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2017年5月25日木曜日

処理速度の必然的な非対称性に関して告げる

 
 物書きであろうがイラストレーターであろうが編集者であろうが、本を作る者には致命的な欠陥がある。
 
 それは本を作ると利益が出る立場なので、無意識のうちに、金になる分、この本を読むには脳を働かせても良いだろう、そう考え、そして実行してしまうことだ。
 
 
 ∧∧
(‥ )でも読者はそうじゃない
\−  だから必然
    制作者なら読める本が
    読者には読めないことがある
 
  (‥ )だからよ
      自分の本を
      これは金にならない
      金にならない
      これはただ働きだ
      ただ働きだ〜と
      言い聞かせながら
      読んでみたのよ
 
 そしたら全然読めなくなった。
 
 ∧∧
( ‥)...今度から
    これはただ働きだ
    これはただ働きだと
    自分に言い聞かせながら
    本を作るか
 
  ( ‥)そうね
    −/ 今度からそうするよ
 
 
 金はカロリーに交換でき、カロリーは脳の処理能力を増大させる。ゆえに本によって金を手にする立場のものは将来の収入に応じた処理能力を脳に要求できるが、読者はそうではない。むしろ金を払っている分、読者は読書開始の時点ですでに損をしており、必然的に脳の処理速度は当然、低調だ。

 作り手はこの非対称性を考慮せねばならぬだろう。
 
 ∧∧
( ‥)ほうら
    頭のネジをゆるめて〜
 
  (‥ )あばばばー
 
 
  
 

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