すでにあげた科学史漫画その5前編に付録を追加
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(‥ )といっても末尾に
\− 天動説視点で見た
金星軌道は五芒星になる
を追加しただけだがな
(‥ )漫画の続きで
天動説視点の惑星軌道を
描いている最中に
作ったから
これで俗説を切るのだ
俗説に曰く。金星は地球と5回、会合すると天を一周する。つまり五芒星を描く。これゆえにメソポタミアでは金星の女神イシュタルは五芒星で象徴されるようになったと。
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( ‥)残念 推理小説
ダヴィンチ・コードでの
創作だ
( ‥)ただし金星が5回の会合で
−/ 天を一周するのは
事実なんだよな
特に天動説視点だと地球を固定するので、金星の動きは二つの円運動の合成で表現される。
地球から見た金星の動きは動いている地球から動いている金星を見たものだ。これゆえに地球を固定すると、地球の動きを司る地球軌道を金星の軌道に合成することになる。ゆえに二つの円運動の合成で表現される。
ここから金星の動きを動線で示すとこうなり
この動線が5回重なることで天空を一周することを示すとこうなる
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(‥ )まさに五芒星
\−
(‥ )でもメソポタミアの人は
天空を図形では
考えないんだよな
確かに古バビロニア時代に5回の会合が観測されてはいるが、それだけだ。メソポタミアの人は傾向から法則性を導き、それを公式として解くのである。図形で考えるとか、図形で理解するとか、そういうことはしない。それにそもそもイシュタルを星で表す場合、それは五芒星ではなく八芒星である。