る
    地球軌道が
    すべての惑星軌道に
    周転円として配置されること
    すべての惑星に
    地球の自転由来の
    日周運動の回転が
    付加されることなんだよね
    個々の天体の運行計算では
    地動説と天動説は等価
 
  (‥ )高校物理の教科書と
      そのコラムは
      これが理解できていない
 
 
 以上のように高校物理のコラムは天動説に対する理解がダメであった。
 
 しかるに、以上と反対に、古代から中世に至るまで、地動説と天動説は数学的に等価だという指摘が何度か現れる。
 
 ∧∧
( ‥)古代人や中世の人の方が
    現代人よりも対立仮説を
    知っている...
    それを考えるとさ
    地動説支持者って
    記録にほとんど残って
    いないだけで
    実は歴史上
    連綿と
    ずーっといたんじゃね?
 
  (‥ )可能性はあるよな
 
 現在では対立仮説である天動説に芽がないということはよく知られている。だから高校物理コラムにおける天動説の解説はいい加減なのだろう。芽がない仮説を知ろうとする人間はいないし、自動的に記述は雑になるであろう。
 
 反対に、古代から中世において記録が残るだけでも何度か地動説と天動説が等価と記述されるのは、地動説にも芽があると思った人が連綿といた証拠ではないだろうか?
 
 
  
      
      
    
      

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