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2012年11月30日金曜日

考えてみれば会社は最適化されている、おおむね

 
 
 ∧∧
( ‥)緊デジ?
 
  (‥ )「経済産業省「コンテンツ
       緊急電子化事業」」の
       略称だそうだ=>*
 
 ∧∧
(‥ )緊デジとは=>*
\–   によると、書物の電子化を
     代行する組織を立ち上げて
     震災にみまわれた東北六県
     の復旧をはかる一環だと
 
 (‥ )図書というのは大事でな、
     今でこそ、いや、いつの時代
     でも図書の大半は娯楽、
     気晴らし、祈りと詩なんていう
     くだらんしろものだけども、
     知識と技術体系を保持、伝える
     重大な役割も担っている。
 
 西欧哲学の歴史がおおむねプラトンの注釈だというのなら、そのプラトンは無理数を排除し、0を知らず、マイナスを知らず、二次方程式を自在に解くこともできず、微分、積分を扱えない。その注釈が2000年以上に及ぶ知の歴史だというのなら、そんなもの、高校や中学の授業以下の存在だ。そして詩と想いと祈りでは戦に勝てん。
 
 ∧∧
( ‥)でも? その高校や中学の授業
    ですら、現代科学や数学の
    上っ面であると
 
  ( ‥)それを補うのが図書なんだ
    –□ 科学、数学、技術、
       これを伝える図書がない、
       図書を知らない、
       アクセスできない、
       これは絶望的でね
       単なる低賃金労働者に
       なるしかない、そんな
       運命ということさね
       それでもいいが、
       それだけではすまない
       つまり図書は重要だよ。
 
 Amazonのkindle、それが持つコンテンツに対抗、あるいは対応できるだけの電子コンテンツを作ろうってことでもあるんだろう。
 
 ∧∧
(‥ )文科省ではなくて、経産省
\–   ってところもみそですね
 
 (‥ )経済と産業に関わる
     分野だから、担当するは
     経産省よな。
     いつまでたっても電子化が
     進まない出版会の状況に
     国家官僚の皆さんが
     危機感を覚えて、
     発破かけたのかもね。
 
 
 だが、どうも、東北のためにコンテンツをそろえよう、というのはともかくとして、書籍の電子化はうまくいかないのではないか(あるいは時間がひどくかかる)、という話を聞く。
 
 ∧∧
(‥ )緊デジとは*を読んでみると
\–   電子化を代行、
     手間賃をかけないよう、
     ファーマットが変化しても
     対応できるよう、
     色々してくれる
     みたいですけどね
 
  (‥ )経産省に出来ることは
      しているらしい
      問題は会社がしなければ
      ならない部分らしくてね
 
 ∧∧
( ‥)例えば、ある出版社が去年
    10冊の本を出しました
 
  (‥ )それはいずれも紙の本
      10冊の本を作るとき、
      10回、契約を結び、
      10個の書類を作り、
      10回処理している。
 
 ∧∧
( ‥)それらの本、その電子化
    それ自体はこちらで代行
    しましょう、そう
    言ってくれました。
 
 ( ‥)では、電子化にあたって
   –□ 会社は電子化の契約書を
      作成しなければいかん
      紙の本には紙媒体に
      関する契約しかない
      からね
 
 
 ∧∧
(‥ )一方、経理は今年も
\–   新刊10冊の契約を
     処理しなければいけません
     そうしないと
     会社は収入がなくなって
     しまいます
 
  (‥ )追加で10冊分、
      電子化の事務処理も
      同時に行ってください。
 
 ∧∧
( ‥)無理じゃね?
    いや、無理だろ。
    2倍の仕事って不可能
 
  (‥ )では3冊では?
 
 
 ∧∧
( ‥)無理じゃね?
    経理には年間10冊分の
    処理を可能にする人数しか
    いないわけでしょ?
    あー暇だわーとか言ってる
    わけないじゃん
    会社もそんな無駄なこと
    するわけないし、
    13冊の処理も法外
 
  (‥ )経理増やすか?
 
 
 ∧∧
( ‥)増えた人数分、養える
    あてがあるの?
 
  (‥ )ない。
 
 
 ∧∧
(‥ )紙の本Aが3000部売れた
\–   それを電子化したA’が
     では3000部また
     売れるかというと。
 
  (‥ )無理だろうな、
      あるいはあてにできる
      状態ではないね。
      そもそもそういう状況に
      ないからコンテンツの数を
      増やして産業として
      成立させよう、
      そうしないとやばいって
      ことなわけだからね
 
 
 *極端なことを言うと、去年出した10冊を今年すべて電子化して、それが売れた収入が去年と同じならなんの問題もない。収入が同じなら、電子化の事務処理だけをして新刊を出さなければいいからだ。この場合、自社の過去の遺産だけで食っていけるという夢のような話も成立するだろう(編集者など新刊を作成する人員を削ることすら可能)。だがそんなことをしている出版社は、聞いたことがない。ようするにこんなことは成立しない、ということがうかがえる。
 
 
 ∧∧
(‥ )でも、経理のことは
\–   経産省の担当ではもちろん
     なくて、
     個々の会社でやるべき
     ことですしね
 
 (‥ )それは当然。そして
     ゆえに、電子化したくても
     収入のあてがない、
     収入のあてがないと
     電子化できない、
     こういうことらしい
  
 
 ∧∧
( ‥)会社は、収入、支出、
    処理速度に応じて
    おおむね最適化されて
    いますから
 
  (‥ )余計なことに割く余裕は
      おおむね無いと考える
      べきだよね。
    
 
 ∧∧
(‥ )やるにしても、
\–   わずかな余裕を使って
     ちまちまやるしか
     ありませんね
     当然、作業は遅れます。
 
  (‥ )発破をかけても経理的な
      限界がある。しかし
      やらなければ可能性が
      失われる。やるにしても
      時間がかかるし、
      間に合うか分からない
      だがやるしかない
      なかなか
      頭の痛い話よな。
 
       
 
 

2012年11月29日木曜日

金星運行中

 
 
 夕方まで雨で夜になる、日付が変わっておよそ3時間後、外に出てみると空は晴天。西にかかる月は満月。望遠鏡で見ても月面に影はなく、しからばと散歩に出かけると
 
 ∧∧ 広場がざくさくしてますね
(‥ )
 –( ‥)刈られた草に霜が降りてる
      神奈川県中央にも氷の
      季節が到来だ。
 
 東の地平線が見える場所までいくと、ちょうど登ってきた金星と土星が見えた。土星が上で、金星が下(つまり、土星よりも金星が東、太陽の側へ移動している、ということ)。
 
 
 ∧∧ 先日は横並びでしたのに *
( ‥)            ☆
 –( ‥)移動したもんだな
 
 *先日、27日には、金星と土星は東の地平で横並びになっていた=>*
 
 指を伸ばしてみて見ると、2つの惑星は指1つと半分あまり離れている。
 
 
 
 ∧∧
(‥ )ざっくり計算して、三角関数表
\–   と照らし合わせると、
     およそ1度と44分ですね
 
  (‥ )先日は1度以内にあった
      ことを考えると、2日間で
      2度ぐらい動いた
      ことになるのかね
 
 ∧∧
( ‥)2日で2度、平均的な太陽の
    運行、2日分ですよね?
    天動説的に言うと、金星は
    太陽に引きずられる形で
    動いていると考えて良い?
    金星自身の動きはどう
    考えるべき?
 
  (‥ )平均的な太陽の動き、
      2日分、でも、今は
      太陽の動きが速まって
      いるはずなんだよな
      というか日時計の影が
      それを示しているのだが
      複合的に言って、現在、
      天球における金星の
      動きって何が
      支配的なのかね?
      
 
 星がほとんど見えないここらでは、惑星周辺の星座と目視だけで惑星の動きを把握するのはちょっと難しい。
 
 
 
 

2012年11月28日水曜日

さあ、世界中の人に福音を

 
 
 夢は人に言い訳を与えてくれる
 
 論理は人に無謬性を信じ込ませてくれる
 
 
 ∧∧
( ‥)つまり
 
  (‥ )論理的な夢を信じさせれば
      そいつの人生を破滅させる
      ことができるってわけだ。
 
 夢は失敗しても言い訳を与えてくれる
 
 無謬の論理は失敗を無視して良いとささやいてくれる
 
 
 ∧∧
( ‥)実際には、
    倫理は現実を操作できず
    論理は経験を扱えない
    それだけの話なのですけどね
 
 ( ‥)だが、人間は倫理と現実を
     混同し、理屈の正しさと
     現実とを混同する動物なのだ
 
 論理的な夢は甘美を与えてくれるだろう
 
 論理的な夢は失敗を忘れさせてくれるだろう
 
 ゆえに論理的な夢は人を破滅させるだろう
 
 
 ∧∧
( ‥)そして、人は苦痛を感じない
    世界へすみやかに旅立つと
 
  (‥ )これは福音
      世界中の人々を幸せにする
      可能性だ。
 
 
 

存在が赤字

 
 
 *の続き
 
 ∧∧
( ‥)仕事もお金もなくても、
    時間があれば絵は描けるし
    文章も書けるし、図書館で
    本を読むこともできる。
 
 (‥ )問題があるとしたら、
     仕事もお金もない人間は
     消耗したくないので
     歩きたくない=探索できない
     労力をかけたくない
     =描かない、読まない
  
 ∧∧
( ‥)つまり、なんら新しい
    発見や選択肢、思いつきを
    することもないし、
    知識や技術を蓄積することも
    できないのだと。
 
 ( ‥)職がない、内定が出ない
     仕事の依頼がない
     客がやってこない
     なんでもいいけど
     それは歩き回っても
     獲物もイモも見つからない
     そんな状況だからな。
     心が折れるのは必然。
 
 人間の肉体が歩き回って食料を探すことに適合しているのなら、職も仕事も見つからない、この状況は絶望に他ならない。
 
 ∧∧
( ‥)節約する、探索範囲を削る
    見つからない、節約する
    範囲をさらに削る。
    悪循環ですしね
 
  (‥ )こんな状況に耐えられる
      生物はそうはいないよ
      というか、耐えられる生物も
      結局は代謝を落とすか
      代謝が落ちた状態の個体を
      作って本体は死滅するか
      だからな。
 
 *収入が下落して支出が上回った赤字の状態が続くと、死ぬか、あるいは支出である代謝を極限まで落とすしかない。そのモードがクマムシの休眠だったり、植物の種子であったり、あるいはリスの冬眠だったりする。言い換えると、人間にそんなことはできない。
 
 
 ∧∧
( ‥)ましてや哺乳類ではね
 
 ( ‥)哺乳類は燃費が悪いからな
   –□ 
 
 ∧∧
( ‥)赤字状態で生きねばならない
    それを考えると、図書館に
    いかなかったのは
    当然ですよね
 
 (‥ )人間の脳は膨大なカロリーを
     消費してしまう。燃費の悪さ
     がさらに輪をかけるわけだ
     仕事がないから図書館へ、
     という発想は、
     肉体が回避するよね。
 
 ∧∧
( ‥)八方ふさがりですね
 
  (‥ )この状況から抜け出すのは
      容易なことではなくてなあ
      投資が必要なんだが、
      投資である絵を描く、
      図書館へいく、
      歩き回って何かを探す
      それ自体に回す余力がないと
      きてるわけだ。
 
 ∧∧
( ‥)存在が赤字では出来ることが
    限られていますから
    選択肢があっても無いのと
    同じですし。
  
   (‥ )四方が完全に閉鎖されて
       いなくても、抜けのある
       箇所を探索する余力が
       ない状態ではね、それは
       完全封鎖と同じだからな
 
 ∧∧
(‥ )もう、無茶を承知でわずかでも
\–   いいから、描き、探し、歩き
     読むしかないでしょう
 
   (‥ )探索しないから完全封鎖と
       同じに見える、というの
       であれば、それを打破する
       には探索するしかない
       無茶ぶりだが他に手は
       ないよね。
 
 
     
 

2012年11月27日火曜日

冷戦脳

 
 
 ∧∧
(‥ )それはともかく、伝聞では
\–   こたびの選挙において
     自民党案に国防の二文字が
     あったことがやや波紋を
     呼んでいるとか
 
  (‥ )ああ、言わんとすることは
      分かるけども、
      どうしちゃったの?
      と、思ったかなあ。
 
 ∧∧
( ‥)国防の2文字でびっくり
    というのは、考えてみれば
    ずいぶんな話ですけどね
 
  (‥ )いやー冷戦に慣れてね
      慣れすぎちゃってね、
      核ミサイルの恐怖は
      はーんって感じなのに
      国防でびっくりなのな
 
 まあ、考えてみれば当たり前か。冷戦は平和と核兵器がセット販売だった。いつもいつも店頭に並んでた。しかし、国防は、言ってみれば引きこもりにとっての、定時出社、と同じぐらいの強烈なインパクトがある。
 
 ∧∧
( ‥)核と平和には慣れたのに
    国防にはびっくりですか?
 
  (‥ )冷戦脳と呼んでくれ。
 
 でも、自衛隊のままでも別に中身変わらないけどもね。
 
 ∧∧
( ‥)そういうちぐはぐで
     現実から乖離したことって
     許されるんですかね?
 
  (‥ )労働者の国とか言ってる
      すっとんきょうな国家が
      あったし、あるじゃないか
 
 あの言葉と実体のハチャメチャぶりにくらべたら、自衛隊という名称、なにほどのことがあろう。
 
 
 
  ( ‥)でもあれかね、意外と
    –□ 安倍さんって理想家
       なのかもね。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、以前も美しい国
    という言葉が出てきました
    から、そうかもですね。
 
 そうねえ、政治家って癒着だ賄賂だ、とそういう汚いイメージばかりマスコミやメディアや水戸黄門で強調され、刷り込まれてきたけども。
 
 ∧∧
( ‥)事実の一面ではあるの
    でしょうけどもね
 
  ( ‥)でも、それだけじゃ
    –□ やってけないだろう
       からなあ。
       中にはそれだけの人も
       いるし、いたし、
       今、喪失の恐怖に
       おびえているのだろう
       けどもさ。
 
 ∧∧
(‥ )でも、こういう約束を
\–   かかげてうまくいくの
     でしょうか? それとも
     意外と問題にならずに
     終わるのでしょうか?
 
  (‥ )新入社員が定時出社に
      慣れるみたいにな。
 
 まあ、政権をとってよほどのへまをしてさえ、大丈夫っちゃ大丈夫なので、こんな名称ぐらいさしたる問題でないとも言える。
 
 ∧∧
( ‥)そんなもんですかね?
 
  (‥ )とてつもない失政を
      繰り返しても政権は
      維持できる。
      政権交代のていたらくを
      思い出せば分かるべさ。
 
 
 
 *失政を重ねても許されたのは、メディアの二枚舌のせいじゃね? とかそういう世間に広まっている揶揄は取りあえず脇に置いて。
 
 *政権交代やら原発報道で、メディアが今、世間からどう”信頼されて”いるか? という醒めた視点も脇に置いて。
 
 

現実は議論の相手をしてくれない

 
 
 
 冷戦時代に育ったインテリは
 
 ∧∧
( ‥)悪いのは全部アメリカと
    自民党のせいにすれば
    良かったと?
 
  (‥ )ほぼそれに近似じゃね?
 
 しかし、冷戦時代とは、先制攻撃で国土が抹殺されても、守るべき国がなくなっても、指導者が死んでもなお、絶対的な報復力を持つことで戦闘が抑制された現実的な時代でもあった。死んでもなお、お前達を抹殺できる。それが平和の基礎だった。そしてそれを遂行したのはインテリたちでも物書きでも文化人でも哲学者でもないし、新聞記者でもテレビのコメンテーターでも知識人でもなかった。
 
 ∧∧
( ‥)核の傘で”平和”が
    保たれた時代。
 
  ( ‥)平和とは成功した戦争で
    –□ ある、そういうことだね
       平和は血まみれだ、
       そういう現実さね。
 
 そんな時代のインテリは、しかし、冷戦の遂行者ではないがため、ただ反戦、反対と言っていればよかった。
 
 ∧∧
( ‥)それが文化人や物書きの
     お作法であると?
 
  (‥ )まあ、それに近似
      じゃねーか?
      
 
 これはいわば、働いた事もないのに、すばらしい楽園のような世直し計画だけを持っていることがご自慢で、働く父親、母親を馬鹿にする引きこもりみたいなもので。しかし、口は達者だ
 
 ∧∧
(‥ )でっ? 最近の若者は
\–   知的に愚かで、不景気で
     自暴自棄になって
     眼に余る右傾化をして
     ネットで騒いでいると、
     馬鹿だ馬鹿だ、哲学がない
     彼らはそう非難すると?
 
  (‥ )仮に言ってることが
      その通りだとして
      愚かで自暴自棄で
      哲学がなくても、
      それはお互い様
      なんだけどね。
      同じ引きこもりだし
      引きこもり哲学だしな
 
 ∧∧
( ‥)でも? 主張は正反対に
    なっているか、それに
    近似ですよね?
    さもなければ喧嘩に
    ならないですし。
 
  (‥ )喧嘩になるとは、相違が
      あるってことだ。
      いずれが是か否か?
      だが、それを決めるのは
      議論でも理念でもなく
      現実だ。
      そのことは覚えておく
      べきだよね。
 
 現実は議論も理念も轢き潰す力がある。
 
 ただ、インテリは無駄に知恵があるので、現実を無視する現実逃避の術には長けているもんだ。おおむねそう。
 
 ∧∧
( ‥)現実逃避ね
 
  (‥ )だから現実逃避な
      引きこもりだよ
      僕らとなんら変わらない
      ただのつまらない人間だ
 
 だけども、そのつまらない人間たちを、我々を、現実は容赦なく識別してくる。現実には現実の基準があって、現実は議論の相手をしてくれない。
 
 
 
      

並ぶ惑星

 
 
 ふと3時すぎ頃、気づいて外に出ると、昼間降っていた雨は上がって空は晴れ渡り、月が見えていた。だが残念、もう沈みかかっている。
 
 
 ∧∧ スケッチするには低いですから
( ‥)
 –( ‥)散歩にいくとしよう
 
 長々とのびるうみへび座は頭が南中し、しし座は空高く駆け上がり、東の地平線には、登り始めたからす座とおとめ座のスピカが輝いていた。春の星座たちのお出ましである。
 
 ∧∧ 赤いアルクトゥールス
(‥ )
 –( ‥)青いスピカ。
      しし座の尻尾デネボラ
      春の大三角の登場だ
 
 そういえば土星と金星は今、おとめ座とてんびん座の境界あたりにいるのだったよな。帰り際、5時を回る頃、東の地平の上に輝く2つの惑星を見つける。
 
 
       *☆
 
 ∧∧ あー2つ並んでますね
( ‥)
 –( ‥)今、地球から見ると2つが
      接近して見えるのだよね
      腕を伸ばした時、
      人差し指がつくる角度
      よりも近いね。
 
 角度にして1度以下。最接近は27日。まさに今だ。
 
 望遠鏡で見ると東京方面の気流の乱れで惑星はゆらゆら揺れて形が分かりかねるほど。それでも金星ののっぺりした半月状の姿が、土星と、その輪まで含めた見かけの大きさに匹敵すること。金星が土星より圧倒的な輝きを放つその理由がよく分かる。
 
 ∧∧
( ‥)金色にぎらつく金星と
    にぶく赤がね色に輝く土星
 
  ( ‥)なかなかいい感じだね
 
 6時、2つの惑星は白み始めた東の空にかき消えていった。
 
 

2012年11月26日月曜日

昔も今も、勝負は外見だ!

 
 
 
 ∧∧
(‥ )電子情報はコピーが原理的に
\–   容易ですし、みなが色々な
     理由と経路を通じ、
     ただで放出するから、
     皆さん、お金を
     払いたがりませんね。
 
  (‥ )そりゃあ、ただだからな
      ただに払う奴はいねえ
 
 
 ∧∧
( ‥)でっ? だから?
    紙の本なら有料で売れる
    だろうと?
 
  (‥ )最後の付加価値が紙と
      製本かよ、、、って
      話でもあるけどね。
      いくぶんかは事実で
      あるだろうね
 
 ∧∧
(‥ )...まあ、中身のない贈り物も
\–   きれいに包みますから
     最後の付加価値が外見とは
     馬鹿馬鹿しくも、
     馬鹿には出来ない
     話でしょう
 
  (‥ )いくら高価でも、ぞんざい
      な外見じゃ売れない
      これはまったくの
      事実だしな。
 
 ∧∧
( ‥)でも? それだけで
    安泰とはいきませんか?
 
  (‥ )いくかいかないかは
      分からんが、
      そんな楽観的な予測
      だけに頼るわけにも
      いかんでな。
 
 
 

青く美しいトロピカルオーシャン

 
 
 ∧∧
( ‥)どう? なかなか仕事に
    かかれませんか?
 
  ( ‥)そうねえ。取り上げる海域
    –□ の資料がどうもあまり
       ないっぽいのよな。
 
 太平洋の中央、そのさらに西部、しかも熱帯域。生物の生産が少ない場所だからかもしれない。
 
 *暖かい海は温められた海水でふたをされた状態で、上下の混合が起こらない。陸上だと死んだ植物は土壌に戻って再利用されるが、大水深の大洋では栄養は手の届かない深海へ落ちて失われる一方。基本、暖かい海域は栄養と生物に乏しい海で、ゆえに透明度が高く目が覚めるように黒く青く美しい。
 
 ∧∧
(‥ )近くにめぼしい陸地がないし
\–   生産性が低いと漁場にも
     ならないでしょうしね
 
  (‥ )調べないか、調べる必要が
      ないか、あるいは調べても
      労多くして実りが少ないの
      かもしれない。
      移動する船の燃料だって
      馬鹿にならんだろうしね
 
 この海域にあるのは大陸から遠く離れた小さな火山島のみ。浜辺に鯨が乗り上げることはあるけど胃の内容物のレポートとか、生物群集に関する知見となるレポートが見当たらず。
 
 ∧∧
( ‥)探し方が悪い、あるいは
    足りないにしても
    もう、時間もないですし
    ”資料がない”、という
    リサーチ自体は後の
    課題ですね
 
  ( ‥)ダイオウイカを登場させて
    –□ 良いのか? という
       問題も含めて、ある程度
       見切り発車しないと
       駄目だろうね。
 
 さらに
 
 ∧∧
(‥ )サンダロプス属のイカさん、
\–   レポートではハワイにいる
     のに、こっちの文献では
     大西洋になってますが
 
  (‥ )属自体は全地球的、
      三大海洋の熱帯域にいる
      らしいのよな、問題は
      種の識別よ。
 
 ∧∧
( ‥)分類が混乱してますかね?
  –□ 別の属のイカさんは
     チリ沖から大量に報告
     されるいっぽうで、
     こっちの論文では分布は
     大西洋・インド洋に
     なってます。
 
  (‥ )同属の別種が太平洋の
      亜熱帯域にいる。
      この場合は同定の混乱も
      混ざってるかもしれん。
      いささかやっかいよな
 
 ∧∧
( ‥)属名だけの表記にしますか?
 
  ( ‥)それが無難だな
    –□ 前もこれら幾つかの文献
       には眼を通しているの
       だけどね、駄目だね、
       把握が足りないね。
 
 さらにいえば、このあたりの話は、一応、前書きで説明した方がよさげである。
 
 ∧∧
( ‥)でも? あの海域の生産力
    漁場の有無、さらに調査研究の
    障害、それらが実際にある
    としたらですが、
    書く以上はそれ自体を確認する
    必要があるのでは?
 
  (‥ )他の作業も合わせて
      一週間くらい時間欲しいね
 
 
 

サバンナを歩き回っていたのだから

 
 
 月でも眺めよう、と思っていたら
 
 ∧∧
(‥ )雨が降ってます
 
  (‥ )やれやれ、少し休んで
      仕事するか
 
 さて
 
 仕事をしていると、他のことをする時間がない。
 
 ∧∧
( ‥)時間がある人がうらやましい
 
 ( ‥)ニートとか引きこもりとか
   –□ 好き放題に時間を使えそう
      だよな。紙と鉛筆、時間。
      これがあれば絵は
      描けるからね。
 
 
 ばんばん描けば良いよろし。1日1枚、1年で365枚、3年で1000枚、それだけ描けば上達もするし、そこそこうまければそれをまとめるだけで同人誌になるし、運と機会と実力があれば普通に本になる。
 
 カラーだとペースは落ちるが、以上のことは原理的に変わらない。
 
 
 ∧∧
( ‥)...でも? 
    そうはならないのだと?
 
  ( ‥)うん、どうもそうらしい
    –□ ゲームやネットで
       ぼーっと過ごす場合が
       多いみたいね。
 
 単純に、絵を描くというのは特殊技能なので、いくら時間があってもほとんど全員そんなことはしない、というだけかもしれない。あるいは
 
 ∧∧
( ‥)あるいは、仕事がない、
    学校にいっていない、という
    ことが心にのしかかって
    いるのかもしれない
 
  (‥ )そういえばなあ、
      おいちゃんも仕事はなく
      バイトもなく、やる気も
      なくて、ほとんど
      なーんにもせずに
      ただ家で過ごしていた
      ことあったよ。
 
 *ここでは以上のことが出来る人はみんなコミケへいきました、とか、そういう可能性は話の都合上、考慮していない。あるいは省略。
 
 
 ∧∧
(‥ )あなたがほとんどアパートに
\–   引きこもっていたあの時は
     近所の公園がまだ
     無かった頃
     でしたっけ?
 
  (‥ )その元になった湿地がある
      ことも知らなかったし、
      その向こうに市立図書館が
      あることも知らなかったね
      知ってたら変わったかもな
 
 ∧∧
( ‥)仕事がないとつらい?
 
 (‥ )仕事がないと収入がないだろ?
     収入がないと未来がない
     未来がないと計画がない
     計画がないから現状維持。
     つまり支出を抑えるしかない
     食事も必然的に運動も
     冬眠モードになるというかね
     探索に割り当てる体力や
     脳の動きも抑制するせいか
     策が思いつかない
     当然、否定的な答えしか
     見つからないわけよ
     必然的にやる気もする気も
     失せるというかね。
 
 ∧∧
(‥ )今から思えば、時間はあるから
\–   絵を描き、探索して歩き回り
     図書館には本があるから
     それを無料で読みまくれば
     良かったですよねえ
 
  (‥ )今から思えばだよねえ
      人間、本来は野外生活を
      するサルだからかな?
      動き回る環境にいないと
      ドミノ式とでも言うかな
      なにもかもうまく機能
      しなくなる感があるよな
      そういうことはまるで
      思いつかなかったよ。
 
 ∧∧
( ‥)すると? 以上を踏まえる
    のであれば、
    とにかく、外に出ろ、と?
 
  ( ‥)んー、理想はそうだが
    –□ そうも言えないよね
       色々な事情で
       出るに出られない人も
       いる。そういう時は
       割り切って、あるいは
       我慢して室内で絵を
       描くしかないかな。
 
 ∧∧
( ‥)でも、部屋の中にいると
    ふさぎこんじゃうのでしょ?
    我慢して絵を描くなんて
    本末転倒でしょう
 
  (‥ )サバンナを探しまわって
      いたサルにとって部屋も
      ゲームもネットでさえ
      刺激が少なすぎるのだよ
      情報量が少ないと
      言ってもいい
      wikiだって無責任監修以前に
      しょせんは広く浅くの
      雑学レベルさね
      情報量では野原の草花に
      勝てやしない
      市立図書館にさえ局地的には
      ともかく、全体で見れば
      劣勢だよ。
 
 考えてみれば動物園のチンパンジーやゴリラだって、コンクリートの中でただひとりでいればおかしくなるのである。
 
 ∧∧
( ‥)いくら人工環境下での生活が
    長いあなたたちでも
    室内の生活は耐えられないと
 
  (‥ )さりとてさ、
      出たら出たで、周囲が
      めでたい! よし、
      就職だ、学業だって
      いきなり冷水に放り込む
      ようなことしてやる気を
      へし折っちゃうかもね
 
 
   

2012年11月25日日曜日

選挙は品種改良でしょう

 
  
 ∧∧
(‥ )今回の選挙ではどこに投票して
\–   良いか分からない、民主は
     論外だけど自民は国防だし
     第三極に期待したいけどよく
     分からないし、ウンヌン
 
 (‥ )相手に完璧さを求めて
     婚期を逃す典型だよね。
 
 煮詰まったあげくのはてに、ちょっと試してみない? と言われてろくでもない相手にひっかかるタイプ。
 
 
  ( ‥)まあ、選挙ってのは
      品種改良の過程みたいな
      ものよな、何世代もかけて
      変えていくものさね。
 
 ∧∧
(‥ )ダウンロードの刑事罰化推進
\–   議員とか民主にも
     自民にもいて
     どっちの政党に入れたら
     うんぬん
 
  (‥ )民主だの自民だの政党だの
      しょせんは個体の集合。
      べつに実体でも
      なんでもない。
      品種改良される生物が
      遺伝の集合のように
      あるものは切り捨て、
      あるものは累積される
      そうして集合は
      変貌を遂げる。
      それだけの話だな。
      悩むことではないよ。
 
 ∧∧
( ‥)当選させたい人はいない。
    だが落選させたい奴はいる
  
 
 ( ‥)そういう単純な淘汰で
   –□ 状況は進行するさね
      そういう意味では
      未来は確定的だね。
      あくまで確率的なもの
      で自由はあるが、
      誤差の範囲内に
      収まるよな
 
 ∧∧
( ‥)それを考えるとですよ
 
  (‥ )オレは政界に入って
       日本を変えるんだ!
       日本は変えられるんだ
       本気で信じているなら
       頭がくるくるぱーだろ
 
 もちろん、個人が歴史を変えることはまったくありえないわけではない。自由は誤差の範囲で絶えずあり得る。ごくごくまれだがそれは起こる。ただ、大概は悪い方向へ転ぶらしい。
 
 
 ∧∧
(‥ )WW1の後、次ぎの大戦は
\–   不可避、というのは当時、
     すでに言われていたこと
     みたいですけど。
 
  (‥ )WW2が起こるそれは
      確定的だったわけだ
      勝者は資源と国土を持つ
      アメリカとロシア。では
      ドイツはどのルートを
      通っても敗北するのか?

 
 ∧∧
( ‥)確かに分は悪いですね
 
  (‥ )確かに勝てるとは
      思えないよなあ。だけど
      ヒットラーが
      二正面作戦なんて
      やりださなかったら
      どうなってたのか?
      個人の自由と想いは確かに
      歴史に影響するって
      ことではあるのかもね
 
 
  物量や技術や蓄積や経験の差は想いの力では覆せないし、作るより、壊れる方がはるかに楽だ。
 
 ∧∧
( ‥)それを考えますとね
 
  (‥ )変革しようとして
      悪い方向へ転ぶのは
      当たり前だよね。
 
 
 
 
 

秤動

 
 
 月面を望遠鏡で覗く。昼と夜の境界線。つまり月面上では明け方、夕方になっている場所は影が落ちるので凹凸や高低差が分かりやすい。
 
 
  ( ‥)それを連ねて描けば
    –□ 1枚の月面図になるかと
       思いきや。
 
 ∧∧
( ‥)描き足していくと、
    ずれていきますね、
    月は秤動して
    いますから。
 
 *秤動:ひょうどうと読む。月の自転と地球を巡る公転は一致している。そのため地上の我々には絶えずまったく同じ面が見えるはず、なのだが、正確にはそうならない。月の自転軸、公転軸は完全には一致しておらず角度にずれがあること、観測者である我々自身は地球の表面にいるから月を見る角度が時間によって変わること、以上その他もろもろの理由から、こちらから見える月の面は少し(揺れるように、あるいはぐりぐりと)動いて見える。参考:「新天文学講座4 地球と月」恒星社
 
 つまり言い換えれば、時間が経つにつれて月を見るアングルが少しずつ変わってしまう、ということ。
 
 
  ( ‥)秤動は知っていたけども
    –□ 地図を作ろうとすると
       この少しの差とやらで
       派手にずれるもんだな
       見える範囲も方角も
       ずれてる。すごいね
       スケッチはもう1回
       最初からやり直しだ
 
 ∧∧
( ‥)残念?
 
  (‥ )残念ではあるけども
      状況は把握した。
 
 対応すればより具体的な把握が出来るだろう。
 
 
 
 

2012年11月24日土曜日

すべてをオレンジジュースへと還元する

 
 一部、*の続き
 
 ∧∧
( ‥)なかなか時間がかかりますね
 
  ( ‥)意外とね、リサーチに
    –□ 時間がかかる。
       あまり日にちは
       消費できないんだが
 
 さて
 
 先日、図書館で何気なくID論の本を読んだら、進化論は人間と人生から目的と意義を失わせ、不毛と孤独と恐怖をまきちらした、というようなことが書いてあった。
 
 *ID論:IDとはインテリジェント・デザインの略。生物のよく調整された有様は知的存在による計画的な操作と作成を示している、というもの。つまり生物も人類も知的存在によって作られた被造物となる。なんのこっちゃない、古典的な創造論の一種で、IDとは神を回りくどく言ったもの。宗教を学校で教えるな、という制約に対抗するために宗教色を外見上薄めたものともされる。おおむねこういう理解で良い。
 
 ∧∧
( ‥)確かに進化論では周囲の
    物理的、化学的、生物的な
    淘汰で自動的に調整が
    行われるので、そこには
    目的とか意義がない
    ですからね。
    でも、あなた方、お猿さん
    にとって、これの何が
    そんなに不満なんですか?
 
  ( ‥)集団生活をするのでなあ
      僕らは仲間からの評価を
      気にするように淘汰、
      調整されてしまった
      のだよな。
      意義がないとな、
      駄目なんだ
 
 ∧∧
( ‥)目的や意義がないと孤独と
    恐怖を感じて恐れおののく、
    なんのこっちゃない
    寂しいだけじゃない
    ですか
 
  (‥ )うんそうだよ。
      集団行動が大事だ!
      と大義名分で社員旅行でも
      群れることを望む
      どうしようもない会社の
      上司みたいなものでな。
      全員ではないが、寂しくて
      寂しくて、みんなと一緒に
      いないと死にそうな奴が
      必ずいるんだよ。
      無様で迷惑な話だがな。
 
 そういうのが必ずいるだけではない、程度の差こそあれ、誰しもそれは部分的にそうなのだ。なんといっても群れで何万年も暮らしてきたのだから。自然淘汰によってそう調整され、そういう性質や因子が何かしら入り込んでいる。それが強烈に出るか、ほとんど現れないかそれだけだ。
 
 ここでふと思う。
 
 旧劇場版、エヴァンゲリオンの物語では最後、全人類がオレンジジュースになったという。
 
 ∧∧
(‥ )オレンジジュースではなくて
\–   劇中の用語ではLCL溶液に
     還元された、ですね。
 
 (‥ )どっちでも同じさね
     液体化する。溶けて形と
     自我と個体性が保てなくなり
     境界線が不明瞭になる。
     そういう意味合いだよね。
     マヤさんの手がぱしゃー
     日向くんがびしゃー!
 
 全人類がひとつに融合し、寂しくない世界へ移行するのだと。
 
 ∧∧
( ‥)なんだ、ID論の人も、
    集団行動をがなりたてる上司も
    大喜びな世界じゃないですか
 
 (‥ )つまりだ、エヴァンゲリオンの
     あの結末って、あれは本当に
     人の望みであるということか
     なんてことだ、色々、不評を
     述べた人もいるけども、あれは
     正しい結末じゃないか!
 
 そうだ、神は必要ないし、体は原子の塊で、意識さえも電気信号のパターンでしかなく、魂もない。
 
 ∧∧
( ‥)それでも生きよ、と人は
    言い、あなたがたはそれに
    感動するのでしょ?
 
  (‥ )だがな、進化理論はな、
      それすら破壊して
      しまうのだ。
 
 神の必然性はなく、体も心も原子の織りなす渦であり、その影でしかなく、魂はなく、生きる意義もそれは結果でしかない。別に生きる必要はないよ? 死ねばいい。死を恐怖して逃げるものだけが生き残り、それが性質になっているだけなのだからね。死にたければ死ね、死ぬのを拒否したものだけが進むのみ、目的も意義もなく、ただ前に進めば良い話。
 
 ∧∧
( ‥)いや、実際には前に進めも
    結果でしかありませんよ
 
  (‥ )地球に存在する温度勾配で
      風が発生し、それに応じて
      台風は西へ、そして東へ、
      まるで日本列島を狙うかの
      ように進路を変える。
 
 まるでそれまでの者達と同じく目標を持つかのように進んでいるが、それは良いとか悪いとか目的とか意義とは関係ない。温度勾配が生み出す結果だ。
 
 人も人生もそれと同様。複雑な機構が噛み合った結果でしかない。目的も存在意義もなくとも、動作は起こり、収束地点へと向かうのみ。
 
 どうしてそれでうまく動くのか不思議だって? 知性が関与しないのに、こんなにすばらしいのはなぜかって? 
 
 それはうまく動かない奴は全員死んだからだよ。質問と疑問が間違っているのだ、問いを逆に考えるべきだ。一体何人どれだけどれほど犠牲にしてきたと思っているのだ。これのどこが知性的に調整された仕組みだよ。膨大な死と引き換えに残ったものがこの世界じゃないか。
 
 
 ∧∧
( ‥)それを聞いてなんとも
    思わない人もいるけども
 
  (‥ )それを聞いて恐怖のあまり
      インテリジェントが
      デザインだーと泣き叫ぶ
      やつもいるわけでね。
 
 そう考えると、人々が溶けてひとつになってしまうのは、確かに福音と救済に他ならぬ。
 
 ∧∧
( ‥)寂しくて心が痛いの?
 
  (‥ )らしい
 
 
 
 
 
 

2012年11月23日金曜日

老人は頑固になり、若者も老いる

 
 *の続き
 
 
 ∧∧
( ‥)科学史上で有名な捏造って
    言うとピルトダウン人ですが
 
  (‥ )ああ、あれは悪質
      なんだよね。
 
 発見は1908年、イギリス。頭蓋骨と顎。サルのような顎と大きな頭という組み合わせ。異論はあれども原始的な人類の骨だともてはやされたが、時間が経つにつれてどうもおかしい、という声が上がり、1953年、偽造だと判明する。
 
 2つの世界大戦をはさんでいたとはいえ、これ、キメラじゃね? と疑われたとはいえ、判明するのに45年かかった。
 
 *キメラじゃね?=>複数の異なる化石を複合してるでしょ? 頭蓋骨と顎は別の動物のものでしょ? という意味。
 
 ∧∧
( ‥)うまい具合やられたと
 
 ( ‥)頭蓋骨は合いそうで
   –◯ 合わない断片、
      下顎はチンパンジーか
      おそらくは
      オランウータンのもの。
      しかし類人猿の原始形質を
      示す部分が巧妙に破壊
      されている
      そういう手口でね
 
 ∧∧
( ‥)さらに着色までして
    しかも発見は自分ではなく、
    他人に、自分の上司に
    させているという。
 
  (‥ )旧石器捏造事件のような
      自分で埋めて、
      自分で見つけて、しかも
      異なる素材の石器を円形に
      並べるなんて、そんな
      ガキ臭い、頭の悪い
      偽造とは違うぞな
 
 アマチュアとか発掘が好きで天狗になったとか、そういうお馬鹿なマニアじゃない。明らかに専門家。それも博物館にあるような標本をバックヤードからひそかに持ち出し、それを素材にして捏造できる、そういう立場の人間。
 
 ∧∧
( ‥)ようするにプロですよね
 
  ( ‥)しかもオチを知っている
    –□ 立場だから言えるけど
       犯人は若い人間では
       ないか? そういう
       結論も導けたかもね。
 
 ∧∧
( ‥)なぜ?
 
  (‥ )人類がサルから進化した
      それはこういう経路では
      ないか、それはこういう
      姿ではないか?
      そういうはやりの学説を
      背景に捏造する、それは
      年寄りじゃないよな?
      むしろ若い人間じゃね?
 
 例えばの話、旧石器捏造事件。別の学問領域でなおかつ人類の起源に関わる研究をしている人なら、あの偽造、ただただ疑わしく、馬鹿っぽく見えるだけではないだろうか?
 
 ∧∧
( ‥)現状の仮説と合って
    いませんでしたからね
 
 ( ‥)ピルトダウン人は違う
   –□ のだよね、半世紀の発掘
      新たに生まれた理論。
      そこから乖離したので
      なんだこれ? と
      疑われ始めたのだよな
 
 言い換えると、いや、もっとそれこそちゃんと調べないといけないが、捏造当時は最新、あるいはスタンダードな理論に従って偽造したものだったのだ。
 
 ∧∧
(‥ )旧石器の人は、若いときから
\–   始めて、20数年もやって
     いたみたいですが
 
 (‥ )...そんなに長く偽造する
     ならさ、もっとちゃんと
     最新の動向に注目しないと
     いけないよな。科学の
     ニュースとか、英語の論文
     とか読んでなかったのかね?
 
 ピルトダウンはごく最初にちょこちょこっとやって、それっきりであったから、そうはぼろが出ない。ただ、時間の経過と共に捏造がばれた時、当時はまだ彼と気づかれていなかったが、捏造したかつての若者はすでに老人になっていた。
 
 ∧∧
( ‥)ここから分かることは
    ですよ
 
  (‥ )老いた老人は頑固になり
      利発な若者もやがては
      時代に取り残され、
      老人へと老いる。
      そういうことだね。
 
 ∧∧
( ‥)言い換えると
 
  (‥ )死の意味がここにある。
      日本の考古学だって
      あれだろ? あと
      1世代か2世代すれば
      おいぼれは死に、
      洗練された世代が継ぎ、
      ずいぶん良く
      なるんじゃね?
 
 人は次々に死ねばいい。
 
 そうでなければ生きる意味も死ぬ意義もないではないか。
 
 ∧∧
( ‥)本当は意味も意義も
    ないでしょうに。
 
  (‥ )その通り。
      ただ死ぬだけだ
      だが、
      前に進むことはできる
 
 
 
 
      

2000年の思い出

 
 
 
 本を読んでいたら2000年にすっぱ抜かれた旧石器捏造事件の話がちょろーんと出てきた。
 
 ∧∧
( ‥)ああ、懐かしいですね
 
  ( ‥)もう12年前か、
    –□ 思い出すなあ、
 
 すっぱ抜かれる少し前、旧石器時代の遺物をまたも発見!! と報道が流れていて、そこにあったのはきれいに円形に並べられたえらく出来のいい、しかも、色が全然違う石器達。
 
 
  (‥ )石の色がこんなに違う
      って遠隔交易でもして
      いたの? 円形に並ぶ
      ってどんな状況なの?
      不思議に思ったもんさ
 
 ∧∧
(‥ )もっと新しい時代の人が
\–   埋めた石器じゃね? と
     言った人もいましたよね 
 
 人間は掘って物を埋めるので、埋まっている深さ=そこの地層の年代、とは単純に言えない。
 
 新石器時代の人がまじないで埋めたんじゃねー? という意見。
 
 しかし、現実は奇なり。よもや現代人が埋めたが正解とは。
 
 ∧∧
( ‥)前々から疑われては
    いたみたいですね
 
 ( ‥)地質的にありえない場所
   –□ から出た、とか、
      旧石器時代とは思えぬ
      作り、そして配置
      おかしい、とね。
      それを指摘したのは
      海外帰りの人だった
      かな?
 
 そもそも怪しいと皆が疑うからすっぱ抜かれたのだろう。当てずっぽうだけど。
 
 
 
 ∧∧
(‥ )どこの業界でも人に言えない
 □–  ことってありますからね
 
 (‥ )業界人では知る人ぞ知る
     そういうどっちらけで、
     おおっぴらに言えないこと
     必ず何かしらあるからなあ
 
 ∧∧
( ‥)そういえば、某博物館の人が
    ああ、やっぱ嘘だったか
    と言ったとか。
 
  (‥ )ゴッドハンドが掘った
      旧石器、それらの
      展示もしてたのだけど
      信用してなかった
      そういうオチなのよな
      あくまで伝聞だけどね
 
 じゃあ、なぜ言わない?
 
 ああ、どうなのだろう。地方自治体によってはこんな詐欺師の発掘に資金も出していたという。金が動けば確証もないのにうかつに言えない、確証があっても言えない。言えなくなる。なあなあにしている間に事態がどんどん悪化する。そういうことだったのかどうなのか。
 
 だがしかし、見逃した以上、罪はかぶることになる。これもまた現実。
 
 ∧∧
( ‥)調べないの?
 
  (‥ )いやあ、たいして
      興味ないしね
 
 
 ある学会で講演があった。このように現代人の出現時期はこれらの知見によってこの年代だとウンヌン、ところが日本だけ旧石器の記録がどんどん遡り、なんだこれ? と思っていましたら....
 
 ∧∧
( ‥)はい、この問題は
    2000年に全部消えました
    パワーポイントの画面から
    捏造記録がしゅぱっと消えて
    会場、爆笑。
 
  (‥ )あの場にいた、地学者
      生物学者、分子遺伝学者
      進化学者、みなさん
      どう思って笑って
      いらっしゃったか。
 
 ∧∧
( ‥)どう思っていたと思います?
 
  ( ‥)あてずっぽうだけどさ
      ああ、考古学は科学じゃ
      ないからね、少なくとも
      日本の考古学は
      サイエンスではない
      そう思って
      いたんじゃないのか?
      少なくとも心の隅でね
 
 ∧∧
( ‥)えらい言われようですね
 
  (‥ )言われて反論できる状況
      ではなかろうよ。
      少なくとも埋めた奴が
      そういう他の学問領域の
      成果を全然理解せずに
      浮きまくることを
      していたのも、それを
      結果的に見逃したのも
      まったくの事実。
 
 だから、以前聞いた悪い評価が頭から離れない。
 
 ∧∧
( ‥)なんと
 
  ( ‥)外国は知らないが、日本の
    –□ 考古学者の層序の理解は
       雑すぎる、という
       吐き捨て。
 
 ∧∧
( ‥)実際、どうなんでしょうね?
 
  (‥ )まあ、あれさ、地学の線で
      理解を追跡していけば
      いずれどこかで当たるよ。
      その時にこの評価を
      推し量ればいい。
      それだけの話さ。
 
 
 

2012年11月22日木曜日

書く事に困ったら黒魔術すれば良いではないか

 
 *の続き
 
 
 ∧∧
(‥ )時間という制約、さらに
\–   リサーチに投資できる資源が
     絶対的に少ない、そういう
     状況下で文章を書く、
     作業としては破滅的ですね
 
  (‥ )出版界、書籍、雑誌、
      テレビ、ニュース、新聞
      コメンテーター、
      これら全員のおかしな
      振る舞いはこれだけで
      充分に説明可能だと
      思うけどね。
 
 
 先日、電車に乗っていると新聞の広告があった。500文字で伝える新聞の力、とでも言う内容らしい、紅葉を引き起こすのは寒さなど、これは人生のようであり、人生も厳しさを通じてウンヌン
 
 ∧∧
( ‥)...自然現象の外見的な類似を
    因果関係にすり替えるのって
    ただの類感呪術でしょ?
 
  (‥ )まあ、ぶっちゃけ黒魔術
      なんだけどね。
 
 *類感呪術:類似したものには因果関係がある。関連したものを使えば直せる、そういうもの。ホメオパシーもそのひとつ。他に青い花を煎じた汁は眼に良い(西欧世界の黒魔術にあったらしい)、怪我をさせたナイフで傷口を叩くと傷が直る、節のある竹は強いから人生にも節目が必要だ、など
 
 ∧∧
( ‥)節のある竹..これは学校で
    校長先生が話したたわ言
    じゃないですか?
 
  (‥ )校長先生はくだらない小話
      を子供相手にやらねばね
      ならんからね、
      苦し紛れ多いよ
 
 言ってしまえばこうである。
 
 書く事に困ったら黒魔術すれば良いではないか
 
 ∧∧
( ‥)まあ、確かにね
    冬に備えて
    落葉する、紅葉する
    そのトリガーになるのが
    温度で、その刺激に反応する
    よう、自然淘汰の過程で
    固定されている、そういう
    事柄を全無視して紅葉と人生
    との間に因果関係を
    勝手に想定した上で
    原稿を500文字埋めた
    わけですからね。
 
  (‥ )それを全国紙で書いた
      あげくに電車の広告に
      載っけるのだ。
      そんな恥知らずなことを
      するわけだろ?
      いわば黒魔術脳だよ。
      新聞がホメオパシーの
      広告を掲載するの
      当たり前だよな。
 
 編集プロダクションに限界があるのなら、それは新聞だって同じなのだ。そこでは黒魔術がはびこっている。
 
 とっ、ここまで考えて思う。
 
 
  (‥ )これは中二病だ!!
 
 ∧∧
( ‥)...ああ、まあファンタジー
   っぽくないけどね。
   黒魔術だしね。
 
 いや、むしろ、これぞ黒魔術、本来のあり方ではなかったか?
 
 見た目だけで因果関係を断定する!!
 
 
  ( ‥)啓蒙書籍も新聞も
      校長先生も中二病
      ですよ。
      大人になって
      こじらせました。
 
 ∧∧
( ‥)最低だな
 
 それを考えると、中高生が自分設定で生まれ変わりでゲームのキャラで魔法が使えると妄想する、あるいはそう演じる中二病なんて、ずいぶんとまっとう。
 
 
 ∧∧
( ‥)新聞とか校長先生は
    若者をゲーム、漫画脳
    とか馬鹿にしますけど
 
  (‥ )はしかと同様、大人に
      なってかかると
      むしろ大変なんよ?
      自覚症状が0じゃないか
 
 
 
 

うん、中間管理職はどうしても必要なんだ

 
 
 本を安易に作り過ぎだ
 
 この話=>*
 
 
 
 ∧∧
( ‥)と言ったら、その人曰く
    編集プロダクションは
    そりゃあもう....
    見たらびっくりしますよ
    と。
 
  (‥ )処理すべき仕事の数々
      達成すべきノルマ
 
 編集プロダクションは、言ってみれば下請けみたいなもので、大手出版社からやってくる仕事を次々にこなして納品するわけで、当然、同じ仕事、同じ種類の依頼がくるわけではない。
 
 ありとあらゆる仕事がくる。
 
 ∧∧
( ‥)右から左へ
    右から左へ
 
  (‥ )去年はノーベル賞、
      先月までプロ野球
      昨日は世界史、
      来週からエスニック料理、
      それがすんだらロケットを
      例えばこんな運行ではね
      どうにもならんよね。
      やれ、と言われたら正直
      げー、だよ。
 
 やれば出来るだろ?
 
 ああ、やれば出来るよ。
 
 もちろん、当人の能力に制限されるが、それなりな能力があってやれば出来るのは事実。時間があれば。
 
 だが現実はそうではない。本を作るという作業全体を見れば、リサーチよりもむしろ手配や調整、大きさ、配置、取り決め、問い合わせ、確認、紙の質、誤字誤植表現の校正、発注、スケジュール、こういう他の作業の方がむしろ大きい。
 
 そして投資できる時間も人間も金も有限だ。つまり、本を作る過程で何かが犠牲になる。犠牲になるのは見た目の美しさや〆切りではなく、むしろ情報の質だ。
 
 *作り手の質と読み手の質がほぼ同じである場合、作り手の間違いは読み手には原理的に認識できない。つまり問題にならない。問題が顕在化しない場所が意識的にせよ無意識的にせよ結果的に犠牲になるのは当然。
 
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると、冒頭の人の
\–   発言は誠意あるものですよ
 
  (‥ )やらねばならない
      だが問題だらけ、
      しかしそれを是正できない
      それを認識して
      問題視しているわけだからね
      反対に、人によっては、
      なんの疑問も持たないし、
      自分は正しいことを書いた、
      そう思い込んでいる人も
      いるからな。
 
 *これはライターに限らない、英語が出来るオレ様すごい! だけで用語もリサーチしないで誤訳を連発する翻訳者、なんてのもいる。
 
 
 だからそういうことを念頭に置いて作業は進めねばならない。
 
 例えばある編集者さんの話。会議か何かで次の企画の説明を聞いていて、でっ? 監修はあの先生にまかせるとして、原稿は誰に書いてもらうの? と質問したところ、編集プロダクションにですね、という返答を聞いてびっくり、
 
 ちょっとまて!! もうワンクッション、間に分かってる人を誰か入れろ!
 
 ∧∧
( ‥)いきなり新兵さんたちが
    やってきて、
    元帥に直接報告したり、
    直に指示をあおぎだしたら、
    組織は大混乱ですよ。
 
  (‥ )元帥、この場合は監修者だけど
      彼の監修能力を越えてしまう
      ぶっちゃけ過労死するか
      戦線が崩壊するさね
      間に中間管理職が何人か
      入らないとどうにもならん。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると、前の書き込みで
\–   話題にした大人向け生物学本が
     自然淘汰だけで良いのか?
     今西錦司という人がいて
     突然変異説も・・・
     そういう古くて無知で、
     ずさんな内容になるのは
     当たり前でしょうね
 
 (‥ )たぶん教科書、この場合は
     大学生クラス、院生クラスのもの
     だけど、そういう本を読まずに
     古い一般向けの本やネット、
     そういう知識をつぎはぎした
     のだろうね。
 
 内容が安易だ、という以前に、もうとっくの昔に亡くなったはずの今西錦司を現在形で書いているあたり、古くて安易な本を丸写ししたことを匂わせている。
 
 ∧∧
( ‥)次々にくる仕事、
    次々に処理すべき案件
    右から左へ、というと
    聞こえはいいけども、
    雑かつ安易なルーチン作業
    ですね。
 
  ( ‥)多分なあ、新聞、テレビ、
    –□ 雑誌も含めて、
       この手の作業を
       している人間全員が
       抱える問題だよ。
 
 
 続き=>*
 
 
 

2012年11月21日水曜日

こんなに名前があります

 
 
 ∧∧
(‥ )ギニア
\–   ギニア・ビサウ
     赤道ギニア、
     パプアニューギニア
     ニューギニア
 
  (‥ )5つ合わせて赤道戦隊
       ネッタイマン
 
 
 ∧∧
( ‥)4つは国名だけど
    ニューギニアは島で
    パプアニューギニアと
    かぶってますけどね
 
  ( ‥) キメポーズ!
     –
 
 
 ∧∧
( ‥)...敵は誰よ?
 
  (‥ )プランテーション農場を
      経営する白人の
      おっさんじゃね?
 
 額にゴムと書かれ、体液がゴム、なぜかアロハシャツを着た怪人ゴム人間
 
 
 
 ∧∧
( ‥)ああ、血液がね、ゴムなのね
    しかも原液のままなんだ
 
  ( ‥)切られると白い液体が
      ぴゅー、どぼどぼ
      打撃を受け止めるとか
      体がゴムで伸び縮みとか
      そういうことできない
 
 ∧∧
( ‥)味方の技は何よ?
 
  (‥ )そうねえ
 
大地の飢え=>1兆匹の軍隊アリが襲って食い尽くす
唸る雲=>スズメバチの大群が襲ってくる
緑の魔境=>永久に出られない無限迷宮に閉じ込める
他、スコールパンチ、熱帯ビームなど
 
 
  ( ‥)決め技は「樽に詰めて
      炎天下で死ぬまで放置」
 ∧∧
( ‥)事実な上に具体的だな、おい
 
 
 放送コードに抵触しかねないので、本放送時には打撃技になる予定。

     

2012年11月20日火曜日

バリゾーゴン

 
 
 ∧∧
(‥ )ネットが罵詈雑言なのは
\–   ネットしているのが下層階級
     の人間だから
 
  (‥ )彼氏や彼女の本音を聞いた
      瞬間に自殺しかねない
      ウブな発言に聞こえるけど
      どういう主旨で
      どういう状況下での発言
      なんだろうね?
 
 ∧∧
( ‥)みんなの本音こそ罵詈雑言?
 
 
  (‥ )本音をざっくばらんに
      だだ漏れすると罵詈雑言で
      殺し合いに
      発展しちゃうから
      嘘も方便、
      みんな我慢するし、
      我慢するからこそ
      本音が決壊すれば
      罵詈雑言になるんだべ
      夫婦喧嘩を見れば
      そんなの明らかよ
 
 流れる水が少ない小川でも、たまるものはたまる。
 
 ダムが決壊したら、
 
 あるいは放水しても良いと言われたら、
 
 そりゃあ大惨事さ。
 
 あの小川がなぜ?? と言う人がおかしいのだ。
 
 小川と思ってなめちゃいけねえ。
 
 ∧∧
(‥ )時々、なめきって決壊
\–   させちゃう人、いますよね
 
   (‥ )そして刺されたり
       死んだりするのな
 
 
 
 

17:54の流星

 
 
 
 打ち合わせから帰る日没、ふと空を見上げると
 
            \
             *
 
 ∧∧ おー、明るい流星
( ‥)
 –( ‥)ゆっくり流れる
      流星だなあ...
 
 普通、流星は、ひゅかっ、とでも言うのか瞬間的に流れる。だから、光り始め、爆発的に光って、そして消える、この過程が全部一本の直線に見える。光の強度が太さとして感じるので、紡錘形を引き延ばしたように見える。普通はそういうものだ。
 
 ∧∧ 
( ‥)でもあれは\ のまま
          *
     すいーっと移動して
     いきました
 
 ( ‥)ああいうのもあるんだな。
     腕を伸ばし、親指と小指を
     広げて測って、流れた距離は
     二つ分と少し、という感じか
 
 帰宅後、親指、小指の間隔と腕の長さを測って調べてみると
 
 ∧∧
(‥ )三角関数の表で言うと、
\–   角度に換算して42度を
     少し越えるぐらいですね
 
  (‥ )時刻は17:54。
      ほぼ半月の北、つまり月に
      対して天頂寄り、
      そこから北西へ流れて
      はくちょう座のデネブより
      地平線寄りの場所で消えた
      たぶん、アルタイルより東、
      天頂寄りの場所を通過して
      いると思う。
 
 流星自体の長さ、というのはおかしな言い様だけども、—*、の部分は角度にして4度ぐらい。色はにぶいオレンジだった。流れるのに時間をかけたせいか、といってもその時間が1秒に達したか、越えたか微妙だけども、明るいが爆発的に輝くことはなかった。
 
 日没からあまり経っていない時間で空はまだ少し明るく、しかもごくごく薄い雲が霞のようにかかり、流星痕は見当たらず。
      
 

学問に王道はねえ

 
 一応、*の続き
 
 
 本当に頭のいい人は、もっと短く分かりやすく教えてくれます!
 
 ∧∧
( ‥)とっ、言う意見に対して
    なんと?
 
   (‥ )そういう方々を
       カモにするのが
       我ら出版界でございます
       ようこそ、お客様に
       なってしまった諸君!
       知った気になれる本が
       よりどりみどりで
       色々あるよ。
 
 いらっしゃい、知りたい君。
 
 卒業おめでとう、分かった君。
 
 君は今、分かったという確信だけを確実に持っている。
 
 ∧∧
( ‥)実際には?
 
  (‥ )ユークリッドの原論に
      全部目を通して、
      その後、原論に書かれて
      いないが学校で習った
      事柄は何で、それを
      書き出してみることだね
      もちろん数学だけでOK
 
 10万文字以内に収まったら驚きである。
 
 ∧∧
( ‥)10万文字以内に
     収まっちゃったら?
 
   ( ‥)教科書と参考書を
     –□ 読み直すべきだね
 
 万が一にもそんなことがあったとしたら、それは習った事の9割以上を忘れているということだ。
 
 
 
 

本質をー 突くっ!!

 
 
 
   ( ‥)本質を突く、妙な言葉
     –□ だよね
 
 ∧∧
( ‥)要点を突く、物事に構造があり
    しかも何らかの結節点があり
    そこを突っつく、そういう意味
    ですね
 
  (‥ )人間の年齢と身長は
      特に0〜20歳にかけて
      比例関係にあります
      本質とは現象を単純化
      したもの、物事を説明する
      グラフ、あるいは仮説だと
      思っていたが、違うのかね
 
 ∧∧
( ‥)まあ、そういう使い方も
    あるでしょうね
 
 
  ( ‥)本質を突く、
    –□ 結節点の存在、
       その発見、そこを突く
       という動詞
       攻撃の意味だよな
 
 ∧∧
( ‥)まあ、そうですね
 
   (‥ )本質を突く人が
       時にいやな人扱い
       なのってそういうこと?
 
 本質が仮説という意味ではない場合、仮説でないなら、それは「これが本質だー!!」という言明を否定する証拠が現れようがなんだろうが、そんなものに耳を傾けない、ということでもある(仮説でないなら聞く耳持つ必要はない)。
 
 
  ( ‥)構造を明らかにし
      結節点を指摘する
      ....はて? 
      それは物事や相手を
      自分の定めた言葉と
      定義で区分けし、
      自分基準で整理、評価し
      これが物事だ、と提示し
      ここが問題と決めつける?
      そういうことか?
 
 ∧∧
( ‥)まあ、そうだとするなら
    独りよがりの上に
    いやな人だ
    そう言われるでしょうね。
 
 

2012年11月19日月曜日

不信の海

 
 
 その人が言うには、メディアはもう信用できない、だった。
 
 ∧∧
( ‥)その人が言うには自分も
    身の回りの人間も、震災以後
    メディアを信用できなく
    なったと。
 
  (‥ )テレビもラジオもない
      おいちゃんには分からない
      話だけども、そういう話
      だったな。
 
 スポンサーを追求できない
 調べていない
 どうでもいい手抜き情報を流す
 隠蔽しているに違いない
 
 ∧∧
( ‥)隠蔽しているに違いない
    これは憶測ですけども、
 
  ( ‥)他は単純な事実だからね
    –□ 言わずもがなだな。
 
 前の政権時代、あれだけ誹謗中傷やごくわずかなどうでもいいような金額の問題も根掘り葉掘り報道していたのに、政権交代したらぱたっと言わなくなって、もっと大きな献金スキャンダルやら病原菌の蔓延さえも無視している。
 
 ∧∧
(‥ )そういう不信感も多い
\–   みたいですね
 
  (‥ )漏れ伝わってくる話を
      聞くとそうみたいね。
      確かにあいつら、二枚舌も
      いいところじゃないか
      報道と言いつつ扇動じゃ
      ないか、公的と言いつつ
      私的運用してるじゃないか
      そう揶揄されても
      しょうがない状況だなあ
 
 まあ、どっちも手抜きの結末なんだろう。
 
 ∧∧
( ‥)手抜きね
 
  (‥ )2010年、宮崎県の
      口蹄疫の件、あれどうなって
      いるの? とメディアの人に
      尋ねたら、どうなっているの
      でしょうねえ? と聞かれた。
      あれと同様、この有様も
      惰性っぽいよな。
      *この話=>*
 
 今までこうだった。
 だからこれからもこうだろう。
 
 
 ∧∧
( ‥)でも、今までこうだった、
    つまり任意の過去、そして現在
    この2つは近いけども必ずしも
    状況は同じではないですよね?
 
  (‥ )じょじょに水位が上がる
      今まで大丈夫だったが
      今から大丈夫じゃなくなる
      そういうことがある。
 
 今までテレビで、これが流行っている、これが流行っている、そう連呼すれば流行させることが出来た。
 
 
 ∧∧
(‥ )ヨン様の話とかそうでしたね
\–   最初に聞き始めた頃は、
     巣鴨だかどこだか、
     おばちゃんたちの間で
     ヨン様ブームが
     起きている!! 
 
 (‥ )当時たまたま話をした人、
     テレビの下請けの下請け、
     ようするに孫請けだね
     その人がなあ、取材したけど
     ブームなんか起きてないから
     編集して捏造(捏造という
     表現は使っていなかったが)
     したよ、と言っていたっけね
 
 その後のブームは、まあ本当に”起こせた”のだろう。
 
 ∧∧
( ‥)でも? 韓流コンテンツは安い
    もっと連呼して利益を出そう、
    とかし始めると?
 
 (‥ )それはただの手抜きだからな
     自然のブームでも飽きられる
     わけだし、今までできた、
     だからこれでも出来る、
     いささかずさんよね
 
 ∧∧
(‥ )手抜きは楽だし必要だけど、
\–   楽だけしてると馬鹿になり
     ますか。
 
 (‥ )頭がなまくらになっているのに
     余計な全能感に脳をやられて、
     それゆえに仕事がずさん。
     ブームを起こして失敗、
     糊塗する二枚舌で疑惑
     ブームも起こせずにひんしゅく
     報道できずに不信
     偏向だ、売国だ、私物化だ、
     癒着だ、不信が猛烈な勢いで
     はびこっていくのに、
     相変わらず同じことをする
     老いるとはこういうことか
     
 
 まあ、もうじき死ぬから問題は必然的に解決されるわけだけど。
     
 ∧∧
( ‥)それを考えますと
 
   (‥ )やっぱ死ぬって大事だな
 
 
 何にでも終わりはある。
  
 

絶望のアトランティス

 
 
 
   ( ‥)...ああ、疲れた
     –□
 ∧∧
( ‥)火曜日の〆切りに間に合わせ
    られそうですか?
 
 
   (‥ )びみょー。後、数回
     –□ 処理しないと下描きが
        完成しないしな
 
 ∧∧
( ‥)寝る時間を考慮すると
    良くてぎりぎりですかね?
 
 さて
 
 こんな言葉があるらしい。
 
 西欧哲学の歴史を一番無難に総括すると、プラトンに対する一連の脚注よりなると言える。
 
 ∧∧
( ‥)つまり?
 
  (‥ )言い換えるならばだ、
      科学と数学にとって
      一番無難に総括すると
      西欧哲学の歴史と存在は
      無視して良い、
      そういうことだろうね
 
 そして事実そうだった。
 
 ∧∧
(‥ )...確かに、プラトンさん、
\–   なかなか賢いけども、
     今の中高生が習う方程式や
     平方根を用いた解法すら
     知りませんしね。
 
 (‥ )平たく言うと、
     xx+2x=4の時、
     xを求めよ、これすら自在に
     解けない奴とそれに対する
     一連の脚注なんぞ
     科学と数学にとって
     知った事ではない、
     という話であるね。
 
 確かに確かに、今の中高生はまったく自覚的ではないが、プラトンやアリストテレスをあっさり組み伏せる圧倒的な知識と技巧を持ち、知っている。大哲学者など今や取るに足らない存在だ。
 
 ∧∧
( ‥)24世紀に及ぶ、
    あまたの人々の成果と
    その累積ですよ。
 
  (‥ )言い換えればあれだな
      無難に総括できない部分に
      哲学の価値が隠れている
      そういうことなんだろうね
 
 そして思う
 
 
 ∧∧
( ‥)見方を変えればですよ、
    プラトンさんが書こうとして
    やめたクリティアス、
    アトランティスの物語
 
 (‥ )たわ言以外の何物でもない
     あの馬鹿話の背景に
     敗北し、もはや滅びを
     阻止できない母国の姿が
     あったと思うとね。
     あの中二病な小説が
     途端に叫び声に聞こえるよ
 
 ∧∧
( ‥)民主主義が機能不全を起こし
    堕落したからポリスは滅びた
    そういう人もいますけど
 
 ( ‥)仮に機能不全を起こしていた
   –□ としても、それを是正し、
      理想状態にしたとしても
      マケドニア、ローマに
      あっさりと征服された
      だろうけどもね。
 
 市民軍がプロの軍隊に勝つ、ありえなくはないけども、それを望むのは虫が良すぎる、分が悪すぎる。そして堕落で滅びが説明できて、堕落さえ無くせば敗地を回復できるなんてヨタ話だろう。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えるとプラトンさんの
\–   真価ってヨタ話や中二病的な
     思いつきの方にあるかも
     ですね
 
  (‥ )悲しい話ではあるけどね
 
 
 
 すべては絶望的に手遅れで、どうにもならなかったわけだから。
 
 

 
 
 

2012年11月18日日曜日

糊塗した時、あなた、何を塗り込んだ?

 
 
 
  (‥ )そうねえ、本当に解散する
      とはね、正直驚きだね。
      解散条件を野党が認めて
      くれないからやだぷー、
      とか言うと思ったのだがな
 
 ∧∧
(‥ )...えらい言い様ですね。
\–  一部、ネット記事などでは
    野党の虚を突いた大胆な決断
    とか書かれてるみたいですが
 
 まあ、目の前でいきなり飛び降りされたらみんなびっくりするわなあ。
 
 
  (‥ )大胆な決断ねえ。なんか
      真面目に聞くと
      負け癖がついた言い様よな
 ∧∧
(‥ )負け癖ですか
\–
 
 負けを負けと認められないと、文章が言い訳がましくなるだけじゃない。無駄に表現や文字や単語が増える。
 
 ∧∧
( ‥)そりゃあ、本当のことを
    ストレートに書けないのなら
    へ理屈だらけの
    複雑怪奇な文章になる
    でしょうね
 
  (‥ )現実から眼をそらす、
      そんな文章を達者に書ける
      それは負け癖がついた
      証拠だよ。
 
 実のところ負けるのは別にいいのだ。死ななければいい。そして100回負けたが101回目に相手のキングを倒せば、状況次第ではあるがそれで勝ちである。
 
 ∧∧
(‥ )本当にまずいのは負けること
\–   ではなくて、敗北を糊塗する
     あまり、勝利の鍵まで
     塗り込めちゃうこと
     でしょうね
 
  (‥ )勝てない
      勝たない
      勝ち方を探す気もない
      いいことではないよね
      負けを知らぬ代わりに
      人生そのものが嘘になる
 
 まあ、それでも別にいいのだ。後20年もすればみんな死ぬのだから。
 
 ∧∧
( ‥)一度として勝つことが
    出来ぬままに、ですか
 
  (‥ )敗北を糊塗しても
      死は這いよってくる。
      それを考えると、
      死は偉大だね。
 
 究極の敗北が、いつかあなたの背後に立つだろう。
 
 
   

レッテル貼り、貼られ

 
 
 *の続き
 
 
 ∧∧
(‥ )でも、なんとか世代、と
\–   レッテルを貼られることに
     すごく反感を持つ人も
     いますよね
 
  (‥ )そりゃそうだろうね
      世代に限らず、
      レッテル貼りはしばしば
      安易でうんざりだからね
 
 女だからなんとかだ
 
 男だからこうだ
 
 ゆとり世代だからこうだ
 
 ∧∧
( ‥)分類とレッテル貼り、
    分類Aならば特徴Bを
    もっているに違いない、
    そういう定義とか、因果関係
    を連想する。
 
  (‥ )ただ、それが決めつけか
      どうかは個々の状況に
      よりけりなのよな。
 
 男ってことは、まあY染色体を持っているのだろうね
 
 ∧∧
( ‥)まんまな話ですね
 
  (‥ )まんまな話だな。
 
 
 ∧∧
( ‥)ゆとり世代でも団塊世代でも
    バブル世代でもなんでも
    良いですけど。ではどうした
    もんでしょうね
 
 (‥ )ゆとり世代だから約3だろ?
     バブル世代は金銭感覚が
     おかしい、狂ってるよね?
     団塊世代ならマルクス主義で
     挫折してルサンチマンで
     リベンジでまた挫折だろ?
     とレッテル貼りをされるなら
 
 単純にその定義に合致しなければよいだけの話。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、単純にそうなる
    でしょうね
 
 ( ‥)よそ者だから犯罪者だ
     そういう一昔前の因習深い
     ろくでもない田舎と違って
     現在の都会はずいぶん寛容
     だからね、なんとか世代だから
     即処刑、粛清なんてことは
     しないからな。めぐまれて
     いるわけさね。
 
 だがしかし、
 
:円周率って3でしょ?
:昔はさー、タクシー止めるために1万円をさー
:マルクス主義が失敗したのはやり方を間違っていただけです。事実、ついに市場原理主義な資本主義の終局でマルクス様の予言が成就で、今度こそ革命ですよ!
 
 ∧∧
( ‥)というと、ああ...と
    思われると。
 
  (‥ )この場合、定義が、とか
      レッテル貼りの問題じゃ
      もはやなくて、その個人が
      所持している考えや知識が
      役立たねー、という評価を
      されて、そこで終わりになる
      そういうわけさね。
      見方を変えれば
      そうならなければいいの
      だろ? という話よな。
 
 難しい話ではない。
 
 
 *注:円周率が3.14ではなく、実際には約3だ、というのは実はまったく正しい言い様であるとも言えるけれど、ここではまあ、本当に3だと思っている、という状況を以上の例え話で想定しています。
 
 
 

未来は概して確定的だ

 
 
 もう20年は前になるか、ある人が、その人は徴兵年齢には達しなかったが、しかし終戦を見守った人だけども、こう言った。
 
 団塊世代が国や企業のトップになる時、日本は大変なことになる。
 
 ∧∧
( ‥)予言は的中したと?
 
 ( ‥)まあ、結果的にはそうだね
   –□
 
 ある人が、その人は自分よりも少し年上だが、彼はもう10年以上前にこういった。
 
 団塊外しが行われている。より古い世代から彼らをすっとばしてより新しい世代への権限の委譲が行われている。 
 
 あの連中は信用されていない。上からも、下からも。
 
 ∧∧
( ‥)結果的にはうまくいかなかった
    そういうことですかね?
 
 (‥ )あるいはそれを実行したから
     こそ、この程度ですんだ、と
     言うかもしれないね。
 
 ∧∧
( ‥)2つの言葉は矛盾するから
     どっちか、あるいはどちらも
     てきとーな言葉でしかない
     そう言うこともできますね
 
  ( ‥)だけどもこういう話も
    –□ 聞いたことがあるな
 
 団塊世代は頭越しに権力を委譲されたので、恨みを抱いており、ルサンチマンで、その逆襲がこの数年の・・・
 
 ∧∧
( ‥)....なんと言ったらいいか
    まあ確かに前の首相達は
    そういう世代ではあり、
    あのていたらくでは
    ありましたね
 
  (‥ )なにもかも事実だった
      そういうことかもね。
 
 確かに、人生で一番正しい知識を学び、覚え、自分のものにすべき時代にマルクス主義だの、獲得形質があるから農業の品種改良は自在に可能で生産は無限にのびるはずだ、だの、染色体?? なにそれ? 馬鹿じゃないのマルクス主義的じゃないね、ぷっぷー、とか、ショウジョウバエの研究なんか無駄無駄、だって遺伝子なんてマルクス主義じゃないから、とか言っていたのだから、そんなことを書いた本がバイブルだったのだから。
 
 ∧∧
( ‥)そりゃあもう
    被害は甚大だろうと
 
  ( ‥)そういう具体的な話を
    –□ 知らなくてもさ、
       ああいうことに血道を
       上げていただけで、
       上からも下からも
       白い眼で見られる理由は
       あるわけよ。
       なにやってるんだ?
       こいつら? とね。
 
 ある人はいった。
 
 年寄りからすれば団塊世代は許しがたい。若者にとっても団塊世代こそが一番数が多く、直近で負の遺産だけを次世代に残し、年金を搾り取る最大の分母になるゆえに許しがたい。
 
 つまり団塊は老人と若者、双方の敵
 
 ∧∧
( ‥)仮想敵としてみんなで
    叩く、それによって
    社会の変革と方向性を
    確定する、
    そういうわけですか
 
  (‥ )提案、というよりも
      そうなっちゃうんじゃ
      ないかな。根拠も
      理由もあるからね。
      学生時代のつけがこんな
      人生の末期に顕在化する
      とは、まるで呪いだな。
 
 物事の方向を決めるのは物理的な現実であって、それは金であって、生産であって、食い物なのだ。考えや想いなど無力な空論でしかない。もちろん、未来は絶対ではなく、絶えず誤差としての自由がある。しかしそれは誤差であるがゆえ、未来は概して確定的だ。
 
 
 
 
 
 

オリオン座を切る

 
 
 ∧∧
(‥ )夕方すぎまで雨がざーざー
    降っていましたが
 
  (‥ )夜に入ると止んで、
      日付が変わったら晴れだね
 
 雲が出たり、ガスが出たりとめまぐるしいが、一応、晴れている。
 
 とっ、いうわけで公園へ

 ∧∧
(‥ )しし座流星群が極大のはず
    ですけど、なんか流れませんね
 
 (‥ )霧がかかって、林の向こう
     にある照明が、樹々の間を
     通して、スポットライト
     みたいに草原に落ちてる。
     なんか霊魂がやってきました
     みたいな感じに見えるね。
 
 暗闇の中、そこだけ円錐形に光って、さながらフードをかぶった人のような有様。
 
 晴れていた、と思っていると、わっとガス、ガスとしか言えないような雲が空を覆った、かと思うと過ぎていく。
 
 ∧∧ 2つしか見れませんでしたね
( ‥)
 –( ‥)ひとつは流れた向きからして
      関係ない流星だろうな。
 
 流星群のものとおぼしき物は、オリオン座を切った。
 
 
 

2012年11月17日土曜日

キャラじゃない、という理不尽だけなのか

 
 
 ∧∧
(‥ )アナウンサーが痴漢で
\–   逮捕ですか
 
   (‥ )NHKねえ。
       NHKというとあれだな
       以前、ある会合でその
       子会社の人々と隣席した
       ことあったけども。
 
 偉いさんらしきおっさんが、隣にいた女の子に、ちゅっちゅっしてよーみたいなのりでげたげたしゃべくっててドン引きしたことがある。周囲のいた若いもんははやしたててた(若いと言っても40代ではあるが)。
 
 
 ( ‥)あの場にコンパニオンは
     いなかったから、女の子は
     何かしら仕事をしている
     ゆえに呼び集められた
     人だったはずだがな。
     ああいうことして良いのか?
 ∧∧
( ‥)コンパニオン相手にも
    そんなことをして良いのか?
    という話ですけどね。
 
 確かに、性の発露は自然現象なんだけど。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、NHKだとお固いという
    余計なイメージがあるから
    その分、普通のおっさんの
    のりでも引くかもですね
 
  (‥ )あれか? 真面目な顔して
      ムッリスケベだと、
      ああ..www、だけども、
      げへへ、ちゅっちゅしよー
      と言っているのを見ると
      げー?? キャラじゃねえ
      ドン引きだあ、
      そう受け取られる
      この手の理不尽だと?
 
 確かに、無駄にお固いイメージがあるせいか、あの人たちは実のところ、、、、という揶揄は時々、聞く話ではあるけども。
 
 ∧∧
( ‥)キャラじゃない、という
    キャラづけによる不幸
    それだけで説明できると
    思います?
 
  (‥ )あれはそれで説明するには
      無理のあるのりだったがね。
 
 

2012年11月16日金曜日

いけないのなら、どーにかすればいいのだろ?

 
 
 ∧∧
( ‥)あなたなら、どんな平行世界に
    いきたいですか?
 
  (‥ )日本人口が今の2倍いる
      世界かな。単純計算で
      収入が倍になる。
 
 実際はそんな簡単なことではない。日本人の人口が今の値なのは自然条件やそれに支えられた過程が決めたことで、それが2倍になっているとは
 
 ∧∧
( ‥)ようするに日本の自然や土地
    そして歴史、つまり過程です
    けども、それらが全部違う
    そういうことですよね
 
  (‥ )たぶん、日本語を話す社会
      ではあるが、こっちとは
      ずいぶん違うはずだ。
      そんな異文化では、
      いっても適応するのが
      大変だろうな。
 
 とはいえ、本を書いて/イラストを描いて生活している以上、単純計算では、日本人口が2倍になれば収入は倍になる。これは無視できない。
 
 ∧∧
( ‥)ずいぶん楽になるし、
    助かるし、本の質も向上
    できるでしょうね。
 
 (‥ )今のままでは、3ヶ月に
     1冊の本を書く必要がある
     その制約条件がゆるむわけだ
     半年に1冊でも良いし、
     三千部しか売れないものが
     六千部売れるようになる、
     そういう世界であるのなら、
     そりゃあ質は上げられるよ。
 
 だが、現実は違う。ちょっと内容を難しくすると、本は途端に売れなくなる。書いても赤字になるだけで意味がない。結局、本は(個人的な基準で言うと)小学生程度のものを書くのが精一杯だ。
 
 ∧∧
( ‥)本なんかいくら読んでも
     一般書籍を読むようでは
     どうにもならないよ、
     そういうと烈火の如く
     怒る人いますけどね
 
 (‥ )電車の中で一生懸命に
     勉強するサラリーマンや
     僕らの努力を馬鹿にするのか?
     あなただって専門職の人から
     見れば素人で馬鹿にされる
     だろうにってな。
     だが、それは墓穴だよね。
 
 書いている人間が言っているのだよ? そんなのを読んでも小学生、中学生レベル止まりだと。だってそもそも読んでいる本そのものが小学生レベルなのだからな。ちょっと10万、20万文字の小説ごときをすらすら読めるぐらいでいい気になってないかい? たとえば、なぜ、高校の時の参考書を読まない?
 
 ∧∧
(‥ )一般の人が高校の参考書を
\–   必死で読んでるのを見たこと
     ないですしね。
 
 (‥ )参考書は誠意ある本だよ。
     だのにそれを読まず、
     代わりによく分かる積分とか
     微分を読んでいるわけさ。
     ああいうのを読んで一度でも
     すらすら分かったと思った
     ことあるのかな?
 
 逃げるなよ。自分の学力から。
 
 ああ、しかし、分かるよ? 逃げたくもなるよなあ。自分の学力と対面した時の無力感といったらないからね。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、絶望しますよね
 
  (‥ )そりゃもうね、最近は
      絶望しまくってるよ。
      頭の出来がな、どうにも
      ならんのよな。

 そして残念。これがゆえに出版界のお仕事のひとつは、これを読めばすらすら分かると思い込んだ人を相手に、てきとーな、訳の分からん、しかし知ったような、だが不正確な本を売りつけて、金をもぎとることとあいなった。
 
 
 ∧∧
( ‥)まあ、手抜きですね
 
 ( ‥)さもなければな、意図的に
     嘘ついてるのさ。
     そういう連中も自分の本を
     買ったお客を心底馬鹿にするか
     殺したいくらい憎んでるさね。
 
 ∧∧
( ‥)心底憎んでいると?
 
 (‥ )詐欺師やインチキ宗教家が
     客をどう思っているか
     想像してみればいいんじゃね?

 馬鹿にするだけじゃすまないんだ。
 
 憎んでいるのだ。
 
 なぜ自分がこんな馬鹿な内容の嘘っぱちを書かねばならないのか? それは誰のせいだ? こいつらのせいだ。
 
 小学生レベルの本を書く。それで我慢すればいいのに、売れるから、それだけの理由で嘘を書くようになった。それは自分の選択だ。だが、それを要求したのは言ってみれば確かに客なのである。
 
 ああいう連中が客を心の底から憎み軽蔑するのは当たり前。
 
 ∧∧
( ‥)あるいは嘘を言い続けている
    うちに、自分もその嘘を
    信じてしまっている、
    そんな人もいますよね。
 
  (‥ )端から見てると幸せそう
      だよ。内容も人生も
      考えも理解もつまらんがね
 
 ∧∧
( ‥)あなたはどうします?
 
   ( ‥)以上のいずれでもない
     –□ 道がある。
 
 ∧∧
( ‥)ほほー? 具体的には?
 
   (‥ )思いつかん
     –□
 
 ∧∧
( ‥)おい
 
   ( ‥)まあ、見てろって
     –□ どーにかするから
 
 
 異世界にいけないなら、いけないなりに手はあろう。
 
 

2012年11月15日木曜日

世の中、馬鹿ばかりと絶望することはない

 
 
 平均的な人間がいるとする。単純に考えて人類の半分は自分以下の出来、ということになる。
 
 ∧∧
( ‥)人間は自分よりすぐれたものに
    関心を寄せる。言い換えれば
    その人にとって人類の半分は
    論外な存在になると。
 
  (‥ )世の中、馬鹿ばっかり!
      そう吐き捨てるだろうな
      そして絶望するだろう。
      なにせ人類の半分が自分
      よりも劣った存在なの
      だからね。
 
 実際には自分と同等が大部分で、優れた人が少数、自分よりあからさまに劣った人がこれまた少数、そういう分布をするはずなのだが、劣った人が10パーセント、20パーセントいる、というだけでも耐えられないか、あるいは癇に障ることだろう。どっちの分布でも絶望は多分、同じ。
 
 
 ∧∧
(‥ )民主制の本質は衆愚制だとか、
\–   民主制は馬鹿の馬鹿による
     馬鹿のための政治だ
     そう揶揄する人がいるのも
     そのせいですかね?
 
  (‥ )そうねえ、自分より
      ”劣った”選択肢を選んだ
      人が1割いる、というだけ
      でも理解できないし、
      絶望するし、仰天するし
      世の中馬鹿だらけだと
      あからさまに軽蔑する
      だろうね。
 
 
 ∧∧
( ‥)でも? あなたは言いますよね
    民主制に知性は必要ないと
 
 (‥ )政治家AとBが
     選択肢AとBを
     それぞれ提示する、
     当選した政治家が選択肢を
     実行する。
     失敗=>落選=>対案へ移行
     この過程に必要なのは
     提案、当選、落選、痛い
     それだけだ。
 
 この過程において知性の必然性はまったくない。提案自体はサイコロでも出来る(民主制において実のところ政治家はサイコロでも良い、ということでもある)。
 
 ∧∧
( ‥)ひらたく言うと
 
   (‥ )必要条件は
       失敗したら死ね
       それだけさ。
 
 
 ∧∧
( ‥)失敗したら死ね、そう言うと
    烈火の如く怒る人いますがね
 
  (‥ )別においちゃんが殺す
      わけじゃないけどな。
      崖っぷちを歩く事を
      失敗すると死ぬだろ?
      それだけの話だよ。
 
 あるいはこう言えばいい? 死は必ず訪れるわけではない。だからそんなに恐れることはない。
 
 ただし、誤った選択肢を選ぶと、必然的に死が接近してくる。これはまったくの事実。提案した政治家にも、選んだ選挙民にも。
 
 いや、むしろ、愚策を選んだ選挙民と、さらには、これが理不尽と言えば理不尽の極みだけども、選ばなかった選挙民、その双方こそが責任をとることになる。
 
 ∧∧
( ‥)意外と政治家のみなさん、
    逃げおおせますからね
 
  ( ‥)政治家は落選ですむが、
    –□ 有権者は死ぬ可能性が
       増えるわけでね、
       それが”痛い”という
       ことよ。そして
       痛いからこそ、
       機能するのだ。
 
 実際、痛くて不愉快だから逃げるし、失敗の痛みに恐れおののくから新たに選ぶのだ。痛くなければ、ようするに責任をとって死ななければ、前に進めない。
 
 ∧∧
(‥ )まあ、こたびの政権交代は
\–   ずいぶん痛かったみたい
     ですね
 
 (‥ )選んだからには責任を
     とらなきゃいかん、
     たとえ、選んでいなくても
     責任をとって死ぬ可能性が
     ある。それが知性なくして
     答えを探せる民主制の根幹
 
 
 まあ、世の中、馬鹿ばかりだと絶望することはない。
 
 ただし、このフィードバックの過程で必ず、誰か死ぬ。
 
      

自分の”才能”とやらに惚れちゃあいけねえやな

 
 
 *の続き
 
 自分はイラストレーターや漫画家や、あるいは作家になって羽ばたきたい。彼は思って、そして言う。なんでプロはこういうものしかで作れないのだろう? 
 
 馬鹿だな、アホやなあ、
 
 オレ様だったらもっとこう描く、作る、書く、それは必然的にみんなの心をつかむようなすばらしい作品に、
 
 ∧∧
( ‥)しかし、そういって
    描いたもの、
    書いたもの、作ったもの
    それが認められなかった
    その時、彼は
    オレ様の才能を認めぬ
    消費者はクソオタ共だと
    ののしったと
 
  (‥ )真面目に考えると
      言ってることが矛盾して
      いるのだがね。
 
 ∧∧
( ‥)不真面目に考えると?
 
  ( ‥)自分にあると”信じた”
    –□ 才能とやらに惚れたのは
       まずかったな
 
 自分の才能とやらに惚れていては、他人をけなすことしかできないだろう。
 
 ∧∧
( ‥)一方、その頃、オタクと
    罵られた皆さんは、好きな
    キャラを描こうと情熱を
    すべて生産に傾け、pixivに
    投稿し、あるいはHPを
    がんがん更新し、こつこつ
    同人誌を描き...
 
  (‥ )勝てるわけないよな
      勝てる道理などないよな
 
 自分の才能とやらに惚れ込んでいるようでは、勝てるわけが無い。
 
 なぜキャラを愛さなかった?
 
 自分のオリジナリティとやらに惚れているようでは、売れるわけがない。
 
 なぜあこがれをもって仰ぎ見なかった?
 
 なぜ評論する前に描かなかった?
 
 
 投資先を見誤っている。その結果がこれだ。
 
 というか
 
 ∧∧
( ‥)そもそも
 
  (‥ )それではうまくならん
      事実、うまくならなかった
  
 売れる、勝てる、生活できる、それ以前の問題だった。
 
 いくら得意になってあると信じた才能を吹聴しても、それでは他人をけなすだけ。
 
 けなしてもけなしても、人生の足下はずるずるとすべり、体は谷底へ落ち、あきらめることもできず、しかし羽ばたく事も出来ず、低空飛行をすることもできず、体力もチャンスもすべて指の間からこぼれおち、そして何もなし得ぬままに死んでいくという未来が見えてくる。
 
 あわてて焦り、叫んでも、いくら僕を見て、とわめいても、じっと見つめ返すのは人々ではなく、ただ現実だけで、そいつが時間と共に接近してくる、冷酷に。
 
 
 
 
 
 

輝けカノープス

 
 
 日付も変わり、晴れ渡って凍える夜空。散歩にいく途中に見たカノープスはまだ南から10度ばかりずれたところで鈍く輝く、暗く赤い星。地平線からの高さは1度程度といったところか。後でくればもっと南でもう少しはっきり見えるに違いない。
 
 東の地平線からはしし座がその姿を現していた。
 
 ∧∧ うみへび座の上半身が見えます
(‥ )
 –(‥ )うみへび座のα星、
      コル・ヒドラも見えるね
      あの星は星の中で一番
      好きだよ。
 
 コル・ヒドラ。暗い星だ。だが、ぽつんと眼を引く星だ。あの星が一番好きだ。

 帰り道、丘の上から見れば、南中したカノープスはこれまで見た事がないほど明るく輝き、ああ、これが全天で2番目に明るい恒星の実力か、と...
 
 
 ∧∧ あれ? 消えちゃいましたよ?
( ‥)
 –( ‥)ほへ? なんだあ?
 
 
 とっ、思ったら輝いた。
 
 ゆらゆらゆっくりと、しかしひどくまたたき、見えなくなりそうなほどに暗くなったかと思えば、ゆらゆらっと3等星、2等星の明るさを取り戻す。
 
 ∧∧ 星のまたたきは大気のゆらぎ
(‥ )
 –( ‥)さすがに地平線から2度
      程度の高さでは、その
      影響は強烈だね。
 
 しかし、いつもより、ゆったりまたたいていたので、それでも大気の状態は良かったのかもしれない。明るい時はびっくりするほど明るかった。
 
 
 

2012年11月14日水曜日

モジュール構造

 
 
 *の続き
 
 
 ∧∧
( ‥)まあ、他の宇宙への行き方、
    そういう手段が物理的にあれば
    もさることながら、どうです?
    スポンジの成長に関しては
 
  ( ‥)スポンジは体内に骨針を
    –□ 持ってる。それを生成、
       支持する、支持される
       細胞とでモジュール構造
       を作るそうだ。
 
 ∧∧
(‥ )モジュール構造の積み重ねで
 □–  体全体を構築する、それは
     フラクタル構造になる、
     あるいはフラクタル幾何学で
     推し量れる姿になる。
 
  (‥ )んー問題はだよ、
 
 植物が動物とずいぶん違う成長様式、植物は末端に小さな相似形のパーツが付加する、動物は全体がほぼ一様に大きくなる、を示すのは、モジュール構造うんぬんもさることながら、植物の場合、成長組織が体の末端にあるから、
 
 ∧∧
( ‥)ではないかと。確かに
    樹木のように茎が二次的に
    肥大化することもあります
    けども、植物の成長の
    基本は末端に付加
    する形式ですよね。
 
 ( ‥)スポンジはさ、大きさの
   –□ 違う個体を見ると、あれ
      全体が大きくなっている
      よね? 例え形自体が
      フラクタルでも、 
      成長様式自体は
      動物に見えるのだよな。
 
 ∧∧
( ‥)じゃあ、ハープスポンジの
     あの形は一体全体、何か?
 
  (‥ )こっちが勝手に末端付加
      だと思い込んでいて、
      実は全体が成長しているの
      かもしれんけどもさ、
      なんだろうね? あれ?
 
 そして、分岐の先端にあるボールの様子からすると、やはり全体が一様に大きくなる成長とは思えない。
 
 ∧∧
( ‥)なんでしょうねえ
 
 ( ‥)知らんこと、分からんこと
   –□ いっぱい出てきたな。
 
 

2012年11月13日火曜日

アナザーワールドへの扉

 
 
 
  ( ‥)..ああ、おかしいなあ
    –□ 絵を描いているのに
       描きながら寝てしまった
 ∧∧
( ‥)少し休みます?
 
 *の続き
 
 ∧∧
( ‥)どうよ? 平行世界への
    行き方?
 
( ‥)んー。リサーチがまるで
  –□ 足りなくてね、
     取りあえず、多宇宙の本で
     めぼしいものを読んで
     足がかりにしてみよう。
 
 
 ふと思い出した。
 
 今から20年以上前のこと、もう30年近く前、前世で私たちは出会っていたのだ、そう自分設定している女の子たちの記事を読んだ事がある。
 
 ∧∧
(‥ )思春期のあふれる空想や
\–   思いがあふれた関係
     なのでしょうか?
 
 (‥ )当時、前世ものの漫画が
     流行っていてな、その影響
     らしいのよな。
 
 あるいは物語を踏まえた2人の壮大な芝居なのかもしれない。漫画にはまりすぎた、とかではなく、日常を劇場にしてそれぞれの役割を演じることで、日常の苦しさから少し解放される。そういう。
 
 
 ∧∧
( ‥)日本の日常ってそんな
     苦しいものじゃないし
     実は逃げ場がいくらでも
     あるのですけどね
 
 ( ‥)だが、子供にその知恵を
   –□ 与えなかったのは親であり
      学校なのだ。むしろ
      逃げる知恵を禁止したとも
      言えるよね。そして
      選択肢が消えると
      全ては牢獄になってしまう
      そういうことだろう。
 
 もう少し前に書かれた本には、当時、読んでみるとこんな事例が載っていた。その少年はずっと部屋に引きこもり、外に出ないという。精神科医が呼ばれていってみると、室内は星、天体、ロケットのオブジェで満ちあふれ、暗く、しかし異様な空間で、出るために手近なドアに手を伸ばしたら、それは精巧に作られた、いわば騙し絵だった。そこに書いてあった言葉はアナザーワールド。
 
 ∧∧
( ‥)それを考えると友達と
    一緒に壮大な演劇を
    日常に持ち込むって
    意外と健全な方かもです
 
  (‥ )何を健全とするかにも
      よるけども、
      確かにそういう見方も
      出来るだろうな。
 
 物語のまま物語を守ろうと犯罪に走ってしまう人々もたまにいるが、まあ、多くは物語を思い出にして生きていくことになるんだろう。その時、その物語は役に立ったと言えるのだろう。
 
 ∧∧
( ‥)それを考えると、
    平行世界、多宇宙、
    マルチユニバースへの
    物理的な移動方法の
    リサーチって、質問に
    答えてないと思いますが
 
  ( ‥)マルチユニバースへの
    –□ 移動は、日常からの
       解放ではないからな。
       だがしかし、
       それはやむを得まい
 
 
 

3桁足りない

 
 
 昨晩、丘の上から星を眺めていると、おうし座のヒアデス星団と木星の間を流星が流れた。短く、しかしゆっくりと流れて、その軌跡は流れ星というよりも紡錘形。まるで眼のようだった。一瞬輝き、そして消えると、まるで夜空がウインクしたかのよう。
 
 ∧∧
( ‥)流れ星がほぼ、こちらへ
    向かって流れてきた、
    そういうことでしょうか?
 
  (‥ )かもしれないけど
      分からないね。
 
 ひょっとしたら、おうし座流星群かもしれない。
 
 
 
 図書館に本を返し、日も沈んだ遅い夕暮れ、丘の上に立つと、地平線の少し上にかろうじてまたたく赤い星。
 
 ∧∧
(‥ )多分、火星でしょうね
 
  (‥ )明るすぎてよく分からんが
      周囲のまたたく星から
      すれば、いて座に
      入ったかな?

 *実際には星図上ではまだ、へびつかい座にいるらしく、間もなく、いて座入りらしい。
 
 さて
 
 オレ様は漫画家になるのだ、見よ、オレ様の才能を、と言っているのにHPやらblogやらでは絵のアップもせずに見た映画やアニメの批評ばかり(それも月に数回程度)。
 
 
 
 ∧∧
( ‥)なる気がさらさらないと
 
  (‥ )漫画家でも
      イラストレーターでも
      大量に素早く絵を
      描かないといけない
 
 好きにのんべんだらりと描いたものすら数十枚では話にならんだろう。
 
 ∧∧
(‥ )というか、生活できませんね
\–  
 
 (‥ )1枚描いて1万、2万
     10枚、20枚描いて
     ようやく月収だよな
     あるいはもっと安いのだ
     のんびり数十枚
     そんな能力じゃ飢え死だし
     〆切りも守れないさね。
 
 
 例えば曰く、オレ様は人の絵をまねて同人誌を作っているようなオタ共とは違うのだ!!
 
 
 ∧∧
(‥ )...でも、この主人公が好き
\–  この娘が可愛いから描く
    そういう情熱に勝てますかね?
 
 (‥ )勝てないだろうな。
     少なくとも、オレ様の
     オリジナルを見るがいい!
     そう描いた10枚と、
     この娘が可愛いからHシーン
     20ページ描いたよ♡
     とでは勝ちは明かよな
 
 オリジナリティで勝てる、世の中そんなに安易なら苦労はしない。
 
 オリジナルだと言っても、そもそも技術と経験がないと、それをどう処理して良いか分からない。それゆえ煮詰まる、煮詰まったあげくに、
 
  (‥ )芸人ならチ○チ○出すし
      負けが込んだ勝負師は
      将棋の盤をひっくり返し
      現代芸術家は他人の
      作品を引きちぎり、
      思いあまった能無しは
      無差別殺人だ。
 ∧∧
( ‥)才能ないと、みんなが
    これやったらアウトだねを
    するしかなくなると。
 
 犯罪する方が楽だからね。
 
 
 ∧∧
(‥ )あなたの昔のお友達でも
\–   評論はするのに小説を
     数千文字しか書かなかった
     人がいましたよね。
 
 (‥ )軽い読み物でも10万文字は
     あるんよ。そして馬鹿でも
     能無しでも10万文字ぐらい
     すぐ書けるのだから、
     数千文字はねえよなあ。
 
 ∧∧
( ‥)...ちゃちゃっと書いた
    10万文字なんて駄作でしょう
 
  (‥ )そりゃそうさ。そんなもの
      文章にすらなってないさね
      でもスタートはそこから
      だろう?
 
 今から考えれば彼は自ら破滅を体現していたと言える。
 
 ∧∧
( ‥)10冊本を読んだ、この1冊が
    良いと評論したとする。
 
  (‥ )単純計算して100万文字を
      読んで、ようやく良いものを
      見いだしたわけだ。それは
      つまり、言い換えれば
      こうだよね。
 
 100万文字書いてそこそこなものが出来るかどうか。
 
 彼はそれに気がつくべきだったよな。あるいは、気づいていたがどうにもならなかったか、そもそもそんな気もなかったのか。
 
 ∧∧
(‥ )彼、結局、地元へ帰って
\–   それっきりでしたよね
 
  (‥ )せめて100万文字以上
      書くべきだったな。
 
 数千文字はねえよなあ。桁が3つは足りないだろう。
 
 
 

Let's ! 努力に逃げよう♡

 
 
 僕がんばったから、僕、努力したから。だから今の僕があるし、勉強しか出来ない奴とは違うんだ。
 
 ∧∧
( ‥)現場の知識は机上の空論とは
    違う側面があるよ、それ自体は
    事実でしょうね。
 
 ( ‥)問題はだからそれでいい
     その結果は努力の賜物、
     ゆえに勉強できなくても
     知識がなくても出来たし
     よかった、そういう言い訳に
     なっていることよな
 
 ∧∧
( ‥)ようするに
 
  (‥ )低賃金労働者で良かった
      時代の低賃金労働者の
      錯覚だよ。勘違いも
      はなはだしい。
 
 たぶん、今時、こんなたわ言を本気で信じていたら死ぬか、あるいは生涯、地を這いずることになる。
 
 
 
 

2012年11月12日月曜日

論理的に筋道を立てて考えろ、という要請

 
 
 論理的に筋道を立てて考えろ。そうすれば分かりやすく、なおかつ正しいはずだ。
 
 ∧∧
( ‥)よく主張されることですね
 
  (‥ )そういうことを言う奴が
      数学苦手だったり、
      ユークリッドの証明が
      ちんぷんかんぷん
      だったりするんだよ
 
 真面目に考えるとありうべからざることである。そういうことは初歩の数学や論理学が出来てから言うべきではないか?
 
 ∧∧
( ‥)つまるところ
 
  (‥ )先の言い様は実際には
      こういう主張だろうね
 
 オレ様はオレ様自身の認識と飛躍的解釈に基づいて納得できたのだから、その通りにすればオレもお前も誰もが納得できるし、結論は正しいに違いない。
 
 ∧∧
( ‥)ようするに
 
  ( ‥)たわ言だよね。
    –□ 真面目に聞く価値は
       ないだろうさ。
 
 実際、そういうこと言う奴に、じゃあ論理的って何? 定義って具体的に何よ? 自分をどう定義する? と聞いてみればいい。困った顔するか、経験に照らし合わせるとどうにも正当化できないことを思いついたかのように言い出すから。
 
 
 
 

理由の妥当性を述べよ

 
 
 ∧∧
(‥ )ネットで調べればなんでも
\–   分かるそんな時代、いまや
     教師の仕事は教えることなど
     ではない。ネットをどう
     使うか教え、導く事。
 
  (‥ )まあ、なんでも分かるよな
      嘘、大げさ、間違い
      勘違いがかなり混ざって
      いるけどもね。
 
 分かる=正しい、ではない。
 
 ∧∧
(‥ )wikiに頼るな本を調べろ、
\–   そうは言うけど、
     辞書も辞典も間違いあるよ
 
  (‥ )Aに間違いがある、
      しかしBにもある
      だからAで良い、
      これは妥当ではないなあ
 
 ∧∧
( ‥)あなたならどうします?
 
  (‥ )wikiと辞典の間違いを
      見つけろ。仮に間違いが
      ないとしたらその理由を
      述べよ。間違いがあるの
      ならその理由を述べよ。
      いずれにせよ、
      判断の理由が何によって
      保証されうるか、その
      妥当性を述べよ。
 
 ∧∧
( ‥)その妥当性はどう保証します?
 
 (‥ )当然、その理由も申し述べ
     論証しなければいかん。
     妥当性、それ自体の妥当性が
     最後は問題になるのだ。
 
 それに比べればwikiだの辞書だの馬鹿げた枝葉末節だ。問題としては取るに足らないレベル。
 
 
  

2012年11月11日日曜日

ボールはくぼみにはまる

 
 
 こうすれば良いのにみんなそれをしない。みんな馬鹿だ。どうしてしないんだ。
 
 ∧∧
( ‥)計画を思いつく
    前代未聞の計画だと思い込む
    誰一人やっていないと仮定する
    計画に固執して、
    そのすばらしさを吹聴する
 
 
  (‥ )あれかい? 
      自分のアイデアを過剰に
      自画自賛する人間は
      アイデアに固執する
      傾向があるのかね?
 
 ∧∧
( ‥)自画自賛する人がたまたま
    固執する性格だと自動的に
    どつぼにはまる。
    それだけじゃないですかね?
 
 
 
 
 
      

まるであなたは植物のように

 
 
 ∧∧
(‥ )このハープスポンジって
\–   どう思います?
     =>*
 
  (‥ )文字通り、ハープみたいな
      姿だよね。枝が左右対称、
      あるいは星形に伸びる。
      とてもきれいな姿だね。
      どういう条件、状況で
      どうしてその配置へ成長が
      決定されるのか、
      それはともかくとして。
 
 末端の分岐が低く、中央の分岐になるほど高い。
 
 ∧∧
( ‥)これって、植物的な
    成長の仕方ですよね?
    ある方向に伸長しつつ、
    その末端のパーツは小さい
 
 (‥ )んー、スポンジは動物。
     動物は普通、全身が、
     完全とは言わないが、
     ほぼ均等に成長するもの
     なんだけどね。
     なんだろうね、これ。
     ちょっと深刻だよな。
 
 ∧∧
(‥ )他のスポンジさんにもこういう
\–   成長をする人、いるんですか?
 
  (‥ )分からん。課題だね。
 
 
 

2012年11月10日土曜日

平行世界への行き方を教えてください

 
 
 ∧∧
(‥ )平行世界への行き方をご存知
\–   ですか? ...と。
 
  (‥ )ああ、言われれば知らない
      なあ。
 
 ∧∧
( ‥)平行世界。分岐する可能性って
    量子を日常に拡大した際の
    矛盾を解消するひとつの手、
    でしたっけ?
 
  (‥ )いやあ、、、
      調べないとなんとも
      言えないよね。
      平行世界も色々あるし
      例えばマルチユニバースは
      そういうものじゃ
      ないよね? 多分
 
 
 ∧∧
(‥ )ブラックホールを利用した
\–   光速度以上の移動の可能性、
     タイムマシンの可能性。
     それらが議論された例は
     知ってますけど、
     平行世界への移動の可能性は
     聞いたことがないですよね。
 
  (‥ )でも、聞いた事がない、
      イコール、その議論が
      その可能性が存在しない、
      ではないからな
 
 例えば、先日、ある子供から尋ねられたのである。ジンベエザメは何色なの? いつから地球にいるの? どのくらいの速度で泳げるの? どのくらい生きるの?
 
 ∧∧
( ‥)調べないと分からない、
    あなたはそう答えましたね
 
  ( ‥)手持ちの資料とか調べたら
    –□ 一応、全部、答えられる
       ことは分かったよ。
 
:色は腹は白。背中は灰色、青みがかかっている場合と茶色がかかっている場合があって、白いスポットが入っている。
 
:化石は少なくとも漸新世後期から見つかっている
 
:のんびりしているが短時間なら時速10キロを越える速度で動けるらしい
 
:20歳で成熟、少なくとも30年は生きる
 
:最大18メートルという数字もあるが、まあ、12メートル強ぐらい。ちなみに過去の化石種も含めていわゆる魚類では最大と考えて良い(これを越えるという化石種は断片的すぎるか、あるいは推定がおそらく大きすぎる)。
 
 ∧∧
(‥ )上下の歯はそれぞれ300本
\–   一応、硬組織があるので
     化石記録もありますと。
 
 (‥ )だが、論文を直接確認
     していない情報もあるから
     ざっくりこうらしい、としか
     言えないのよな。例えば
     年齢の推定どうやったのか
     わからんしね。あの書きよう
     からすると、成長速度から
     概算してる可能性もあるし。
 
 ∧∧
( ‥)それを考えますとね
 
  ( ‥)平行世界への行き方ねえ
    –□ うかつには答えられん
       よなあ。
 
 
 

2012年11月9日金曜日

魔法使いになる方法

 
 
 ∧∧
( ‥)魔法使いになる方法?
 
  ( ‥)以前、そういう本を書いた
    –□ 人がいたな。残念ながら
       現代科学では魔法なんか
       ありえない。例えば
       作用、反作用の法則に
       反する、とかそういう
       内容になっていたけどね
 
 ∧∧
( ‥)言ってることはそれなりに
    もっともですが、それでは
    本の題名と主旨がずれている
    ことになりそうですね
 
  (‥ )内容がおかしい、と
      怒った人もいたみたい。
 
 もちろん、作り手側にすれば消費者というのは便宜的な概念でしかないので、実在する”個人の消費者”が意見を述べても、そんなもの聞く必要はない。お前の意見は必要な概念ではない。それで終わりだ。
 
 ∧∧
(‥ )でも、魔法使いになる方法の
 □–  本で、魔法は物理法則的に
     ありえない、では、ちょっと
     あれですよね?
 
 (‥ )そうねえ、少なくともあれね
     自分の知っている知識を引用し
     否定するだけで、魔法の歴史を
     調べていないのはいただけない
     とも言えるよね。
 
 それは単純に手抜きではないのか? という指摘。
 
 ∧∧
( ‥)過去、あまた存在した
    もろもろの魔法、魔術の中で
    唯一、現実を自在に操作する
    ことに成功したのは自然科学のみ
    それは確かに事実ですが。
 
  ( ‥)しかし、せめてだよ
    –□ それ以前の魔法とその理論
       体系を把握する手間ぐらい
       かけても良いと思うね。
 
 ∧∧
( ‥)大魔法使いニュートン
 
  (‥ )ニュートンが追求し、
      アンチモンと他の金属との
      合金、その冷却で生じる
      レグルスの星。その製法
      そしてその目的、これを
      具体的に書くだけでも
      ちょっと違うかもね。
      容易なことではないが。
 
 
 
 ∧∧
( ‥)それはつまり、
    魔法使いになる方法
 
 ( ‥)皆が望んでいるのは恋や悩み
   –□ を解決する呪文、
      閉鎖されていると感じた
      この世界からの脱出経路。
      残念だけど、例え魔術でも
      魔法使いでも、結局は
      それをかなえてはくれない
      合金も結晶も無力だからね
 
 だが、それでもなお、魔法が欲しいなら、それでもなお魔法に触れたいのなら、見せてやらねばならぬ、魔法の片鱗というものを。
 
 ∧∧
( ‥)なーんて気楽に言っちゃうけど
    そんな簡単なもんじゃない
    ですよね。
 
  ( ‥)化学、科学は魔法の子孫、
    –□ 魔法は化学、科学の祖先。
       秘められた歴史と膨大な
       知識、把握はなかなか
       困難よな。
 
 
 
  

偉大なる大賢者

 
 
 
   (‥ )策が思いつかないけど
       努力はしたのだ、という
       誠意を見せつける
       アイテムください。
 ∧∧
( ‥)折り鶴ですね? 
    24分の1ゴールドです。
 
 さて
 
 *の続き
 
 ∧∧
(‥ )歴史上、最大の中二病患者さん
\–  というと誰だと思います?
 
   (‥ )怪しげな新興宗教、
       神秘思想家、錬金術師
       そういう人たちが候補で
       彼ら甲乙つけがたし
 
 しかし、個人的には
 
 プラトン
 
 ∧∧
( ‥)はあ、まあ、アトランティス
    書いた、というかでっち上げた
    というか、したのは確かに
    あの人ですしね
 
   ( ‥)中二病のまさに根源
     –□ 
 
 プラトンの作品、クリティアス。9000年の昔、つまり現代人からすればおよそ1万と2000年あまり前、はるかヘラクレスの柱(ジブラルタル海峡)の彼方にあるアトランティス帝国が地中海に攻め寄せてきた。地中海世界西方をことごとく征服し、さらに東へ侵攻せんとする帝国軍を迎え撃つは古代アテネの人々、以下ウンウン
 
 ∧∧
( ‥)古代エジプト帝国を差し置いて
    自分のね、ふるさとがね、
    アトランティスになすすべなしの
    地中海を救うため立ち上がった
    というぶっとび話ですよね。
 
   (‥ )恥ずかしげもなくそんな話
       を書いちゃうのだものな
       あんたの故郷、先進国の
       エジプトや中東から科学、
       数学を学び、導入したし
       現在はスパルタ相手に敗北
       超大国ペルシャの干渉、
       マケドニアの台頭、
       アテネ市の独立はもはや
       危機的という状況でね。
 
 いや、そんなひどい状況だから、だろうか? そしてしかし、
 
 これを中二病といわずになんという。
 
 あるいはむしろ架空戦記かもしれない(技術も資源もないけども、アメリカ相手に大日本帝国が勝っちゃうぞ〜、という内容の)。
 
 
 
 ∧∧
(‥ )そのせいなのか、未完で
 □–  終わったせいなのか、
     アトランティスは
     オカルトの世界じゃ
      鉄板ですよね
 
  (‥ )何を中二病と言うのか、
      中二病とは何か?
      それはともかくとして
      アトランティスがその手の
      人を引きつけるのは、
      そもそも書き手が同様な人
      だったからじゃないか?
      という疑惑よな。
 
 ∧∧
( ‥)そういえばプラトンさんの師匠
    ソクラテスさんはダイモーンの
    声が聞こえる、と言っていたの
    でしたっけ? まんま解すると
    精霊のささやきが!! という
    意味合いだから、これぞまさに
    中二病っぽいですよね?
 
  (‥ )でもさあ、同じ弟子でも
      クセノフォンが書いた
      ソクラテスの思い出を読むと
      ちょっと意味合い違うと
      思うのよな。
 
 なんていうの? ぴんときました、程度の意味というか(そりゃあ当時の人は現代日本人よりももっと迷信や信仰やおまじないを信じていたわけだけど)。
 
 *クセノフォン:プラトンの弟子で、全員戦士だったギリシャ市民の中でも雇われ、請われ、ペルシャのクーデターに参加するなど、傭兵、あるいは職業軍人に当たるような人だった。そのせいか、書いている内容は具体的で読みやすい。
 
 *ダイモーン:古代ギリシャで信じられた霊的存在。日本語では鬼神とも訳されるけども、神よりはもっと人間に近しい、精霊みたいなイメージらしい。良いダイモーンや悪いダイモーンという言い方もあるし、新約聖書でもダイモーンと書いてる箇所がある。ちなみにデーモンの語源で、キリスト教の普及以後は悪魔的な扱いになった模様。
 
 ∧∧
( ‥)プラトンさん、師匠を
    精霊憑きな人にしちゃい
    ましたかね?
 
 ( ‥)プラトンなあ、あの人、
   –□ 妙なんだよなあ。
      師匠の無理数の証明は
      はぶいちゃうし、
      同期で若いテアイテトスの
      証明も、議論の余地はある
      けども紹介しないし
 
 なんかこのおっさん、大丈夫なんだろうか? という疑惑。そして大丈夫じゃないその理由と原因こそ、実は・・
 
 
     

2012年11月8日木曜日

林檎パイの林檎

 
 
 ∧∧
( ‥)つまり?
 
   (‥ )人間、支払いをしたら、
       それに見合う成果が
       欲しくなるのさ。
 
 ∧∧
( ‥)人間に限った話ではないでしょ
    ネコもイヌも動物も昆虫も
    植物だって同じです。
 
  ( ‥)収支決算が合わずに赤字
      だと、単純に死ぬからね。
      支払いに見合った成果、
      これは生物の基本原則よな
 
 ∧∧
( ‥)でも見合った成果が得られない
    そういう状況もありがちですね
 
  (‥ )例えばの話。
 
 林檎パイを作ろうと市場へいったのだが、良い林檎が見当たらない。
 
 市場にいけばこういう林檎があるだろう、そうすればこういう林檎パイが作れるだろう。
 
 得られるはずの極上の成果。
 
 しかしその目論みは泡になってしまった。
 
 ∧∧
( ‥)絶望してとぼとぼ家に
    帰るのか
 
  (‥ )せっかく市場に来たのだし、
      別の何かを探そうか、おっ、
      良いオレンジみっけ、
      さー、これで何を作ろうか?
 
 
 ∧∧
( ‥)支払いと投資が同じでも
 
  (‥ )成果は臨機応変でもかまわない。
      目論みが外れたと絶望する前に
      やれることがあるさね。
 
 
 ∧∧
( ‥)立場を変えるとですよ
 
  (‥ )せっかく市場に来た人に
      林檎を渡せない。それで
      絶望する必要もまたない。
 
 
 まだやれることがある。別のものを渡せばいい。林檎が渡せないからあきらめる必要はない。
 
 
 
 
 
 

2012年11月7日水曜日

魔法の時間が終わる

 
 
 *の続き
 
 ∧∧
( ‥)あなたは中二病を患ったこと
    あります?
 
   (‥ )患ったというよりも、
       現役のつもりだがな
 
 ∧∧
( ‥)魔法とか勇者の剣とか
    言わないじゃん。
 
  (‥ )人類抹殺をもくろんでる
      だろ? 
 
 *イースター島では森林が破壊され、かつてはモアイ像を作れるような技術と生産力を持っていた人々も、それを維持できなくなった。これが地球規模で起これば条件次第で技術文明は維持困難となる。さらに条件次第では破壊された植生の中、人類という個体群を進化も出来ぬままに絶滅へ追い込めるかもしれない。その条件と、その条件を満たすための操作を探せ、という課題。
 
 ∧∧
( ‥)人類抹殺計画って中二病
    なんですかね?
 
  (‥ )少なくとも子供っぽい
      だろ? おとぎの国、
      メルヘンぽいよね。
 
 ただ人類は、かつて個体数が非常に減った時期があったとも言う。それを踏まえればメルヘンどころではなく、植生破壊と技術、生産の基盤が破壊されたことによる絶滅の可能性は、リアル以外の何物でもない。
 
 ∧∧
(‥ )世間では魔法とかゲーム的な
\–   設定、アイテム、台詞、
     キャラづけが中二病として
     認識されるみたいですが。
 
  (‥ )魔法かあ。あれさ、
      調べるとがっかり
      なんだよな。
 
 ∧∧
( ‥)中二病を患って調べた?
 
  (‥ )ギリシャ神話は天体に
      興味があれば知識として
      入ってくるし、魔法と
      錬金術は化学の祖先だろ?
      調べるのはむしろ自然。
 
 ただ、そこにあるのは象徴、儀式、隠喩、解釈、曲解、望みと夢であって
 
 ∧∧
( ‥)へにょへにょなのだと
 
  ( ‥)なんというかな、理系の
    –□ 進化というのかな、それは
       実験が必要ない数学が先行
       次に観察が必要な天文学が
       数世紀遅れてやってくるの
       だけどもさ。
 
 常識を越える必要がある物理学はさらにだいたい1400年ぐらい、操作が難しい化学、生物学に至っては1600年ぐらい遅れてやってくるわけで。
 
 ∧∧
( ‥)その途中のへにょへにょが
    魔法なのだと。
 
 (‥ )秘めたる教えとして個人が
     ばらばらに実験する。
     それを比喩や隠喩で、いわば
     暗号化して本にする。
     それを次の読者が解釈して
     実験する。隠喩な本にする。
     もうぐだぐだなのよな。
     驚きの成果もあるが、大概、
     自己満足と勘違いの
     オンパレードさね。
 
 ただ、最後の大魔法使いがニュートンであったのは、ありがたい話であるのかもしれない。
 
 ∧∧
(‥ )ニュートンさんの錬金術って
\–   少し毛色が違うかもですね
 
  (‥ )最後の大錬金術師なわけで
      装備が整っているのよな。
      四大元素説と原子論が
      一緒にいるような。神と
      神秘と比喩と夢想と解釈と
      合理性のありうべからざる
      合金みたいなね。理解する
      には難しいよね。
 
 魔法は、最後の最後にその姿を確固として取り始め、しかしそこから化学になり、魔法は終わる。
 
 ∧∧
( ‥)そこが魔法の悲しさですね
 
  (‥ )学校と日常がいやで魔法を
      極めんとすると、それが
      周期表になっちゃうんだ。
      絶望的だよね。
 
 そうねえ、言い換えるとニュートンは魔法の時間が終わる、その時の人なんだよね。
 
 ∧∧
( ‥)魔法の時間が終わる刻
    それは曙でしょうか、
    あるいは黄昏でしょうか?
 
  (‥ )黄昏じゃね?
 
 魔法という熱く秘められた想いの時は黄昏と共に終わり、大いなる科学の夜が始まる。
 
 

 

2012年11月6日火曜日

ピタゴラスが帰ってきた

 
 
 ∧∧
( ‥)中二病?
 
  (‥ )なんだろ、一般的には
      子供が考えたような設定で
      自分のキャラや世界観を
      構築しているが、周囲から
      それゆえにやや浮いている
      そういう意味合いみたいね
 
 聞けば、中二病をモチーフにしたアニメがあるという(原作付き)
 
 ∧∧
(‥ )魔力設定の女の子がトマトは
\–   魔力を低下させるから
     食べたくない、と。
     そういう台詞があるみたい
     ですね。
 
  (‥ )...そういえばピタゴラスは
      豆食っちゃいけないって
      言ってたな。
 
 ∧∧
( ‥)ピタゴラスさん、中二病??
 
  ( ‥)豆食っちゃいけない、
    –□ ホウボウを食べちゃだめ
       心臓もだめ。基本的には
       留学先というの?
       エジプトの神官職の
       タブーをまねたと
       言われてるが。
 
 ∧∧
( ‥)魔術の本場、エジプトで!
 
  (‥ )自分設定もあったのだろう
      けどもね、そもそも借用
      した知識を使っただけ
      じゃないんだよな。
      自分の教団を作っちゃう
      わけだからね。
 
 ∧∧
( ‥)ばりばりの中二病じゃ
    ないですか
 
  ( ‥)周囲から浮いて、教団は
    –□ 一時襲われて壊滅状態に
       させられちゃうわけだし
       確かにまんまだなあ。
 
 ∧∧
( ‥)宗教があなたがたの種族的
    特性なら、中二病もあなたがた
    種族に特有の様相ですかね?
 
  (‥ )かもね。
 
 
 

パズルのピースをそろえよ

 
 
 カマキリのコンテンツをほんの少しだけ修正=>*
 
 ∧∧
(‥ )捕獲に特化した前脚、大きな眼
\–   歩行に向いた中脚、後脚、
     これらが共有派生形質で
     あるのだと。
 
  (‥ )まあ、いわずもがな
      なんだけどね、一応ね、
      文献で確認したよ。
 
 共有派生形質については次を=>*
 
 ∧∧
( ‥)確かに、あれ?? これは
    共有派生形質じゃないの??
    とびっくりするようなこと
    ありますからね。
 
 ( ‥)明白に思えて、そうでない、
   –□ あるいは明白なグループに
      見えて、それを支持する
      形質がほとんどない、
      あるいは、この形質は
      怪しすぎだろう...
      そういうことはしばしば
      あるからな。
 
 ∧∧
(‥ )うちのHPも、もっと充実
\–   させないと駄目ですよね
 
  (‥ )なんの話だったかな、
      バッタの仲間の単系統性は
      論証が結構難しいと聞いた
      けども、まあ、あれよね
      身近な生物でもなんじゃ
      こりゃーなこと多いからね
      ちまちまでも、手抜きでも
      良いからコンテンツを充実
      させないといかんな。
 
 ちまちまでも、手抜きでも、なんでもいいんだ。とにかくパズルのピースはそろえないといけない。
 
 
 *バッタの仲間の単系統性:後脚がジャンプに特化した構造になっているというのは共有派生形質で、彼らが単系統であることを支持しており、ここを見る分には分かりやすい。
 
 
  

たがために娯楽、鳴る

 
 
 
  ( ‥)原稿を書いていたら、
    –□ 参考文献に書いてあった
       ことが分かってきた。
 ∧∧
( ‥)前にもありましたけども、
    ありがちですね。
 
 最初は何を言っているのかさっぱりだったのだが、色々他の文献を読んで、見て、色々探して、一周して戻ってきたら
 
 ∧∧
( ‥)なんか分かると
 
  (‥ )まあ、分かったというのは
      あくまで仮説なんでね、
      それを検証する作業が
      次の作業さね。
 
 さて、
 
 ひさかたぶりに電話をしてきた知人が曰く、
 
 テレビがつまらない
 
 ∧∧
( ‥)芸人が雑談してるか
    芸人が歌ってるか
    芸人が食ってるか
 
   (‥ )なあ、それってさ
       芸なのか?
 
 雑談して、歌って、普通に食うのが”芸”とはこれいかに?
 
 
 ∧∧
( ‥)芸人の存在意義って
    今やなんなのでしょうね?
 
  ( ‥)芸を見せずに、つまらない
      と言われ続け、それでも
      テレビに出続ける芸人・・
      出し続けるテレビ
      芸人とはテレビとは
      エンターテイメントとは
      一体全体何か??
 
 娯楽を追求し、追求の果てに自らを炎上させ焼き落ちながらも笑いを取るのがエンターテイメントではないのか?
 
 ∧∧
( ‥)現実の巨大組織は
    そういうものじゃないって
    ことですよね
 
  (‥ )脱ぐ、チ○チ○出す、
      追いつめられた捨て身の
      寒い芸がそれだが、しかし
      捨て鉢の個人はそれが
      出来るが、組織は無理か
      組織だから無理か??
 
 なぜ、会長の愛人 VS 正妻 を実況しない?
 
 ∧∧
( ‥)まあ、株主総会で
    つるし上げでしょうね
 
  ( ‥)それを実況しよーよー
 
 とどろく悲鳴、つんざく怒号、壇上に駆け上がった一部株主たちを、ふんぬっ! と上半身はだけた会長が倒す倒す。しかし繰り出すパンチをしゃれたスーツ姿のまま受け止める株主が一人。局が投入した屈強なゲイ軍団をにやりと眺めて、はっはー 本番はこれからだー! と雄叫びを
 
 ∧∧
( ‥)そうはならないのが
    くだらない現実ですよ
 
  (‥ )だから娯楽があるんだろ?
      おかしいだろうよ。
 
 
 
 

2012年11月5日月曜日

自信を持って走れ!!

 
 
 ∧∧
( ‥)つまり?
 
 (‥ )100人中、49位の人間は
     自分の下に51人いるので、
     人間の過半数は馬鹿だと
     思って絶望する。
 
 ∧∧
(‥ )49位じゃ優秀とは言えません
\–   けどね
 
  (‥ )これがたとえ1000人に
      1人でも状況は同じでね。
      1000人に1人でも
      中規模都市の人口で数十人
      身の回りを見て自分は
      優秀であると自慢しても
      トップ1000番台にも
      入れないたかが知れた奴。
      そんな程度の連中が
      過剰なまでに絶望するのだ
 
 世の中は馬鹿ばかりであると。
 
 ∧∧
(‥ )自分の身の回りと自分の経験を
\–   延長して考える。当たり前の
     ことだけれども、そのままでは
     限界ありますよねえ。
 
  (‥ )球体もごく近くで見たら
      平らに見える。平らだから
      平らなのだ。分かる、知る
      無様よな。分かっても、
      知っても、現実は違うわけ
      なのさね。
 
 人間の分かった、知ったは現実そのものではない。
 
 ∧∧
( ‥)経営者の人は迷わず、自信を
    もって突き進まないといけない
    わけですよね。
 
  (‥ )他人を否定し、自己を肯定し
      自分を認めろと他人に押しつけ
      ほんのわずかな観察と経験を
      無限に、命続く限り延長できる
      そう思うのかもしれんし、
      そうでないと不安なのだな。
 
 しかし、平面と思ったものを延長すると現実の地平線と乖離するように、命続く限り走った先にぱっくり口を開けているかもしれないよ? 底知れぬ、思いもつかない何か。
 
 その落ちる様を見て、自分が馬鹿と、馬鹿にしていた連中がげらげら笑うのが世の常。
 
 ∧∧
(‥ )トップランナーってあこがれ
\–   の対象でもあるけども
 
  (‥ )むしろな、芸人とか
      おもちゃみたいなものよな
 
 飽きられたら、奈落へ放り込まれるだろう。
 
 
 

無限成長

 
 
 勇者が剣士と知り合った。
 
 翌日、剣士はおらず、剣士の技を使う勇者がいた。
 
 勇者が賢者と知り合った。
 
 翌日、賢者はおらず、賢者の知恵を応用する勇者がいた。
 
 勇者が魔法使いと知り合った。
 
 翌日、魔法使いはおらず、魔法を自在に使いこなす勇者がいた。
 
  
   (‥ )さて、問題です。勇者が
       魔王を倒したとき、何が
       起きるでしょうか?
 ∧∧
( ‥)世界が滅びるんじゃね?
 
 
 遅まきながら事の重大さに気がついた王家と魔王は手を組み、大軍勢を派遣するも、翌日、軍団はそっくり姿を消しており、勇者は...
 
 
 

2012年11月4日日曜日

チカチカする闇

 
 
 動物の眼にある光を感じる細胞は、光の有る無しと関係なく、勝手に反応を起こしてしまう場合があるという。
 
 ∧∧
( ‥)つまりノイズですね。
    ごくわずかなので通常は
    問題ないのであると。
 
  ( ‥)でも本当に暗い場所だと
    –□ 光による刺激がノイズに
       かき消されてしまう
       そういう問題が
       生じてくると。
 
 本当に暗い場所だと、物の輪郭がとらえがたくなってくる。
 
 ∧∧
( ‥)それはノイズというよりも
     光が少なすぎて、いわば
     視界の画素というマス目が
     埋めきれない状態では?
 
  (‥ )歯抜け状態でね。
      ただ、確かに本当に暗いと
      妙なんだよな、なんとなく
      見えるのだけど、完全に
      暗黒であろう闇なのに
      ちかちかしてくるというか
 
 
 なんていうの? 映像がざらつき始める感じ。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、それがノイズかどうかは
    分かりませんが、そういう
    感覚になったことは
    ありましたね。
 
  ( ‥)神奈川県の中央なんて、
      周囲が大都市だから、
      街の灯で空が明るくて、
      闇なんてまずないんだが
 
 その時は空がきれいに晴れていて、空気もすみ、暗く、街の灯の反射は少なく、月も無く、そして夏で森の樹々の葉はうっそうと茂り。
 
 
  (‥ )ほとんど漆黒なんだ。
      だけど慣れてくると
      わずかに見えるんだ。
      近くの樹は真っ暗な影
      そこから離れるに従い、
      風景は黒に近い灰色に
      ”明るく”一様に溶けて
      いくように見えて、事実
      自分の手をかざすと、
      真っ暗な影に見えて
      手があるらしい、
      それが分かるんだよ。
 
 ∧∧
( ‥)でも足下は何も見えず、
    立っているのがどこか、
    前がどこか、上下は何か?
    よく分からなくなりましたよね
 
 
 そして風景は、妙にざらついていた。溶けるような闇と黒に近い灰色のはずなのに、のっぺりとはしておらず、なにかそれはチカチカと。
 
 
      

2012年11月3日土曜日

聞け! その願いと叫び

 
 
 
 ∧∧
( ‥)普通より良いものが欲しいけど
 
  ( ‥)普通の自分をもっと
      評価して欲しい
 
 
 ∧∧
( ‥)自己ちゅーなんだけど
 
  (‥ )まあ、切なる願いって
      やつでね。
 
 
 しかしというか、当然というべきか、その願いがかなうことはない。
 
 
 

定義の牢獄

 
 
 
 ∧∧
( ‥)なに?
 
   ( ‥)ほら、以前、進化論は
       証明するものではない、
       そういうコンテンツを
       作ったよね。=>*
 
 *データから、データを説明するグラフを”発見”し、それが妥当かどうかを追加データで確認する。こういう作業は科学の基本だけども、厳密な意味でこれを証明とは呼ばない。という話。
 
 ∧∧
( ‥)少なくとも数学のような
    意味で証明という言葉は
    現実世界では成立しない
 
  (‥ )ユークリッドの原論。
      定義をする。
      明らかに真と思えることを
      公理、前提とする。
      ここから証明していく。
      数学だとそれで良いが
      自然科学はそうはいかん。
      数学でさえ、これだけでは
      やっていけないかもしれん
 
 というか定義ってそもそも何よ?
 
 ∧∧
( ‥)定義の定義ですか
 
   ( ‥)そこまでいかなくてもだ
        進化論を証明してくれ
        そう要求する人が、
        自分をどう定義するか
        見てみたいものだがね
 
 言葉を定義しましょう。はっきり定義すれば混乱はなくなるはずです。そう、主張する人は案外に多い。
 
 だがしかし、
  
 ∧∧
( ‥)たいてい、どう定義するかで
    大もめになって、うやむやに
    終わるのですけどね。
 
 (‥ )人間は、あるいはちょーっと
     かしこいと思い込んでる奴は
     やたらと定義したがる。
     でもなあ、定義ってそれが
     便宜的に、というのでなく
     大真面目に振りかざすと
     うまくいかんものよな。
 
 プラトンが「人間とは二本足で、羽のない動物である」と定義した時、ディオゲネスは羽をむしった鶏を持って乱入、「これが人間だー!」と。
 
 ∧∧
( ‥)定義にこだわるも、
    定義がうまくいかぬのも、
    それはプラトンの昔からあり
 
  ( ‥)定義から演繹する。
      その答えは定義の中の延長だ
 
 ∧∧
( ‥)でも、答えが自然と合致しない
     場合
 
  (‥ )定義そのものを変えなくちゃ
      いかんわけさね。
      定義を作ったのは人間だ。
      自然は人間の作ったものでは
      ないからね。
 
 ダーウィンは種の由来を説明したが、しかし、種の定義はしなかった。
 
 ∧∧
( ‥)種の定義をしなくても
    種の由来が説明できる
 
  (‥ )種の定義で自然を説明
      できないなら、定義自体を
      破壊しなくちゃいかん。
 
 言い換えると、観察よりも定義にこだわる人間が進化論を理解できるとは思えない。
 
 
     
 

カマキリさんは、お食事中

 
 
 カマキリの写真を撮影したのでHPコンテンツ上にアップ=>*
 
 ∧∧
(‥ )昆虫さんのコンテンツ、
\–   アップデートはひさしぶり
     ですね。
 
  (‥ )こんなコンテンツでも
      作るのに意外に時間を食う
      のよな。
 
 ∧∧
( ‥)それでも、一部の修正、
    リンクの補正とかを
    含めて1時間くらいで
    すんでいますし。
 
  ( ‥)そうねえ、写真だけ使う
    –□ のであれば、この調子で
       気分転換にアップデート
       した方がいいかもね。
 
 ∧∧
( ‥)ちょっとそのジャンルのことを
    書かないでいると、すぐ、
    忘れちゃいますからね。
 
  (‥ )年取った、ということもあるの
      だろうけども、絵と同じだよな
      把握も理解も継続しないと
      維持できないわけだ。
 
 カマキリの共有派生形質はもう少し、詳しく把握してから具体的に書きたい感じ。
 
 ∧∧
(‥ )今は、特徴、ということで
\–   お茶を濁しているのですね
 
  (‥ )カマ状の前脚、発達した眼、
      自由に動く頭、これらが
      まあ共有派生形質だろう、
      というのは明らかなんだが
      もう少し調べないと。
 
 というか
 
 ∧∧
( ‥)実は耳が非常に固有な
    共有派生形質であると
 
  (‥ )耳かよ!! という
      感じでな。
 
 もう少し把握しないとよく分からん。
 
 
 

2012年11月2日金曜日

単純に手抜きだよね

 
 
 もしその選手とその選手を取り巻く状況、国際的に見たときの立ち位置、実力を把握していれば。
 
 ∧∧
( ‥)○○選手、ナブコフ選手を破り
    銀メダルです。さすが! と
    言えるでしょうね。
    *ナブコフ(仮名)
 
  (‥ )具体的な状況を把握して
      いるなら同じ状況でも
      何通りもの具体的な説明を
      することが出来る。
      評価することが出来る。
      当然よな
 
 ∧∧
(‥ )残念、銀メダルです!
\–   金メダルとはなりませんでした
 
  (‥ )そういう解説は単純に
      手抜きだよね。
 
 

ほら、現実が這い上がってきた

 
 
 1984年はディストピア。
 
 ∧∧
( ‥)あなたに言わせればユートピア
    なのであると。
 
 ( ‥)もう変化が起きないように
     全人類が征服も抹殺もできない
     超巨大国家に分割されて
     引きこもった世界。
 
 無限大の闘争と言いながら、ただひたすら逃げて現状維持だけに汲々として、過労死しそうなほどに神経を使って管理運営している世界。
 
 ∧∧
( ‥)全能感を維持するために人類が
    引きこもった未来
 
 (‥ )いったいどこが闘争?
     どこが永遠の凱歌だろう?
     無限の敗北しかない世界
     永遠の消極しかない世界
     永久の後ろ向きだけの世界
 
 ああ、しかし、だからこそ、そこは永遠のユートピア。
 
 ∧∧
(‥ )僕には才能がある、僕の創作を
\–   認めてくれ!! という声が。
 
  (‥ )だめだ、だめだ、持ち込み
      なんかしちゃ駄目だ。
 
 持ち込みなんかしてごらん? 自分の実力が知れてしまう。ああ、個性的ですね、ああ、ここはこうしたら良いですよ? 適当なアドバイスがあるけども、それは評価していない証しだ。
 
 
 ∧∧
( ‥)描け、描け、ひたすら
    書け、書け
 
  (‥ )駄目さ、駄目さ。
      練習したって
      うまくなんかなるものか
      だって、すでにうまいはず
      ではなかったか? 
      練習しても
      学校いっても学んでも、
      何になろう?
 
 さあ、ほら、だから自分にもっと気持ちの良い嘘をつこう。
 
 
 ∧∧
( ‥)描く、描く、ひたすら描く
    何を言われようとも
    描く、描く、書く、書く。
 
  ( ‥)必要ない、必要ない、
    –□ 出版界はコネと金の世界
       そうなんだ、
       オレが認められないのは
       そのせいなんだ。
 
 ∧∧
( ‥)pixiv pixiv !!
 
 (‥ )意味ない、意味ない、
     オタク向けの絵が、
     ラノベみたいな文章が、
     そんなものオレは書けない
     描けない。
 
 いや、書きたくても書けないのだ。描きたくても描けない。迎合したくても、その”迎合”とやらをする実力がそもそもないなのだ。
 
 ∧∧
( ‥)HP, HP, blog blog!!
 
  ( ‥)無意味、無意味
      コメントは辛口、
      評価はいつも同じ人、
      傷の舐め合い、
      なすりあい
 
 どれだけ評価の高い作品でも嫌う人はいる。どれだけ駄目な絵でも評価する人はいる。評価してくれる人が”いる”、それは、それだけでは、芽が出るか出ないかと才能があるかないかと関係ないということだ。

 
 ∧∧
( ‥)もう、引きこもるしか
    ありませんね。
 
 (‥ )そうだ。そして他人の作品を
     鑑賞しては、良いだの悪いだの
     ああだ、こうだ、
     自分ならもっとこうすると
 
 口先だけで、実力はずっとはるか後方に置きっぱなしにしてしまい。あまつさえ、オレ様は消費者だからオレ様の意見を全国のクリエーターは見習うべき!! と無駄に吹聴しては、ごくわずかな者に、そうですねー、と言われ、大多数からは気の毒な人? と無視される。
 
 
 ∧∧
( ‥)消費者って言葉は生産者的には
    あまり意味ないのですけどね
    消費者は個体の集合で、しかも
    便宜的な分類、恣意的な概念
    でしかありません。
    個人の意見は無意味でしょう。
 
( ‥)オレ様の評価、個人の評価では
  –□ 意味ないんだ。なんらかの
     母集団を反映しないとだめだ
     個人のままでは購買力が
     ほぼ0だからな。
     本やイラスト集を買っても
     生産者に支払う金はせいぜい
     10円、100円、200円
     それが一体なんだろうか?
 
 だから言われるのだ。
 
 お前、必要な概念じゃないし。
 
 ∧∧
( ‥)意味もなく意義もなく
    自己満足だけで他人を評価して
    しかし実力も目的も夢も
    全部、後ろに置き忘れて
 
  (‥ )己の実力、己の能力
      選択肢を選びつかむ決断力
      それらを全部を捨てて、
      無駄なプライドを
      選んで拾った報いだよ。
 
 だが、それでも幸せだろう?
 
 引きこもれば幸せだ。自分を認めぬ世間を呪詛するだけで、ほら、一番見たくもない、恐ろしいものからは眼をそらしていられる。
 
 ∧∧
( ‥)でもね、追いつかれるのですよ
 
 (‥ )夢見る者に残された最後の
     リアル。それが肉体。そこに
     忍び寄る時間と老い。
 
 ほら、足をつかまれた。
 
 くるぶし、ひざ、太もも、這い上がってきたぞ、現実が。
 
 
 

2012年11月1日木曜日

ザ・クレーター

 
 
 東から昇り始めた月を望遠鏡で見ると、それはひどくゆらいでいた。
 
 ∧∧
(‥ )東京方面の大気のゆらぎ
\\-  ですけども、あいかわらず
 ⊥   ひどいですよね
 
  (‥ )流れる水面を通して見る
      川底みたいにゆらいでいる
      からね。
 
 *熱やら上昇気流やら、密度の違う大気が渦巻く場所を通して見ると星はひどくまたたき、月や惑星は望遠鏡で拡大すれば、ぐにゃぐにゃ揺れて見える。ということ。
 
 ∧∧
( ‥)でっ? 月面のスケッチですか
 
  (‥ )地球と違って月は堆積構造が
      全面に渡って一応、むき出し
      だから、層序とかの考察は
      地上からでもある程度は
      できるんだよね。
 
 *地層の重なり合う様子から上下と歴史を決めるということ。
 
 *地層と言っても、地球と違って水がないので(あってもクレーターの底で凍りついてる)、水の作用で堆積したものではない。隕石衝突でクレーターから四散した岩石や溶岩などが堆積した構造。
 
 ∧∧
(‥ )昔の本を読むと、アポロ当時は
 □–  月のクレーターが隕石起源
     であるのか、火山起源なのか
     議論していたんですね。
 
  (‥ )マイナーだけども折衷案も
      あったのだよな。
      ほら、昔どこぞの掲示板で
      クレーターは隕石衝突で
      出来て、でも真ん中の中央丘
      *大型クレーターの真ん中に
      あるでっぱり、あれは
      衝突で噴火が起きてできるの
      です!! とさも知った風に
      吹聴してたのがいたけども。
 
 隕石衝突の後に火山が噴火して中央丘が出来る、そう考えた人は実際、当時はいたらしい。あのトンデモ意見はそういう古い時代の名残かもしれないし、あるいはやっぱりオレ様全開で考えているうちに同じ結論に辿り着いただけなのかもしれない。
 
 *地球では何十キロも地殻やマントルを剥がさないと隕石衝突で噴火を誘発することなど出来そうにないけども、月は地球よりも簡単らしい、という推論などを参考に考えるといいかもしれない。
 
 
 ∧∧
( ‥)でも、妙ですよね?
    隕石衝突で仮に火山噴火が
    誘発されるとして、なぜいつも
    真ん中なのか?
 
  ( ‥)それだったらクレーターは
    –□ 火山起源でカルデラです
       そういった方がましかも
       しれないけどもね。
 
 もっとも寄生火山だのなんだの、と考えると、そもそも火山起源でクレーターをどこまで説明できたのだ? というのは疑問。
 
 
 ∧∧
(‥ )以前、手に入れた1971年の
\–   古い日本の本だと、これは
     火山起源説に基づいて
     書いているんですね。
 
  (‥ )作者がなあ、ようするに
      あれだ、引用文献を見てると
      マルクス主義者らしくてね
      当時の世相を反映してると
      いうべきかな、
      ソ連の意見を取って、
      アメリカの学説を否定する
      そういう案配なのな。
 
 ∧∧
( ‥)ルイセンコ騒動ほどじゃないけど
    近代科学史におけるひとつの
    興味深いエピソードかも
    知れませんね。
 
  ( ‥)重力が低いから爆発で大きく
    –□ パーンしたと考える、だから
       地球よりもはるかに巨大な
       構造が出来ると考える。
       中央丘をハワイの火口に
       おける溶岩湖、および中央に
       頭を出した火口丘と比較する
 
 ∧∧
( ‥)一見するともっともらしいけど
  –□ 規模はあまりにも違うし、
     月のクレーターは火山にしては
     底に対して高さがないし、
     中央丘は小さすぎるし、
     爆発噴火を想定しているけど
     月には水がないし、それに
     月の海は玄武岩だし。
 
  (‥ )爆発噴火を想定する一方で、
      そのクレーターがさらさらした
      溶岩で沈んでいる状況も同時に
      想定しているわけでね、これは
      どう説明するんだい? という
      根源的な疑問よな。
      あと、マイナーな事例を強調し
      圧倒的多数な事例を無視する
      その一方で、アメリカの意見を
      こじつけ、と簡単に述べてしまう
      このあたりはルイセンコ騒動に
      近いものがあるよね。
       
 
 もちろん、結果だけ言ってしまうと、月のクレーターは火山ではなく、隕石起源。
 
 ∧∧
( ‥)クレーターの中央丘も
    あれは衝撃の跳ね返り
    だそうですね
 
   (‥ )人類が作った
       実験クレーターでもな、
       中央丘みたいの
       出来たのだよね。
 
 ただし、というか、もちろん、それは火山などではない。地下の粘土層であった。
 
 
 
 

そりゃあ5文字ですむからね

 
 
 ∧∧
( ‥)一番、無責任な記事の書き方は
 
  (‥ )問題だ、問題だ、
      危険だ、危険だ
      こういう書き方だよね
 
 これこれは、これこれな理由でこの程度まではこうなります。
 
 これこれになったのは、これこれな事柄からすると説明できそうです この問題の原因はおそらくこれではないでしょうか?
 
 本当にそうなの?
 
 100パーセントそうじゃないよね?
 
 問題が起きたらどうするの?
 
 責任とれるの?
 
 ∧∧
( ‥)責任回避のために、問題だ
    危険だ、そう言うと。
 
 ( ‥)そう言っておくとな、
   –□ 当たった時は、ほら、と
      言えるし、
      外れた時は、よかったね
      そう言えばいい
 
 
 ∧∧
( ‥)無責任?
 
  (‥ )無責任でもあるし、
      楽でもあるよな。
 
 今、病院が飽和していて、処置できない、他の病院にいかせないと患者さんがどうかなってしまう、という問題も、
 
 たらい回し

 という言葉を使うと、たった5文字ですむ。
 
 ∧∧
( ‥)本当だったら、その時、
    その病院はこんな状況、
    その時、その地域の医療は
    こんな状況、その時、
    担当医師のスケジュールは
    こんな事態。それをレポート
    しなければいけない。
 
  (‥ )手間もかかるし、文字数は
      確実に1000文字を越える
      よね? 新聞やテレビにそんな
      報道ができると思うかね?
 
 できやしない、できるならやってる。
 
 5文字ですむし、おまけに取材もろくにしなくていい。人件費がかからず大もうけである。
 
 たらい回し、ここには報道の”知恵”がある。
 
 ∧∧
( ‥)最低だな
 
  (‥ )だからマスゴミって言われるの
      だと思うのだが、違うかね?
 
 

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