自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2019年4月19日金曜日
暴君 黄金宮殿に向かう
∧∧
( ‥)要するに?
( ‥)なんかおかしいと
‐/ 思って調べたら
ネロ帝の黄金宮殿は
少なくとも一部が
一般開放されていた
みたいでなあ...
まじかよこれ
現代に残されたネロ帝の記述は真面目に読むとなんとも珍妙で、濫費を重ねるいかれた暴君という姿と、宮殿を被災者に開放して公共事業をせっせと行う経済政策に熱心な皇帝という、矛盾する姿が重なって出てくる。
その矛盾の最たるものが、火事で壊滅したローマの焼け跡に巨大な黄金宮殿を建てたというもので、そしてこの宮殿、描写からするとなんともちんちくりんな代物だ。これはかなりな部分が庭園と動物園でしょ? というおかしな構成。
確かにそういう無駄な趣味はローマ人らしいといえばそうなのだけど、単純に贅沢な大宮殿の濫費というのとは毛色が違って、違和感がある。
∧∧
(‥ )でも一般開放されていた
\‐ とするのなら
おかしな構成ではないね
それに
濫費を重ねる暴君の姿と
公共事業に熱心な姿も
今や矛盾なく
重なるわけだ
(‥ )逆に言うと
相当おかしな人だとも
言えるけどな
宮殿の少なくとも一部を一般公開するだの、被災者を中に入れるだの、あるいは夜の街にお忍びで出かけて悪ガキ共と乱痴気騒ぎをするだの、独裁者としては完全にいかれてる。
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